文化・芸術

2019年12月 1日 (日)

【展示】ゑいじう presents 2020創作カレンダー展(coffee & gallery ゑいじう、東京・四谷三丁目)

時間が経ってしまったので簡単に(現在12/6)。
しかも12月7日までだから、明日終わってしまう。。。

この日の夜、同じくここに出品している友人が在廊するというので、自分も予定を合わせて様子を見に行った。
今回は期限は守ったが、あまりの忙しさに郵送で搬入したものだから、会場がどうなっているのかサッパリわからなかったのだ。
(いつもは搬入のついでに、その時点での展示を見て帰る)

まずは自分のカレンダー紹介。

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2020年FDサイズカレンダーは、ペルーの北海岸の古い神さま「アイアパエク」(モチェ文化)の小図解である。
いつものように大きい文字版と、スケジュール書込み版の2種類ある(図柄は共通)。
破格の300円(もうこの価格設定、ホントに無理かも……)。

最近はあしたのんきさんのカレンダーを会社で使うのがブームだったんだけど、ない、ということで、他を調達。
のりぶぅさんのダジャレカレンダーにしてみた。
楽しそうだし、カッパがいるし(笑)。

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他、おまけの会場風景。
いろいろあるので、ぜひ足を運んでみてほしい。

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★2020創作カレンダー展は12月7日(土)まで!(最終日は16時までかも)
http://www.eijiu.net/
http://blog.livedoor.jp/eijiu/

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2019年11月23日 (土)

【イベント】コンドルズ×豊島区民「Bridges to Babylon」

時間が経ってしまったので簡単に(現在12/5)。

実は22日、23日のコンドルズ公演に参加していた。
「豊島区民もご一緒に!」みたいな企画で(これ、豊島区の劇場こけら落としだから)、ワークショップ4回で練習し、本番に臨むというもの。
振り付けを覚えるのに苦労したけど、日中もイメトレしたり、風呂場で動いてみたり(笑)、がんばって覚えたのだった。

そしたら11月初旬に道で転んで左足をねん挫。
目の前が真っ暗になっちゃったけどどうしても出たかったので、最後のワークショップは見学し、その後もじっと我慢の子。
当日はテーピング併用でなんとか乗り切った。
当日の楽屋から舞台までの移動に階段の昇降があって、アシスタントさんが親切に、一回分戻らないでいいように段取りを付けてくださった(本当なら楽屋~舞台間は3往復するところが2往復に)。
すごく助かった。

コンドルズの先生方も優しかった。
近藤さんは多忙すぎるから別として(笑)、鎌倉さんやジントクさんや安田さんは「足、大丈夫?」と声をかけてくださって、本当にありがたかった。
おかげで頑張れたってゆーか。
(まあ、私はいちおう鎌倉さんのファンだし)

あとは、本番でも石渕さんや古賀さんは機会があるごとに「頑張りましょう」って声をかけてくださって、コンドルズのメンバーはみんなオトナだなぁなどと感じたのだった。
リハーサルのときにどさくさに紛れてコバケンに握手してもらったり、橋詰さんとも握手してもらったり、山本さんとハイタッチしたり、宝物のような時間だった。

一緒に踊ったメンバーも、まぁ、私はダンスは素人なのでこれ以降のご縁はあまりないだろうと思うけど、みんな親切で人の好いヒトばかりだったように思う。
いろいろとお世話になった皆様に、この場を借りて心からの感謝を表します。

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2019年11月21日 (木)

【舞台】コンドルズ「Bridges to Babylon」(東京建物ブリリアホール、東京・池袋)

時間が経ってしまったので簡単に(現在12/4)。

豊島区が建てた劇場のこけら落とし公演である。
豊島区民割引もあって、かなりお安く見ることができた。わーい。

豊島区民パートについては別な機会に譲るとして、コンドルズについてのみ覚書。
といっても、最初から最後まで笑い通していたことしかよく覚えていないかも。
本当によく笑った。
ロープワークも笑ったし、人形劇も笑ったし(続編なのねシリーズなのね)、コントでも笑った。
特にコントで「ノッコン!」だの「トライ!」だの言うたびに出てくるラガーメンズ(石渕さんと山本さんだったみたい)が可笑しくて、笑い転げておりました。

