時間が経ってしまったのでごく簡単に(現在2/7)。
表慶館でやっている展示を見に行った。
サウジアラビア王国の宝物を日本で初めて公開するらしい。
ここも金・土は21時までやっててくれて、本当にありがたい。
表慶館は素晴らしい石造りの建物なんで、夜だし冬だし寒かったけど(笑)。
(ちゃんと暖房が入っていたが、効率悪そう(笑))
以下、写真でご紹介。

人形石柱。
カルヤト・アルカァファ(ハーイル)出土、前3500~前2500年頃。


ライオン浮彫。
ウラー出土、前6~4世紀頃。
仔ライオンにお乳を与えている母ライオン?
なかなか微笑ましい。

奉献台。
カルヤト・アルファーウ出土、前4~前1世紀頃。

ランプ。ジーニーが出てきそう。
カルヤト・アルファーウ出土、前3~後3世紀頃。

銀製杓子。柄のデザイン(山羊?)がカッコいい。
カルヤト・アルファーウ出土、1~2世紀頃。

左から、紡錘車2つ、縫い針2本、毛玉。
カルヤト・アルファーウ出土、前3~後3世紀頃。

たぶん「ライオン形ドアノッカー」。でかっ。
カルヤト・アルファーウ出土、3世紀頃。

黄金のイヤリング。
アイン・ジャーワーン出土、2世紀頃。
このあたりから黄金製品が現れてきた。
その途端にデザインも一足飛びに洗練された感じになって面白い。

古代南アラビア文字による奉献碑文。
カルヤト・アルファーウ出土、2~3世紀頃。

おそらく、古代南アラビア文字による墓碑。
だとしたら、カルヤト・アルファーウ出土、前5~前1世紀頃。

ナバテア文字による墓碑、か?
だとしたら、タイマー出土、203年。

人形の頭部?
ラバ坐出土、8~9世紀。
なんだろう、これ(笑)。
気になって撮らずにいられなかった。

ラスター彩鉢。
マーブヤート出土、10世紀。
カッコいいよね、ラスター彩。
陶器においてもこの辺独特の色彩。
ここから先は墓碑。
レタリングによって装飾されていてどれもカッコいい。
文字自体が装飾になるのっていいなぁ。
アルファベットや漢字とは一線を画すデザイン性。



↓この墓の主は、預言者ムハンマドのいとこで養子のアリーとその息子ハサンの子孫のハシーム家のものだそう。要するにイスラームの預言者ムハンマドの子孫のお墓。



不思議と、トルコなんかに比べてキラッキラなものや「デザインすげぇ~!」なものが少なかった気がする(ないわけじゃないが、もっとそういうのばっかり出てると思ってたら違った)。
基本的に街道沿いで栄えた場所が多いから、物品がとどまらなかったのかしら。
あるいは、位置的に戦いも多そうだから、めぼしいものは全部壊されたり略奪されたりしてるのかも。
写真には撮らなかったけど、一番最初のパート「人類、アジアへの道」で展示されていた矢じり類は非常に美しい仕上りで、作った人たちの美的感覚を彷彿させるものだった。
そういう人たちが住んでいたんだから、やっぱり名品は「在ったが失われた」と考えるのが妥当かな。
あと、アブドゥルアジズ王のシミターが、刃の部分を展示してくれてなかったのがすごく残念だった。
鞘だけじゃやだ~。
せっかくなら刃の部分も見せてくれればよかったのに~。
と、一緒に行った友人が地団駄踏んでいた。
なんか常設展向けの入館料しかかかってない気がする。
企画展なのに追加料金がかからないってイイね。
建物(表慶館)自体がゴージャスで、訪れるだけで楽しいし、なんだかお得感のある展示だった。
表慶館前の芝生にはテントが張られていて、遊牧民の生活用品なんかもちょっと紹介されていた。
奥に遊牧民の白い衣装を着た男性が数名座っていて(足元にヒーターあり)、顔にはあまり出ていなかった(?)けれど、見るだに寒々しかった(笑)。

アラビアコーヒーは毎日先着1000名ということで御馳走になりそこねたけど、甘くて美味しいデーツ(なつめやし)をもらった。
デーツを配っていた女性に「あの人たち、寒くないんでしょうか」と訊いたら、「『そろそろ死にそうだ』って云ってます」だって(笑)。
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