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2017年11月の記事

2017年11月29日 (水)

【グルメ】ハンバーグ・ステーキ宮崎亭


時間が経ってしまったので、簡単に(現在12/6)。

ちょっと早めに退社できたので、時間のせいで行けてない店に行ってみようと、こちらのお店へ。
ハンバーグ180gとミニサラダを注文。
5分くらいしてミニサラダが出てきた。
ドレッシングが苦手な奴だといけないと思って、別皿にしてもらったが、大丈夫なやつだった(むしろ好みのタイプだった)。

ミニサラダ

ミニサラダ、324円(税込)。

ミニサラダをあっという間に食べてしまい、それから10分待って、本命のハンバーグがやってきた。

宮崎産和牛ハンバーグ180g

宮崎産和牛ハンバーグ180g、1402円(税込)。

ここの売り(?)は「塩で食べる」ことのようで、一口に切ってはお塩をちょびっと掛けるようにして食べた。
ふわっふわのハンバーグだった。
お肉オンリーっぽい。
宮崎牛も美味しいのね。

結局、ついてきたソースは主に付け合わせの野菜を食べるときに使い、ハンバーグはほとんどお塩だけで食べてしまった。
正直に云えば、ソースの味が甘めで、個人的にはこれをハンバーグにかけるのはどうかしらんという感じだったので、むしろお塩があって助かった。
こういうハンバーグもいいね。

それにしても、ステーキ180gを食べると結構お腹いっぱいになるもんだが、ハンバーグだと180gあってもあっというまだなぁ~、ちょっと物足りないなぁ~、などと思いながらお店を出たが、歩いているうちにお腹がパンパンに(笑)。
く、くるしいかも?
う~む。
困った。
これでは「次回は宮崎産和牛ハンバーグ&国産和牛カットステーキコンボを食べたい」という野望が果たせない……胃袋を鍛えなきゃ?

おまけの画像。メニューの一部。
メニューの一部




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2017年11月17日 (金)

【映画】「ブレードランナー2049」


時間が経ってしまったので、簡単に(現在12/4)。

あらすじ 2022年にアメリカ西海岸で大規模な停電が起きたのをきっかけに世界は食物供給が混乱するなど危機的状況を迎える。2025年、科学者ウォレス(ジャレッド・レトー)が遺伝子組み換え食品を開発し、人類の危機を救う。そして、元捜査官デッカード(ハリソン・フォード)が突然行方をくらませて以来30年の月日が流れた2049年には、レプリカント(人造人間)の寿命に制限がなくなっていた。

見る前は「ほぼ3時間かよ、長ぇなぁ~」と心でぶーたれていたが、実際に見てみたらちょっとも長くなかった。
どんどん進んであっという間に終わってしまったぁあああ。
とにかく凄い力作なので、大画面で見るべき。
スクリーン幅15m以上がおススメ。
以下、ネタバレあるのでまだ観ていない人はここでストップ。


SF的描写は凄かった。
どこからどこまでがCGで、どこが現実のセットなのか、境目が全然わからない。
『メッセージ』と同じ監督だから、SFといいながらリアルで骨太なところを残した映像が上手いんだな、きっと(と知ったかぶりをしてみる)。

途中がホラーだった(笑)。
あの、溶鉱炉に馬を探し当てるあたりが、超ホラー(笑)。
「やめろ、開けるな」と心の中で叫ぶ一方、知りたくてたまらないこの救いがたい感覚。
心臓をぎゅっと掴まれているようだった。
コワイコワイ。
実はそこのところが、ハリソン・フォードよりも、ジョイのデジタル表現よりもさまざまなSFチックな描写よりも何よりも印象に残った。

最後は物悲しいながらも、前作よりも救いがある感じだった。
前作はもう……「え、それってレプリカントってことじゃないの? 自分では人間だと思ってたらレプリカントってどんなカオス社会? そもそもホンモノの人間ってナンだ??」とかってぐるぐるしちゃう、あんまり救いのない終わり方だったので(少なくとも私にとっては)、それと比べるとずいぶん穏やかに見終えることができた。

とはいえ、問題は山積。
人造人間にくわえて商品AIまで実存バトルに参戦ですヨ。
そういう意味ではもはや救いようがナイと云うべきかも(笑)。

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2017年11月11日 (土)

【グルメ】回転寿司 トリトン 池袋東武店


ものすごく時間が経ってしまったので、簡単に(現在11/29)。

実家の両親と妹と甥っ子ちゃんと、回る寿司屋へ。
自分は初めてだが、妹たちは何度か来ているらしい(気に入っているらしい)。
人気もあるらしく、入店まで40分以上並んで待った(しかも食べ終わって出てみたらさらに列が伸びていた)。