この日はコバケン(いわゆるオフロスキー)が出演していて(翌2日間は不在)、まあ悪いの悪くないの(笑)。
相変わらずの破壊力だった。
ここ(コンドルズ)だと本当に好き勝手できるんだろーな。
それで多忙にもかかわらずいつまでもいるんだろーな(笑)。

コンドルズの公演を観るたび、いろんなムーブメントがあっていいんだな、と思える。
どの人の踊りも好きだが、今回はなぜかスズキ拓朗の動きから本当に楽しくてたまらない、嬉しくてたまらないという感じがひしひしと伝わってきて、なんだろう、もともと上手いとは思ってたけど、こんなに迫ってこられるのは初めてだったので不思議だった。

いろいろと楽しかった。
本当に2時間笑い通していた。
また公演を観られますように。

蛇足:コンドルズの話じゃなくて、ブリリアホールについて。
ハッキリ言って、西口の芸術劇場のほうが劇場としては格上だと思う。
まず座席の横幅が狭い。
国際都市をめざすなら座席はもうちょい幅広く作ったらどうじゃ。
そして傾斜具合もいまひとつ。
自分はこの日、一階P列で見たが、結構遠い。
しかしてG列で見た友人の話によれば、近いのはいいが下から見上げる感じになるため、舞台の奥が見えないそうだ。
映画館じゃないんだからさー。
もうちょっと真面目に設計しろよー、区民税使っておいてー。
そして上下の動線も、1300人入るわりにエスカレータやエレベータが少な目。
しかも正面の階段の一段ごとの段差が高めでヒドイ(これは足を傷めている人間には本当に地獄のように見える)。
せっかくなんだから、もうちょっと機能的にもデザイン的にも良質な劇場を作ってほしかった。
テクノロジーの面でも全然真新しさがないし。
こんなんで誤魔化してるって、実力ないんだな、東京建物

▼おまけの写真。

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2019年11月15日 (金)

【展示】「正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―」(東京国立博物館、東京・上野)

時間が経ってしまったので簡単に(現在11/29)。

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気が付いたらもう終了直前。
あわてて夜の鑑賞へと行ったら、平成館前には20分待ちの行列ができてて吃驚した。
そっか、考えてみたらタイムリーな展示なんだね。
タイトルにも「御即位記念特別展」て但し書きがあったわ。
こっちはそういうことは全然考えないからなー……。

中に入っても結構な人出なので、時間も90分くらいしかないし、今回は書のたぐいはすべてカットした。
まあこちとら一番の目当ては工芸品だからして。

御物はいろいろおもしろく、そして美しかった。
じつは11月4日でかなりの点数のホンモノがお帰りになってしまっていて、レプリカ展示が多かったのだが(とくに仮面類が残念だった)、そのレプリカもまた工芸技術の粋をきわめて作られた逸品ばかりだった。
あのおそろしく美しい琵琶なんか見てるだけでくらくらしちゃう。
しかしもちろん凄い人だかりなので、ゆっくりとは見られなかったのだった。

フェルトの大きな敷物(?)も凄かった(これはオリジナル)。
色柄も綺麗にわかるし、かなりの部分が無事に残っていた。
ひたすら虫との戦いだよね(1000年も虫と戦うってどんなだ……)。
あとで調べたらこれは後期展示だったようなので、後期に見に行ったのもまあ悪くなかったか。

香木はなんだかよくわからない世界であった(笑)。
蘭奢待(らんじゃたい)はこれまで足利義満、足利義教、足利義政、土岐頼武、織田信長、明治天皇らが切り取っている。
基本的に豪傑が切り取る感じなのかしら。
使ったらなくなっちゃうけど、使わなかったら意味ないし、ジレンマ(笑)。
まあ、使えばいいんじゃないかな、使わなければ価値もわからないわけだし。

