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2016年9月の記事

2016年9月30日 (金)

【展示】「驚きの明治工藝」展(東京芸術大学美術館、東京・上野) #驚き明治


時間が経ってしまったので、簡単に(現在10/12)。
忙しくてなかなか日記を書く余裕が……。

芸大付属の美術館、前から気になる展示が多かったんだけどなかなか行けず(だって17時までなんだもん)、今回やっと行くことができた。

明治時代の工藝って、ハンパないわ。
かなり楽しい展示だったが、めんどいので以下は写真でご紹介(30点近くあるけど)。


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自在龍(宗義作)。

入口で出迎えてくれる龍。
ここからしばらく自在置物の紹介。

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龍の影。

凄く凄くカッコいい。
でもなぜこんなめんどーなもんを鉄で、しかも自在に動かせるように作ろうとなんか思うんじゃい……。

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自在蛇(明珍宗春作)。小さい蛇。
自由自在に(そしてなめらかに)動く。
毎日、形を変えて展示されているっぽい。

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自在蛇(宗義作)。大きい蛇。

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自在伊勢海老(守由作)。

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自在ヤドカリ。

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自在蟹(無銘)。

どいつもこいつも自分で動かしてみたくなる(笑)。

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自在昆虫シリーズ。

やたらと熱心に見入ってる男性が多かった。
セミとかもう本物にクリソツで、私なんかちょっと引いちゃうんだけど(笑)。

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自在鯱(想像上の生物)。

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スズメ。鉄だのか銅だの銀だの赤銅だの。
ちなみに下の竹も金属製(オカシイって)。

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指月猿香合。木製。

周りの金属製工芸品がおかしいため、たまに木製品を見てもそうとわからない。
こっちはこっちで照り照りだし。

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鵞瓢置物(無銘)。瓢箪と銅。

ただのダジャレ?(笑)
技術は無駄に凄いが。

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竹塗花生(二代橋本市蔵作)。

竹じゃありません、木製です。
細部まで拡大してもどーやっても竹にしか見えないけど木製です。
なぜ竹で作らないし……(汗)。

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薩摩焼送子観音花瓶。陶器。

大甕が元ネタらしいが……こんな細かく作らんでも。
下の方のサルのふわふわした感じとかたまらん。

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実際のサイズはこれくらい(高さ12.3センチ)。

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月に梅図盆(涛川惣助作)。

勝手に命名シリーズ「なぜこれを七宝でやろうと思うし……」その1。
「無線七宝」だって。金属線を、釉薬を焼き付ける前にはずすんだって(ひぃ)。
なぜ普通に絵付けしないし……。

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鶏図盆(川出榮太郎作)。

「なぜこれを七宝でやろうと思うし……」その2。
ただの線画にしか見えないんじゃが。
なぜ普通に絵付けしないし……。

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楓林キジバト文花瓶(林小伝治作)。

「なぜこれを七宝でやろうと思うし……」その3。
葉っぱ細かい! 花びら? 落ち葉かキノコ? 細かすぎでしょ!
これ全部に輪郭の金線嵌めたかと思うと……ブルブル。
なぜ普通に絵付けしないし……。

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背負籠香炉(海野勝みん[王へんに民]作)。

かわいらしいのだ(高さ14センチ)。
つまりは模様の細工も、とても小さいサイズなのだ。
素材は金、銀、四分一、赤銅など。

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兎(山田宗美作)。

鉄の打ち出し、つまり鉄を叩いて作った兎。
なぜ鉄なんかで兎を作ろうと思ったし(硬いよ)……。

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三猿根付(小林盛良作)。金。

ピントを合わせきれなかったためこの写真ではわからないが、とても毛並みのいいサルたち。

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邯鄲夢根付(無銘)。木彫。

眠っている邯鄲の蓋を外すと、中に夢の世界が現れるとゆー素敵な作品。
小さいです。王宮の中に人を彫るとかやめてほしいです。ひぃ。

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眠り羅漢置物(加納鉄哉作)。竹彫。

すごくまるくてかわいらしいフォルム。
しかしなぜわざわざ「竹」で彫るのか……木彫のほうが楽だろうと思うのは私だけなのか……。

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魚五趣根付(藻泉作)。木彫。

魚が五匹入ってます。当然一木。

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群猿根付(正照作)。木彫。

栗の実に群がるサル。かわいい。

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群猿根付、栗の中身のアップ。

栗の中に見えザルが!(すぐ右に言わザルと聞かザルも)
こまかい……。

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色絵金彩鴛鴦置物(宮川香山作)。白磁。

入り口に戻ってまいりました。龍の他に出迎えてくれる二品のうちの一品。
絵付けがかなり細かい。
とてもオシドリらしい。
そして何よりかわいい。

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蒔絵螺鈿芝山硯屏風(易信作)。象牙と蒔絵、螺鈿。

入り口で龍の他に出迎えてくれる二品のうちのもう一品。
実物は立体的でもうそりゃ素晴らしいの一言。
とても写真でお伝えできるシロモノではない。
(とゆーわけで「いい写真を撮る」ことを早々に諦めた一品……)
しかもこれって「すずり」用の屏風だよ?
なんか、なにからなにまで贅沢な感じ。

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これって毛利教武作「太公望」? 木彫。

最後に、入り口付近にいたタヌキをもう一度観に行った。
タヌキ和尚、可笑しい(笑)。
下の鏡を見るとわかるが、裏面までしっかり作りこまれている。肉球とか(笑)。
つるてかしてて、一瞬金属製かと思うが、木製。

「超絶技巧」ってコトバがぴったりな展示だった。
ああ、驚いた。

▼この展示の公式サイトはこちら。
http://www.asahi.com/event/odorokimeiji/

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2016年9月23日 (金)

