文化・芸術

2019年6月27日 (木)

【舞台】「オレステイア」(新国立劇場、東京・初台)

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時間が経ってしまったのでごくごく簡単に(現在7/18)。
ぶっちゃけ、この舞台についての感想を書くのは難しい……。
しかもいま夏の祭典の準備で忙しくて、まともに書いてる暇がない……。
以上、云い訳でした。

一般的な情報は知ってるけど、元のアイスキュロスの戯曲は読んでないし、脚本は新たに作られているらしいので、新作の劇として見たに等しい。
ただ、あとから雑駁にチェックしたところ、細かい部分はかなり変わっていたようだが、大筋はしっかり対応しているようだった。

これは正義の話なんである。
第一幕で、アガメムノンは自らの娘イピゲネイアを生贄に捧げる。
いろいろ葛藤した挙句ではあるものの、最後に実行するときにはおぞましくも自己陶酔しているようにすら見える。
そしてその生贄を決めたのは、戦争に勝つためという大義名分による。


わが子を殺したアガメムノン(夫)を、妻のクリュタイムネストラは許さない。
彼が連れ帰ったトロイアの王女カッサンドラともども殺してしまう。
この舞台でのカッサンドラは少女なのでわかりにくいが、アガメムノンの戦利品(愛人)である。
クリュタイムネストラは娘を殺された復讐であり正義であることを主張する。

さて、オレステスである。
ここまでの場面で、オレステスはほぼ出ずっぱり、姉エレクトラはときどき現れるものの何故かしばしば周りから「オレステス」と呼ばれる(毎回じゃないのがややこしいけど、実は「事件」の場面はオレステスの記憶による再現みたいな扱いだったからオレステス主観と考えればまあなんとか納得できる)。
最終的にオレステス多重人格説みたいな演出に向かうんだけど、その必然性がよくわからなかった。
なぜ別人格(エレクトラ)が作られたのか(オレステスにとってエレクトラは何なのか)が自分にはわからず、したがってメインストリーム(正義と復讐の連鎖)との関係もよくわからなかったのだ。
単に現実逃避のツールだったの?
それでいいの??

ともあれ墓前に切った髪を供えて、別人を装い、「オレステスが死んだ」と告げて母の館に入り込むあたりは原作どおり(ただし墓前に髪を供えた主体がオレステスとエレクトラで逆だったかも)。
母の愛人アイギストスを殺し、懇願する母クリュタイムネストラも殺して、時代劇風に云えば「本懐を遂げる」が、精神的混乱に陥る。
この部分も実は原作どおりで、パニックに陥るらしい。
この時点で、母殺しのトラウマを忘れるためにエレクトラ(母殺しへミスリードする存在)を生み出し責任転嫁した、という演出だったのか?
逆にエレクトラ(母を憎む自分)がいたから母殺しに向かったのか?

ここまでの場面は、裁判所における裁判のための、いわば「再現フィルム」である(笑)。
過去にさかのぼって場面を映し出す間、オレステスの傍らには「医者」がいる。
何度も医者に「真実を見ろ」と促されて母殺しを認めるものの、父親の仇を取ったのであり、正義による行為だと主張する。
それに対する裁判が第四幕である。
裁判といっても人間のそれではない、云ってみれば神々による裁判だ。
実際にアイスキュロスの原戯曲でも、アテナを裁判長、アポロン(被告オレステス側)と復讐の女神(原告クリュタイムネストラ側)を裁判員とした裁判が開かれるらしい。
こちらの舞台でも、原作どおり、裁判長(女神アテナ)の一票によってオレステスは無罪を勝ち取る。
そのあとでオレステスが「なんて儚いんだ」と云うところがあったのだが、実はここで「正義の話だったんだー」と気づいた。
儚いのは「命」ではなくて「正義(の基準)」だ。
一見確固たる根拠があるようなイメージをもつ「正義」も、最後の一票がどちらに入るかという恣意的なイベントに左右される危ういものでしかない。
しかも、原作は知らないが今回の脚本でアテナがオレステスに票を投じたのは、「男性が優先される社会だから」というどーでもいいような、正義とかけ離れた理由からである(ギリシャ時代は正義に相当したかもしれんが……)。
すなわち、正義はもはや、「神のお告げ」とよばれる全く無根拠であり多様な解釈が可能なコトバと、あいまいさや胡散臭さにおいてほとんど変わらない。