最後のほうにあった「修理の記録」がまたおもしろかった。
いまだったら全部写真になるけど、明治期の記録は絵に描かれたもので、筆によって記されたさまがまず大らかに見える。
でもって、修理に使われた道具なんかを目にすると、「あ、あそこでこう描かれていたやつだ」とちゃんとわかるのがいい。

足が痛くて難儀だったけど、頑張って行ってよかった。
またいいものを見られるチャンスがありますように。

▼下の2点は写真撮影OKのコーナーにて。

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▼月と東博。この建物大好き。

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2019年10月16日 (水)

【展示】「虫展」(21_21デザインギャラリー、東京・六本木) #虫展

時間が経ってしまったので簡単に(現在10/24)。

京都在住の友人から「すごくいいよ」とおススメされて、虫好きの友人と見に行ってきた。
なるほど、面白い展示だった。
虫をひたすら見る展示だと、自分も「もうご勘弁」ってなるけど、ここの展示は「デザイン」を切り口にしてあるから私でも全編楽しめた。

友人のいうとおり、かなりおススメの展示だ。

以下、写真で簡単にご紹介。

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虫展入口。

 

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シロモンクモゾウムシ。

 

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拡大されたシロモンクモゾウムシの脚(真ん中のやつ)。でかっ。

 

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昆虫標本の例示。

 

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「近づいてみる」展示。
さすが「デザイン」のギャラリーだけあって、展示意図のわかりやすさとカッコよさが目立つ。

 

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どんな模様があるのか。
同種の虫でも体表面の模様はさまざま。わかりやすく拡張すると上図のようになる。

 

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トビケラの巣、一例。

 

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いろんな写真があるけど、全部トビケラの巣らしい。
みんないろんなこだわりを持って巣をつくっているらしい。

 

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「人間スケールのトビケラの巣をつくろう」ということで隈研吾氏に依頼された佐藤淳氏の作品「極薄和紙の巣」。
このほかにあと2名の作品があった。

 

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てんとう虫の脚を発想源にしたスニーカー。
ガラス面も歩けるテントウムシの脚の構造を真似た?
とりあえず色を変えてほしい(笑)。

 

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展示場内には虫の卵の再現模型があちこちに。
虫ごとに卵の並び方が決まってるんだって。

 

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場内のそこかしこにあった「虫豆知識」(笑)。

 

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最後に「自分のオリジナル昆虫をつくろう」みたいなコーナーがあった。
いろんな名前をつなげてつくる。「トゲトゲ」とか「モフモフ」とか「ゾウ」とか「ノコギリ」とか。
中央にはスタンプが用意されていて、好きな単語のスタンプを4つ押せばオリジナル昆虫名のできあがり。

 

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カミキリムシの鳴き声の展示。
中央の穴に耳を近づけると、いろんな声が聞こえてくる。
「いまいち」と「美味しい」とではかなり違う鳴き方をしていて、面白かった。

 


▼公式サイトはこちら。展示は11月4日(月・祝)まで。
http://www.2121designsight.jp/program/insects/

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2019年10月10日 (木)

【舞台】「最貧前線」(世田谷パブリックシアター、東京・三軒茶屋)

時間が経ってしまったので簡単に(現在10/24)。

端的に云って、面白かった。
苦労してチケットを取った甲斐があったわい。

舞台手前にスクリーンを引いて、原作の絵を投影するのはなかなか上手い手法だなと思った。
場面転換のときは船が走っているような画像を映し出したり、あるいはスクリーンを半透明にして、船全体を映し出したその奥に舞台上にある船の骨格が見えるようにしたり、頭のいい使い方をしていた。
観客としても、イメージが湧きやすいし、宮崎駿氏の絵に触れられるようで楽しかった。

中身はちゃんと重い話になっていた。
実は、そうしようと思えばただの「やんちゃ」で終わることも可能な話なのだが、善も悪もしっかり考えさせるような、かといって押しつけがましさはないような、割とニュートラルで真面目な脚本だったと思う。

