【舞台】「傷だらけのカバディ」(あうるすぽっと、東京・東池袋)
時間がめちゃくちゃ経ってしまったので簡単に(現在1/6……)。
劇団鹿殺しは以前からなんとなく気になっていたのだがなかなか観覧する機会を得ず、今回、身近な劇場での公演だったため、初めて見に行ってみた。
まあとにかくパワフルな舞台だった。
次々と怒涛のように繰り出されていく印象だ。
エンターテイメントということにきちんと向き合っており、歌あり踊りあり笑いありの演出に、ちょっぴりホロリな脚本。
全く退屈せずに時間を過ごせた。
勢いがあっていいね。
カバディ、というマイナースポーツを非常に真面目に勉強しており、それらしく見えるように舞台上で展開していた。
カバディなんて初めて聞く人ばかりの観客らにもわかりやすくルール説明を挟んだり、どこが魅力的なポイントなのかをさりげなくアピールしたり、上手い脚本だったと思う。
カバディはインドではどれくらいポピュラーなんだろう?
キャロムとどっちが有名なのかな?
などとつい個人的な思いにふけりながら見てしまった。
そういう思いにふけることができるのは、舞台上のカバディがリアルだった証拠だ。
(ちなみに最近、韓国のFacebook友だちがネパールでのスポーツレクリエーション大会(?)のポスターをシェアしていて、競技リスト中にカバディが載っていた。南アジアでは定番の競技なのかも。)
というわけで、とにかく面白かったので好印象である。
まあ、欲を申さば、最初から最後までアゲアゲだったので(面白いっちゃ面白かったが)個人的にはやや食傷気味というか、疲れてしまった(笑)。
息も止まるような静寂とか胸をえぐられるような悲哀とかとは無縁のステージだったから、そういった反対のものも取り入れたらどうなるのか見てみたい。
アフタートークで聞いた感じだと、今回の演出(菜月チョビ)はとにかく上げて上げて上げまくるタイプだそうで、もう一人の丸尾丸一郎が演出するときはもっと捻りを入れるらしいので、次は丸尾演出のときに見に行ってみるのがよさそう。
気になる劇団である。
最近のコメント