全体に、美味しかった。
ときどきガラガラ鳴らして、特別サービス品を提供してくれるのだが、自分たちの在店中はそれが一度しかなかったのがちょっと残念だった(笑)。
以下、写真でご紹介。
これを見て腹を空かせるがよい!!(笑)


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真アジ。


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ほたてと海老とサーモン。


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あわび。凄く堅かった(笑)。


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とり貝。


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大トロ。


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特別サービス品、ぶりの中落ち?
美味しかったわ。


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ぶり。
これは超超美味くて、お代わりしちゃった(笑)。


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デザートに杏仁豆腐。
甥っ子ちゃんは北海道プリンを食べていた。
あっちも美味しそうだった。


店内の様子

店内の様子。


だいたい一人4000円くらい。
胃袋が大きければもう少し高めになるのかもしれないが、まぁ、お金を溜めてときどき贅沢しにくるにはいい感じ。
ネタも新鮮、舎利も多すぎず味のバランスよく、総じてGoodでした。




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2017年11月 8日 (水)

【舞台】「One Green Bottle」[「表に出ろいっ」英語版](池袋芸術劇場、東京・池袋)


時間が経ってしまったので、簡単に(現在11/29)。

うーん。
これは感想が難しいかも。
とゆーわけで、ざっくり。

やはり言語の壁は大きい。
とくにこういう「あらすじよりも言葉の応酬を楽しむ」系統の舞台は。
亡き勘三郎と野田がタッグを組んで上演した「表に出ろいっ」のときは、最初から最後まで腹を抱えて笑ったものだが、やはり英語となるとそうはいかない。
だいたいの展開を覚えている自分がそうなのだから、初めての方は云うに及ばず、だったろう。
(ムスメの執着先が某ファーストフード店のオマケ蒐集からカルトに変更されていたのは、脚本家が向こうの人だからか、あるいは国際上演まで視野に入れてのことか)

そんなわけで、いちおう笑ったものの圧倒的に笑いの量が足りず、おかげで日本語版と比べて「ホラー感」を強く感じる結果に……(笑)。
日本語版のときは最後まで三人に「なんとか救われてほしい」と思い続けていたが、今回は「早く終わってほしい」。
で、「お迎え」が来たときにはホッとしちゃった。
逆に、ホラーとして見るなら、前半と後半の落差など鑑みるに、上質のモノに仕上がっていたのではなかろうか(笑)。

キャサリン・ハンターは相変わらず言語の壁を越えて上手い。
実はこのひとについては、「オンナ」を演じるとき以外全くイロケを感じたことがなかったのだが、今回の舞台では不思議なことに、扇を持っているときだけなぜか女性らしさを感じてしまった。
珍しいこともあるもんだ。
もっとも、俳優と役柄の性別は全員逆転しており、それによる不自然さを感じさせないのはみんな凄いと思った。

なんかまとまりないけど、このへんで。

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2017年11月 7日 (火)

【グルメ】麺処 篠はら(要の塩、2回め)


時間が経ってしまったので、簡単に(現在11/22)。

「要の塩」訪問第2回。
しばらく空いてしまった(ラーメンはカロリー高くて月に1,2度しか食べられないからね)。
本日は「魚介スープに特製背脂を合わせた」塩そば。
スープは、真鯛、鰤、ウルメ煮干し。
トッピングは、豚ロース肉(煮豚)、豚バラ肉(吊るし焼き)、肉ワンタン、玉ねぎ、黒ばら海苔。
「ほぐし煮豚飯」も気になったが、どう考えてもオーバーカロリーすぎるので単品1000円で我慢の子。


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今月の塩そば、1000円。


う~ん。
美味しいけど。
美味しいのは美味しいんだけど。
前回食べたカンパチの塩そばがすごく美味しかったせいか、それと比べると、う~ん……。
個人的にはカンパチ塩そばの方がずっと好きだった。
ま、これは好みの問題だね。
ちなみに、今回、一番美味しかったのは「海苔」だった(笑)。
また機会があれば食べに行きたい。




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2017年11月 6日 (月)

【映画】「アトミック・ブロンド」


時間が経ってしまったので、簡単に見た記録だけ(現在11/22)。
映画館で流れる予告が面白そうだったので見に行ってみた。
うーん、バイオレンス。
アクションが半端ないです。
ただ、アクション好きにはいいけど、私は個人的に「ナポレオン・ソロ」(『コードネーム U.N.C.L.E.』)のほうが好きかな~。
笑える箇所が少ないんだもん。