役者さんたちも総じてよかった。
船の揺れを、自分自身の身体の動きで表すんだけど、これがみんな上手い。
ただ単に適当にぐらぐらしているだけじゃ、「船の上でみんな一斉に揺れている」というふうには見えないわけで、そこのところの身体表現も演出も上手かった。

内野聖陽は、王様や王子様もこなせる俳優なのに、今回は頭のてっぺんからつま先まで「田舎の漁師さん」という感じで、一時もぶれないところが凄かった。
風間俊介や溝端淳平ら海軍役の人々もすごく頑張ってて、それぞれの個性が浮き彫りになっていた。
何よりかにより、全員、セリフがわかりやすくてよかった。
漁師役の人たちは方言も駆使しなければならないのに、それでも聞き取りやすかった。

個人的にはかなり満足した観劇になった。
こういうのもたまにはいいね。

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2019年10月 2日 (水)

【舞台】「道雪」(シアターカイ、東京・両国) #道雪

チャンバラがとてもチャンバラらしい舞台だった。
これから見る方はネタバレがあるのでここでストップ。
あと、先に断っておくと、全くのシロウトのフリーダムな感想なので、気に入らない部分があったら「所詮素人の戯言よ」と思って大目に見てくだされ。

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主にチャンバラを見に行く舞台と思われる(笑)。
とにかく迫力があった。
殺陣もすごく工夫されてたし。
某NHKの最近の殺陣よりずっとイイね。
ただ惜しむらくは兵士らが似たような黒っぽい鎧を付けていたため各々の陣営がわからず、入り乱れると何が何やら混沌として見えてしまったこと(自分が真横の席で見ていたせいもあるかもしれないが)。
鉢巻とか、腰ひもとか、肩帯とか、なんでもいいから陣営ごとに色違いの布を付けるなど、衣裳にひと工夫してほしかった。
大友は白、毛利は青、島津は赤、みたいに。
陣営がはっきり見えれば、観ていてさらに迫力を感じられるだろう(ゴチャッとしなくなるから)。

セリフはだれも聞き取りやすかった。
とくに臼杵役の人が、セリフ回しが格別に上手かった(身体的な演技も)。
あー、ホームページに本名だけじゃなくて役名も載せてもらえないですかねー。
「なんていう人だろう?」と思ったときにチェックできないじゃないですか……。

ちなみに田原(たばる)役の先生目当てで見に行ったんだけど、以前より断然うまくなっててビックリするレベルだった(ご無礼つかまつる…)。
一皮むけた感じ(ご無礼の段、ひらにひらに…)。
いやぁ、本当に最初から最後まで「嫌な奴」でござったよ、ちゃんと(笑)。
総じていい役者さんが多かった。
あとは……女優さんが……もうちょっと一本調子にならないでくれれば……ごほごほ。

さて、本物の道雪は死んでて、でも「道雪がいる」というだけで戦が有利になるものだから偽の道雪を何人も拵える(死ぬたびに新しい道雪を作る)という、ラノベのような設定であったが、脚本はライトではなかった。
「すべては国のため」というセリフがあちこちで聞かれて、そのたびになんだかきまりの悪い思いがした。
なんとうそ寒い言葉だろう。「すべては国のため」。
そして当人ら(この舞台では臼杵、吉弘ら)が必死であるほど、まるで狂っているように見える。
何かを犠牲にすることは、それはあるかもしれないが、犠牲にしたそのことを正当化することはできないのだ。守りたいものが何であれ。

後日、Wikipediaを読んだら、脚本は史実をかなり改変し再構成してあるようだった。
小早川隆景と戦うのは立花山城の戦のあとのようだし、島津に大敗した大戦さには道雪は参加してないし、死因は病死だし、いろいろと(笑)。
まあ、物語としてはうまくまとまっていたし、あの場限りのリアルさはあったと思うから、それはそれでよし。
「なるほど~、『輿に乗って戦った』話を『実は百姓で馬に乗れなかった』話に転換したのか~、なるほどなるほど~」と楽しむべし。

