【舞台】「終わりよければすべてよし」(彩の国さいたま芸術劇場、埼玉・与野本町)
時間が経ってしまったので簡単に(現在6/14)。
なかなか面白かった(まあ喜劇なんだから面白くなかったらマズイわけで)。
バートラム(藤原達也)は鼻持ちならない若造で、ヘレン(石原さとみ)はコワいストーカー娘(推しのために命をかける)だった(笑)。
バートラムの母であるルシヨン伯爵夫人(宮本裕子)やフランス王(吉田鋼太郎)ら年寄り連が驚くほどリベラル思考で救われる(階級社会のイギリス産の戯曲としてはちょっと不思議なくらいリベラル)。
そして何よりパローレス(ほら吹きで利己的でダメな男(でも憎めない))を横田栄司が完璧に演じていた。
もうこの男にかかわる場面は全部笑い転げていた。
最後の「よかった」なんか爆笑だ。
『ヴェニスの商人』のときの「目が動く!」と並んで、忘れられないセリフ(笑)。
ちなみにパローレスはそのまま「おしゃべり男」みたいな名前だね。
というわけでかなり楽しめた。
ヘレンがちょーっと一本調子というかセリフ回しがどれも激しいばかりというか、もうちょっと「ストーカー」じゃなくて「恋する一途な乙女」のほうに振り子の針を振れるとよかった気がする。
あと、士官たちもセリフを「がなってる」イメージが若干あった。
フランス王とか伯爵夫人とかパローレスとかが上手いので目立たず収まってたけど。
とりあえず最後を楽しく締めくくれてよかった。
でも『ジョン王』もやってくれないかな……(コロナで公演中止になったやつ)。
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