まぁ、脚本がスパイものらしく二転三転するところは工夫を感じられたけど(だれかさんの正体とかむにゃむにゃ)。
ドキドキなスパイアクションを見たい人にはいいだろう。
でも爆笑はできない(『コードネーム U.N.C.L.E.』や『キングスマン』のようには)。

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2017年11月 5日 (日)

【イベント】大会参加


例年通り記録だけ。
今年も大会に参加した。
一昨日、仲間につきあってもらって個人練しておいてよかった。
ちゃんと復習できたおかげで、滞りなく(たぶん)演武できた(はず)。

今年は会場が違っていたけど、来年はどうなるんだろう?
オリンピックまでは、あっち行ったりこっち行ったり、に、なるのかも。

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2017年11月 4日 (土)

【映画】「岩合光昭の世界ネコ歩き 劇場版」


時間が経ってしまったので、見た記録だけ(現在11/21)。
「これから観に行く」という人はここでストップ(ばれて困るあらすじは別にないけど、何も知らないで観に行ったほうが楽しいでしょ?)。

猫好き必見の映像。
まぁ半分くらいはテレビで視聴済みの映像なわけだが。
でも大きな画面で見ると猫の毛並みとかがアップで見えるわけで、やっぱり満足度もアップする。
オープニングの風景なんか最高。
遠くのほうから雪道をやってくる猫。
もちろん岩合さんは手前で這いつくばって(雪の中で)、猫が来てくれるのを待っている。
猫はときどき道草くったり、そのまま脇にそれて行ってしまいそうになったりするが、最後はまっすぐ歩いてきて、軽やかにカメラを超えていく。
猫魅力満載の映像である(自分はここが一番好きだったかも)。

メインは青森のコトラとその子どもたち(リッキーとハナちゃん)。
だが、合間合間に世界のネコ風景が挟まる。
モロッコの猫がおかしかった。
浅い川を渡るときに水に手を浸けたくなくて、ちょっと水面をさわっちゃ引っ込め、さわっちゃ引っ込めを何度も繰り返していた。
結局そこそこ濡れつつ渡っていたが、その前の儀式のようなお手手の引っ込め具合がものすごく可笑しかった。

最後に、リッキーたちの最新画像が出て(これはテレビ未放映だろう)、リッキーがふてぶてしいオスに成り果てていたのも可笑しかった。
あんなにかわいい子猫だったのに(笑)。

何度見ても飽きず、かわいいもんはかわいいし、かっこいいもんはかっこいいなぁ。
猫嫌い以外のすべてのひとにおススメかも。

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2017年11月 3日 (金)

【グルメ】日本橋 讃岐うどん ほし野


一昨日のことだがこちらで。
そして時間が経ってしまったので、簡単に(現在11/20)。

映画の後、ごはんを食べようと思い、そのへんを検索。
人気の金子半之助(天丼)へ行こうとしたら人がたくさん並んでいたので諦めて、近くの讃岐うどん屋に入ってみた。
こちらも評価は高い。
それに何より「お安い」。
本場の讃岐うどんには比べるべくもないが(値段の話です)、1000円未満で食べられちゃうのは有難い。

ぐるぐると悩みに悩んだ挙句、肉うどんと、野菜天を注文した。

肉うどんと野菜天塩

肉うどんと野菜天塩。


肉うどん

肉うどん、630円。

お肉がいっぱいで吃驚。
気前がよくてよろしい。
うどんもコシがあって美味しかった。
おだしもね。
ボリューム的にもかなり満足。


野菜天塩

野菜天塩(別にセットではない)、300円。

あまり衣がつきすぎず、あっさりとして美味しかった。
とくにマイタケ!
キノコの天ぷらって、どうしてこう美味しいかねぇ~。しあわせ。

欲張って野菜天塩を頼んだから930円になったが、700~800円で満足できそうなメニュー構成だった。
コスパがとてもいいと思う。
身体も温まったし、なかなかGoodなお店だった。

▼おまけの画像。メニューうらおもて。
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2017年11月 2日 (木)

【グルメ】ジュリスティールームス日本橋三越店へ行ってみた


昨日のことだがこちらで。
そしてすごく時間が経ってしまったので、簡単に(現在11/17)。

先日の「英国展」でこの喫茶室ができると知ってずっと来たかったお店。
やっと時間を作ってやってまいりました。
友人と二人で、クリームティーセットを1つずつ、それにコテージパイを一皿だけ注文した。