それにしても、さすが九州は古い土地柄、人名が全然読めんわ(あとでWikipediaで調べたときに難しい名前ばかりで読むのが大変だった)。
「道雪」はともかく、「戸次鑑連」で「べっきあきつら」って、読めないから……。

▼この公演のサイトはこちら。チャンバラ好きな人はぜひどうぞ。10月6日(日)まで。
http://dousetsu.mystrikingly.com/

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2019年9月12日 (木)

【舞台】外組公演「ひみずや」(東池袋アトリエファンファーレ、東京・東池袋) #ひみずや #池袋演劇祭

おもしろかった。
観に行ってよかった。

 

一昨年、鞭杆の師匠が出演したご縁で、外組特別公演「刀が無いっ!」を観に行った(日記にも書いた)。
それがめちゃくちゃ面白かったので(もう一度観たいくらい)、また機会があればこのユニットの舞台を観てみたいと思っていた。
昨年は健康上の理由でその機を逸してしまったから、今年はチャンスを逃さじとチケットを申し込んだ。
ちょうど池袋演劇祭に参加してて、東池袋という行きやすい場所だったのもよかった。
とゆーわけで観てきた。
おもしろかった。
熱量もおすそ分けしてもらった。
前回もそうだったが、外組の舞台には熱量がある。自分がなくしたものを見るようだ。
観に行ってよかった。

 

今回の演目は「ひみずや」。
端的に云えば、閉山する少し前の夕張あたりで働く炭鉱夫たちの物語だ(日を見ずに働く人々のハナシ)。
とかって現実的な知識を入れるといきなり辛くなるからか、炭鉱名は架空のものになっていた(「すすきの」って地名はセリフにあったけど)。
そうはいっても物語の未来は救いのない時点へと収束していく、それを観客も感じざるを得ないわけだが、そこへノスタルジー(バブル時代あるある)をちりばめ、何よりも笑いのエネルギーで最後まで正面から登場人物らを観させてくれた。

 

目の前で演じられていることが現実であるかのように感じられるくらい、よく調べてあった。
「刀が無いっ」のときも不思議だったが、どうやってああいう細かい過去の実情を調べるんだろう?

 

1980年代後半の「バブル」といわれた時代、その社会現象とは切り離されているかのように、昔ながらの泥臭い仕事に打ち込んでいた人々が多くいたことは、今更ながらに驚きだった。
自分もバブルには無縁だったが(お金のない学生でした)、それ以上に無縁な人々のことをきちんと知らずに過ごしてきた事実が突き刺さった。
彼らも、いや彼らが社会を回していたのに。
そういった人々を踏みしだいて、我々は現在まで歩いてきている。
踏みつけにしたつもりはなくても、知らずにいることを想像だにしない真正の無知だった時点で踏みつけにしたに等しい。
そしてまた、今このときにも、知らずに踏みしだいている存在がどこかに、それも多く居るのだろうと思わされた。

 

各キャラクターが非常にうまく立っていて、最初から最後までゆるぎなかった。
なんていうのかな、いい人ぶるところが一切なかったというか、徹頭徹尾欠点だらけの人格を演じきっていたというか。
それはリアリティと直結していて……いやもうこんな面倒な言葉で語ってもしょうがないよね。
楽しかったし印象深かったので、ぜひ観に行ってみてほしい。
9月16日まで、東池袋ファンファーレで。

 

最後にネタバレひとつ(嫌な方はここでストップ)。

 

一緒に行った友人(いろいろ知ってる)が云っていたが、そらちゃんのクビを切ると落盤事故が増えるのは本当のことなんだそうで。
炭鉱では、一所懸命に仕事をしている人たちは自分の目の前しか見ずに突き進むから、何も仕事せずにぶらぶらして、ともすればバラバラになる全体を見る人間「スカブラ」が必要なんだって。
でもって、作業していると気づかないような異音や、ちょっとしたお山の異状に気づけるのは「スカブラ」だけなんだって。
いわば「山の声」を聞く仕事なんだ。
だから彼がいなくなると落盤事故が増えるんだ、と。
そこまでしっかり入っている、佳い脚本でしたとさ。

