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2019年6月 2日 (日)

【展示】「遊べる浮世絵展」(練馬区立美術館、東京・中村橋) #遊べる浮世絵展 #練馬区立美術館

時間が経ってしまったので簡単に(現在6/7)。

友人が手掛けた展示を見に練馬区立美術館へ。
懐かしいヒトとお会いできてうれしかった。

講演会「もっと! 遊べる浮世絵展」も聴講して(スライドの量が半端ないプロ仕様だが、構成も内容も面白く、だれもが楽しく聞ける講演)、その前後に展示会場を見て回った。

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遊べる浮世絵展のかわいらしいポスター。
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展示されている作品を利用して作られた双六(すごろく)。

この展覧会は「くもん」のコレクションからの出品ばかり。
公文教育研究会は長年にわたって、「子ども文化」に関する研究のために浮世絵を収集しているのだそうだ。
コレクションの数はなんと3200点だとか。
「くもん」がそんな立派な浮世絵コレクションを持ってるなんて、知らなかったよ。
浮世絵の展覧会でも出所としてはあまり出てこないし、ダークホースみたいで得した気分(笑)。

そんなわけで「子ども」関連の浮世絵ばかりなのだが、そのなかでも「遊び」にフィーチャーした作品を集めてあった。
それらを近世~近代の「遊び」の様子を切り取ったメディアとして展示したり、そもそも遊び道具としての浮世絵作品を展示したりしながら、「浮世絵って、固く考えずにもっと楽しめるものなんだよ」というメッセージが打ち出されていた。

人は少ないし、好きなペースで名作をたくさん見られて、贅沢な環境だった。
とてもいい展示なので、もうちょっとお客さんが入るといいな。

ちなみに、子どもと遊びに特化した展示なんだけど、妖怪の出演している作品も割と多くて、妖怪好きのみなさんにも訴求するだろう内容だった。
百鬼夜行絵巻もあったし。
絵巻じゃないほうの百鬼夜行図は、いちいち妖怪の名前がカタカナで書かれていて、なかでも「ウミボウヅ(海坊主)」の顔が丸ごと「蟹」だったのが個人的に衝撃だった(笑)。
(一緒に行った友人には「カニ魔王がいるよ」とからかわれた)

あとは、足台が置かれていたり、手で触って確かめるような仕掛けが用意されていたり、小さな子どもでも楽しめるようにいろいろ工夫されていた。
企画した人たちの温かさが伝わるような、とてもいい展示だった。
あと二日しかないけど(6月9日まで)、興味のある方はぜひぜひ行ってみて。

 

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工作室にあったもの。実際にこれを組み立てる前の平面の浮世絵が、会場内に展示されている。
あと、受付で工作キットとして販売されていた。
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同じく工作室にあったもの。これも組み立てる前の浮世絵が展示されている。実は片方の腕の向きがおかしいんだとか(笑)。
風車のほうは工作キットとして販売されている。
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同じく。これは力作。みんな作ってみたいと思うようだが、残念ながら工作キットの販売はない(笑)。
もちろん、元の浮世絵は展示されている。
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歌川芳藤の「鬼○外、福○内」の双六。
外側は「ヲニ」の付く言葉ばかり、内側は「フク」の付く言葉で埋められている(「大福」とか)。
何より、描かれている子どもが実にかわいらしい。

 

▼おまけの画像。練馬区立美術館の敷地内にあったたのしい作品群。ここからして遊べる感じの美術館だった。
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▼この展覧会のサイトはこちら。
https://www.neribun.or.jp/event/detail_m.cgi?id=201902151550210068

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