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2016年10月の記事

2016年10月31日 (月)

【映画】『ダゲレオタイプの女』


ものすごく時間が経ってしまったのでごく簡単に(現在12/1)。

初めに云っておくと、これはホラー映画だ。
宣伝用の画像を見て、ラブストーリーかラブサスペンスかと思いそうだが、ホラーだった。
それも「大人の」ホラー(笑)。
この手の作品は先にネタバレすると面白くないだろうから、見ていない人はここでストップ。


ダゲレオタイプというのは、昔昔の写真機だ。
銀板に直接感光させるんだかなんだかで、被写体は長時間動かずにいることが求められる。
この映画に出てきた、人物大のそのままの写真を撮れる機械は、ほとんど小さい部屋一個分あるくらいの大きさだった。
自分よりもでっかい銀板を入れ替えるなど、工程を見ているのは楽しかった。
そう、その部分は非常に楽しかった。

登場人物は、ダゲレオタイプ使いの写真家と、被写体を務めるその娘と、新しく撮影助手に雇われた青年。
写真家は亡妻の幻影や幻聴に悩まされている。
しかしなんだってそんなに幽霊におびえるのか、観客にはちっともわからん。
ずっとわからないでいるのだが、最後の最後にある情報を得て、「そりゃおびえても自業自得だわ」と思う(笑)。
撮影のために被写体(当時は妻、今は娘)に筋弛緩剤を投与し続けたって、アンタ……。

実は話の中盤で、娘が階段から転落してしまうのだが、なんの前触れもなくて原因がわからず狐につままれた気分になる。
筋弛緩剤の話を聞いてやっと、「もしかして薬のせいなんじゃ……?」と思うわけ。
愛によって作品制作(撮影)に打ち込み、だがその(愛ゆえの)制作によって愛する相手を殺してしまう写真家の業は深い。
ぱんぴーから見ると「あほか」ってな感じである(ゴメン)。

ハナシを戻して。
階段から転落した娘を、青年は病院に連れて行こうと後部座席に乗せて、自動車を走らせる。
ちなみに転落後、写真家は「行ってしまった」と嘆くばかりで、本当に死んでいるのかまだ生きているのか、観客にはわからない。
運転中、いろいろあって、川そばでスリップしてしまい、後部座席の娘(の遺体?)がいったんなくなってしまう。
青年がおろおろと暗闇を探し回っていると、娘がぼうっと浮かび上がるように現れ、家に帰りたいと頼む。
だが青年が娘を連れ帰ったと云っても、写真家は「現実を見ろ!」とわめくだけ。

さて、ここで問題です。
娘は死んだのでしょうか? 生きているのでしょうか?
このあとの展開がかなりうまく作られていて、「こっちじゃないかな~」と思いつつもどうしても確信の持てない(ないし「死んでると思いたくない」)時間が延々と続く。
しかも殺人事件まで起きちゃってもうわやや。

実は娘の転落から先、青年の妄想と現実との境目が、観客にはほとんどわからない。
たとえば、写真家が自殺したかのような映像が先にあって、それでいて青年が殺したとしか思えない第三者視点の映像も用意されている。
だから、もしかして(たぶんそう)、写真家が自殺したという事象も青年の妄想なのでは?

ここに至って、だれがいつからいつまで生きていたのか(植物も含め)、どこからどこまでが「現実」なのか、もう全然わからなくなる。
写真家の立派なお屋敷には娘が手入れしている温室があり、途中までは中の植物類はみんな生きていた(ように見えた)のだが、最後に娘の幽霊がそこを歩くシーンではすべて枯れている。
……いったいいつから?(笑)
生きているように見えていた、それもだれかの妄想なのか?

やっぱアレですね、写真家と青年は水銀中毒にかかってたんだね(現像に大量に使うから)。
幻影も幻聴も水銀中毒のせい。
幽霊はいない。自分の心の中にしか。
亡妻は筋弛緩剤の使い過ぎで死んだし(最後は病院内での自殺とあったが)、娘も筋弛緩剤の副作用で転落死したし、そりゃ自分が殺したようなもんだから写真家はあれだけ恐れるわけだわ。

写真家を殺してしまってから(自殺かもしれんけど)、青年は娘と二人で逃げ出す。
とある町の小さな教会で結婚しようと、二人きりで神前の誓いを交わしたところに、神父が入ってきて「この時間は立ち入り禁止です」。
その時点で、娘は画面に映っていない。
やはりね。
やっと腑に落ちるものの、最後の場面、車の中で一人で相槌を打ったり笑ったりしている青年を見ると、嫌ぁな気分に襲われて、まるでスッキリしないままにジ・エンド。
ああ、すっきりしない映画だった!(笑)

余談。
作中で写真家が「写真は存在を写し取るものだ」みたいなことを云っていたのだが、最近の写真作品をどう捉えるかぐるぐるしていたところだったので、なんだか妙に納得してしまった。
芸術写真が「存在を写し取るもの」なら、昨今の「写真」に類別される作品群はもはや「写真」ではないのだろう(アートではあるにしても)。
逆に「存在」ではなく「情報の切り取り」と考えれば、報道写真はいまだ正しく報道写真である。

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2016年10月30日 (日)

【グルメ】オメルズケバブ


ものすごく時間が経ってしまったので写真による記録だけ(現在11/29)。

夜遅く、どこかで外食してしまいたいと思ったときにまだ開いていたので入ってみた。
もともとは「デギルメン」というトルコパン屋さんだったお店だ。

時間が遅すぎて、普通の料理は頼めず。
ケバブサンドのたぐいだけ可能だという。
というわけで、一番オーソドックスなケバブサンドを注文。
マヨネーズが嫌いだからソースなしで。

