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2019年9月24日 (火)

【映画】「アド・アストラ」

時間が経ってしまったので簡単に(現在10/3)。

「2001年宇宙の旅」みたいな映画を21世紀のテクノロジーで作ってみた、って感じの作品だった。
ええと、ネタバレあるかもしれないので、まだ観ていない人はここでストップ。
これはネタバレしないほうがいい映画。
(そして感想を書くのが難しい映画でもある……)


人物の顔の大アップが非常に多かった。
顔がスクリーンの縦におさまらないくらいの大アップ。
しかもショットが結構長い。
これは「ミクロコスモス(ヒトの心)を撮ってるぞ」ってことだったんだろうか。

ええと、解釈が間違ってたらごめんなさい。
パパは結局、マクロコスモス(太陽系あるいは大宇宙)における孤独に絶望し、その事実(孤独)を人々に知らせまいとして地球に帰らない決断をした。
でもその絶望を共有できない他の乗組員たちは、地球へ帰ろうとして反乱を起こし、それが宇宙船のエンジン暴走?に帰結し、「サージ」という超絶危険な現象の原因となったようだった。
パパはマクロコスモスしか見ていなかった。
ふつうの人々はミクロコスモス(隣人)も見るから、マクロコスモスでの孤独が確立したからってそこまで絶望しない気がする(そりゃ反乱も起こるわ)。
息子は、パパがマクロコスモスしか見ていなかったことに気づき、自分にとってはミクロコスモス(隣人)も大切なコスモス(世界)であり、それと向き合うことを決心する(ので、一人きりの飛行という孤独にも耐えて地球に帰還する)。
っていう話だった?

それにしても。
トミー・リー・ジョーンズったら、「スペース★カウボーイ」に引き続き、「アド・アストラ」でも最後に宇宙の藻屑と消える運命とは、ね。
同じく「スペース★カウボーイ」に出演していたドナルド・サザーランドも共演していて、何かの符牒かと勘繰りたくなっちゃった(まあ、あちらはハリウッドらしい根明なハナシだったけど)。

そしてブラピ演じる主人公の宇宙飛行士の強さ(動じなさ)が、「狂気」と紙一重のように映った。
あれもマクロコスモス的な俯瞰をしていたからなのかなあ。
そうであれば、ミクロコスモスと向き合うようになると、ちょっとは弱くなるのかなあ。
自分にとっては、宇宙(マクロコスモス)の映像よりも、ヒトの心象(ミクロコスモス)の方が印象深い作品だった。

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