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2020年11月12日 (木)

【展示】「ボトルビルダーズ~古代アンデス、壺中のラビリンス~」(東京大学総合研究博物館小石川分館、東京・茗荷谷)

時間が経ってしまったので簡単に(現在12/23)。

大好きなアンデス文明の土器の展示があるというので、見に行ってきた。
本当はもっと早い時期に開催されるはずだったが、コロナでずっと延期していた。
やっとだよ。
とにかく開催されてよかった。

記憶もあいまいになっちゃったので、写真でざっとご紹介。

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東京大学総合博物館の小石川分館、入口。

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小石川分館の建物。
建物自体も素敵だし、常設展示には建築関連のものが多くて面白かった。
こんな博物館があったとは知らなかったなあ。

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チャンカイ文化の鳥像付き双胴型笛吹きボトル。
チャンカイはペルー中央海岸部、西暦1000~1400年ごろの文化。

「笛吹きボトル」というのは、水やお酒を入れたり注いだりするときに笛のような音色を奏でる土器の壺のこと。
今回の展示はそれに関する研究の進展を報告したものっぽかった。

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上の笛吹ボトルがどういう構造になっているかの説明。
鳥の造形のあたり、ふくらみを利用して「笛玉」が入れられており、そのせいで音が鳴る(らしい)。

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これはワリ文化の笛吹ボトルかな?
ワリはペルー中央高地で西暦500~900年ごろ栄えた一大帝国。

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おそらくナスカ文化の笛吹ボトル。
ナスカはペルー南海岸、西暦0~800年ごろの文化。

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すみません、どこのだったか忘れた。
コロンビアかエクアドルだったかも。
これも笛吹ボトル(この展示では基本的に笛吹ボトルしかない)。

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これはコロンビアのタイロナかどこか?

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エクアドルのチョレーラ文化の笛吹ボトル。
上に乗っかっているのはペッカリー(イノシシみたいなやつ)。

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展示室はコンパクト。

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チムー文化の、吹き矢で鳥を狙う男の土器。
これも笛吹だった??
チムーは、ペルー北海岸部にあって、西暦900年ごろに始まり、1400年代終わりごろにインカに滅ぼされた帝国。

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同上。

この展示は、「笛吹ボトルはどうやって作られていたか、どういう構造なのか」といったことの研究をまとめたもの。
X線やCTスキャンその他で三次元計測を行い、内部構造を調査。
その資料をもとにして実際の陶芸技術によって土器をつくってみることで、工程や構造や笛吹ボトルそのものを再現したらしい。
レプリカ相当の土器をいっぱいつくったっぽい(ごくろうさま)。笛玉(ホイッスル)なんて面倒なものを入れて焼かなきゃいけなくて(焼いたあとでは入れられない)、しかも焼いた後にくっつかないようにしなきゃいけないから、結構技術が必要だよなあ。

ところで、なんで笛吹ボトルを作るようになったんだろう?

  • たまたま音の鳴る土器ができて、その道を究めた?
  • 土器で作る楽器が先にあり、それを壺にも応用してみた?
  • どこかに天才がいて、ヒラメキで笛吹ボトルの原型をつくったら流行した?

いろいろ考えられるけど、こっち方面はとくに何も書かれていなかった気がする。

基本的に面白かったけれど、「ボトルビルダーズ」なんてタイトルを付けてくれちゃったから、もっと壺がいっぱい並んでいる展示を想像していた。
展示点数が少ないのは残念だった。
いっぱいいっぱい土器があって、それぞれから作り手のパッションが迫ってくるような展示をやってほしかったな(わがまま)。
自分はやっぱりクリエイターの作品としての土器に興味があるんだなあ。

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