ええと。
多すぎます(笑)。
食べきれないよ、こんな量……(最後だからオマケされてたかも)。
お肉はパサパサだった。
でもパンが凄く美味しかった。
パンのジューシーさでお肉のモサモサを感じなくさせてくれる(ソースをかければいいんですけどね)。
もしかして自家製のを使ってるのだろうか?
めちゃ美味しいです、パンが(笑)。
パンだけ売ってくれないかなぁ。

今度はもうちょっと普通の時間に行ってみたいかな。
トルコのロカンタ(大衆食堂)っぽい味を楽しめるといいんだけど。

ケバブサンド

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2016年10月25日 (火)

【グルメ】日乃屋カレー神田西口店


ものすごく時間が経ってしまったので写真による記録だけ(現在11/28)。

「神田カレーグランプリ優勝」の張り紙があったので、入ってみちゃった。

三種の野菜盛りカレー

三種の野菜盛りカレー……だったと思う、たぶん。

ここのカレーは、最初に口に入れたときは甘いんだけど、あとから結構な辛さに追いかけられるという、ちょっと不思議なお味だった。
ま、カレーなんだから辛いのは当たり前だけど、甘味との同居の仕方が不思議だったというか……。。
なかなか美味しかったし、コスパはいいと思う。
(ココ●チと100円くらいしか違わないことを考えるとかなりのコスパ……って、比べちゃダメか?)

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2016年10月24日 (月)

【グルメ】京王プラザホテル・樹林でアリスのお茶会ブッフェ


実際に行ったのは10月21日だがこちらで。
そしてものすごく時間が経ってしまったので写真による記録だけ(現在11/28)。

このビュッフェはよかった。
楽しかった。
一つ一つがかなり小ぶりのサイズでたくさん食べられるし、いろんな味があって飽きないし美味しいし、デザインセンスもよかったと思う。
また何かのときに来てみたいかも。

入口の飾り付け1

入口のデコレーション。


入口の飾り付け2

入口のデコレーション、その2。


ビュッフェ

ビュッフェはこんな感じ。


ケーキたち

ケーキたち。
真ん中のは確か「Drink me」。


ミニバーガーほか

サンドイッチもある。
このミニバーガーは美味しかった。


ネズミさん

ネズミさん。眠りネズミだっけ?


チェシャ猫ロールケーキ

チェシャ猫ロールケーキ。
かわいい(笑)。

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2016年10月22日 (土)

【展示】上野の数寄フェス


ものすごく時間が経ってしまったので写真による記録だけ(現在11/25)。
昨日、東博に行った折に「何かやってるらしい」ことに気づき、さらには「不忍池あたりでチームラボが何かやってるらしい」とわかったので、行ってみることにした(昨日はすでに時間が遅すぎた)。

「ミナモミラー」というタイトルなので、「水面鏡なら、不忍池に何か浮かべてるのか?」と思っていたのだが、全く違った(笑)。
池の外縁を巡る歩道の両脇に、何メートルかにわたってでっかいバルーンが立ち並んでおり、その中を通り抜けるアトラクション(?)らしい。
「それぞれのバルーンに何か映像が投影されるのかしらん?」と思ったら、それも違った(笑)。
時間になると明かりがついて、それにだれかがタッチすると色が変わる仕掛けだ。
色の変わる順番もランダムっぽかった。
ただ単にそれだけのことなんだけど、バルーンがでっかいせいか、なんとなくおかしくて楽しかった。

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まだ明かりのついてないバルーン群。
弾力もあるしでかくて楽しい(笑)。


17:30開始で、17時ごろから並んだところ、われわれもすでに前から100番目くらいだったけど、さらに長蛇の列に発展。
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↑長蛇の列の始まり。

↓以下は、開始早々に並んでた場所から見た弁天様のあたり。
 アニメにしたかったけど時間がないのでとりあえずアップ。
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中を歩くときには「立ち止まらないでください」と係員が云ってたが、この趣向でそりゃ無理だ(笑)。
立ち止まらなきゃバルーンにタッチできないし。
インタラクティブアートなんだから、こっちがタッチすることを目して作られてるわけだし。
とはいえ追い立てられることもなく、まあまあ、のんびり歩きながら通り抜けられた。

弁天様の参道もバルーンが並んでいたが、そちらは歩かずに公園に戻って、上から参道を眺めた。
これも面白い。

↓公園(高台)から眺める弁天様への参道。
 これもアニメにしたかったが時間が……。
 あと、動画も撮ったんだけど、アップする余裕が……そのうちやるかも。
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ほかにもいろいろと屋台があったり、明るい時間には大道芸が繰り広げられていたり、面白いイベントだった。
伊藤園(スポンサー!)のお茶は美味しかった。

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園内の並木もイルミネーションでお化粧。


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気流(風)でシャボン玉が吹き上がる仕掛け。
幻想的で面白いアートだった。

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2016年10月21日 (金)

【展示】「禅 心をかたちに」展(東京国立博物館、東京・上野)


禅は禅でもすべて「臨済宗」だった(つまり道元さんはいない)。

前半は、達磨大師やらお偉い禅師の肖像を見てまわり、さらに臨済宗および黄檗宗のお寺ごとに開山(そのお寺を開いたひと、または責任者として招かれたひと)の肖像を見てまわる構成。
みんなおんなじポーズ。
なぜか「こういう姿勢で描く」みたいなルールがあるらしい。
表情まで決められているとは。

こうしてみると中国とのつながりが非常に深い。
寺を開いちゃあ禅師を呼んできて開山に据えてるし。
気のせいか、生え抜き国産の開山はかなり少なかったような……?

