文化・芸術

2021年9月 4日 (土)

【舞台】コンドルズ公演「One Vision」(渋谷公会堂、渋谷・東京)

時間が経ってしまったので簡単に(現在9/21)。

バタバタしてたらこんなに時間が経ってしまった……。

LINEなんちゃらいう施設(どうしても覚えられないのでもう「渋谷公会堂」で通そう……)へコンドルズの公演を見に行った。
25周年記念で2500円の席が用意されており、もちろんそこをゲット(笑)。
二階席の後ろのほうだったけど、センターに近くてよかった。

例によって最初から最後までよく笑った。
山本さんの「やっちまった男」シリーズとか、石渕さんのイタコ芸とか、相変わらずおかしかった。
「やっちまった男」では鎌倉さんがずーーーっと矢印を持っているのが何気に好き(笑)。

今回はコバケンが出るらしいので、人形劇は「ヨーヤッハー」の続きかと思っていたら、なんと「明日のジョー」ならぬ「明日のジン」だった(ジントクのジンなのね)。
なぜいま千葉てつや?(笑)
舞台の最初のほうで「メンバーの半数以上が50代」って近藤さんが歌ってたけど、「明日のジョー」なんてそれ以上の年代じゃないとだれもわからないぞ?
人形劇後半は人間劇になりかわってて笑った(最近コレお気に入りだな)。
そしてコバケンが出るとコントの熱が凄い。
途中で「ダンス公演なのにこんなことやってていいのか?」というジンの疑問に、「こういうことを25年やってきたんだよ!」と叫び、「こうやっているうちにダンス公演に見えてくるんだ!」とのたまっていたけど、ダンス公演には見えてきませんあしからず(笑)。
「ああ、コンドルズの公演だなあ」とはしみじみ思うけどね。

ちなみに今回は藤田さんの動きによく目が行った。
なんかすごく……すごく柔軟で無駄がないっていうか……
以前からこうだったっけ?? 
もっと直線的な動きが多かった気がする(それはそれでよかった)。

毎回いろんなムーブメントを見られるのもコンドルズならではの楽しみだ。
次回にも期待。

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2021年7月 9日 (金)

【展示】「イサム・ノグチ 発見の道」(東京都美術館、東京・上野)

時間が経ってしまったので簡単に(現在8/12)。

久しぶりのイサム・ノグチの展覧会なのでどうしても行きたくて、頑張って午後休を取って日時指定券を購入して行ってきた。

数十年前に国立近代美術館で見たイサム・ノグチ展ほどの点数ではなかったが、それでも久方ぶりにまとまった点数を見られて嬉しかった。
以下、おもに写真でご紹介(ごく一部だけれど)。

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有名な《黒い太陽》。

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有名な《AKARI》がたくさん。

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《追想》。

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《細胞有糸分裂》?

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《小さなイド》。

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《通霊の石》?

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《無題》?

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《サークルストーン(お地蔵さん)》。

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《あかり》別バージョン。下支え式。

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《2=1》?

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《山つくり》?

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《プレイスカルプチュア》。

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《レディ・ミラー》?

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《雨の山》。

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《道化師のような高麗人参》かもしれない?

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《あかり》別バージョン。吊るし式。

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《秘密》?

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《原子の積み藁》。

最後の庭石の部屋は残念ながら撮影不可だった。
ああ、四国に行きたい。
高松市牟礼のイサム・ノグチ庭園美術館に行きたい。
ぼんやり立ってる石たちを見に行きたい。

札幌のモエレ沼公園にももう一度行きたい。
《プレイスカルプチュア》をさわっちゃいけないなんてつまらない(笑)。
やっぱりさわって遊べなきゃ!

あとは今回は陶芸がほとんどなかったので、またどこかでまとめて展示してくれないかなあ。
本当にイサムの作品はみんな好き。
わかりやすくてやさしくて。

ちなみに今回一緒に行った友人のおかげで、《チャイニーズ・スリーブ》のような作品が溶接の技術を駆使したものであることをやっと知った。
そっか、そうだよね、鋼板を折り曲げたってああいうパキッとした形にはならないよね、云われてみれば。
イメージを現実にするためにはいろんな過程が必要なんだ。
作品の魅力ゆえにその過程も愛おしい。

 

 

 

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2021年6月25日 (金)

