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2022年7月13日 (水)

【映画】「犬王」

時間が経ってしまったので簡単に(現在8/16)。
アニメについてはキッチュ扱いで書かないことにしているのだが、この作品は非常にノスタルジックだったので記録しておく。

1回目はそれほど音響のよくない映画館で見てしまい、「これは音響のいい映画館で見直さないとだめだろう」と思って2回目の鑑賞へ。

やっぱり見直してよかった!

この映画(アニメ)は音響レベルの高い映画館で見ないとだめだ。
絶対ダメ。

ちなみに自分の場合、1回目は友魚が謳い上げる「犬王の巻」の歌曲部分を聞いていて「長いな~、もーちょっとなんとかならんかな~」と思っていたのだが、2回目に音のいい映画館で見ていたらその部分がちっとも気にならず、むしろ「あっという間」に終わっていった。
凄いぜ、音響!

実は1回目に見たあとで、原作も読んだのだが、原作とは結構異なっている部分も多く、それでも「犬王」らしい(しかも原作よりも拡がりのある)世界観を表現していたのは流石と云うべきだろう。

あの背中や頭で琵琶を弾くロックな映像だけど、実はあの当時にすでにそういう奏法があったそうで(笑)、恐るべし琵琶法師。
ブレイクダンスだってあったかもしれない。
なんだってあったかもしれないんだ、ホント。
「無かったはず」とはだれにも云えないんだから。
そういう想像力を掻き立てられるところも楽しかった。

自由な物語を規制するのは、いつの世も権勢のやること。
最後まで抗って死んでいった友魚も、自分を制御して芸道を進んだ犬王も、それぞれが凄くて、哀しくて、でも最後に再会するくだりは乙で、佳い作品だった。

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