そうそう、お寺ごとに得意分野があって、それにともなって「△△寺の○○面」という綽名(二つ名?)がいちいちついていたのが可笑しかった。
「建仁寺の学問面(がくもんづら)」(←詩文に優れた禅僧を輩出)だの「東福寺の伽藍面(がらんづら)」(←塔頭が多い)だの「妙心寺の算盤面(そろばんづら)」(徹底した組織運営で巨大化)だの、真面目なハナシにもかかわらずなんだかオカシイ(笑)。

後半は、戦国武将たちの肖像を見てまわった(肖像ばっかかも)。
有名な狩野光信筆の豊臣秀吉像を見て「コレコレ」と思ったが、あとで出品目録を見たら、狩野光信の秀吉はもう一点あるんだね~知らなんだ~。
そっちは重文で、11月8日から展示される。

それから白隠や雪舟など僧侶らによる絵も見た(ほかにもたくさんいたが特徴的で記憶に残るのはこの二人)。
白隠禅師の墨絵はやっぱり楽しい。
達磨らしきひとの横に「どふ見ても」と書かれていたり、ものすごいギョロ目で画面を埋めていたり。

お次は彫刻のブロック。
どうも鎌倉仏師の作品だけ、毛色が違うんだよな~。
一発でわかる(割と)。
自分はそっちが好きみたい。自分が東夷だからかも?

最後のブロックは螺鈿やら堆朱やら、贅沢な箱にお盆にお香の道具。
このへんは先日行った「東美特別展」で堪能しちゃってたので、「その続きを見た」みたいな印象になってしまった(笑)。
立派な青磁が多かった(点数は少なかったが)。
油滴も玳玻も天目茶碗が美しかった。

一番最後に、いわゆる障壁画コーナー。
若冲の鶏がケッサクだった。
まるい(笑)。
トリはみんな円で描かないと気が済まないのか、おぬしは(笑)。
幾何学的デフォルメであるにもかかわらず、見れば「まさに鶏」なのがまた凄い。
長谷川等伯も好きな画家だが、猿猴図が11月8日からの出展で、いま展示されている祖師図はあんまり好みじゃなかった。
猿が見たかったな。残念。
鶏と合わせて見たら、それだけで満腹できたろうに(笑)。

うーん、あんまり禅の心を受け取ってないかも……(笑)。
大学時代に仏教ゼミでムシムシ考えていたころだったら、もっと何か受け取れたのだろうか。
まぁ、あのころ聞いたいろんな「頓悟」の逸話を思い出して、しみじみしちゃったことは否定しないけど(ゼミで読んでたのは道元だから曹洞宗だけど)。

禅用語の簡単な説明などがところどころにあって、親切な展示ではあった。

おまけの写真。
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いとうせいこうとみうらじゅんコラボTシャツだって。
尊いラゴラ様がただの変キャラに(笑)。


▼この展示の公式サイトはこちら。
http://zen.exhn.jp/

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2016年10月16日 (日)

【映画】『レッドタートル ある島の物語』


行ったのは昨日だが、こちらで。
そしてかなり時間が経ってしまったので記録だけ(現在11/10)。

いろいろと……むにゃむにゃなおハナシだった。
映像はとても綺麗なので、それを観に行く価値は十分にある。
ちなみにシオマネキやその他の生き物をじっくり見るなら、大画面でないと厳しい。
お家のテレビで見ると魅力半減の可能性大。
以下、ネタバレになるので、嫌なヒトはここでストップ(もっともネタバレを読んだところで実際に見るまでは何を云ってるかよくわからないと思うけど)。


先ほども書いたとおり、とにかく映像が美しい。
環境ビデオとして見るのが正解かもしれない。

ただ、ジブリ製作の作品ではあるが、見た目はまるで「メビウス」だ。
最初の嵐と大波のシーンからして「メビウス」だったのには、さすがにびっくりした。
ジブリらしかったのは、どこだったか忘れたけど、水滴が落ちる画と、シオマネキやら何とかいう虫やらの描き込み具合くらいかな(もう一箇所あったのだが忘れた)。
なぜこんなにもメビウスチックになってしまうのか?
そこんところは可笑しいぐらいだった。

あらすじはこんな。
男が無人島に流れ着いて、巨大な赤い亀に脱出を阻まれてそいつを腹立ちまぎれに殺したら、女に変化した。
2人は島で仲良く暮らして、子どももできて(息子は大きくなると外界へ出ていく)、そのまま齢を重ねて、ある日死ぬ。
男(爺)が死ぬと女は殻を脱ぎ捨てて赤い亀に戻り、海へ去っていく。
おしまい。

ちなみに息子は人間の形態をしてたけど、亀だった。明らかに。

余計な知識満載の友人と、余計な思考法を身に着けてしまった私とでは、レッドタートルに対する解釈が異なった(注:どちらも「邪推」であろう点では変わりがない)。

友人の解釈1は、民話の「亀女房」だが、これは本作そのまんまなので割愛(正体がばれてもそのまま仲良く暮らすあたりが他の異類婚姻譚と違って面白い)。

友人の解釈2(邪道編)は、「お前はいつから死んでいた!?」シリーズ第3弾、大亀を殺して腹を壊してふらふら海岸に出てきたあたりで、主人公の男は実は死んでしまった。
あとの物語は彼の今際の際の夢物語。
後日、島を訪れた人々は、亀と人間の骨が並んで横たわっているのを発見する。
(「目星の判定に成功すると君は奇妙なことに気づく。人骨は比較的新しく、亀の骨は数十年経過している。しかし、亀のヒレの骨は人骨の上にあり、あたかも手をつなぐかのように絡み合っているのだ」だって)

