« 【グルメ】万世 神田駅前店のビーフカレー | トップページ | 【グルメ】謝謝ラーメン »

2023年10月 5日 (木)

【映画】「アステロイド・シティ」

時間が経ってしまったので簡単に(現在11/20)。
ネタバレがあるので見ていない方はここでストップ。


こねくり回し度がどんどん上がっていく。
個人的にはグランドブタペストホテルあたりが一番面白かったかなあ。
映像は実に個性的だし、面白い部分も結構あるんだけど、世界へ向ける視線が徐々に優しくなくなってきてるような……気のせい?

宇宙人が現れて大騒ぎする「アステロイドシティ」側の物語と、それを舞台で上演する制作者側の物語という、二重構造になっている。
もう寄る年波か、そもそも二重構造にする意味がよくわからない。
アステロイドシティだけでいいのでは??
制作者サイドで最後に出てくる「君は(死者になっても)必ず僕のカメラに映る」みたいなセリフをどうしても云わせたかったのかもしれないが。
あとは、一般的な群像劇にしたくなかったとか……(奇天烈な群像劇を目指したとか)。

彼の映画では現実は「デザインされている」。
この監督にとって、リアルとはなんなんだろう?

アステロイドシティ側では、少しずれたような現実が繰り広げられる。
どうでもいいような宇宙人なのに「宇宙人である」というだけで緘口令敷いたり屋台出したり大騒ぎ。
そう、今回の映画で何が一番凄いって、宇宙人の「どーでもいい」感じゃないかな。
そもそも本当に宇宙人なの?
予想をまるきり裏切るデザインだし(笑)、ふるまいもちっちゃいというか宇宙人である必然性がないというか。
その「どーでもいい」宇宙人のちっちゃな行動一つに、バカバカしいほどのニンゲン側のリアクション。
最初は滑稽だが、二度目になると滑稽では済まなくなる。

俳優陣は今回もかなり豪華。
そして毎度のことながらその俳優が今まで観客から「彼/彼女はこういう色だよね」と思われていたものとはまるで違う色彩を与えられている。
この点が俳優らにこの監督のファンが多い理由なのかも。

あとは非日常が到来して大切な家族の死と向き合うことになる点で、奇しくも宮崎監督の『君たちはどう生きるか』と構造が相似形なのだが(←友人に云われて気づいた)、構造が同じでも子どもに対する視線のやさしさがまるで違う。
むしろ『蠅の王』的な視点のように思えてちょっと恐ろしかった(気のせい?)。
子どもらの「可能性」は認めているようだが。
(子どもといえば若者が月にラブラブな落書きをするところはエウレカしか思い出さなかったナ……オマージュなのか?)

まあ、「我々が何か気に障ることをしたか?」と云いたくなるほど悪意があるわけではなかったし、デザイン的には気になる監督なので、次回作に期待(一応)。

|

« 【グルメ】万世 神田駅前店のビーフカレー | トップページ | 【グルメ】謝謝ラーメン »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 【グルメ】万世 神田駅前店のビーフカレー | トップページ | 【グルメ】謝謝ラーメン »