正義ごと復讐を放棄しない限り、血の連鎖は止まらない。
しかして正義を放棄してしまえば、社会における人間性が保障されない。
いまの社会を反映して、身もふたもない結末を見た気がした(私だけ?)。

俳優さんたちはだれもかれも演技に見ごたえがあったと思う。
そもそもこの演目は、蜷川の舞台によく出ていた横田さんが出ているから見に来たんだけど(上手いから)、期待通りのクオリティだった。
あと、メネラオス役の人が、静かで、淡々としつつもコワ~い演技で、存在感があった。
名前を調べようとしたら、ホームページにはだれが何の役を演じるかが書かれていなかったので、わからなかった(2階席で遠かったから写真を見てもどの人だったか自信がない~)。
チラシは捨てちゃったし……シクシク。

充実の四時間だった。
腰を壊した人が何人いたかは知らない……。

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2019年6月12日 (水)

【舞台】三谷歌舞伎「月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと)」

時間が経ってしまったので簡単に(現在6/25)。

みなもと太郎の『風雲児たち』より、大黒屋光太夫がロシアへ漂着して、苦労したあげくに帰国するお話。
三谷幸喜の作・演出による新作歌舞伎で、「満を持しての歌舞伎座初上演」である。
以下、ネタバレがあるので「ネタバレ嫌」という方はここでストップ。


全体に歌舞伎らしさを活かした演出で、たいへん面白かった(実は地味にお囃子連が素晴らしかったかも)。
まぁ、三幕目のお涙ちょうだい節の連続がちょっと鼻に着いたけど(私にはウェットすぎる)、総じて演出はよかった。
演技もよかった。
とにかく幸四郎をはじめとする役者さんが、みんな楽しく生き生きと演じているのがいい。
こちらにその熱が伝わってくるような勢いがあった。
そして相変わらず猿之助はメチャ上手い。役者をやるために生まれてきたような男じゃ……。
吃驚したのは白鸚。あんなに声が朗々として聞きやすいとは。結構なお歳のはずだが……凄い。なんというセリフの聞き取りやすさ。ポチョムキンも強く厳しく軍人らしい存在感があって、圧倒された。

いろんなところで「あっ」と思わされたけど、わけても犬と白樺の演出が秀逸だった(笑)。
犬が出てきた瞬間、会場の空気ががワッと湧いた感じがした。
みんな、あのもふもふの着ぐるみに触ってみたかったのでは?(私ゃ触りたかったなあ……)
続く白樺による「走ってるんだよ」という演出も、非常に歌舞伎らしくて、見ているのが楽しくなった。
あの場面を見るためにもう一度行きたくなるくらい(笑)。

オホーツク、ヤクーツク、イルクーツクと広大なロシアを進んでいく(このへんの「ツクツク」な語感は聞いていて楽しい)、その行程に笑いを散りばめてはあるものの、どれだけ進んでも帰国の許可をもらえずに「もっと中央へ行け」とお役人からたらい回しの目にあわされる過酷さ。
その繰り返しは、当時、外国に漂着して日本へ帰るということが、ほとんど不可能なぐらいの難事業であったことを表している。
そして道中、次々に死んでいく仲間たちの、その死因の半数以上が「脚気」(一種の栄養失調)というのがまた残酷きわまりない(正しい知識があれば防げたかもしれないから)。
一本マストを命じたり(難破の原因)、肉食を禁じたり(脚気の原因)、これって全部家康が悪いんじゃん(舞台上でもそう云ってる)(笑)。
そうした苦難のなかにあって大黒屋光太夫が帰国できたのは(舞台上では日本へ向かう船上で終わるが)、「みんなを連れて必ず日本に帰る」という意志と希望を強い心で持ち続けたからだ、という一本のスジみたいなものが伝わってきた。