私の解釈(邪道編)は、大亀はやっぱり死んでしまったんだけど、男が孤独に耐えきれず、あとは全部妄想しながら生きるというもの。
亀女房も息子もみんな妄想の産物(男にしか見えないが、他にだれもいないからばれようがない)。
最後に男が息を引き取った後、女が亀に変化して去るところは死に際の男の夢。
(わりと直後にまさにこれに類する映画を見ちゃって「ゲー」となったことは秘密)

とまあ、いろんな解釈ができるよ!(笑)
一番まっとうなのは、「亀女房」なんだろうけど。
日本の民話にすでにあるってあたりがむにゃむにゃ。

ところでこの作品の最初から最後まで通して、どうしても納得いかなかった部分がある。
まず「靴」を作れよ。
アザラシの皮でズボン作るぐらいなら、先に足を保護するものを作れや。
竹林の下生えなんて、痛くて素足で歩けるかい。
笹の葉で切れまくるだろうし。
砂浜だって、サンダルを履いているのといないのとでは疲労度が格段に違う。
貝殻や流木で足裏を切ることだってあるんだし。
なんで靴(足裏を保護する何か)を作らないのかなぁ。
理解に苦しむ。

そうそう、アザラシの皮でズボンを作るのもどうかと思うぞ。
腰巻ならいいけど、ズボンを作るには円筒を3つも作らにゃならんのだぞ。
何を使って縫ったのか? そこんとこちゃんと考えてる?
あとは、津波がでかい割に被害が小さかったのも皆さん気になったのでは……(女房と息子が亀だということを差し引いても)。

こういうディテールは抜けているのかわざと抜かしているのかわからなかった。
わかるのは、抜けのせいで「やっぱり邯鄲の夢だったんだ(→夢の中だから素足でもオッケー)」といった解釈を助長しちゃったってことかな(笑)。

ひたすら「眺める」映画であって、発見や発掘(再発見)のない作品だったのはちょっと残念。
美しいのは美しかった。
終映間際に、大画面で見せてもらえたことをTOHOシネマに感謝。

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2016年10月15日 (土)

【展示】東美特別展(東美ミュージアム、東京・御成門)


タイトルで「【展示】」にしたけど、正しくは展示即売会である。
無料券をもらったので行ってみた。
「3年に1度の日本で最も歴史の長いアートフェア」だそうだ(チラシに書いてあった)。

いやぁ、いろいろございますわ。
古美術ばかりかと思っていたら、近代絵画まであった。

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こんなコーナーもあった。一枚板の立派なお盆。
各ブース(お店)の商品を撮るのは憚られるが、こういうところなら撮影してもいいよね。

嬉しかったのは、加守田章二の作品に出遭えたこと。
ちょっと不思議で、でも親しみが感じられて、そして美しい。
いいなぁ。どうせお金を遣うならこういうのがほしいなぁ(買わないけど)。
今度、出展してた実際のお店に見に行っちゃおうかな(見るだけ)。
加守田作品を見られたのは一箇所だけだったが、それでもこれだけでうっかり満足してしまったのであった。

陶磁器はやっぱり見ていて楽しい。
実用品だからだろうな。
「自分が使うところを想像できる」というか。

これが趣味寄りになると、自分にはとんとわからない世界に入っていく。
趣味、すなわち、お茶、である。
出展品のうち、かなりの数が茶道具だったと思う。
古道具・古美術ではたぶん一番需要の多い分野なんだろう。
そのなかで、一番わからないものが「茶杓」である。
1本20万~300万円!
もっと高いヤツは値段が書いてないからお幾らかわからない(ちなみに「織田何某作」だの「古田織部作」だのの茶杓もあった)。
でもって、見ても「違いがわからない」!!!
棗や茶入れはヴァリエーションがあるからまだ許容できるんだけど、茶杓のお値段は何度見てもわからないわぁ……。

あとは、刀剣もあった。
美しい刃を鑑賞したあと、すんごい中二病チックな鞘を発見。
「銀沃懸地塗玉装小さ刀」というもので、松平定信の持ち物だったらしい。
ハマっている石や硝子玉のボリュームが半端ない。まんまるだし(笑)。
ちょっと……いくらなんでも……でかすぎないかい?
デザイン的にイマイチ……ってゆーか成金っぽい。キッチュで中二すぎる(笑)。
まぁ、質素倹約を旨としていた真面目な人だったらしいから、「交渉時に帯びて威容を示す」ためだけにこうなってたのかもしれないけど……実はけっこう中二病だったりしたら面白いね。
▼下記サイトで写真を見られる(ただし写真は本物のどぎつさをまるで表していない)。
http://www.toobi.co.jp/special2016/artworks

ほかにもいろいろあったけど。
ああ、そうそう、入り口に片岡球子の《めでたき富士》(日本画)がかかっていて、「映画『シン・ゴジラ』劇中で首相官邸の壁面に飾られました」と紹介されていたのが楽しかった。
そういえばこんな絵がかかっていたかも。
こんなところで実物にお目にかかれようとは!(笑)

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▼終わってるけど、公式サイトはこちら
http://www.toobi.co.jp/special2016

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2016年10月11日 (火)

