経済・政治・国際

2019年1月26日 (土)

とあるクラウドファンディング顛末記


何かの参考になるかもしれないので、DHLとのトラブルを含めた事の顛末を記しておく。

2018年3月頃にKickstarter(クラウドファンディングの一種、海外版)で面白そうな旅行用ジャケットを見つけた。
Baubaxという会社のジャケットだ。
うっかり好奇心に負けてファンドレイズした(商品化されるなら先にお金を払うよ、という約束をすること)。

知らない人のために仕組みについて一応書いておくと、こんな感じで進行する。


  1. 「こんな商品を作るから、応援(投資)して」というプロジェクトがKickstarterに掲載される。
  2. 「こんな商品が作られるなら欲しい!」と思ったヒトは、購入する内容(1つだけか2つ組みか、オマケ付きかなどのバリエーションがある)を選んでクレジットカードでの支払いを予約する。
  3. 目標額に到達しなかったら不成立で、お金は支払われない(引き落とされない)。目標額に達した場合、その時点で代金が支払われる。
  4. Kickstarterからファンドを募集した団体ないし個人(今回はBaubax)に、集まった資金が渡される。彼らはこの資金を元にして、約束した製品を生産する。
  5. 出来上がったら発送され、契約した個々人に商品が届く。


件のBaubaxは結構な人気で、2018年4月15日に目標額を大幅に上回って無事成立。
同時に決済(予約)してあったクレジットカードから該当の金額が引き落とされた。

ここから先は延々と待つことになる。
ときどき送られてくるメールで進捗をチェックするけど、まあ、待つのが苦手な人にはおススメしない。
ひたすら待つしかない。

すでに一度、Pictarという製品で納期の延期に次ぐ延期を経験済みだったので(やはりKickstarter)、今回もじっと我慢の子であったが、当初は9月か10月という予定がやっぱり大幅に遅れ、11月に入っても送られる気配がない。
さすがに「東京は寒くなっちゃったから早くほしい」とKickstarterでコメント(笑)。
まあそんなコメントを投稿しても早まったりはしないんだけどね。
でも必ず返信が付くのは、距離が近くていいところではある(たしか「11月中に発送するから待ってね」みたいな返信をもらった気がする)。

そしていよいよ、2018年12月に製品が送られてきた。
個人輸入にあたるため、関税がかかる(100ドル以内だとかからないと思うが、超過していたから)。
DHLの配送員に30ドル相当の日本円を支払って、やっとゲットである!
長かった……!!

ギミックがいっぱいなので、アイマスクだのスタイラスペンだのの付属品が全部揃っているかどうかをチェックして、問題ないことを確認したうえで、やっと着用してみた。
……小さい。
アメリカサイズだと思って注文したのに。
小さいです。
セーターを中に着られません(苦笑)。
春秋限定仕様……?

サイズ交換できるのかどうかを再びKickstarterのコメント機能で問い合わせた。
そういうコメントには、次にサポートからメールが届いて、以降、Eメールでのやりとりになる。
自分の場合もご多分にもれず、BaubaxのサポートからEメールがやってきたので返信で細かい希望を出し(どのサイズに変更したいか)、どうすればいいかを教えてもらった。
(Eメールアドレスやら住所やらは最初の契約時に向こうに情報を伝えてある)

ジャケットを箱に詰め直し、料金の安いSAL便で指定の住所へ送り返した。
そしてまた待つ。
と、お正月にEメールがやってきて、新しいジャケットを発送したという。
思っていたよりもずっと速かった。
なぜかこちらの返送した荷物が到着する前に発送されている。
なんかこのへんが不思議だが、早い分にはまあいいや(いや、よくなかったかも……しかしここで「配送品のラベル上、返品交換品になってない」ことに気づけと云われても無理でござる)。

2019年1月4日にDHLが配達にやってきた。
ところが再び関税を払えという。
「返品交換品なのに関税を払うのって、二重取りでおかしくない?」
と、疑問を呈したら、一度持って帰って調べるという。
どうしても必要なら払うから、悪いけどそのときはもう一度配送してねと配達員に頼み、荷物をいったん持ち帰ってもらった。