【展示】「古代エジプト展~美しき棺のメッセージ~」(Bunkamuraザ・ミュージアム、東京・渋谷)

時間が経ってしまったので簡単に(現在7/28)。

招待券を融通してもらったので、喜んで見に行ってきた。
展示を見ること自体が久しぶりなうえに、Bunkamuraのザ・ミュージアムにはしばらく来ていなかった気がする。
一時はよく見に来たものだが、とんとご無沙汰していた。

ライデン国立古代博物館所蔵のミイラ棺がいっぱいあった。
そういえばこれまで棺の違いは特に意識して見ていなかった。
今回の展示では、時代ごとにどう変わっていったかを説明してあって、興味深かった。
最初は王様やらよほどの有力者でなければ作れないような手仕事だらけの一点物だったのが、時代を追うごとに金持ちな平民にまで利用が増加して装飾度合いがだんだんシンプルになっていく(レリーフをやめて絵の具で描いたり、絵や文字自体も単位面積当たりの書き込みが減ったり)、その様子がよくわかった。

あとはCTスキャンがどれだけミイラ研究にお役立ちかという話。
昔より精度も上がっているし、非常に強力なツールと化している。
CTスキャンに限らず、現代の考古学は自然科学と切っても切れないようになってしまった(「掘って描いて分類する」だけではダメになってる)。

そして最後にみんなのお目当てのグッズコーナー(笑)。
すみっコぐらし、リラックマ、とーとつにエジプト神、王家の紋章、ベアブリック、ロルバーン、ルートート等々、いったいどれだけコラボすれば気が済むんだ、みたいな。
さすがシブヤの展示、物を売る気が半端ない。

そしてどれも結構お高い。
ご愛敬程度に、キーリングと付箋を買った。

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まあまあ楽しい展示でよかった。
頑張って予約して行った甲斐があったというものだ。

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2021年6月17日 (木)

【舞台】「フェイクスピア」(東京芸術劇場、東京・池袋)

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時間が経ってしまったので簡単に(現在7/2)。

演出家としての野田秀樹の真骨頂を見たと思う。
掛け値なしの素晴らしい舞台だった。
つかも蜷川も亡くなってからしばらくご無沙汰だった感覚……心臓を鷲づかみにされたようなあの感覚、カタルシスを再び味わえようとは。
ちなみにネタバレがあるのでまだ観ていない方はここでストップ。
そしてこんな感想文は読まないでいいから、チャンスがあったらホンモノを観てください、是非。


だいたいずるいんだよね、白石加代子と橋爪功って変幻自在じゃん(お二人とも大好きな俳優さんなので嬉しい)。
しかも(この接続詞、ヘン)高橋一生がかなり上手かった。ちょっと吃驚するくらい。
むしろ、ある程度画一化されて見えてしまうテレビよりも、全方位に実力が発揮される舞台のほうが向いているのでは??(と思うくらいの熱演だった)
ほかも文句なしだったが、名前の付いていない役、つまりカラスたち(コロスと掛けてて笑った)がまた上手かった。
人形浄瑠璃風のところなんか本当に片方は人形のようだったし、そこかしこで目を剥くレベルの演技力を披露していた。
そういえばNODA★MAPの最近の舞台では、毎回毎回「モブが凄かった」と思わされている気がする。
ものすごいレベルの舞台なんだなとあらためて思った。

演出もよかった。
幕を使った切り替わりは見事としか云いようがなかったし、最後のアレも……。

最後の30分、涙が止まらなかった。
すべて「引用」だし、本物の飛行機があるわけじゃない。
だが、仮に目の前に実際の映像があったとして、この舞台で再現されているほどリアルに感じるだろうか?
リアリティが恐ろしいほどの強さだった。
たとえば乗客を演じている人たちが白いバーを上げ下げするだけで、酸素マスクを着けているとわかる。
その現実がひしひしと伝わってくる。
これはまぎれもなくリアル。フェイクじゃない。

作中、「プロメテウスの従弟」が出てきて、神様から「シ」の言葉を盗んだ(つまり死の概念をニンゲンにもたらした)ことになっていたが、確かに死の概念がなければ「間際まで生きようともがく」こともあるまい。
草木のようにゆるやかに滅びていくだけだ。

