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2019年10月31日 (木)

【映画】「ボーダー」

時間が経ってしまったので簡単に(現在11/7)。

紹介文に「ダークファンタジー」と書かれていて、「ほう、そうか」と安易に考えていたら、真正のダークファンタジーだった。
むしろ、ほかに云いようがないという意味でのダークファンタジーかも。
こんな話だったとは。びっくりした。
というわけで、ネタバレがあるのでまだ観ていない方はここでストップ。
ただ一つだけ云っておくと、独りで見るのはあまりおススメしない(「恐怖」の作品ではないが、「畏怖」というオソロしさに襲われるかもしれないので)。
あと、「映画を見終わったあとは幸福になりたい」という人にもあまりお勧めしない。
「ひとあじ違う映画が好き」な人向け。


何しろ俳優さんたちが大変そうだった。
冷たい水に浸かってきゃっきゃうふふしなきゃいけなかったり、裸足で森をがしがし歩かなきゃいけなかったり、それを全部自然に楽しそうな風情で演らなきゃいけないんだから、えらい大変だ。
あと、虫。
昆虫食。
まあこれはCGであとから描き変えたかな~と思うけど、真に迫っていたし、もしも本物を……いやいや考えるのはよそう。

「どこの異世界人だろう」と思ってたら地上の種族だった。
でもニンゲンじゃない。
それがわかったあとのヒロインの解放されっぷりが、抑えた演技からでも伝わってくるようだった。
しかしあとで友人に指摘されたことだが、これってスウェーデンつまり北欧の映画なわけで、そこで登場するトロルってことは某●ーミンと同種族なの??
その点が一番ショックだったかも(笑)。

こういった「ちょっと違う」ヒトがあなたの隣にいたら、それはもしかするとチェンジリングの被害者かもしれない。
ああ、向こうの妖精って(あえて「妖精」と云う)、全然可愛くないし、オソロシイ。
向こうの人の自然観って、やっぱり敵対的で、理解しえないもの、断絶しているもの、なんだろうか。
ヒトとトロルの関係もそれに準ずる印象を受けた。
置き去りにされたトロルの子らもさぞかし人間社会では暮らしにくかろう。

「ちょっと違う」感覚、つまりちょっとした違和感がいくつもいくつも積み重なっていって、それらが最大の謎(ヒロインは何者であるか)と一緒に解決されていく手法は上手かった。
途中の、それら違和感にまつわるキモチワルイ感じの描写も優れていた(見てて嫌だった(笑))。
まさに「ダークファンタジー」だった。

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