二週間音沙汰なし。
いくらなんでもおかしいと思い、1月19日にDHLに電話した。
電話口に出てきた女性は丁寧に、通関がそう決めた以上は関税は支払いの義務があって、DHLではどうしようもないことを説明してくれた。
でもじゃあなんで二週間もほったらかされてるの?と、つい、激怒。
支払いが必要ならさっさと再配達すればよかったじゃないか!
土曜日で担当者がいないので、月曜日にきちんと調べてご連絡します、ということでその日は終わりになった。

1月21日、月曜日にDHLから電話がかかってきた。
なんと。

「棄てた」

という。

経緯はこうだ。
持ち帰った荷物について、なぜか発送元に「関税支払え」とDHLがオファー。
発送元は当然拒否し、「じゃあ荷物どうする」「棄てて」「わかった」というやりとりをしたらしい。

で、なんで私に連絡が来ないんだ??
怒り心頭。

DHLいわく、発送元が契約主だから、契約主の意向がすべてに優先して尊重されるので、うちに落ち度はなく補償はない、と(かなり丁寧な言葉で云ってたけど、結局そういう内容だった)。
そりゃ社内規程ではそうかもしれないけど、「持ち主の許可なく私物を捨てた」ことに変わりはないんだが
怒りが収まらず、しかしてDHLに交渉してもジャケットは手に入らないことになったので、もう一度Baubaxに交渉するしかない。
それにあたっては、英語で事の次第を説明した報告書を出せ、と、DHLに依頼。
さすがにDHLもこれは受けた(受ける前に受けてもいいもんかどうか電話の向こうで上長に相談してたっぽいが)。

翌22日、英文報告書が私宛にメールで届いたので早速チェックしたところ、私が関税の支払いを「拒絶した」ことになってる。
それじゃ私の責任になっちゃうじゃん(事前にチェックしてよかった)。
というわけで、「ここが正しくないから書き直してください。私は『関税の二重取りはおかしくないか調べてほしい』と云っただけだし、必要なら支払うとも配達員に伝えたはず」との旨を返信した。
DHLからの返信には、いま、担当した配達員が出払っているので、彼が帰社して確認を取ってから書き直す、とあった。
くそ~、こんなことなら一筆書くか、配達員とのやりとりを録音するか、しておくべきだったか~。
まさかこんな面倒な事案に発展するとは思わなかったんだよ~(泣)。

さて、DHLとごたごたしている間に、相談のため、ほか2か所とコンタクトを取ってみた。

1つ目は、クレジットカード会社である。
ショッピング保険が効かないかどうかの確認をしようと思ったのだ。
結論から云うと、不可だった。
決済が4月で、半年以上経ってしまっているので、もう無効なのだ。
これは自分にとって新しい発見だった。
そうか。
そりゃそうだよね。
ショッピング保険にも有効期限があるんだ、勉強した。
ちなみに決裁したカードは購入してから120日以内だった。
ほとんどのカードは90日以内のようなので、海外から個人輸入をするような際に、ショッピング保険を適用しようという場合は要注意だ(船便とかね)。
カード会社のお姉さんは「それ以外にも何かできないか」と親切に調べてくれたが、残念なことに時間が経ちすぎていて、補償は何も得られないようだった。
(ちなみにこのとき使ったのは、セゾンアメックスゴールドカードだった)

2つ目は、在住区の消費生活センターである。
こういうケースってあるの?
相談が寄せられてたりしないかな?
そしたら参考になる情報を聞けるかも?
と、思って電話。
まぁ、結論から云うと、国外のケースなので手に余るようだった。
というわけで、「越境消費生活センター」というところを紹介され、ホームページのフォームから相談内容を送信した。
回答が来るまでに4~5日かかるらしい。