「フェイクニュース」という単語でもわかるとおり、言葉はフェイクにもリアルにもなる。
昨今のSNSなどによる言葉の洪水は、どうも言葉をフェイクにしやすい気がする。
なぜだろう?(もうちょっと真剣に考えるべきなんだろうか?)
そうやって現在、言葉からリアリティがはぎとられていくのを、この演出家が心から心配しているようにもとれた。

現実を描いたからといって、即、リアルになるわけじゃない。
シェイクスピアの戯曲のように、時を超えてなお普遍性を保つものがあるように、フィクションの言葉が必ずしもフェイクになるわけじゃない。
フェイクでありながらリアルを侵蝕する言葉もある。
コトバのリアリティってなんだろう?
昔からなんとなくずっと考えてきたことを、再び考えさせられた舞台だった。

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2021年6月 5日 (土)

【舞台】コンドルズ「Free as a Bird」(彩の国さいたま芸術劇場、埼玉・与野本町)

時間が経ってしまったので簡単に(現在7/2)。

楽しみにしていたコンドルズ公演。
期待どおり、とても楽しかった。

ダンス主担当の若者たちがキレッキレだった。
みんなよかったけど、今回はなぜかスズキ拓朗を見ていて「美しい」と思うことが多かった。
上手いのは以前からわかりきっていたことなんだけど、美しいと思ったのは初めてだったかも。
たぶん若手全員がかなりの充実期にいるんじゃないかと思われる。
コロナが早く収束するといいね(発表の場が……)。

おなじみのコントは、ひどかった(=笑った)。
「Free as a Bird」のタイトルに合わせて、鳥は鳥でも「ヤキトリ」が主人公なのはどうよ……(笑)。
そして最後はハチャメチャ度MAXで爆発四散て(サイタマではおなじみになっているかもしれないが)。

それ以外でもかなり笑った。
久しぶりに90分笑い通したかも。

ちょっと鎌倉さんの見せ場が少ないのが残念だったかな。
次回も楽しみ。

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2021年5月19日 (水)

【舞台】「終わりよければすべてよし」(彩の国さいたま芸術劇場、埼玉・与野本町)

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時間が経ってしまったので簡単に(現在6/14)。

なかなか面白かった(まあ喜劇なんだから面白くなかったらマズイわけで)。
バートラム(藤原達也)は鼻持ちならない若造で、ヘレン(石原さとみ)はコワいストーカー娘(推しのために命をかける)だった(笑)。
バートラムの母であるルシヨン伯爵夫人(宮本裕子)やフランス王(吉田鋼太郎)ら年寄り連が驚くほどリベラル思考で救われる(階級社会のイギリス産の戯曲としてはちょっと不思議なくらいリベラル)。

そして何よりパローレス(ほら吹きで利己的でダメな男(でも憎めない))を横田栄司が完璧に演じていた。
もうこの男にかかわる場面は全部笑い転げていた。
最後の「よかった」なんか爆笑だ。
『ヴェニスの商人』のときの「目が動く!」と並んで、忘れられないセリフ(笑)。
ちなみにパローレスはそのまま「おしゃべり男」みたいな名前だね。

というわけでかなり楽しめた。
ヘレンがちょーっと一本調子というかセリフ回しがどれも激しいばかりというか、もうちょっと「ストーカー」じゃなくて「恋する一途な乙女」のほうに振り子の針を振れるとよかった気がする。
あと、士官たちもセリフを「がなってる」イメージが若干あった。
フランス王とか伯爵夫人とかパローレスとかが上手いので目立たず収まってたけど。

とりあえず最後を楽しく締めくくれてよかった。

でも『ジョン王』もやってくれないかな……(コロナで公演中止になったやつ)。

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2021年4月22日 (木)

【舞台】「パンドラの鐘」(東京芸術劇場、東京・池袋)

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時間が経ってしまったので簡単に(現在5/18)。

運悪く電車遅延に当たってしまい(失恋した30代の男が酔って線路に立ち入った)、冒頭の20分くらいを見逃した。
「冒頭を見られないせいでわけがわからなくなったらどうしよう」と焦ったが、結論から云うと「冒頭を見てもきっと何がなんだかよくわからなかっただろう」舞台だった。

「パンドラの鐘」は野田演出版を見たはずなのに、今回の舞台を見ていてもなんだか全然思い出せなかった。
記憶力はよくないので、細かいこととかはどのみちサッパリなのだが、それにしても「ああ、ここだ」みたいな印象まで全く思い出せないのには自分でもびっくりした。
何がなんだかわからないうちに言葉遊びだけがどんどん進んでいって、終わった(少なくとも自分はそういう印象だった)。