【グルメ】仙臺たんや 利久 東京駅店


実際に食べたのは10月7日だが、こちらで。
そしてものすごく時間が経ってしまったので写真による記録だけ(現在11/24)。

東京駅グランスタのお酢屋に寄ったあと、めんどいのでご飯を食べて帰ることに。
そこらへんにあった牛タン屋に入ってみた。
(こんなところに牛タン屋なんてあったんだ~)

20161007gyutan

品名忘れちゃった。
牛タンは美味しかった。
あと、豚汁も美味しかった。
でもできれば牛タンをあと一枚追加してもらいたかった(ワガママ)。
とか云いつつ、豚汁のボリュームに圧倒されちゃったんだけど。

朝から夜遅くまで開いてる便利な食事処っぽい。

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2016年10月10日 (月)

【グルメ】Paul Bassett 渋谷ヒカリエ ShinQs店


ものすごく時間が経ってしまったので写真による記録だけ(現在11/24)。

この日は散々だった。
映画を見る前にムルギーでカレーを食べようと思ったら、突然「祝日は休みになりました」貼り紙が……。ガーン。

そして肝心の映画は満席で見られず。ガーン。

傷心をなぐさめるべく入ってみたお店がココ。
アタリでよかった(20分以上並んでハズレだったらもう泣くしかないところだった)。

カフェラテ
カフェラテ2

ホットのカフェラテ。


アイスカフェラテ

アイスカフェラテ。


リコッタチーズのパンケーキ 特製メープル添え

リコッタチーズのパンケーキ 特製メープル添えにホイップクリームトッピング。

上品なパンケーキだった。
それだけでも美味しいのだろうけど、個人的にはクリーム類のトッピングを追加することをおススメ。
ここのホイップクリームは甘すぎず美味しいしね。


ミルクジェラート&ベリーのポップオーバー

ミルクジェラート&ベリーのポップオーバー。

ポップオーバーはハワイのローカルスイーツだそうだ。
ブリオッシュ生地なんだって。
しっかり甘い、甘党におススメなメニュー。
でも別に「甘すぎる~」ってことはなくて、いくらでも食べられちゃう感じの危険なシロモノだった(笑)。
ベリーの酸味がちゃんと効いてて美味しかった。

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2016年10月 9日 (日)

【グルメ】飲む酢エキスプレ・ス・東京 グランスタ店


実際に買いに行ったのは10月7日(金)だが、こちらで。
そしてものすごく時間が経ってしまったので簡単な記録だけ(現在11/22)。

いつもは高島屋のオークスハートで買うのだが(だってエキスプレ・スもOsuyaも単価が高いんだもん)、東京駅改装による店舗移転&リニューアルセールをやるということなので行ってみた。

ちょうど酢ムリエが「帰るから」と帰途につこうというところ。
しかしその後、私も含めて何人かとおしゃべりし、「帰る」発言を聞いてから30分以上はその場にいらしたと思う。
話し出すと、お酢への愛が止まらない(=話が止まらない)のである(笑)。
とにかくお酢への愛を語らずにはいられないらしい。
メルマガも「お酢・愛」に満ち満ちているが(回数は少ないが毎回すごく長い)、実物もやっぱりそうなんだ……。
次から次へと繰り出される各商品にまつわるトークに、「売り場での『商品説明』ってこうやるもんなんだなぁ」と感心させられてしまった。
聞くと買いたくなるもんね(笑)。

ざくろの種を丸ごと飲めるざくろの酢

ざくろの種を丸ごと飲めるざくろの酢、380円(税込)。

面白い(笑)。
ざくろのお酢はもともと好きなので、楽しく飲んだ。
あと30円安いといいんだけど……仕方ないか。


甘夏マーマレード
甘夏マーマレード

フルーツ in デザートビネガー「甘夏マーマレード」をパンに載せて。

セールでのセット品に入っていた甘夏マーマレード、もちろんデザートビネガー入り。
私はジャム類はあんまり好きじゃないんだけど、これは超美味だった。
あっという間になくなっちゃった……。
お高いのであんまりリピートできない……美味しいんだけど……シクシク。

まぁ、自信を持っておススメされるだけのことはあって、どれも美味しい。
云っておくけど自分はどっちかってゆーとお酢が苦手なほうだ。
でもここのはまるで問題ない。本当に美味しいと思う。

ちなみに後日、酢ムリエトークでおススメされたラ・フランスのお酢を高島屋に買いに行きましたとさ(買いましたとさ)。
めでたしめでたし。

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2016年10月 8日 (土)

【グルメ】アンティコカフェアルアビス 池袋店 (ANTICO CAFFE AL AVIS)で朝食を


実際に食べたのは昨日だが、こちらで。
そしてものすごく時間が経ってしまったので写真による記録だけ(現在11/21)。

フレンチトーストとカフェラテ

フレンチトーストとカフェラテ、890円。

ここは「いつの間にかできてた」オシャレなカフェ。
恵比寿駅に同じ店があった気がする。
フレンチトーストはなかなか食べごたえがあった。
でも甘いばかりでやや飽きるかも。
ベーコンを添えたい(ワガママ(笑))。
ちなみに溶けていくアイスクリームと競争しながらの食事だった(笑)。

ちょっと珈琲で一息入れたいってときに入るような、スタバまで歩きたくないときの有力代替候補?
スタバの方が圧倒的に店員さんが親切だけど。
また来てみよう。

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2016年10月 7日 (金)

【展示】「世界報道写真展」(東京都写真美術館、東京・恵比寿)