非常に質の高い、それでいて笑うところは楽しく笑える、魅力的な舞台だったと思う。
これからシリーズとして「三谷歌舞伎『風雲児たち』」を年に2回くらい、やってくれないかなあ(年に1回でもいいです、お願い)。

余談だが、歌舞伎座の1階売店で売っていたピロシキとプリンが美味しかった。
特にピロシキ。揚げ立てで非常に美味。
この演目の間だけなんてもったいない(「ロシア」がらみで売ってたのネ)、定番メニューにしてくれればいいのにと思うくらい美味しかった。
目も耳もお腹も大満足の午後であった。

追記:一緒に行った友人は原作『風雲児たち』の大ファンだが、舞台を見て、それぞれの表情やポーズが「原作によく似てる!」と感動していた。みなもと太郎ファンも存分に楽しめること請け合いの一作(さすが、演出家本人が大ファンなだけある)。

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2019年6月 9日 (日)

【イベント】渋ノ怪市(6/1~10、於・東急ハンズ渋谷店) #大怪店 #渋ノ怪市

時間が経ってしまったので簡単に(現在6/17)。
まずは、「渋ノ怪市」関係者の皆様ならびにご来店いただいた皆様に(かなり遅くなりましたが)この場を借りて御礼申し上げます。
いろいろとお世話になり、ありがとうございました(特に搬出に行けずスミマセン)。

東急ハンズ渋谷店で「渋ノ怪市」という、妖怪がらみのアートマーケットのようなイベントに参加した。
エスキ・ヨルジュ(珂爾魂)は、「カニ魔王」枠での参加である(ヘンな枠……)。

グッズ製作は間に合わなかったので、冊子だけどうにかこうにか新作を発行。

『秘露妖怪小径 速報版』


ゴールデンウィークにペルーを旅行したおり、チクラヨのヨルトゥケ遊歩道というところで撮影した怪物や神様の像の写真を掲載した、『秘露妖怪小径 速報版』だ。
あまりに奇天烈なので、紹介せずにはいられなかったのである(笑)。
ちょうどアレだね、境港市の水木ロードみたいな(ヨルトゥケのほうはムキムキで全然かわいくなかったですが)。
もちろんカニ魔王様(の彫刻)もあった。
ちなみに今回出したのは「速報」で、夏コミにはもうちょっと詳しい解説(?)付きの「完全版」を出す予定。

実は去年も池袋ハンズでのイベントには参加させてもらったんだけど、ちょうど化学療法中でほとんど在廊できず(在廊のノルマは友人に代行してもらった)、他の作家さんたちとまともな状態で接触したのは今回が初めてだった。
去年は病気で一年間棒に振ったからなあ……。
さておき、今回は在廊中にいろんな作家さんとお会いして、いろいろとお話しできて楽しかった。
接客は苦手だけど、こういうコミュニケーションの機会として在廊するのは楽しいななどと思ってみたり。

もっとも、売り上げの面ではコミケにはるかに及ばないので(笑)、次に参加するとしたらどういうラインアップにするかとか、ポップや名刺カードをどうするかとか、英語の説明を用意するかとか、今後の課題は山積みである。
まあ、とりあえず無事に終わってよかったけれど。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。

追記:『大妖怪カニ魔王』の冊子が実質上完売。増刷すべきかどうか思案中である(本当は改訂増ページとかできればいいんだけど、そうすると発行までにかなり時間がかかるしなあ……)。

『大妖怪カニ魔王』

 

以下、写真の記録。

↓自分のところのコーナーはこんな感じだった。

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↓右側が今回ちょっと改めた「カニ魔王シールver.1.1」。
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↓上の段にあった怪奇里紗さんの立体作品。国芳の浮世絵だね。スゴイ。
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↓その他のコーナー。
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2019年6月 8日 (土)

