【展示】京都でなぜか「国宝展」(京都国立博物館)
時間が経ってしまったので、簡単に(現在11/9)。
この日は本当はいろいろ遊びたかったのだが、一緒に遊ぶ予定の友人がご親戚の危篤で遊べず。
なんとなくダウナーになり、モノノケ市の疲れと相まって、昼までホテルで過ごしてしまった。
その後、京都駅ですんばらしいスイーツを食するも、どうもアクティブになれず。
だいたい朝からずっと雨でお天気が悪いんだよ、アクティブになれないって(笑)。
昨日のモノノケ市で降らないでくれて本当にヨカッタ。
そんなわけで、まぁ、国宝展でも見に行くか、と。
こ~れ~が~たいへんだったのだ~。
バスにさっさと乗れたところまではよかったのだが、そのバスが駅前ロータリーから出るのに20分以上かかった。
「駅前ロータリーから出るのに」、ですぜ。
実は全部歩いたほうが早かったんじゃね?
ってぐらい、三十三間堂前のバス停にたどり着くまで時間がかかったのだった。
そう、ほとんど一時間……。
オソロシイ……。
かなりしばらくぶりで忘れてたけど、雨の日の京都のバスは最悪だ。
次からできるだけ乗らないようにしようっと(「次」があれば……)。
とゆーわけで、博物館に到着したのがすでに16時近く(正確には15時45分)。
そこから1時間半くらい、展示を見て回った。
これがまた……ものすごい人出で……。
う~ん、別な友人に勧めてもらった二条城の展示に行くべきだったか~……と、思っても後の祭り。
ますますメンタルダウン(笑)。
集中力がもたないので、ひととおり見て回りつつも緩急をつけることにして、目を引いたもの以外は彫刻・陶磁・漆工だけ注意して見るようにした。
陶磁器では、相国寺所蔵の玳玻天目がよかった。
このあと曜変天目に展示替えとなり、その後に油滴天目が展示されるらしい。
龍光院所蔵の油滴にも興味があるが(曜変天目は大阪市立東洋陶磁博物館所蔵分で、ちょっと前に東博で見たやつじゃないかと思う)、玳玻は渋くてかわいい割に注目度が低く、イマイチ展示にお呼ばれしないイメージがあるので、貴重なものを見られて嬉しい。
漆工では、素晴らしいつくりの鞍が展示されていた。
しかして主に螺鈿細工に目がいってしまうのだった(笑)。
基本は蒔絵と螺鈿。
綺麗だけど、徳川の金ぴかさんはちょっと飽きた(もう何度目か)。
彫刻はやはり仏像が多かった。
自分はこれまでに結構な点数を見てきたほうだと思うが、それでも「初めて見る」という奴らがいて吃驚(「見てきた」っていっても網羅できるわけもなし、驚くことでもないんだけど)。
しかも平安仏のくせにかなりのイケメンで、ただのシモブクレじゃないゾ!!(凄く失礼なことを云っています……)
どこに隠されていたんだ、こんなイケメン!?
やはり「京都」だけあって、彫刻はもちろん、他の分野でも「お寺さんが所蔵している」物品が多かった気がする。
「国宝展」は東京でも開催されるが、こんなにお寺さんから引っ張ってこられないよね。
このへんはやはり「京都ならでは」なんだろう。
ところで今回一番の目玉はおそらく雪舟の《慧可断臂図》(えかだんぴず)と、俵谷宗達の《風神雷神図》であったと思う(残念ながらI期だったので等伯の作品はいなかった)。
《慧可断臂図》は、個々の筆致は水墨画のそれなのに、絵として見るとなぜか水墨画っぽくない感じのする、不思議な絵画だった。
たぶん、達磨の輪郭線のせいだよね。
宗達の《風神雷神図》は何度見ても飽きない。
サイズが大きいから後方からでも楽しめるし、琳派にしてはのびやかな感じが好き。
(どっちかってーと琳派は最近ニガテである)
つい、風神雷神のシートマスクをお土産に買ってしまった(笑)。
そうそう、今回も縄文のビーナスたちがおでましになっていた。
さすがに食傷気味(笑)。
縄文のビーナスも仮面の女神も好きなんだけどね、なんかしょっちゅうお会いしている気がする今日この頃(笑)。
というわけで、じっくり見たい方々に場を譲って早々と次の展示に行ってしまったのだが、あのビーナスたちの展示はもうちょっと工夫したらどうかなぁと後から思った。
じつは茅野市の考古資料館(正式名忘れた)で見たとき、同じ部屋の片隅にほかの土偶が展示されていた。
その土偶たちは、明らかにビーナスや女神を真似して作られているんだけど(あるいは真似でなくとも流行の意匠だったか)、とにかく「ちゃちい」。
これは資料館を見に行った日記でも書いた覚えがあるが、とにかく「子どもの泥遊び」レベルの土偶だらけなんである。
それと比較すると、ビーナスや女神たちがいかに素晴らしい芸術作品であるかということが一目瞭然になるわけだ。
そういう比較展示も(写真でもいいから)ちょっと取り入れてもらえると、「なぜ国宝に指定されているのか」がわかりやすくていいのでは。
ビーナスたちに関しては特にそう思ったのだった。
帰りもおそるおそるバスに乗ったところ、今度は普通に15分くらいで駅に到着した。
よかった~、これでまた40分とかかかったら、ご飯を食べる暇もなく新幹線に乗らなきゃいけなくなるところだったよ。
ま、終わりよければすべてよしってことで、やっとダウナー払拭(笑)。
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