時間が経ってしまったので、簡単に(現在10/19)。

今年も辛かった。
見るたびにずどーんと落ち込む。毎度。
なにやってんだ、ニンゲン……。
もう滅んだほうがいいんじゃないか?
「滅んだほうがいい」かどうかはさておき、滅ぶべき理由が山のようにあることを実感できるのがこの展示のイイところ(?)である。

自然災害の爪痕もヒドイが、人為の禍(コロシとかバクゲキとか)のむごたらしさにはちょっと敵わないかも。
そうだなぁ、自然災害による被害を撮ったものを見て感じるのは、悲惨さであるが、人的災害の跡を見て感じるのは、吐き気を催すようないやらしさというか、被写体(死傷者)に残されている「残虐性」のしるしである、といったところかなぁ。
もっと端的に云っちゃうと、「暴力」か暴力でないか、なんだろうなぁ、きっと。

今回もいろいろなコワイ写真があったが、最後のほうにあったからか、米軍におけるセクハラの組み写真が印象に残っている。
入隊後に上官や同僚にレイプされ、それを訴えるとパワハラを受けて除隊させられて年金ももらえない、みたいなサイテーな「男社会」の被害者たち。
加害者はごくふつうに暮らしている者ばかり。ただのケダモノなのに。
その認識が男どもにないことがコワい。

この展示で、いまや気分が暗くならずに済むのは「スポーツ」分野だけ。
以前は見てホッとすることの多かった「自然」分野も、最近は楽しくない(つまり厳しい現実を問題提起している)写真が増えてしまった。
年を追うごとに笑えない写真の割合が増えている。
前はもうちょっとほんわかな写真があったのに……最近は「全然」ですよ……。

なんでそんな辛い思いをするのに見に行くかって、それは自分が鈍感なニンゲンであることを知っているからだ。
この展示が大事なことをちゃんと「思い出させて」くれるからだ。
ひとりでも多くの人に見てもらえるといいなぁ。

奇しくも「トーマス・ルフ展」を見た直後だったので、同じ「写真」でありながらこうも違うものかと、なんだか考えさせられた。
アート系の写真作品を否定するわけじゃないが、報道写真のほうは確実に「写真にしかできないこと」を成し遂げていると思う。
その意味で「写真らしい」とも。
こういう感覚は逆にもう「古びた」ものなのかもしれないけどね。

来年また来よう。

▼この展示の公式サイトはこちら
http://www.asahi.com/event/wpph/

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2016年10月 6日 (木)

【グルメ】ラーメン夏樹


ものすごく時間が経ってしまったので写真による記録だけ(現在11/21)。

ごくごく普通の鶏白湯スペシャルラーメンを食べた(スペシャルだけど普通)。
ごくごく普通に美味しかった。
レモンや柚子コショウなどの薬味が付いてくるのが楽しい。
私はレモンが好き。
レモンを絞るとあら不思議、濃厚スープも好みのアッサリスープに変身!(笑)

鶏白湯スペシャル

コスパはまあまあいいし、遅くまでやってるし並ばなくていいし(笑)、冬は火鍋みたいなあつあつメニューがあるのでよさそう。
そのうちにまた来てみよう。

関連ランキング:ラーメン | 要町駅池袋駅椎名町駅

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2016年10月 4日 (火)

【グルメ】欧州小皿料理 沢村


実際に行ったのは10月1日だが、こちらで。
そしてものすごく時間が経ってしまったので写真による記録だけ(現在11/21)。

友人と「トーマス・ルフ」展を見たあと、お堀沿いにぐるりと大手町まで歩いた。
(本当はパレスホテルでご飯にしようと云っていたのだが満席だったので……)
新丸ビルの上階で、適当そうなレストランを探して入ってみた。


パン4種盛り合わせ

パン4種盛り合わせ、620円(税抜)。

これで一皿。
結構ボリュームがあって嬉しかった。
ひとり一皿ずつ頼んで、友人は残して持ち帰っていたけど、私はペロリ(カロリーが……)。


タコとセロリのマリネ

タコとセロリのマリネ、760円(税抜)。

サッパリして美味。


パテドカンパーニュ

パテドカンパーニュ、1500円(税抜)。

これも案外ボリュームがあった。
パンもこちらも美味しいので、合わせて食べると非常によい感じ。


海老とレンコンのアヒージョ

海老とレンコンのアヒージョ、980円(税抜)。

美味しゅうございました。
美味なオイルがもったいない!


ティラミス

ティラミス、650円(税抜)。

ティラミスとカフェチョコラータほか
ティラミスとカフェチョコラータほか。

さすがに甘すぎたか……。
普通にカフェオレあたりにすべきだった……。
ティラミスはごく普通に美味しかった。
友人とシェアしてよかった(1.5人前くらいのボリュームだったので)。

パンが美味しいのが何より気に入った(買って帰ればよかった~)。
あとは、この日は早い時間に行ったけど、かなり遅い時間まで営業してるっぽいのも便利でGood(平日は朝4時まで)。
遅い時間にパンだけ会に行っちゃおうかな(笑)。
本当はワインとか頼むともっといいんだろうけど、下戸なのでしょうがない。

関連ランキング:洋食・欧風料理(その他) | 大手町駅東京駅二重橋前駅

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2016年10月 3日 (月)

【グルメ】伊勢丹のイタリア展でよく食べたハナシ


実際に行ったのは9月30日だが、こちらで。
そしてものすごく時間が経ってしまったので写真による記録だけ(現在11/16)。


まずは空いているうちに、「ラ・ストゥア・デ・ミチル×リストランテ センソ」のスペシャルディッシュを。
パスタとメイン一皿のセットにして、3240円。

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タリオリーニ、エレゾ特製仔牛ソーセージのラグーソースとベッピーノオチェッリのカステルマーニョ。