 

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2019年8月30日 (金)

【展示】特別展「三国志」(東京国立博物館、東京・上野) #三国志展

やっと金曜夜に時間が取れたので、東博の「三国志」展を見に行った。
混んでおらず、ゆっくり見られた。
なんと今回はすべて撮影OK!(フラッシュは不可)
やるな、東博!!
とゆーわけで、最後に怒涛の写真掲載シマス(それでも展示全体から見ればごくごく一部にすぎないが)。

NHKの人形劇やゲーム「真・三國無双」とのコラボが目立つが、展示内容も真面目でわかりやすく、その当時の世相がわかる仕組みで、とても面白かった。
たとえば三国志時代は今よりも寒かったらしく、そのせいで魏の土地は農作物の収穫が減っていたらしい(それで曹操が屯田制を導入したって話だった)。
戦乱のうえに減収もあって、なにしろ厳しい時代だったんだな。
あとは地図が要所要所で示されていて、いろいろとイメージしやすかった。

蜀は広大な田舎(農業国)、呉は海運盛んな商業国、魏は文化レベルの高い軍事国家、って感じの詩が最後の方に展示されており(書いた詩人としては魏がイチオシ)、あらためて三国の違いを知った。
ちなみに中華文化としては魏が正当な後継なのかもしれないけれど、私には蜀の造形が一番ユニークで一番魅力的だった。

どーでもいーけど、冒頭の展示(関羽像とか)は明・清時代のものだったが、それ以降はみな前漢から三国時代の遺物だった。
なんだかあたりまえのように置かれていて、うっかりあたりまえのように見て回ってしまったが、あの展示品(かなりの数)がすべて2~3世紀の遺物……凄い。
舌なめずりしながら見るべきだったわ~。

各コーナーの冒頭には横山光輝の漫画の生原稿が飾られていた(全部で5枚くらい?)。
個人的には、この生原稿を見るだけでも満足できるレベル。
やっぱり生で見ないとわからないものってあるなあ……。
今はデジタルだからこんなものもないだろうが、ペンタッチの美しさ、効果のラインの細さ(びっくりする細さだった)、人物の主線に宿る勢い、その他もろもろ。
こんなに立体的に迫ってくるものなんだと、ひそかに感動していたのだった。

亀甲文字っぽい「足元注意」の標識には笑った(下記写真参照)。
こういうのって楽しいよね(笑)。

お土産コーナーには、みんな大好きな「げぇ! 孔明!」の手ぬぐいやクリアフォルダが!(笑)
ガチャの中には、これまたみんな大好き?な「一番乗りだ!」も(引き当てるの難しそう)。
「真・三國無双」風のオーディオガイドを聞いて笑い転げているカップルもいたし、きっとだれでも楽しめること請け合い!(?)

▼この展示の公式サイトはこちら。東博での展示は9月16日(月・祝)まで。
https://sangokushi2019.exhibit.jp

以下、写真コーナー。撮影順に(パノラマを除く)。

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横山光輝『三国志』より「桃園の誓い」。

 

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関羽像、15~16世紀(明代)。

 

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御存じ、人形劇の曹操孟徳。

 

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劉氏の財力を表す金の豹、前2世紀(中山靖王劉勝夫婦墓)。

 

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獣形飾(ヒツジ?)、2世紀(中山穆王劉暢墓)。

 

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騎象俑、2世紀(洛陽)。

 

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「天帝使者」印、2世紀。

 

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劉備の主な活動地点の地図。

 

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多層灯、2世紀。死後の世界を照らす土製の灯り。

 

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邸宅(副葬品)、2世紀。
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邸宅の前には犬が!!