ということを一日のうちに会社勤務の傍らこなして、その翌日1月23日。
午前中、DHLから電話があり、
「もう一度調べてみたところ、箱は廃棄してしまったが中身はまだ無事だった」
ということで落着した。
(配達員に確認したら「必要なら払うって云ってましたよ」みたいな結果になり、こりゃまずいと思って必死で調べたんじゃないかと悪意の憶測)
ありがたい話だったが、もうDHLに対する不信感MAXだったので「ありがとう」が口から出てこなかった。
あんな高額の送料(たぶん同業のなかで一番高値)を取っておいてこの体たらくって、金輪際DHLは使わないし、他人にも絶対に勧めないぞ。

支払いがあるため(宅配ボックスを使えないから)1月26日土曜日に配達してもらい、再び関税を支払った。
そうしてやっとのことで無事にジャケットを手にすることができたのだった。
ちなみにジャケットの包装(専用の袋)には一本、切れ目が入っていた。
DHLが箱を廃棄するときにカッターで切った痕だと思う。
ジャケットが切れてなくてよかった~。

ああ、疲れた。

その後、越境消費生活センターからメールが届いたので、返信で簡単に事の顛末を説明し、相談を終了した。
まあ、センターの人が丁寧に書いてくれたメールの内容を見ても、Baubax社に「もう一回送れ」と交渉する以外に何もやりようはなさそうだった。
英語でのやりとりは頑張ればできるけどめんどくさいし、何がいけないって、Baubax社はアメリカだが、発送元は香港なのだ。
倉庫と発送を別会社にアウトソーシングしているんだよね、きっと。
つまり発送に関してはBaubaxの落ち度じゃないわけで、そうすると請求しても送ってもらえない可能性も高いんじゃないかと……。
交渉の必要がなくなったことは本当によかった。

いやもう、数日の間にいろいろお勉強してしまった(人生勉強)。
以下が、今回得た教訓である。

  • Kickstarterなどクラウドファンディングで製品を調達する場合、期限の問題によりクレジットカードのショッピング保険は効かないと思った方がいい。
  • 返品交換を行う際、先方に「(関税が再度かかってしまうから)交換品であることを荷物に明記してほしい」と伝える必要がある。
  • そもそもサイズ違いによる交換が発生するようなもの(衣服や靴)は、「ここでしか手に入らない」ことがわかり(たとえば今になって調べたらBaubaxのジャケットは若干高額ながら日本のAmazonでも売られていた)、「どうしても欲しい!」という場合を除いて、できるだけクラウドファンディングで買わない方がいい。事案が発生したときに超めんどくさいから。
  • 何よりも、こうした厳格な保証のない手段で商品を調達するにあたっては、「全額パアになる」ことを覚悟して、それに耐えられる金額までしか投資しない方がイイ。
  • 商品への期待は7割程度にとどめた方がいい(感じた期待×0.7の出来上がりでも買いたいかどうかを考えた方がいい)。
  • DHLのような大手国際配送業者は「発送元が顧客」なのであって、配送先の個人のことは「お客」にならない「何かあったときには責任を持たない」方針で動くことを覚えておいた方がいい。

昨今、情報の確保は簡単になったが、モノを確保するのはまだまだタイヘンなのだなあ、と、しみじみ思った。
注文は電送できても、ジャケットを電送するわけにはいかないもんなあ。
Kickstarterは「夢を買う」ようで楽しいけど、こういうトラブルもあるってことは、よくよく認識しておかないとイカンですな。

でもって、肝心のBaubaxのジャケットは、季節的に寒すぎるためまだ使っていないのだが、「期待×0.7」くらいの出来上がりだった(笑)。
これについてはいずれ別な日にレビューするかもしれない。

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2016年3月 5日 (土)

君津製鐵所見学


株主優待で抽選に当たって、工場見学へ行けることになった。
お昼に集合し、バスに乗り込んで出発だ。
50人乗りのバスに20~30人くらいのゆったり仕様。
さすが、サービスいいなあ。

ちなみにほとんどが白髪頭のおじいさんたちでした。
まあ、なんつーか、今は一定額以上投資してないと工場見学の抽選に参加できないから……やっぱりリタイア後の人々がメインになるわけね。
(そして相手が重工業なので圧倒的に男性ばかりが興味をもつのデスね)

