【イベント】「人類の誕生と地球の未来」(第37回 国際生物学賞記念シンポジウム)
時間が経ってしまったので聴講の記録だけ(現在1/15)。
妹に教えてもらって事前登録してみた。
久しぶりに半日がっつりと講義を聞いた。
「自分にはもうそんな集中力は残ってないだろーな、途中で投げ出したくなったらどうしよう」と思っていたが、案外、最後までもったので何とかなるもんなのかも。
(ただ二足歩行のシミュレーションの話はどうしても頭に入ってこなくて、個人的には休憩時間になってたかも……)
一番驚いたのは、第37回国際生物学賞の受賞者であるティモシー・ダグラス・ホワイト博士のご講演がものすごく聞き取りやすかったことだった。
会場で聴講している人たちには同時通訳機があるらしかったが、オンライン聴講だとそれがないので、英語のママで聞くことになる。
全部が全部わかったわけじゃないけど、かなりわかったと思う(私であれくらいわかったんだから、英語慣れしている人は全部わかったはず)。
凄いな~。
偉い先生だな~。
学生相手にわかりやすく講義することにものすごく慣れてて、何よりもちゃんとそういう点を気遣ってくださる方なんだと思う。
ご自分がどういう研究(とフィールドワーク)をやってきたかを説明したあと、固定観念は覆されるもので、そういう転覆を起こすような多様な視点が重要とも云っていたような気がするが定かではない(スミマセン)。
最後に「教育が一番重要だ」という話で締めくくられていた。
ほかの日本の先生方による講義も面白かった。
まあ、トリ頭なのですぐに全部忘れちゃうんですけどね……。
最近になく、知的好奇心を刺激されるイベントだったと思う。
教えてもらってよかった~。
以下、プログラム概要の記録。
(ちなみに各講義が押して押して、当初は懇談の時間を取っていたのが全部なくなったようだったので以下のプログラムからも抜いてある)
◆開催趣旨
国際生物学賞は、昭和天皇の御在位60年と長年にわたる生物学の御研究を記念するとともに、本賞の発展に寄与されている上皇陛下の長年にわたる魚類分類学の御研究を併せて記念し、生物学の奨励を図ることを目的とした賞です。国際生物学賞委員会が毎年1つの授賞分野を選定し、当該分野の研究において世界的に優れた業績を挙げ、世界の学術の進歩に大きな貢献をした研究者が授賞されています。
第37回国際生物学賞の授賞対象分野は「ヒト進化の生物学」であり、カリフォルニア大学バークレー校教授のティモシー・ダグラス・ホワイト博士が受賞されました。ホワイト博士は、440万年前のアルディピテクス・ラミダス(ラミダス猿人)化石を始めとする様々な段階の人類化石や、その周辺の動物層及び環境(古環境)資料の発見と分析を通じて、それまでは不明であった初期人類の起源とその進化過程の理解を飛躍的に高め、その業績は国際的にも高く評価されています。
本シンポジウムは、ホワイト博士の受賞を記念して、「ヒト進化の生物学」をテーマに企画されました。1日目はホワイト博士による特別講演、および国内外からお招きした関連分野の研究者による研究者・大学院生向けの講演が行われます。2日目は、ホワイト博士による特別講演(同時通訳)に加え、同分野における先端的な研究に取り組まれている日本人の研究者にご講演を頂き、「ヒト進化の生物学」の最前線を紹介します。
◆プログラム
12月18日(日)13:00~17:50(開場12:00)
東京大学 大講堂(安田講堂)
司会:大橋 順(東京大学)
13:05~13:25 諏訪 元 (東京大学)
「ホワイト博士と人類進化研究」
13:25~14:15 ティモシー・D・ホワイト(カリフォルニア大学バークレー校)
「Integrating the Physical, Social, and Biological Sciences to Illuminate Human Emergence/人類の成り立ちを地球・社会科学と生物科学の融合から探る」(同時通訳)
14:35~15:00 古市 剛史 (京都大学)
「ボノボから学ぶヒトの進化:メスたちがつくる平和社会」
15:00~15:25 中務 真人(京都大学)
「中新世アフリカの類人猿進化:類人猿って何?」
15:25~15:50 河野 礼子(慶應義塾大学)
「歯の形態から探る人類の進化」
16:00~16:25 荻原 直道 (東京大学)
「サルの歩行分析から探るヒトの直立二足歩行の進化」
16:25~16:50 井原 泰雄 (東京大学)
「言語の起源を探る」
16:50~17:15 高畑 尚之 (総合研究大学院大学)
「ゲノム情報からみた人類進化」
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