う~ん。
脚本と演出家は分けた方がいい(脚本も演出も同時にやると客観視できないから)というのが自分の考えなんだけど、こうもわからないと「それは演出家にもよるんだネ!」というもう一面の真実が浮かび上がってきちゃうな。
舞台としての体裁はきっちり整っていたし、役者さんもなかなか芸達者だったが、なんとなく消化できないまま終わってしまった。
まあ、自分がお馬鹿さんなだけかも(笑)。

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2020年12月 4日 (金)

【展示】「河鍋暁斎の底力」展(東京ステーションギャラリー、東京・東京)

時間が経ってしまったので簡単に(現在1/12)。

河鍋暁斎[かわなべ きょうさい/1831(天保2)~1889(明治22)]は、毎年のように展覧会が開かれる人気の絵師である。
が、この展覧会ではこれまでとは違って、本画(下絵を描き彩色を施した絵)も浮世絵(版画)も「完成作品」を一切扱わないのが面白かった。
展示されているのは、素描、下絵、画稿、宴席などにおいて即興で描かれた席画、絵手本など、むしろ「作品」とはみなされないものばかりだ。

実は見る側としても、完成作品よりも素描のほうが魅力的だったり、下絵のほうがワクワクしたりするんだよね(笑)。
特に浮世絵に関していえば、完成作品は彫り師や刷り師との合作なわけだから、画家本人の筆遣い・息遣いをダイレクトに見られるのは下絵までだろう(もちろんそれをもとに腕のいい彫り師が筆致を殺さないよう彫るわけなんだけど)。
本画(彩色された絵画作品)だって、あの当時は弟子との合作が多いから、暁斎オンリーってわけにはいかない。
主宰者の言葉を借りれば、「これに対して下絵や画稿類は100%暁斎の手になり、その卓越した筆力をまざまざと感じることができます。本展は、あえて本画を展示せず、暁斎の描写と表現の力量のみを、存分に味わっていただこう、というチャレンジングな試みなのです」ということである。

作品数は非常に多く、どれも非常に魅力的だった。
ちょっと時間が経ちすぎてるので細かい感想は書かない(書けない)けど、とにかく見ていくと「ああ、このひと、描かずにはいられない人種だ」っていうのがよくわかる(笑)。
そして上手い!!
画力が!! 凄い!!
オーソドックスなものから可笑しみの系譜までジャンルも幅広い。

文句なく面白かったので、ぜひに行かれることをおススメ。
別に暁斎のファンじゃなくても浮世絵のファンじゃなくても、絵が好きなら満足するはず。

ちなみに、この展覧会に来るために会社を早退したので、同僚たちのお土産に猫の絵のミニタオルを購入した。
あんまりかわいいんで自分にも買っちゃった(みんなお揃い(笑))。
そうしたら、同僚の一人が「自分の家で飼ってた猫に本当にそっくりだ」という。
彼女のご両親もお姉さんも、ミニタオルの写真をメールしたら「そっくり!」と口をそろえていたそうだ。
もちろん違う猫なんだけど(笑)、それだけ猫の特徴をつかんで描けてるってことだよね。
脱帽、である。

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▼公式サイトはこちら。2月7日(日)まで開催中。
https://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202011_kawanabe.html

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2020年11月12日 (木)

【展示】「ボトルビルダーズ~古代アンデス、壺中のラビリンス~」(東京大学総合研究博物館小石川分館、東京・茗荷谷)

時間が経ってしまったので簡単に(現在12/23)。

大好きなアンデス文明の土器の展示があるというので、見に行ってきた。
本当はもっと早い時期に開催されるはずだったが、コロナでずっと延期していた。
やっとだよ。
とにかく開催されてよかった。

記憶もあいまいになっちゃったので、写真でざっとご紹介。

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東京大学総合博物館の小石川分館、入口。

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小石川分館の建物。
建物自体も素敵だし、常設展示には建築関連のものが多くて面白かった。
こんな博物館があったとは知らなかったなあ。

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チャンカイ文化の鳥像付き双胴型笛吹きボトル。
チャンカイはペルー中央海岸部、西暦1000~1400年ごろの文化。