往きは、途中で海ほたるに立ち寄った。
寄ったっていってもトイレ休憩程度だけど、自分は初めて来たのでちょっと嬉しかったりして。
お天気が素晴らしく、いい眺めだった。
「特濃プレミアムソフトクリーム」が美味だった。

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海ほたる。



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海ほたるからの眺め。



東京駅を出て、休憩も含め90分程度で工場に到着した。
わー、人がいっぱい並んで出迎えてくれちゃってて、なんだか恥ずかしい~。
まずは大きい部屋に通されて説明会。
工場長さんの挨拶を拝聴したり、映像による君津製鉄所紹介を見たりしたあとで、やっと今後のスケジュールの説明を聞いた。
それにしてもじいさん率高し……(他のバスも合流して、全部で100人くらいのうち9割方がじいさん)。

一人一個ずつヘルメットを支給され、再びバスに分乗して、いよいよ構内見学に出発だ。
といっても、そんなにくわしく見られるわけではない。
ほとんどの部分が機密らしくて(「君津製鉄所」だけに……さむっ)。
途中の建物がなんであるかなど、バスガイド(担当の社員)の説明を聞きながらしばらくバス移動。

しっかし広い敷地だなー。
「東京ドーム220個分」って、それはもうたとえになってないから。
千代田区の3分の1くらいの面積らしい。
歩いて移動できる距離じゃないから構内では毎日バスが走っていて、社員はそれに乗って移動するそうである(ここまではマイカー通勤)。

やっと着きました、第4号高炉(高炉工場=原料を溶かし、銑鉄を造る工場)。
唯一の写真撮影可能スポットである。
他はどこもすべて写真撮っちゃいけないんである。キミツだから。
でかくて古めかしい高炉が青空を背景にそびえたつさまはなかなかに雄大な眺めだったけど、もーちょっと近寄らせてもらえないのかしら……?
あまりに遠くない?
目の前には高炉と他の建物をつなぐ線路が何本も敷かれていた。
広軌らしい。
さほど頻繁ではないが、貨車がやってきたり向こうへ去っていったりする。
土曜日なのに稼働中なんだなあ。

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第4号高炉。


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高炉工場の下のほう。黄色い乗り物の右に見える白くてちっちゃいのが、ニンゲン。


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さらに下をズーム。左端にちょろっと赤い何かが見えてる?
 

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水蒸気もくもく。左側の建屋も超古そう……。


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クリックすると拡大されます。


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高炉に関する説明板。


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材料に関する説明板。


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見学スポットから向かって右手にそびえる排ガス設備。こちらもでっかい。



やっぱりどう考えてももうちょっと近くで見たかった。
銑鉄って見てみたかったのにぃ~(ドロドロしてて赤いだけだろうけど)。

再びバスに乗って、お次は熱延工場(=真っ赤な鉄の塊(鋼片)を薄く延ばす工場)。
残念ながら写真は一切ございません。構内撮影禁止だから。

真っ赤な鉄が向こうから送られてきては、圧延ポイントごとに物凄い量の水蒸気をあげ、そのたびに四角い表面を何やら黒っぽいものがザーッと流れていく(錆なんだって)。
ここでは1400度のスラブを圧延して、24センチの厚さだったものを最小1.2ミリ厚にまで薄くできるんだそうだ。
ここは面白かった。
やっぱり鉄が見えないと面白くないんだ(笑)。

場内は非常に暑かったが、先に進むにつれて(つまり後工程の機械のほうに行くにつれて)暑さが弱まっていった。
最初は1400度あった鉄も、最後にロール状に巻き取ってクレーンで運ぶあたりでは600度にまで下がっているかららしい(つまりわれわれに届く熱はみんな鉄の熱)。
それでも熱かったですが。

途中で水をかけて冷やすパートがあるんだけど、買主のオーダーどおりの鉄になるように、水の量や間隔を調整するという話だった。
確かに、最初に流れていった鉄板はかなりの量の水をかけられていたけど、次の鉄板はそれと比べるとほとんど水をかけてないように見えた。
そんなんで鉄の性質が変わるんだ~。
でも私にはよくわからない~(汗)。