 

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これも副葬品(2世紀)。2階までは穀倉、3階以上は物見やぐらだそうだ。出土した河南省焦作市は、後漢最後の皇帝・献帝が譲位後余生を送った土地。

 

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副葬品の、三連穀倉楼、2世紀。

 

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赤壁ルーム! 天井に大量の矢が!!(笑)
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赤壁の戦い再現?

 

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鉤ジョウ(金へんに襄)、3世紀。盾の一種で裏面に持ち手がつく。上下の棒状部位と中央の突起で相手の攻撃を受ける。普通はもう片手に刀を持って戦うが、魏の曹丕は一対の鉤ジョウを両手で扱う特殊な武芸を学んだ(シールド攻撃!)。

 

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ゲーム「真・三國無双」の張飛の蛇矛(じゃぼう)レプリカ、馬鹿でかい(笑)。「張飛の蛇矛は実在したか?」ってコラムが貼られてたけど、なぜ実在したかどうかが問題になるのかとゆー前提がよくわからんかった。あとでサイトで見たら「張飛の時代の蛇矛はまだ見つかっていない」と書かれていて、やっとわかった。説明ボードにそう書いておいてほしかった……。

 

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御存じ、人形劇の孔明と孟獲。

 

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「偏将軍印章」印、1世紀
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たぶん「魏帰義氏侯」印(左)と「関内侯印」印(右)、2~3世紀。小粒ながらカッコいい。

 

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これはどれだろう……忘れちゃった。出品目録中の「把手付容器」ってやつだろうか?? だとしたら3世紀の遺物。

 

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これも忘れたけど、ベルト留めだった気がする。出品目録の「帯鉤」なら3世紀の遺物。片方が魏のもので、片方が呉のもの。そっくりさん。

 

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定規!! ものさしが副葬品の中にあった! 3世紀。

 

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厠圏、という出品名だった。便所小屋を併設した豚の囲いのこと(人糞を豚の餌にした)。母豚が子豚たちにお乳をあげているのが楽しい。ちなみにこれも副葬品。2世紀。

 

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溜池模型、2~3世紀。やっぱり副葬品。小舟、鴨、蓮の花、魚などが一緒に作られていて楽しい。

 

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神亭壺(しんていこ)、272年。神亭とは呉から東晋にかけて焼かれた明器の一種だそう。上には楼閣や貯蔵用の甕や家畜や人物などがびっしり。江南の豊かさを物語っているとか? 銘から、かつて孫堅も務めた「長沙大守」にちなむものであることがわかる。側面のカニがかわいい(笑)。

 

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「呉の青磁経済」ってパート(中国の青磁は後漢時代に江南で成熟した「ハイテク素材」であったって話)の最後に展示されていた、銅鼓? 呉の豊かさを示すもの? 忘れちゃった……

 

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亀甲文字風「足元注意」のマーク(笑)。楽しい!

 

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飾板、3世紀。もちろん墓から出土。何かに取り付けられていたようだが、詳細は不明。銀製品。

 

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たぶん「画像石」、3世紀。刻線がシンプルで美しい。

 

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揺銭樹、2世紀。
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揺銭樹(2世紀)の下の方。
四方に伸びる枝葉に、西王母や仙人のほか400個もの銅銭を飾った「金のなる木」(笑)。揺銭樹は大半が蜀の支配地域の墓で出土するそうだ。マジカルワールド、蜀(笑)。

 

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揺銭樹だが、発掘時には台座部分しか残っていなかった。台座は「辟邪」という架空の動物だそうだ。侵入者を威嚇するとともに墓の主を天上世界へと導く役目が期待された。
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揺銭樹台座のアップ、左上の鳥がかわいい。

 

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牛車、3世紀。古来、貴人の乗り物は馬車だったが、三国時代に呉の地では牛車が増加した。呉の有力者の墓から出土。

 

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横山光輝『三国志』より「秋風五丈原」。

 

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蝉文冠飾、3世紀(西晋)。冠に付けた装飾品。すごく小さくてすごく細かい。この写真じゃわからないけど、金のつぶつぶを線状に配置している。

 

