展示:「水墨画の輝き」展(出光美術館、有楽町・東京)
会社を早めにあがって、友人Mと出光美術館へ行った。
招待券をいただいたので。
まずは出光美術館のあまりの変わりようにびっくり。
まぁ、以前に来たのが10年以上前だから……
それにしてもこの変わりようはいったい……
それはさておき、展示のほうへ。
水墨画って、妙なことに「好き」という先入観があるのだが、実際に実物を見るとよくわからなかったりする(笑)。
雪舟画伯など、うまいとは思うのだが……?
そのうちにお目当てのコーナーがやってきた。
長谷川等伯である。
これよこれ。
これを見るために来たのよ!(友人Mも全く同じコトを言った)
等伯の水墨画はなんだかほんわかしてて、見ているとのんびりゆったり、いい気持ちになるのだ。
ごたぶんにもれず、トラはお茶目だし、トリはノンキだし(なぜか他の水墨画と動物の表情が違って見える)、楽しく観覧。
このヒトは障壁画が多くて、つまりふすまに描くことが多いので、そのふすまのあるお寺に行かないと見られない作品が多い。
今回、やってきていたのは、屏風だった。
なるほど、屏風なら持ち出せるわ。
その後、時代の変遷を経て、琳派にたどり着く。
俵屋宗達の作品を見たが………
ふざけてる(笑)。
宗達の龍虎図は初めて見たけど、こんなにお馬鹿な龍虎図も初めて見た(笑)。
虎なんか、もう、虎じゃないよ。
(まぁ、日本の画家にとって虎は空想上の動物なのでイロイロ変な点が出てきちゃうのはよくあることなのだが、そんなことではなくて)
「カオが人間だよ」ということで、友人Mと意見が一致。
なんつー間の抜けた虎を描くのだ?
全然怖くない(笑)。
琳派は宗達と光琳がちょっと、あと、鈴木其一が一点だけあった。
其一は久々に見られて、目の保養になった。
でも若冲がいなくて残念。
江戸琳派を過ぎたら、池大雅などの文人画になってしまった。
友人Mは、文人画は苦手だそうだ。
私も、今回見てみて、「苦手だな」と認識した。
あの、イボイボなのがダメ(笑)。
なんであんなにイボイボなのかなぁ?
西洋の点描画なら大丈夫なのに、なぜだめなんだ?
「文字として描いてるからだよ」
とは友人Mのオコトバ。
わかったようなわからないような。
西洋の点描画は、色や光や形を表すために点を置くけれど、文人画は違うってことかな。
出光美術館は本来陶磁器に強いところなので、ちょっぴり李朝だの尾形乾山だのも展示されていた。
光琳が展示されると必ず一緒に披露される乾山(笑)。
でも私、乾山の陶器はイマイチ。
李朝は好き。
なんだか目玉があるようなないような展示だったが、私的には、等伯の作品と、宗達の龍虎図(笑)が見られたので、満足して帰ったのだった。
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