とにかく機械が全部でかい。スケールがまるで違う。
大きいし、剥き出しだし、一基ごとに部品が山のように使われてるし(本当にそんな大量の部品が必要なの??)、黒いし、ゴツイし、なんか別の生き物みたいだし、音はでかいし、不気味だし、なんと云い表わせばいいかわからない。
日頃、目にする「機械」とはあまりに違っていて、衝撃だった。
印刷工場の印刷機械くらいは見たことあるけど、これらと比べるとやはり「洗練」されていて、こんな異質な感じは受けなかった。
写真とかで見るのと、実際に見るのって、やっぱり違うなぁ。
しかしあれってどーやってメンテナンスするんだろ?
すごくすごくめんどくさそう……だいたい全部の部品をメンテできるものなのか?
清掃とかも大変そう。
などと、見学しながらいろいろ余計なことばかり考えておりました(笑)。

そうそう、この工場で一日に使用される水量は200万トンって云ったかな。
90%は再利用しているそうだが、残りの一割である20万トンが毎日毎日水蒸気でお空に昇っていく感じ?
なにもかも「桁が大きすぎ」てよくわからない~(汗)。

これで工場見学はおしまい(早い~…)。
このあとは製品岸壁(輸送用の船に直接積み込むための岸壁がある)を車内から眺めつつ、「郷土の森」(緑化促進区画)を通ってもう一度最初の建物(コミュニケーションホール)に戻った。
初めに通された大きな部屋に集まって、最後に締めの会である。
質疑応答もあり。
それにしても毎度不思議なのだが、「質問はお一人様一件でお願いします」と云われているのに、「2つある」とか「3つ訊きたい」とかしゃあしゃあと云う奴らってどういう神経してるんだろう? 理解力がないのか? 2つ3つ質問をすることで、他の人間の機会を奪ってるっていうことに全く思い至らないのかね?(今回もやっぱりいました)

ちなみにその大きい部屋の手前には開発された技術のいくつかを紹介する展示スペースがあり、少し見てきたが、なかなか面白かった。
「何トン分か」を表すのに、ゾウ何頭分であるかで示したりして(ちゃんとゾウのぬいぐるみがその頭数分乗っかっていた)、工夫が感じられた。
ちょっとは見たのだけれど、もう少し時間があればよかったかな。
何しろ工業的なアタマは皆無の人間なので、説明文を読んでも時間をかけないと理解できないってゆー……。

あとは技術の展示のほかに、「うちの工場の『匠』紹介」みたいなパネルがあって、これが非常に面白かった。
いろんな『匠』たちがいるのだ。
正しくは「君津スチールマイスター」って云うらしい。
クレーンの匠とか(そういえばさっき熱延工場で鉄のロールをクレーンで運んでたけど、アレの熟練した人だね)、線材品質の匠とか(「髪の毛以下の太さのワイヤを手作業で研磨し、指先に伝わる振動の微妙な変化で介在物の有無を感じ取る」とかってもはや何を云ってるかわからない(汗))、圧延機の匠とか、もういろいろ。
凄いなぁ。

最後にお土産をもらって帰途についた。
お土産、たくさんもらってしまった。
記念の「鉄鉱石」とか(笑)、使い道がなくてどうしよう。
ほかにも帰りの車中用の軽食(助六みたいなの)にお水、菓子箱(あられ)、パンフレット、ポプリ(なぜ?)などなど。
バスに乗って出発する際も、工場長はじめ担当の社員さんたちがずらっとお見送りしてくれた。

帰りのバスではよく寝てしまった。
東京駅で降ろしてもらい、工場見学終了である。
とにかくお天気が良くてラッキーだった。
面白い体験だった。

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お土産にもらった鉄鉱石。左の軍手は、熱延工場見学時に使ったもの(工場を出たところで回収された)。

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2014年7月 9日 (水)