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獅子形盂、3~4世紀(西晋)。かわいいし、細工が細かい。

 

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数年前に発見された曹操高陵の墓室を再現していた(画像をクリックして拡大してみてね)。曹操は「墓を豪華にするな」という遺言を残したそうで(この一点において心から尊敬する)、実際に他の墓陵と比べると副葬品などが質素だったようだ。遺言自体もよかったけど、後継がちゃんとそれを実行するのもイイね。

 

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2019年8月12日 (月)

【イベント】夏の祭典にご来場いただきありがとうございました #c96

4日目は曇りがちだったが、西ホールはすごい湿度だった。
(それでも3日目よりはマシだったかも……3日目は一般参加したけど、移動だけでげんなりした)
友人から空調服を借りたので耐えられた。
なかったらきっと汗だくだっただろう。
ご来場のみなさま、たいへんお疲れ様でした!

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今回は新刊『秘露妖怪小径』と新柄3種で、あっぷあっぷだった。
新刊と連動した図案だからしょうがない面もあるが、今回のような真面目な新刊を出すときに、新柄だの新規グッズだのを同時に抱え込むべきじゃなかったなーと反省した(笑)。
結局、フクロウとジャガーの柄については、バッグはなんとか作ったもののTシャツまで手が回らなかった。キツネの神サマも作ってないし……。
冬か来年の夏に作ります……たぶん……。

新刊『秘露妖怪小径』はペルーのチクラヨにあるヨルトゥケ遊歩道にインスパイアされてできた本。
実際に行く前からTrip Advisorなどの写真で「変な像が立ってる」ってことは知ってたけど、今年のゴールデンウィークに行って見たらやっぱり変な像がいっぱいあって可笑しかった。
その一部に、モチェ文化の神話を題材にしたブロックがあって、ここが超絶奇天烈だった。
ほとんど「怪人ロード」みたいな感じ。
そこを、虚実とりまぜて紹介した本だ(虚:幻の特撮番組という嘘設定だが「ここに書かれているのは作り話です」って書いておかないとたぶんみんな信じるだろうくらい写真との違和感がない、実:実際に彫刻の元になった昔の土器などの紹介)。
読んでくださった方々に楽しんでもらえますように。

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Tシャツの新柄は、その『秘露妖怪小径』にも登場した「アイアパエク」(「アイ・アパエック」の表記のほうが多いかも)。
ラファエル・ラルコが命名したモチェ文化の神で、ムチック語で「権力者」を表すらしい。
光の神の陣営に属する重要な神様で、何度も何度も土器に出てくる。
よくカニ魔王とも戦っている。
しかもカニの姿に変身して別なヤツと戦うことも多い(ので、カニ魔王なのかカニ型アイアパエクなのかわかりにくくてややこしい)。
いろんな図案から特徴を抽出してデザインしてみた。

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この「アイアパエク」のほかに、やはりモチェ文化で土器やら装飾品やらに多用されるモチーフであるところの「ジャガー」と「フクロウ」をデザインした。
ちなみに「ジャガー」は種名ではなくて、アンデス文明共通の信仰の対象としての「ネコ科動物」総称の意味合いだ。
今回は時間がなくて缶バッジとバッグしか作れなかったけど、結構気に入っているので、Tシャツも作りたい。

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「アイアパエク」様については、今回、「油とり紙」も作ってみた(気の迷いで)。
思った通り、コミケでは全然売れず(笑)、2000円以上お買い上げの方へのプレゼントしか出て行かなかった。
このままノベルティへの道を歩みそう……。

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次回、冬も申し込むけど、新柄はお休みするかも。
冬はカレンダー。
いつものFDサイズのヤツを、モチェの神様バージョンで作ると思う。
Tシャツも持っていきます。冬だけど。
あとは、その前にシール展とかカレンダー展とかにちょこちょこ参加予定。
イベント参加予定はホームページのトップに掲載するので、よかったら見に来てください。
今後ともよろしくお願いいたします。
https://eski-y.jimdo.com

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