【展示】インターメディアテク(東京・東京)

時間が経ってしまったし、もう本当に「行った」記録だけ(現在6/14)。
だってココ、撮影禁止なんだもん。
ケチ。

展示自体は非常に興味深く、面白いものだった。
あと、ミュージアムショップも、小粒ながらなかなか魅力的だった。
というわけで結構オススメの博物館なんだが……。
友人が云ってたけど、「展示の仕方はヨーロッパの博物館チックで魅力的だが、「撮影禁止」なのだけ日本的で面白くない」。

だいたいスマホでAR読ませるような企画をしておいて、撮影禁止は無理じゃない??
「スマホ使っていいんだ」ってなれば、絶対にスマホで撮影する奴が出てくると思うんだけど。
そういう人たちに注意する人員がいるかっていうと、いなさそう。
そうなると、スマホで撮っちゃう人を目にして、一方で真面目に撮影しないようにしている人たちのフラストレーションが溜まる、と。
そのへんが考えられていないというかなんというか。
展示内容は素晴らしいんだけど、そーゆー視点がまるでなさそうなのが気になった。

まあ、しょーがないか、東京大学総合博物館(本郷)の運営だし、無料なんだし……。

とりあえず、入場無料で、オシャレで、駅近で、「出発までの時間をちょっと(しかもアカデミックに!)つぶす」のには最高の物件かも?

▼この博物館のサイトはこちら
http://www.intermediatheque.jp/

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【展示】再訪「文字なき文明の名もなき名工たち」(駒場博物館、東京・駒場東大前)

時間が経ってしまったので簡単に(現在6/14)。

自分は二度目なのだが、友人たちを連れていきたかったので再訪。
一人はつ先月、一緒にペルーを旅行して山ほど土器を見せたので、追体験してもらいたかった。
もう一人はデザインについてよく話をする相手なので、ときどき自分が口にする「土器から音が出るんだよ」というそのことを実体験してもらいたかった。
こういうのって、まさに「百聞は一見に如かず」で、いくら口先で云っても説明しきれないから。
これでこの二人に話すときはもう説明しなくて済むぞう(笑)。

思惑どおり、二人とも楽しんでくれたみたい。
笛吹きボトル以外にも、あのヘンテコな獣人(しっぽ付き)の土器やら、いろいろミョーなものを気に入ってくれたみたいだった。
よかったよかった♪

とゆーわけで、とても面白い展示でオススメなんだけど、一つ(そして最大の)難点を挙げるとすれば、印刷物の作りの下手さだナ。

何箇所かに貼られた説明ボードは、行間が詰まりすぎていてものすごくものすごぉおおく読みにくかった。
フォントも、本文に適したフォントではなく、見出しに使われるような極太明朝だったので、これまた読みにくい(書体にもそれぞれ向き不向きがあるのデス)。
チラシについても、裏面左右いっぱいに文面が書かれていて、シロウト感満載だ。
別にシロウト感があったって構わないが、とにかく総じて「読みにくい」。
情報を詰め込みたくなるのはわかるが、適度な余白がなければ、結局「読みにくい」ということで読んでもらえなくなる恐れもある。
てゆーか、アンデス文明に興味のある私ですら、目がガチャガチャして読みたくなかったので半分スルーした(!)。
いわんや興味の薄い一般の人にはもっとツライだろう(たぶんほとんどの人は展示物だけ見てボードは読まないはず)。

ちなみに人間工学的に、一行あたりの「読みやすい字数」は15~25字であり、その字数をマイナスまたはオーバーするほど人間は読みにくさを感じるようになるそうだ。
さらに、これまた人間工学的に、いちばん「読みやすい」とされる行間は、文字の大きさの0.75倍であるらしい。
これらをきっちり守る必要はないものの、仮にも「博物館」を名乗るなら、「可読性」という点をきちんと考えるべきだろう。

