【舞台】アニマル王子「班女」(池袋演劇祭参加作品)
時間が経ってしまったので、簡単に(現在10/20)。
縁あって観に行ったもの。
ほぼ真四角な空間で、三方向に客席があった。
こんな劇場もあるんだね、おもしろい。
客席は37くらい。
あとで数えたところ、出演者が18名いたから、ほぼ2対1の超贅沢空間だった(笑)。
エンターテイメント性と落としどころ(カタルシス)の両方を追求していて、入りやすいといえば入りやすい。
ただ、あとひとつ、「何かが足りない」。
脚本も面白いといえば面白いし演出もうまくないわけじゃないがもっと練り込めるはずだと思うし、演者の演技も一定以上のレベルに達しているものの、何か抜けきらない感じがする。
ひとりでもいい、ほんの一瞬でいいから「ハッとさせられる」、そういう瞬間がなかった(すんません、自分、ワガママなもんで……)。
でもその日は早晩やってくるんだろうな。
熱量(ポテンシャル)は十分に感じられたから。
潜在能力という意味では、今回見たなかで一番可能性の大きさを感じられたところだった。
劇場のサイズによるかもしれないが、コロスの語り方は9月2日に見た舞台よりこちらのほうが上手かった(ただ劇場のサイズというか、観客までの距離が圧倒的にこっちのほうが近いせいであったかもしれない)。
あとは、ヴィジョンがちょっと弱いかな。
なぜ、なにを伝えたくてこの演目をやっているのかがわかりにくくて、もぞもぞしちゃう感じだった。
もっとも、その段階に行き着いていなければそんな疑問も出ないわけだし、これも成長の可能性として期待できる点ではある。
(この点に関して、今回の演劇祭で観に行った劇団はどれもこの疑問が出てくるか、この疑問に自ら答えを出せるかのレベルだったので有難かった)
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