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2019年3月15日 (金)

【展示】「江戸絵画ミラクルワールド 奇想の系譜展」(東京都美術館、東京・上野)

時間が経ってしまったので簡単に(現在4/4)。

主に若冲目当てで、友人と来訪。
若冲は、10年以上前にまんまるな鶴を見て以来、好きなんである。
今回も楽しい絵を見られて満足した。
いちばんヒットしたのは「蝦蟇河豚相撲図」。
友人とともにドツボにはまって、運よく絵葉書があったので5枚ずつ買って帰った(笑)。
いやぁ、ステキですわ。
たまりませんわ、その諧謔。
後期のみの展示だったようで、ラッキーだった。

あとは、何を見てもめでたい感じがしない曽我蕭白とか、おおらか(大ざっぱ)な長沢芦雪とか、野心とドラマの岩佐又兵衛とか、ぐにゃぐにゃ好きの狩野山雪とかをだらだら見た。
最後に2階のパートで、白隠禅師と鈴木其一と歌川国芳を鑑賞。
国芳は好きなんだけど、最近ひっぱりだこのキライがあって、すでに見たことのあるやつばかりだったので割とスルー(混んでたし)。
白隠禅師は、どっちかといえば好きだけど、実は「ヘタウマ」じゃないかと思ってる。
画才よりも味わいを楽しむ作品が多い。

鈴木其一はさー、どーして奇想の系譜に入ってるのか、わからないんだよねー個人的にー。
琳派においては異質だけど(ほかはみんなデザイナーなのにこの人だけ画家)、江戸絵画という流れのなかで「奇想」扱いできるのか?
花一輪、鳥一羽を、丁寧に丁寧に描く人だぞ。
「奇想」っていうのとは違うと思うんだけど。
でも実は彼の絵は大好きなので、見られたのは嬉しかった。
彼の絵もかなり海外に流出していたはずだから、こういう機会に見ておかないと。

さて。
今回はどこだかの屋敷の蔵から最近出てきたばかりの未発表品が多くて(おもに若冲)、その点でも面白かった。
むしろ、その発見があったからこの展示を準備したみたい。
作品プレートの「所蔵」の情報や、解説ボードでそういうところを知れたのも楽しかった。

それにしても、同じ「見たことない」動物でも「龍」はあんなにカッコよく描けるのに、どーしてみんな「虎」はああなっちゃうのかねえ(笑)。
画力の鬼たる若冲ですら、例外ではない(以前見た等伯の虎もあんなだったし……)。
江戸時代ともなれば、お手本が格段に増えそうなもんだが……。
謎、である(笑)。

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