以下、今回撮った写真。

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▼公式サイトはこちら。展示は6月30日(日)まで。入場無料!
http://museum.c.u-tokyo.ac.jp/exhibition.html#Andes2019

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2019年6月 2日 (日)

【展示】「遊べる浮世絵展」(練馬区立美術館、東京・中村橋) #遊べる浮世絵展 #練馬区立美術館

時間が経ってしまったので簡単に(現在6/7)。

友人が手掛けた展示を見に練馬区立美術館へ。
懐かしいヒトとお会いできてうれしかった。

講演会「もっと! 遊べる浮世絵展」も聴講して(スライドの量が半端ないプロ仕様だが、構成も内容も面白く、だれもが楽しく聞ける講演)、その前後に展示会場を見て回った。

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遊べる浮世絵展のかわいらしいポスター。
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展示されている作品を利用して作られた双六(すごろく)。

この展覧会は「くもん」のコレクションからの出品ばかり。
公文教育研究会は長年にわたって、「子ども文化」に関する研究のために浮世絵を収集しているのだそうだ。
コレクションの数はなんと3200点だとか。
「くもん」がそんな立派な浮世絵コレクションを持ってるなんて、知らなかったよ。
浮世絵の展覧会でも出所としてはあまり出てこないし、ダークホースみたいで得した気分(笑)。

そんなわけで「子ども」関連の浮世絵ばかりなのだが、そのなかでも「遊び」にフィーチャーした作品を集めてあった。
それらを近世~近代の「遊び」の様子を切り取ったメディアとして展示したり、そもそも遊び道具としての浮世絵作品を展示したりしながら、「浮世絵って、固く考えずにもっと楽しめるものなんだよ」というメッセージが打ち出されていた。

人は少ないし、好きなペースで名作をたくさん見られて、贅沢な環境だった。
とてもいい展示なので、もうちょっとお客さんが入るといいな。

ちなみに、子どもと遊びに特化した展示なんだけど、妖怪の出演している作品も割と多くて、妖怪好きのみなさんにも訴求するだろう内容だった。
百鬼夜行絵巻もあったし。
絵巻じゃないほうの百鬼夜行図は、いちいち妖怪の名前がカタカナで書かれていて、なかでも「ウミボウヅ(海坊主)」の顔が丸ごと「蟹」だったのが個人的に衝撃だった(笑)。
(一緒に行った友人には「カニ魔王がいるよ」とからかわれた)

あとは、足台が置かれていたり、手で触って確かめるような仕掛けが用意されていたり、小さな子どもでも楽しめるようにいろいろ工夫されていた。
企画した人たちの温かさが伝わるような、とてもいい展示だった。
あと二日しかないけど(6月9日まで)、興味のある方はぜひぜひ行ってみて。

 

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工作室にあったもの。実際にこれを組み立てる前の平面の浮世絵が、会場内に展示されている。
あと、受付で工作キットとして販売されていた。
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同じく工作室にあったもの。これも組み立てる前の浮世絵が展示されている。実は片方の腕の向きがおかしいんだとか(笑)。
風車のほうは工作キットとして販売されている。
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同じく。これは力作。みんな作ってみたいと思うようだが、残念ながら工作キットの販売はない(笑)。
もちろん、元の浮世絵は展示されている。
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歌川芳藤の「鬼○外、福○内」の双六。
外側は「ヲニ」の付く言葉ばかり、内側は「フク」の付く言葉で埋められている(「大福」とか)。
何より、描かれている子どもが実にかわいらしい。

 

▼おまけの画像。練馬区立美術館の敷地内にあったたのしい作品群。ここからして遊べる感じの美術館だった。
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▼この展覧会のサイトはこちら。
https://www.neribun.or.jp/event/detail_m.cgi?id=201902151550210068

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2019年5月24日 (金)

【展示】「文字なき文明の名もなき名工たち」(駒場博物館、東京・駒場東大前)