「低温乾燥させて卵黄の旨味を凝縮したタリオリーニ(卵麺)に、仔牛を使ったソーセージのラグーソースを。」
パスタはシンプルだった。
個人的にはもうちょいひねりが欲しい気もするが、肉好きは逆にこれがいいって云いそう。


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牛ほほ肉の低温調理、赤ワインソース。

「低温調理でやわらかく仕上げた牛ほほ肉に、秋らしい栗、トリュフ、そして赤ワインソースを添えて。」
添え物の栗が、ソースとものすごく合っちゃって、なんだか不思議だった。


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牛ほほ肉のアップ。

ほほ肉は舌で食べられるほど柔らかい。


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4種のヨーグルトのバリエーション。

デザート単品がメニューにあったので、せっかくだからと追加注文。
これがもう絶品で!
(申し訳ないが、それまでのお肉もパスタも吹っ飛ぶほどうみゃかった)


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とろけるようなヨーグルトアイス。

このアイスもめちゃめちゃ美味しいのだが。
だが。
だが、何より美味しかったのは長細いメレンゲだった。
超うみゃー。
メレンゲだけ売ってー。幾らでも買うから~(注:売ってません)。

本当はワインと合わせて食べるのがいいんだろうけど、私も友人も下戸なので飲み物はパス。
その分、ほかのお店でほかの食べ物を堪能した。


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ピッツァ・アルターイオのマルゲリータ。

いろんな味の取り合わせが次々に売切れ、次々に現れる。
このマルゲリータはピザ生地が全粒粉かなんかで作られていて、すごくユニークでめちゃくちゃ美味しかった。
「やるな、おぬし」という感じ(笑)。
あまりの美味しさに、お家にも買って帰ったのであった。


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トラットリア29(ヴェンティノーヴェ)の骨付き豚ロースのフィレンツェ風ロースト、2160円。

いやぁ、がっつりでしたわ。
最初に食べた牛ほほ肉とはまるで違うテイスト。
こっちはこっちで美味しいや(むしろ庶民向き?)。
「肉・食ったーっ!」って感じになれた(笑)。
あまり味濃くなさそうに見えるけど、ハーブをたっぷり詰めてローストしてあるそうで、肉汁とハーブの香りとでかなり豊かなお味だった。じゅるじゅる。


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「マンマのレシピ」コーナーにて。ズッパイングレーゼ、756円。

ちょっとティラミスっぽく見えたりするが、まるで違う食べ物(ただしティラミスの原点だという説もある)。
そもそも「甘くない」のにビックリだ。
説明してくれたお姉さんも云ってたが、本当に「甘くない」(笑)。
スポンジにリキュールを浸みこませてあり、その香りと味を楽しむみたい。
そのリキュールがかなり独特で。
アルケルメスというらしいのだが、「イタリアで古くから作られている薬草系リキュールで、虫を煮出して取り出した色素を使った鮮やかな赤色が特徴的」だそう。
写真の下の方を見ると、赤っぽいのがおわかりいただけるだろう。
変わったスイーツだったが、なかなか美味しかった。


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「マンマのレシピ」コーナーにて。シチリアドルチェの定番、ビアンコマンジャーレ、550円。

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ビアンコマンジャーレのアップ。

カスタードのように見えるが、アーモンドクリーム。
そしてふわふわに見えるが、堅い(笑)。
スプーンを入れると、「サクッ」よりは「ザクッ」という感じ。
個人的には、欧米のスーパーで売られてるカップ入りライスプディングに似ている気が……。
フランス語でいうところの「ブラマンジェ」にあたるそうだが、まるで違う食べ物だと思う……。


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イル・バール・ピエトロ・プレツィオーゼのシェケラート。

イタリア版アイスコーヒーだそうである。
シェーカーにエスプレッソ、氷、シロップを入れてシェイクするらしい。
それでこんなにアワアワなのね。
甘いけど、ミルクがほしかった(笑)。

写真はないが、他にも、カヴァカヴァロのラザニアを買ったり(絶品!)、毎度おなじみアクオリーナでジェラートを食べたり(もちろん美味)、パンを買ったりパスタを買ったりビスコッティを買ったりバターを買ったり(バターの価格が高かった…!)、いろいろ楽しんだ。
ああ、美味しかった(笑)。

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2016年10月 2日 (日)

【映画】『超高速! 参勤交代リターンズ』


実際に見たのは9月30日だが、こちらで。
そして時間が経ってしまったのでごく簡単に(現在10/31)。

とにかく面白かった。
メリハリがあって、最初から最後まで笑えて、娯楽映画の一級品。
第一作目の方がより「死にもの狂い」な印象が強く、その分、「面白かった」印象も強いのだが、これはこれでまた楽しい(できれば前作を見てからこちらを見るのがおススメだが、まぁ知らなくても笑えマス)。
以下、ネタバレがあるのでまだ見てないヒトはここでストップ。


相変わらずチャンバラがカッコいいことよ。
まぁ最後のあたりはちょっと無理っぽい気がしないでもないが、「監督が『七人の侍』をやりたかったのね」と思えば許容できなくもない(笑)。

今回も相馬様は「知恵を出せ、時間が惜しいからすぐ出せ」とヒドイこき使われようで、涙を誘われた(みんなちょっとは自分でも考えろよ~(笑))。
そこで知恵が出ちゃうあたりもまた楽しくてイイんだよね。

