« 《京都“空振り”旅行記》その8 護王神社 | トップページ | 《京都“空振り”旅行記》その10 晃庵 京都駅前店で夕食 »

2017年5月13日 (土)

《京都“空振り”旅行記》その9 伝道院跡と西本願寺


15:45、苦労してJR京都駅2階へ。
もう駅自体が迷路のようで、どうやったら2階の待ち合わせ場所に行けるのか全然わからんし、カフェの名前を出してもJRの窓口のおっちゃんは全然わかってくれないし、たどり着くまでが結構たいへんだった(笑)。
ともあれ、無事に京都在住の友人と会えた。
街歩きにレッツゴー(とゆーか終わってみたら「駅前街歩き」になってたわけで、このときは友人に「おまかせ」してただけ)。

まずは彼女の一番のお気に入り、西本願寺の伝道院へ。
途中、京都の町らしい小道を縫うように歩いていった。
雨はほとんど降っておらず、徒歩を楽しめてありがたい。

伝道院は、明治45年(1912)に真宗信徒生命保険会社の社屋として建てられたのだそうだ。
設計は東京の築地本願寺や平安神宮などを設計した伊東忠太、施工は合名会社竹中組(現竹中工務店)。
使用者には紆余曲折があるが、最終的に昭和48年(1973)「本願寺伝道院」となり、本願寺派の布教・学問所として使われているとか。
当初は「本館」「附属屋」「倉庫」2棟、「物置、人力車置場、便所」「屋根伝ひ廊下」が建っていたそうだが、現在は「本館」しか残っていない。

建物の外観は、ヴィクトリア朝風の赤レンガだが、天井部分なんかどーみてもイスラーム建築である(笑)。
かと思えばインド風の意匠があったり、めちゃくちゃな感じ。
日本、インドなどのアジア、そして西洋の三位一体の形とも云われ(?)、設計者伊東忠太の考え方を明確に表現した作品とされているらしい。
しかして、何より特徴的なのは、建物の北と西に面した通りに並ぶ、怪獣の像である。

友人の大のお気に入り。
怪獣たち。怪獣のくせにやたらとカワイイ(笑)。
ちょっと写真でご紹介。

20170513kyoto17

20170513kyoto18

20170513kyoto19

20170513kyoto20

20170513kyoto21

20170513kyoto22

20170513kyoto23

20170513kyoto24

20170513kyoto25

20170513kyoto27

20170513kyoto26
えっ、「車止めの石柱」だったの、コレ!?
いわれてみればそうだったかも。
もう怪獣しか目に入らなくなっちゃうからさ~(笑)。

20170513kyoto28
入口に通じる階段わきには、ちゃんと「阿吽」の怪獣が!

伊東忠太って変なやつ……(笑)。
友人が気に入るわけだわ。
なお、彼女はこの怪獣たちの写真を来年6月までにコンプリートするつもりだそうだ(写真が趣味だし、実際上手い)。
そして来年6月、東京でのグループ展《テツカノトモ》に出す予定であるからして、気になる人は見に来てね。

その後、通りを一つ向こうへ抜け、堀川通り(大通り)を渡って「お西さん」こと西本願寺に行った。
でっかーい。人もいっぱい。
さすがぁ。

20170513kyoto29


まずは本堂に上がり、友人おススメの「縁側と廊下の埋め木」を見て回った。
床板の節穴や亀裂を補修するときに、わざわざ兎やら瓢箪やらお茶碗やらの形に切って木材を埋め込んである。
粋で面白い。
こういう「遊び」っていいよね~。


下の写真は「天邪鬼(あまのじゃく)」。
大きな石の桝は、本堂の雨どいから流れてくる水を受けるための容器だが(これもでっかいのう~)、それをわざわざ天邪鬼に支えさせるあたりが愉快である。
鬼のくせに寸詰まりでかわいい(笑)。
20170513kyoto30


本堂の後、「飛雲閣」というところを公開しているとおじちゃんが呼び込んでいるのを耳にして、観に行ってみた。
あとでホームページで調べたところ、「金閣、銀閣とともに京都三名閣の一つ。秀吉が建てた聚楽第(じゅらくだい)の一部ともいわれており、三層からなる楼閣(ろうかく)建築」だそうだ。
秀吉が建てたから(?)か、様式が混在しててフリーダムな感じ。

20170513kyoto31
向かって左側の建物。
1階部分の右と左の破風の様式が違うとか……。
2階の右側の部分もなんだか「付け足し」っぽい印象が否めないし……。
ちなみに2階と3階の襖には絵が描かれている。

20170513kyoto32
向かって右側にある建物。
これも統一感がないなぁ(笑)。
お茶室か何かがズドーンと前に出てるせいかなぁ。


飛雲閣を出て、境内を歩いて、友人のおススメスポット「唐門」へ。
これもあとでホームページで調べたら、「桃山時代の豪華な装飾彫刻を充満した檜皮葺き(ひわだぶき)・唐破風(からはふ)の四脚門(しきゃくもん)で、伏見城の遺構とも伝わります。彫刻の見事さに日の暮れるのを忘れることから「日暮らし門」とも呼ばれています」だって。

友人のお気に入りは、もちろん、唐獅子ちゃんたちである。
20170513kyoto33
境内の内側から見た唐門。

20170513kyoto34
20170513kyoto35
この2枚は、外側から見た唐門。
同じ唐獅子は一頭としていません。
親子なんかもいてかわいい。
立体的で躍動感にあふれていて、かなりの力作。


20170513kyoto36
境内で見たお花。

このあと、ぽくぽく歩いて(って簡単に云うけど結構な距離だったかも)、東本願寺側へ。
残念ながら時間が遅くて、通り抜けも許されなかった。
「だからお西さんのほうが好きなんだよね」とは友人の言。
お西さんのほうがおおらかなのかな。

東本願寺の東側を南に向かって歩いているときに、サギに出遭った。
詐欺じゃなくて鷺。
かなり近くまで寄っていっても動かない。
ものすご~く人に慣れた鷺だった。

20170513kyoto37

20170513kyoto38

20170513kyoto39
振り向いてパチリ。まだいた。

このあとまたまた駅の西側まで歩いて、うどん屋さんへ(正確には居酒屋)。
その話はまた次回。
次回でラストだっ!

|

« 《京都“空振り”旅行記》その8 護王神社 | トップページ | 《京都“空振り”旅行記》その10 晃庵 京都駅前店で夕食 »

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 《京都“空振り”旅行記》その9 伝道院跡と西本願寺:

« 《京都“空振り”旅行記》その8 護王神社 | トップページ | 《京都“空振り”旅行記》その10 晃庵 京都駅前店で夕食 »