時間が経ってしまったので簡単に写真でご紹介(現在6/5)。

東京大学の駒場博物館で、アンデス文明関連の展示があるというので、えっちらおっちら行ってきた。
今回の展示は、「音を鳴らす」土器、すなわち「笛吹きボトル」について焦点を絞ってあるようだった。
土器自体の展示とともに、どうやって音が出るようになっているのかの説明パネルや、実際にいろんな笛吹きボトルを鳴らしている映像がある。
映像を見ると、どうもわざとじゃないかと思われるが、鳥のボトルなら鳥のさえずりのような音が出るようになっていて、ボトルごとに鳴る音が異なっているのが面白い。
なかには二段式の笛吹きボトルも(鳴る音も二段構え)。

そしてなんと!!
笛吹きボトルのレプリカを作ってあって、それを実際に自分で鳴らすことができる!!
これは楽しかった。
超おススメ(笑)。

↓こんな感じのテーブルがあって、空気入れを使っていろんな音を鳴らすことができるのだ!!(笛玉は自分の唇の下に当てて、尺八のように吹く)

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↓笛吹きボトルがどうして鳴るのか、の、説明パネル。

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↓土器をスキャンして、それを元にレプリカを作った話。

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↓戦士像付き陶製トランペット(ペルー、モチェ王国期)。

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↓カエル像付き双注口ボトル(コロンビアのカリーマ文化)。

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↓フクロウ像付き鉢(ペルー、古典クピスニケ文化)。フクロウはとっても身近だったらしく、とっても多い意匠。

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↓人物・鳥像付き鐙型ボトル(笛吹きボトル、ペルー、チムー王国期)。鳥を吹き矢で仕留めようと背伸びする人物と、どこ吹く風の鳥がなんともユーモラス(笑)。しかも音が鳴る。

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↓獣人の土偶?(エクアドルのラ・トリータ文化)。アシカ?? あんた誰?(笑)

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とても小さな展示だったけど、とにかく笛吹きボトルにさわれて体験できるのがいい。
「こういうものなんだ!」と実感できた。
入場無料、6月30日まで。

▼この展示のサイトはこちら
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/events/z0109_00132.html

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2019年5月11日 (土)

【舞台】コンドルズ「Like A Virgin」(彩の国さいたま芸術劇場、埼玉・与野本町)

時間が経ってしまったので簡単に(現在5/20)。

今年も見に行ってきた、毎年恒例のコンドルズ埼玉公演。

今年は特にコントが充実していた。
だってコバケンが出てたから(笑)。
友人曰く「コバケンが舞台に出てからメンバーの緊張感がハンパなかった」と。
やっぱりコントにはこの人がいないと難しいんだなあ。
脚本は毎回おろしているみたいだけど、いるといないとで会場の熱量が違う。
いやもう、おかげさまで満足しました。

今回のダンス部分は藤田・香取・黒須の3人がメインで受け持っている感じだった。
見ごたえはあるけど、やはりコンドルズは全員参加のパフォーマンスが面白いと思う。
だから自分は「ある川辺(お濠?)のワンシーン」の演目が好きだった(笑)。
「世界の階段から」も好き。

と云いつつも、ダンスに関して云えば、今回は不思議と黒須育海に目がいっちゃう感じだった。
こんなに上手かったっけ?(←すげー失礼……スミマセン)
コンドルズ以外(ブッシュマン)でも見てみようかな、と、思うくらい柔らかくてわかりやすくて印象的なムーブメントだった。
でもコバケンの振り付けは「イッツミー(It's me!)」と引っ掛けて「イックミー」と云ってたわけで、親指は上に立てるんじゃなくて自分に向けるんだよ、そこんところはちゃんと理解してほしかったナ(笑)。

余計なことかもしれないが、鎌倉さんが元気なかったのでちょっと心配。
鎌倉さんに限らず、古めのメンバーの活躍(もといイジりイジられ)が少なかったのがちょっと残念と云えば残念かな。
あと、そんなに階段を出すならマドンナ(ライク・ア・バージン)じゃなくてツェッペリン(天国への階段)にすればよかったのに(笑)。