クリームティーセット

クリームティーセット、1350円。

スコーンは小ぶりだが、しっかり詰まった感じ。
といってもさもさしているわけじゃなく、サクッサク。
スコーンもいいが、なんと云っても素晴らしかったのは一緒に出てくるジャムとクロテッドクリームの量である(笑)。
たっぷり!!
これなら「お代わりできればいいのに」なんて考えたりしないで済む。
スコーンを割って、ジャムを塗ったあとにクリームをこってり載せて、サクッサクのスコーンと濃い味の紅茶と。
美味しい~。

紅茶は、モーニングとアフタヌーンを一つずつ頼んだ。
私はモーニングが好きかなぁ(二種類の味の違いがはっきりわかる)。
なるほど、朝、目が覚めそうな味だ(笑)。
もちろんホットミルク付きで、ストレートもミルクティーも楽しんだ。


コテージパイ

コテージパイ、1400円。

コテージパイは、パイというよりもマッシュポテトのオーブン焼きみたいなの。
中にひき肉とコロコロ野菜たっぷりの具が入っていたような……(記憶があいまい)。
具はとてもジューシーだった。
全体の見た目に反して、塩気がよく効いていた。
付け合わせのサラダはちゃんとボリュームがあって、ドレッシングもスッキリ系で、食べるとお口がさっぱりする。
パイと合わせてちょうどいい感じだ。

というわけで、英国風のお昼時間を過ごして満足したのであった。
あえて難を云えば、カジュアルな服装だとちょっぴり(…結構?)入りにくいかもな~。
あと、若い店員さんのサービスはいま一つな感じだった。
他の店員さんは問題ないので、比較すると目立っちゃう。
がんばれ~。




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2017年11月 1日 (水)

【映画】「ドリーム」


すごく時間が経ってしまったので、簡単に(現在11/17)。

これは面白かった!
もう一度見たいって思うくらい。
表題のとおり、「夢のある映画」だった。
やっぱり、夢のあるハナシっていいよね。
しかも「小気味よい」映画なのがいいわ~。

あらすじ 1960年代の初め、ソ連との宇宙開発競争で遅れを取っていたアメリカは、国家の威信をかけて有人宇宙飛行計画に乗り出す。NASAのキャサリン・G・ジョンソン(タラジ・P・ヘンソン)、ドロシー・ヴォーン(オクタヴィア・スペンサー)、メアリー・ジャクソン(ジャネール・モネイ)は、差別や偏見と闘いながら、宇宙飛行士ジョン・グレンの地球周回軌道飛行を成功させるため奔走する。

以下、ネタバレ含むので、まだの方はここでストップ。
といっても、そんなに長々と感想を書くつもりはないが。

バージニア州にあったNASAの研究所でのオハナシ。
南部なので人種分離政策がまかりとおっている。
(じゃあ北部ならOKかというとアヤシイが)
そんな非差別的状況のなかでも、それに対してただ抗議の声をあげるのではなく、ひたすら自分の能力を示して居場所を勝ち取っていくヒロインたちの姿は、とても魅力的だ。
数学的能力は「天賦の才」ってやつだが、職場で自分の立場を獲得していく裏で、そうした「才能」による演算以外の面でかなりの努力がなされている点もいい(つまり「彼女らは頭がよかったから」で済まされないところがいい)。
メアリーが判事を静かに説得する言葉を聞いていてゾクゾクしたし、ドロシーがいち早くFORTRANを独学しながらほかの計算係の女性たちも失職しないようにと勉強会を開く様子には素直に感嘆した。
キャサリンだって、ただ云われるがままに演算していたばかりじゃない。
ちゃんと自分で主張すべきことを主張する(会議に出席させてくれ、とか)。
それが通ったときは実に「小気味いい」感触を、観客全員がシェアできるのだ。

一方で、メアリーに技術者の資格を取るように促したNASAのスタッフや(ユダヤ人ゆえ人種差別にビンカン)、とにかく能力でしか人を見ないキャサリンの上司(人種には興味がない数字バカ)のような、極々少数ではあるが白人サイドの見方も魅力的だった。
キャサリンの上司が女性用トイレの「有色人種用」という看板を叩き壊した話も、グレン飛行士が「彼女が計算してOKが出たら飛ぶ」と言い切った話も、実話だそうだ。
やるなー。

とにかく面白かった。
これはぜひ他の人にも観てほしい。
子どもにはちょい難しいけど、老若男女問わずおススメできる作品だった。

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【展示】「驚異の超絶技巧!」展(三井記念美術館、東京・三越前)


