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2016年11月22日 (火)

【映画】『君の名は。』


時間が経ってしまったので記録だけ(現在12/15)。
実は二度目。一度目は10月21日に。
以下、ネタバレがあるため、まだ一度も観ていない人はここでストップ。
これは何も知らない状態で見た方が絶対に面白いだろう作品なので。


もう一度云うが、見てない人はここでストップ。


まだ観てない人は読まないでください。最後のお願い。


本来、アニメ・マンガなどのキッチュ枠は日記に書かないことにしているのだが、これは感想を残しておくべきかなと思ったので書く。
ちなみに、ただの素人の感想なので、あまり気にしないように。

友人が大ファンにつきこの監督の作品は私もひととおり見ているが、距離(空間だけでなく時間や概念的隔たりも含む)によるすれ違いを描かずにいられない人なのだと思っていた。
今回もそのテイストは強かったが、違うのは最後にちゃんと出遭うことだな(笑)。
やっと現実にまなざしを向けられるようになったって感じ(笑)。
(今までの作品、とくに初期作品は、「現実どーでもいー感」満載だったので)
その意味で「一般向け」になったのは確かだが、友人に詳細を聞くと中身はかなりマニアックなようで(たとえば音、地域、年代まで含めた電車の描写など)、この監督のマニー(死語)なところも生きているがゆえの魅力的な作品となっている気がする。

はっ。
こんな書き方してたらいつまでも書き終わらない。
邯鄲に、ちがう簡単に、自分がとても好きだったところ・面白いと思ったところだけ書いておこう。

冒頭→とにかくキレイ(それゆえその「現実」を知ったときのダメージが……痛かった)
入れ替わったタキくんが毎回胸を触るところ→あほか(笑)
入れ替わったみつはが豪華なスイーツを注文しちゃうところ→自分が太らないって素敵
入れ替わったタキくんがてっしーと「カフェ」を作っちゃうところ→若いっていいねぇ(この場面はかなりのお気に入り)
よつはが「巫女の口噛み酒」をネットで売り出せと云うところ→「長女」のみつはと違い妙に事情通なところが「次女」らしくて笑える(そしてタイムラグが3年だからギリギリ可能な感じなのもヤラレタ感あり)
糸守町の残骸を見たとき→絶望しました
彗星を中継するアナウンサーが「なんという幸運でしょう」的な発言をしたとき→吐き気がしました(『帰ってきたヒトラー』を観ちゃってから「テレビって最低」という視点を払拭できない……そしてここでもダメ押され……)
みつはの手のひらに名前でなくムニャムニャなお言葉が書かれていた件→最初はうっかり「名前書けよ~」とか思っちゃったんだけど、よく考えると名前を書いてたらスマホのブログ同様に消されてたわけで、消される対象ではないが存在を確信させる証として残されてるみたいな構成っぷりが御見事としか(以下略)


最初のころ、「お前ら時制が同じでよかったね~」などとのんびり見ていたら(本当に最初にそう思っていた)、あとで「げっ」となって「ヤラレタ」となるあたりのSF的なつくりが上手かった。
まぁとにかくいろいろと「上手い」と思わされる部分が多く、素直に楽しめた(しかもちゃんとハッピーエンディングだし(笑))。
冒頭のところなど、「これは劇場の大画面で見るべきでしょう」といった映像も結構あるので、映画代金払って観たときの満足感も保証されている、上質なエンターテイメント作品だと思う。

つーわけで、面白かった。
これ以上の回数を観に行くかどうかはわからないが、自分としても、2回は見ることをおススメする。
なにしろオープニングの印象が、初回と2回目とでは全く異なってしまうのだ。


蛇足ながら一つだけ書き加えておくと、劇中の「むすびの神」は恐らく「タカミムスヒ」が出典と思われるが、本来は「ビ」じゃなく「ヒ」である(「~ヒ」の神様群と「~チ」の神様群とがいるんじゃなかったっけ)。
「そんなことどうでもいいだろ」って合唱されてもおかしくないくらい面白くはあったんだけど、一応メモ。

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