それでも、今回は腹の底から笑えて楽しかった。
次回にも期待。

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2019年5月 9日 (木)

【展示】「トルコ至宝展」(国立新美術館、東京・乃木坂)

時間が経ってしまったので簡単に(現在5/17)。

5月20日までということで、あわてて観に行ってきた。

久しぶりに馬鹿馬鹿しいデカさのエメラルドやルビーを見た。
「硝子玉じゃないのか?」って云いたくなるデカさ(笑)。
そーいやこーゆーのがゴロゴロしてたよなあ、トプカプ宮殿……。
「どんなサイズの花を飾るんだ?」ってデカさのチャイナ(磁器)もゴロゴロしてたし……。
なにもかも懐かしい……。
(↑30年くらい前にトルコ旅行をしたことがある)

黄金には驚かないけど(ペルー旅行直後のせいで)、宝石の豊かさには脱帽だなあ。
それらを愛でるスケール感が、果たして「日本と共通」と云えるのかどうかは疑問なところだ。
(公式サイトの「見どころ」に「アジアの東と西に位置する日本とトルコの両国が、同じアジアの文化圏の国民として共通する美意識を持っていることも感じとれるでしょう」と書かれていた)

なお、展示としてはまとまっていたが、ダイナミックさに欠けたかな。

このあと、2019年6月14日(金)~7月28日(日)は京都国立近代美術館で展示されるらしい。
宝石が好きな方は一見の価値あり(普段お目に掛かれるボリュームの石ではないと思われる)。
それにしても、トプカプ宮殿で見たときは写真OK(フラッシュ禁止)だったのに、なぜ日本にくると撮影できなくなるのだろー?

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2019年4月 5日 (金)

【舞台】中国国家話劇院「リチャード三世」(東京芸術劇場、東京・池袋)

時間が経ってしまったので簡単に(現在4/25)。

チラシで見つけて、劇場のアクセスがいいし「面白そう」ということでチケットを取ってみた。
「リチャード三世」なら、だいたいどういう筋書きかわかってるし。
(と思ってたけど、やっぱり字幕を見まくってしまった)。

端的に、面白かった。
そして身のこなしがものすごく上手いように感じた。
何一つ「不自然」な所作がない。

申し訳なかったのは、京劇の女形がアン役と幼い王子役を演じるときに、掛け声をかけてあげられなかったこと。
とてもよかったんだけど、近代的な舞台として見ちゃったもので……すみません。
すごくよかったです(今更だけど)。

刺客役を演じる二人の身のこなしも素晴らしかった。
トンボ切りはもちろん、刃を振る技の一つ一つが「決まっている」。
でもって、コミカルで見ていて楽しい。
あとは後半、二人で一役を演じたときも面白かった(昆劇の要素なんだとか?)。
とにかく見てて楽しかった。
これも本当は掛け声をかけるべきだったのね……すみません。

リチャードは、最初は普通の野心家なんだけど、王位に就いた途端、ちょっとサイコパス気味になった。
なんかそのへんでガラッと人格が変わった気がして、興味深かった。
有名な「馬をくれ、馬を!」というセリフは、中国語では「一匹馬! 一匹馬!」だった。
そうか~、そうなるのか~、感慨深い。

しかしてこの舞台中で一番存在感があったのは、マーガレット元王妃だな。
ああ、コワかった(笑)。
コワいのなんのって、もう……。
王妃というより、魔女のおばあさんなんだけど、とにかくセリフがきついし、怨みと憎しみがビンビンに伝わってきてコワイの怖くないの。
凄かった~。

あとは背景の幕に書かれた書。
漢字に見えるけど、実はアルファベットを組み合わせてあって、全部人物名だ。
彼らが死ぬごとに朱の墨が引かれていくという、洒落た趣向であった。

シェイクスピアと中国王朝劇って、ものすごく合ってるかも。
また機会があったら、他の演目も見てみたい。

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