【展示】国際文具EXPO & 販促EXPO #文具フェア


夏の祭典のせいで忙しくて感想を書けませんでした、第2弾(現在8/26)。記録だけ。

今年も文具EXPOを見に行ってきた。同時に販促EXPOも。
しかし、時間が経ったため、すっかり忘れてしまった(どうせ私はトリ頭)。

去年ほど「うわ!」と驚くものはなかった。
ゼブラのペンが進化を遂げていて、書き味がものすごくよくなってたことぐらいかな。
でも若干握りにくいので要改善、などと偉そうにお兄ちゃんにのたまってみたり。
(ジェットストリームやフリクションに比べるとグリップが悪くて、その分損するだろうことは事実)

キングジムではキングジム君に会った。
パケッタがちょっと気になる。
あと、エアコンに付ける羽根は今年も紹介されていた。いいなー。ほしいなー。


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販促EXPOの方で見た「濡れ富士」というウェットティッシュがなかなかよかった。
大振りで使いやすくて、香りもいい。
もっと広まるといいな。地域おこしにもなるし。
生協とかで扱わないだろうか。


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水野染工場が、大漁旗の染色を実演していて、これはインパクトがあった。
つい見ちゃう。
絵の具のバケツも見るだに楽しい。
そして実際の作業は大変そう……技術も体力も必要そうだった。
ここにはいつかオリジナル手ぬぐいの製作をお願いしたいなぁ(野望)。


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概して文具EXPOは地道に展示しており、販促EXPOは派手な仕掛けで人を呼び込んでる感じだった。
販促EXPO内でも、営業支援のブロックは造作物が派手で凄かった。
見る分には面白い(自分は営業じゃないからなー)。

販促EXPOの中でももちろん地味なブースもあって(笑)、あるところで見た「ストーンペーパー」は結構興味をひかれた。
私だったらああいう分野やこういう分野に売り込むけどな。
でも営業職じゃないのでなんもできん(苦笑)。

最初に書いたとおり「うわ!」と驚く目玉はなかったけれど、今年も面白かった。
がんばれ、文具業界!

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2011年7月 8日 (金)

国際ブックフェア&文具フェア

午後、会社を休んでビッグサイトへ。
ブックフェアと文具フェアを見て回る。

ブックフェアは、会社の業務にわりと直結する分野なのだが、最近、新奇なものがあまりないのでデジタルパブリッシング部門も全部は見ず、ポイントで見て回ることに。
それでも流れはつかめたような気がする。

電子書籍をめぐって、どんどん二極化しそう。

下流のコンシューマ(我々自身のような消費者)は、シーサーブログが始めた「forkN」のような無料サービスへ囲い込まれる。
ここの無料サービスは結構すごかった。
ブログ感覚で電子書籍を作れて、forkNの本棚において販売できて(売れたときだけマージンが発生)、さらにそれをe-Pubに出力できちゃう。無料で。
(e-Pub=電子書籍のフォーマットの一つで、iPhoneやiPadで読める形式)
もちろん、著者はそれ以外の販売サイトに、そこで出力したe-Pubデータを置いて販売してもよい。
これはなかなか。
使ってみて損はないし、実際私も使おうかと考えているところだ。

ブックフェアで知ったのは、forkNだけだったが、遠からず似たようなサイトが出てくるだろう。
これらはソフトハウスの得意分野で、したがってこーゆーことをやられると、コンシューマのニーズは全部彼らにさらっていかれることになる。

逆に、上流部分(研究者とか企業)は大手が囲い込もうとしている。
丸善とか大日本とか、ね。
そんな、大日本さんのインフラなんかに中小の印刷屋がかなうわけないじゃないかー。
囲い込みを始められたらもうアウトじゃん。

とゆーわけで、上記の二極化により、こと電子書籍に関して言えば中小の印刷業はお先真っ暗なカンジで、フェア会場をあとにしたときには、すっかり気が滅入っていたのだった。

気を取り直して、文具フェアを見て回る。
実はうちは、このフェアで直接出展者と取引するような業種ではないんだけど、何しろ見て回ると世の中の流れが見てとれて面白い。
メーカーが頑張ってると、こっちもちょっと元気をもらえるしね。

