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2020年1月24日 (金)

【映画】「ジョジョ・ラビット」

時間が経ってしまったので簡単に(現在2/5)。
実はとってもツライ話なんだけど(題材が題材だから)、とにかく登場人物がみんなかわいくて、そこに救われて見続けることができちゃうという構造。
非常によくできた映画だった。
かなりおススメ。
ぜひ見てほしい。
とくに、『この世界の片隅に』を「いい」と思う方には非常におススメ(「日常」の側から戦争を描く、という点で同類だから)。
以下、ネタバレあるので、まだ観ていない方はここでストップ。


最初にも書いたけど、とにかく登場人物がかわいい。
ジョジョはかわいくて、ついつい応援したくなる。
10歳にもなって靴ひもを結べないなんて……と、最初は思ったけど、そういえば自分も蝶結びが大の苦手で、小さいころは結べなかったわ(都合の悪いことは忘れてたわ)。
あるとき、どうやってか正確に把握したら、それ以後は問題なく結べるようになったんだった。そうだった。
というわけで、ちょっと親近感(笑)。

友だちのヨーキーもすごくイイ。
一目見たら忘れない感じ。
しかも妙に冷めてるところと、子どもらしいところが同居している。
実はそんなにたくさん出てくるわけじゃないんだが、少ない出番でもジョジョとの友情がしっかり描かれており、なかなか凄い。

そしてジョジョの母ロージーのキュートでチャーミングなことったらない。
「こんなお母さんがいたら、いくらしかめっ面をしようとしても、笑顔になっちゃうよね」って感じのおっかさんなのだ。
みんな欲しいよね、あのお母さん(笑)。
さらにさらに、キャプテンK(クレンツェンドルフ大尉)がすごく可笑しい。
最初のころは割とダメダメな印象なんだけど、だんだん人となりがわかってくる。
可笑しみの裏に隠されたものがわかってきて、そうなると魅力の虜。
最後なんかもう……(以下自粛)。

ほかにもいろいろあったんだけど。
エルサはあんな境遇なのにユーモアと優しさを失わずにいて、それと怒りと寂しさを同居させたようなかわいい女の子だった、とか。
監督のタイカ・ワイティティ演じるアドルフ・ヒトラー(ジョジョのイマジナリーフレンド)も上手かったこととか。
最初のうちは単に「ジョジョの味方」として受容できるのだが、話が進むにつれ、その云っていること(ナチ的文脈)を許容できなくなってくる。
実は、観客もちょうどジョジョと同じメンタルを体験させられているのかも。
時期ごとに制服を変えたり、最後は自殺の傷跡があったり、装いにも芸の細かいところを見せていた。

そうそう、友人が云ってたことで一つ「なるほど」と思ったことが。
後半に出てくるゲシュタポの大尉は、まさに『天空の城ラピュタ』の「ムスカ」だろう、と。
あのヌルヌルした嫌らしい感じとか、正論ぽい喋りとか、口元は笑みをたたえているのに目が全然笑ってないところとか、全部ムスカだって。
確かに。
メガネも髪型も似てたし、彼こそ現実のムスカ!!(笑)
とゆーわけで、ムスカ実写版を見たい方はぜひどうぞ(笑)。

脚本も上手いし、必要以上に酷い描写は出てこないし(酷い現実は描かれている)、いろいろ考えさせられながらも、登場人物らの魅力にノックアウトされながら最後まで楽しんで見られる素晴らしい作品だった。

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