すごく時間が経ってしまったので、簡単に(現在11/16)。

「七宝、金工、牙彫、木彫、陶磁などの明治工芸と、現代アートの超絶技巧がコラボレーション。明治工芸を産み出した工人たちのDNAを受け継ぎつつ、プラスαの機知を加えた現代作家の作品に瞠目すること間違いなし!」
とのこと。
芸大の展示を見に行ってから、明治の工藝は気になっていたから、ここも行ってみた。
平日の昼間に行ったのに(17時で終わっちゃうから)、結構混雑していて吃驚。

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高橋賢悟《origin as a human》アルミニウム/2015年。

撮影可能だった2品のうちの1品、現代作家の工芸品。
パーツの細かさを見るだけで気が遠くなりそう。

以下、写真が撮れなかったので、思い出を箇条書き。

・七宝(明治)
芸大の展示でも見た、並河靖之の作品(有線七宝)を多く見られて幸せだった。
輸出品に必要な華やかさをもちながら、決して派手や俗っぽい感じにならないセンスの良さが光る。
そして何より、輪郭となる金属線の細さが、異様……。
なんであんな細かい模様を全部有線七宝でやろうと思うんだ……。

・漆工(明治)
柴田是真の《古墨型印籠》ってのが凄かった。
どう見ても「墨」にしか見えない。
しかも欠けてるその欠け方も、刻印が落とす陰翳の様子も、まったくもって墨にしか見えない。
でも木工で漆工……。
要するにトリックアートなんだけど、どーしてこんなもん作るし……。

・象牙の彫刻(明治)
いやもう、安藤緑山の野菜シリーズでしょ。
てゆーか、ここに来た半数以上のヒトがこれ目当てでしょ。
本物にしか見えないバナナ……皮を剥いてあるところがミソ(果肉のふわふわぼさぼさ感がそのまま再現されててキモチワルイくらい……)。
本物にしか見えないパイナップル……サイズは小さ目だが、間違って包丁入れちゃいそう。
本物にしか見えないキノコ……マツタケが超美味そう。
本物にしか見えないキュウリ……何がイヤって、胡瓜の花が萎れている感じとか、枝の先っちょの切り口と色が本物をもぎとったあとの様子にそっくりなところ。
いや~……一見の価値あり、ですよ。ぜひ観に行ってほしい。

・自在(明治)
だ~か~ら~、なんで鉄製の置物が可動だったり変形可能だったりしなきゃならないんだ。
これは日本人男子の病(やまい)なのか?
もはや不治の病なのか?(そうに違いない)
蛇だの鶴だのもう……パーツの数を考えたくない感じ。

・金工(明治)
正阿弥勝義というひとの香炉が素晴らしかった。
細工が細かくて、動植物の造形もしっかり。
お家にあったら楽しいだろうな(ヒント:銀製なのでお手入れが超たいへん)。

現代の部門で特に恐れ入ったのは、次の2点。

・山口英紀の《右心房左心室》
いや、おかしいだろ、これを水墨画で描くことがすでにおかしいって。
そのうえ「左右対称」とか、変だから。
でもって「完璧」だし。
つまりはものすごく細かいドット絵なんだよね、きっと?
でもそれを「水墨画」でやるのはおかしいって云ってんの(ガクブル)。
しかも車道の白線だのクレーン車だので「白い線」が綺麗に出てるのを見ると恐怖を感じる。
油彩は白色を上に重ねるけど、水彩では「白い色」が見えたらそれは紙の地の色でしかないわけで、つまりは引き算的な描画ができないと出てこないんだよ。
ああ、オソロシイ(笑)。

・前原冬樹の《一刻:皿に秋刀魚》
秋刀魚の骨の乗った皿を木彫で。
何を云ってるかわからんだろうが、本当にそうとしか云いようがない。
皿の縁がちょっと欠けてるところもリアリティーを増している。
でもってとってもイヤなのが、これが一木造りってところだ。
皿とサンマは一体成型、間に鑿を差し込んで彫ったとか彫らないとか(彫った)。
ホンモノそっくり。
食卓にあったら骨を捨てようとゴミ箱に持ってくレベル(笑)。

他にもいろいろ「げー」となる技巧の作品がいっぱい。
工藝はようやく日の目を見るようになったのかな。
もっと注目されて、後進が育つとよいなぁ。
不器用な私にはとてもできないので、外縁から見守っております(笑)。

▼この展示のサイトはこちら。
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html

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