あー、あとは、家臣団の内儀たちも出てきたんだけど、これがまたキョーレツだった。
閉じ込められている部屋の床下から武器を取り出して、自分たちで見張りをやっつけちゃう「強い女たち」なのである(床下ぐらい前もって調べろよ、柳生……)。
家臣の一人で「剣の腕はピカイチ」みたいな武具係が、内儀にだけは頭があがらないあたりもゲラゲラ笑えた(どうやら婿養子だったもよう(笑))。

ラストでわかった、弓上手のモテ男の「想い人」もかなり衝撃的だった(笑)。
そういうところまで笑いがちりばめられていて、本当に可笑しい。

陣内演じる悪役が、最後までぬるぬるとキモチワルイ悪役でよかった。
今作も、いい意味で昔気質の良質な時代劇だった。
ぜひおすすめ。

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2016年10月 1日 (土)

【展示】「トーマス・ルフ展」(国立近代美術館、東京・竹橋)


時間が経ってしまったので、簡単に(現在10/14)。

久しぶりに近代美術館に来たら、かなり変わっててびっくりした。
ずいぶん長いこと来てなかったもんなぁ。

さておき。
一応「写真家」という位置づけなのだが、見れば見るほど「?」になっていく。
写真のオリジナリティってなんだ?ってことも含め、問題提起の多い作品展だった。
アートはネットとコピーの時代に入っている。

以下、写真でちょっぴりご紹介。
写真を撮影できる写真展っていったい……これもビックリ。
ちなみに、以下の作品は全部トーマス・ルフの作品です(ネット投稿時は必ずタイトルと作者名を書け、との美術館からのお達しにより……)。

20161001ruff1
《ポートレート》シリーズ。
彼の友人らを撮影したものらしい。
ポーズに細かく注文を付けて、まったく同一の様式に見えるように撮り続けている。
そのため、「統制」という印象を受ける。
トーマス・ルフはこれらを撮るさい、友人らに細かい指示を出しながら、撮影者が被写体に与える「圧力」というものを実感したらしい。
そこから、管理社会への問題提起となる。難しいね。

20161001ruff2
《アザー・ポートレート》シリーズ。
存在しない他者の写真。
ドイツ警察が使っていた、モンタージュ作成用機器を使って作られている。
ほら、よく見ると二枚の間にちょっとした共通点があるでがしょ。
監視社会を思わせる作品群(実際にそのアンチテーゼであるらしい)。
しかしまぁ既にして「写真を撮影する」というスタンスは消えかかっている。

20161001ruff3
《jpeg》シリーズ。
911の写真だが、彼自身が撮影したものではなく、ネットから引っ張ってきたんじゃなかったっけ。
拡大してみるとピクセルがガビガビで粗い画像になるが、それを引き延ばしてプリントして、さらに遠くから眺めるとただの美しい一枚絵に見える(ピクセルの不連続性も含めて、絵の具で彩色された「作品」のように感じられるということ)。
でも近づくとガビガビ。

20161001ruff4
上の作品のアップ。
さっき「近づくとガビガビ」って書いたが、どっこい、近くに寄って写真を撮ろうとスマホをかざしたら「きれいに見えちゃう」。
どうやってもスマホ越しに見ると「きれい」にしか見えない。
ぎゃー。
アナログのカメラのファインダを覗いてもそうはならないだろうに。
モニタに映した時点で補正され(=歪められ)てしまうのか。
やだなぁ。
スマホ越しに見ているものは、やはり現実じゃないんだぁ。
ニンゲンの「目」だって信用ならないが、ヤツら(スマホとかデジカメとか)も信用ならんってこと?
機械のくせに~。機械は「揺らがない」のが取り柄だったんだぞ~?

20161001ruff5
立体視用の赤青メガネ。

20161001ruff6
このメガネで《3D_ma.r.s》シリーズを見た。
近寄ったり離れたりするごとにクレーターのくぼみの深さが変わって感じられたり、なかなか面白かった。
ちなみに、《3D_ma.r.s》シリーズ以外の作品もちょっとこれで見てみたりしたら、面白かった。
目が疲れたけどね。

20161001ruff7
左から3枚目、4枚目が《3D_ma.r.s》シリーズ。
左のヤツは《zicles》シリーズ。
作品として見れば「きれい」かもしれないが、もはや「写真」と呼べるかも怪しくなってきた。

20161001ruff8
《Substrate》シリーズ。
これってなんだったっけなぁ。
なんか解説があったんだけど、うっかり忘れちゃったや。
解説までセットにしないと理解されないのは現代アートの特性らしいが、ある意味でどうかと思う……。

20161001ruff9
《16h 30m/-50degree》。(degreeは「度」の記号の代わり)
元画像はNASAから引っ張ってるんだったと思う。
こうした天体の写真は個人レベルでは綺麗に撮れない、という理由による(確か……)。
その後彼が加工して処理してプリントしたものであるが、こうなるともはや「オリジナリティ」の概念は通用しない。
芸術はオリジナリティじゃない、コピーの時代に入った(のか?)。
あるいは、彼の作品は「ファインアート」でなく「デザイン」なのかもしれない。
デザインはいくらでもコピーしコピーされるものだからね。
ちなみに、一緒に行った友人は、黒よりも青く色づけされた宇宙のほうが好きだそうだ(笑)。


といった感じで、「写真?????」と頭をひねり続けなければならない展示でござった。
いろいろ考えさせられた。
解説を読んで考えさせるところまでセット。
最新のアートはイマイチ幸せになれないネ(笑)。

▼この展示の公式サイトはこちら。
http://thomasruff.jp/

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