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2017年3月24日 (金)

【映画】『LION/ライオン~25年目のただいま』


時間が経ってしまったので簡単に(現在4/4)。
久々に「試写会」なるものに行ってきた。
面白さは「並」かな。映像の見ごたえはある。

あらすじ  インドのスラム街。5歳のサルーは、兄と遊んでいる最中に停車していた電車内に潜り込んで眠ってしまい、そのまま遠くの見知らぬ地へと運ばれて迷子になる。やがて彼は、オーストラリアへ養子に出され、その後25年が経過する。ポッカリと人生に穴があいているような感覚を抱いてきた彼は、それを埋めるためにも本当の自分の家を捜そうと決意。わずかな記憶を手掛かりに、Google Earth を駆使して捜索すると……。
※「遊んでいる最中」はマチガイ。「ポッカリと人生に穴があいているような感覚を抱いてきた」はマチガイじゃないかもしれないが今一つな表現。

子役がめちゃくちゃカワイイ。
この映画の魅力はほとんどそこに尽きるんじゃないかってくらい(笑)。
そして前半(子供時代)に映されるインドの情景がとても魅力的。
同時に、子どもらの置かれる危うい状況、すなわち社会の闇の部分も、非常に興味深い。

まあやっぱり一つの国の中で言語が違うのはたいへんだよね……。
(主人公はヒンディー語圏出身だが、迷子になってたどりついた先はベンガル語圏なので、まずコミュニケーションがとれないってゆー……)
インドの人に「公用語は?」って聞いたら「共通語は英語」って答えてたもん(本当は英語とヒンディー語両方が公用語のはず)。
映画ではヒンディー語とベンガル語しか出てこないが、南部へ行けばタミル語だし。
多言語ってたいへん。

主人公が成人後、とあるきっかけで自分はムンバイ出身ではなかったと思いだし、そこから自分の元の家を探す過程で、どうしてあんなに他人の協力をかたくなに拒むのかがよくわからなかった。
映画評だと「複雑な心情をよく表現している」とか書かれていたが、私にはやっぱりわからん。
養母に云えないのはわかる。
でも友人や妻も拒絶する理由が描き切れていたかっていうと、どうだろう?
ひたすら本人が苦しんでいたから余裕がなかったってこと?
このへんが、おそらく人によっては「すごく面白かった」「まあまあだった」の感想への分かれ目だと思う(私は結局後者になってしまった)。

ニコール・キッドマンもかなり魅力的ではあったけど、個人的にはとにかくインドの情景イチオシ。
でも映画の宣伝で云われるほどの「びっくりな結果」というものはないと思って。
うっかり「スラムドッグ・ミリオネア」ばりの展開を期待すると、ハズレます。

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