今回、文具フェアおよび雑貨EXPOで個人的に「ヒットだ!」と思ったのは、3件。

一つは、すべりどめ。
ごく小さな接着面で、スマートフォンのような重いものも斜面にピタッと止まってしまう。
これは実はゲッコーの研究を応用したものらしい(はしょって話すと、ゲッコーの小さな手足が天井などでゲッコー本体を支えるのは力学的におかしいらしく、なぜ落ちないのかを研究したら細かい毛がびっしり生えていて、そこから生ずる小さな力の集積が大きな力となっていたことがわかった、という研究の応用)。
おお、こんなところに♪

もう一つは、ダンボールに貼りつける簡易手提げ。
めんどくさいから説明しないけど、東急ハンズなんかで大きいものを買うと、大きい袋に包んで、その袋にぺたぺたと簡易手提げを貼り付けてくれる、そういうときのやつ。
非常によくできていた。

最後の一つは、コンパスだ!!
磁石じゃなくて、円を描くコンパス。
小学生のときなんか、よくお世話になったよね?
そのコンパスで、「だれでも簡単に円が描ける」仕組みになっているやつがあった。
これは個人的にショックだった。
機構がそれまでのコンパスとちょっと違うのだ。
中心をしっかり押さえてなくてもいいのだ!(言葉で説明できないのでこれ以上書かないけど)
これがあれば、私だって上手に円を描けたのに!!(下手でした、ハイ)
甥っ子ちゃんが小学校にあがったら買ってやろうかしら。

不況で、お土産類は減っているけど(笑)、なかなか楽しかった。
また来年も見に来ようっと。

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2011年5月27日 (金)

夢見ること 2 ~ 自然災害基金 ~

今回の大震災をきっかけとして、ビッグな自然災害の被害者に無利子でお金を貸し付ける基金が創設されないかな~。
モデルは「育英会奨学金」。

育英会の奨学金は、学費の援助を希望する学生が、無利子無担保で毎月いくばくかずつ借りられるようになっている(もちろん審査はある)。
卒業すると返済が始まって、20年くらいで全額返済するんだったかな。
そうして返済されたお金を、また新たな学生に貸し付けて援助するという仕組みだ。

これと同じように、基金を集めて、借入れを希望する被災者にそのお金を貸し付ける。
一定の期間が過ぎたら、返済を始めてもらう。
返済されたお金は、次の災害に備える、という案だ。

だめだろうか?
メリットは、

(1)支援金と違って必要な額を(全額は無理にしろ)自分で決めて借りるので、「あっちの家は○○円もらったのに、うちは……」といった不公平感が生まれない

(2)借金ではあるが無利子なので返済がラクである(利息によるけど長期ローンって返済額の半分近く利子だったりするからね)

(3)被災者以外の人たちが、震災支援に対する自分の負担を必要以上に感じないで済む(これ、今は問題ないけど、5年経ったら絶対に不満に思う人が増えると思う)

(4)民間で、災害支援のためだけに供出するので、「財源の横滑り」が起きない

など。

だめですかね?
結構まじめに考えたんだけど(いや、いつも何でもまじめに考えてるけどさ)。

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2011年5月16日 (月)

夢見ること ~ 首都移転 ~

この際だから、首都を東北に移転しちゃどうですかね。
福島か宮城に。
(実は以前から「東北に首都を移せばいいのに」と思ってはいた)

その方が復興に気合が入りそうだし、首都機能が移れば東京23区の優遇もなくなって他県の溜飲もさがろうし、移転に際しては雇用が創出できようし、議員さんたちには「原発のそばで暮らす」ことを実際に体験していただけよう。
いいことづくめの気がするんだけど?

まぁ、個人的に、首都機能にはさっさと東京から出てってもらいたいのである。
「東京は『首都だから』好き」という奴らも(どっかの知事とか)、機能と一緒にさっさと出てってほしい。
そして、どうせ首都を移すなら、すでに発展済みのところではなくて、これから開発する余地がたんまり残っているところにすべきであるというのが、以前からずっと変わらない私の意見であって、その意味で東北はオススメだろうとずっと考えていた。
これだけ通信や交通が発達した現在、別に地理的中心に置く必要もないし。

というわけで、早く東北に移転してほしい、首都。
…だめですかね?

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