「笛吹きボトル」というのは、水やお酒を入れたり注いだりするときに笛のような音色を奏でる土器の壺のこと。
今回の展示はそれに関する研究の進展を報告したものっぽかった。

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上の笛吹ボトルがどういう構造になっているかの説明。
鳥の造形のあたり、ふくらみを利用して「笛玉」が入れられており、そのせいで音が鳴る(らしい)。

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これはワリ文化の笛吹ボトルかな?
ワリはペルー中央高地で西暦500~900年ごろ栄えた一大帝国。

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おそらくナスカ文化の笛吹ボトル。
ナスカはペルー南海岸、西暦0~800年ごろの文化。

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すみません、どこのだったか忘れた。
コロンビアかエクアドルだったかも。
これも笛吹ボトル(この展示では基本的に笛吹ボトルしかない)。

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これはコロンビアのタイロナかどこか?

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エクアドルのチョレーラ文化の笛吹ボトル。
上に乗っかっているのはペッカリー(イノシシみたいなやつ)。

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展示室はコンパクト。

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チムー文化の、吹き矢で鳥を狙う男の土器。
これも笛吹だった??
チムーは、ペルー北海岸部にあって、西暦900年ごろに始まり、1400年代終わりごろにインカに滅ぼされた帝国。

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同上。

この展示は、「笛吹ボトルはどうやって作られていたか、どういう構造なのか」といったことの研究をまとめたもの。
X線やCTスキャンその他で三次元計測を行い、内部構造を調査。
その資料をもとにして実際の陶芸技術によって土器をつくってみることで、工程や構造や笛吹ボトルそのものを再現したらしい。
レプリカ相当の土器をいっぱいつくったっぽい(ごくろうさま)。笛玉(ホイッスル)なんて面倒なものを入れて焼かなきゃいけなくて(焼いたあとでは入れられない)、しかも焼いた後にくっつかないようにしなきゃいけないから、結構技術が必要だよなあ。

ところで、なんで笛吹ボトルを作るようになったんだろう?

  • たまたま音の鳴る土器ができて、その道を究めた?
  • 土器で作る楽器が先にあり、それを壺にも応用してみた?
  • どこかに天才がいて、ヒラメキで笛吹ボトルの原型をつくったら流行した?

いろいろ考えられるけど、こっち方面はとくに何も書かれていなかった気がする。

基本的に面白かったけれど、「ボトルビルダーズ」なんてタイトルを付けてくれちゃったから、もっと壺がいっぱい並んでいる展示を想像していた。
展示点数が少ないのは残念だった。
いっぱいいっぱい土器があって、それぞれから作り手のパッションが迫ってくるような展示をやってほしかったな(わがまま)。
自分はやっぱりクリエイターの作品としての土器に興味があるんだなあ。

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2020年10月29日 (木)

【舞台】「真夏の夜の夢」(東京芸術劇場、東京・池袋)

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時間が経ってしまったので行った記録だけ(現在12/11)。

演出がシルヴィウ・プルカレーテということで、自分には合わないかもと覚悟して行ったのだが、案に相違してこれは面白かった。
脚本が野田版だからかもしれないけど。

映像(映写)の使いどころがうまかった。
巨大化している、とか、箱に閉じ込められている、とか、それぞれの意図がきちんとわかる。
偏見かもしれないが、海外の演出家はこういうビデオの使い方がすごく上手い気がする。

演者はそれぞれ個性を出していてよかった。
なかでも壌さんは相変わらずいい声(笑)。
そして彼だけは、顔をどちらに向けていようが、声の音量を大きくしようが小さくしようが、すべてのセリフを聞き取れた。
相変わらず凄い(もうかなりのお歳じゃないかと思うのだが)。
鈴木杏も頑張っていた。
なるほど、ヘレナを中心に据えるとこうなるよね、って面白さがちゃんと伝わってきた。

呑みこんだコトバを悪魔(メフィスト)が悪用するというのは、なかなか的を射た構図だったんじゃないか。
個人的には「云わないように制御したコトバにまで責任取らされるのはかなわん」って思ったけど(笑)。

下手するとコトバ遊びのドタバタで終わるかもしれないこの脚本を、演出家は、コワさのある問題提起のように深掘りして演出していたと思う。
ちょっと感心した。いや、かなり(だって脚本は全部日本語なのに……)。
次回も機会があれば(ここでまた舞台を演出してくれるなら)、怖がらずに見に行ってみよう。

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