【展示】「海のハンター展」(国立科学博物館、東京・上野)


時間が経ってしまったので、簡単に(現在10/6)。
そしてだんだん日記が溜まってきたので、優先順位の高い順にアップしていく予定(つまり展示関連から)。

「海のハンター」というからてっきり魚ばかりかと思っていたら、アザラシなどの海棲哺乳類や海鳥も含まれていた。
確かに、ヤツらも海を漁場とするハンターだもんね。

昔(古生代・中生代・新生代)のでっかいハンターたち(の骨)を見たあと、深海・極域・外洋・浅海のブロックごとに魚や鳥の標本を見る構成。
その後、ハンターたちのテクニックと、逆に逃げる側のテクニックが紹介される(この部分はやっぱり何度見ても面白い)。
最後に、「ヒトも海のハンター」というコーナーがあり、そこではマグロやウナギの養殖について展示されていた。
環境問題もとりあげていて、全体に非常に力のこもった展示だった。

さて。
最後の環境うんぬんはどちらかといえば大人向けだが、そこまでの展示は気持ちいいくらい「小学生男子向け」になっていた。
その最たるものが、説明ボードの「二つ名」表示だ。
陳列されている標本に対しては一つずつ説明ボードが付けられているのだが、そこに必ず「こいつの二つ名はこれ」みたいなキャッチコピーが書かれていた(笑)。
たとえば、ネズミザメの名前の下には「亜寒帯の猛者」とか。
一事が万事こんな感じで、男の子が実に好きそうである(笑)。
考えるのは楽しかったろうが、ものすごい点数だからして結構大変だったんじゃないかな~。
まぁ、シンプルながら説明ボードにはしっかり力を入れているあたり、好印象。

陳列のしかたや壁に大きく描かれたイラスト、ちょっと注目してほしい話題を示すボードなんかも子供の注意を引くようによく工夫されていた。
基本的に中二病チック(笑)。
未来の研究者のハートをがっちりつかんでるといいね。

あとは写真でご紹介。


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右は展示のチケット。
左はいきなりお土産の写真。
ペンギン手ぬぐい、かわいい(ペンギンも海のハンター)。

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いにしえの海のハンターたち。でかい。
左下がショニサウルスの頭骨(レプリカ)だったかな?

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ショニサウルスの二つ名は「三畳紀の海の不思議」だって。

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中生代のタラソメドン(レプリカ)。でかい。

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「ハンタートピック」。
こういうやつもいっぱい用意されていて、なかなか面白かった。

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カルカロドンの模型かな。馬鹿でかい。

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サメコーナーにて。図による解説も力が入ってる。
サメ好きにはたまらんコーナーだったのかも(笑)。

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『シン・ゴジラ』第2形態(蒲田くん)の目玉のモデルとなったラブカ。

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このへんもサメコーナー。

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サメのホルマリン漬け。でかい(こればっか)。
この標本をどうやって作ったかの展示もあって、興味深かった。

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おまけ:物販コーナーで、海鮮の酒のつまみが売られていたのに笑った。

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おまけ2:物販コーナーの、くたくたシロクマくん(ホッキョクグマも海のハンター!)。
かわいいのでほしくなるが、ペンギン手ぬぐいで我慢我慢(かなり高価なので)。

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2016年9月17日 (土)

【グルメ】ホテルハイジのレストランクララ(たてしな)


今日からたてしな!
朝8時ごろのあずさに乗って11時ごろに茅野駅に到着。
天気がよかったので、両親の車で、ホテルハイジにあるレストラン・クララに連れていってもらった。
(てっきりレストランの名前もハイジだと思っていたら、クララだった……)

「スパイシーチキンと野菜たっぷり白いんげん豆のクリーム煮」を注文。
テラス席でお庭(芝生)を眺めながらのんびり待つ。
アキアカネがたくさん飛んでいた。
ちなみに料理が運ばれてくるまえに、今はスズメバチのシーズンでもしかすると料理の匂いにつられてやってくるかもしれない、そうしたら中に入ってお食事してください、と、スタッフがわざわざ云いに来てくれた。
スズメバチこわいもんね。
ありがたいことに食事中に遭遇することはなかった。

スパイシーチキンと野菜たっぷり白いんげん豆のクリーム煮

スパイシーチキンと野菜たっぷり白いんげん豆のクリーム煮、単品1800円、コーヒー紅茶付きセット2160円。

鶏の皮がぱりぱりで美味しかった。
トーストのパンもなかなか美味しかった。
結構しっかりしたボリュームで、食べごたえがあった。
写真では隠れて見えないが、白いんげん豆がゴロゴロ入っていて面白かった。


ホテルハイジの建物

ホテルハイジの建物を中庭から見たところ(もっと左側に棟が続いている)。

このホテル棟の手前のテラス席で食べたわけだが、そこから芝生は下り斜面になっている。


ホテルハイジの小屋
小屋の中

テラス席から芝生を下るとすぐのところに小屋がある。
なかには絵本がいっぱい。
チロル風衣装に着替えるための着替えスペースもあった。


ランチメニューの看板

オマケの画像・ランチメニューの看板。

いいお天気で気持ちよかった。
それにしても本当にたくさんの赤とんぼがいたなぁ。



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2016年9月16日 (金)

【グルメ】タント タント オステリア(アトレ恵比寿)


友人と会うため、夜の山種美術館へ。
先日、ブロガー内覧会で見た展示をもう一回ざっと見た。
友人Mとともに「(広重の浮世絵の)色がよく残ってるね~」と感心することしきり。
その後、別な友人バイオレットとNさんを待って恵比寿駅へ。
ふたたびアトレのつばめで……と、思ったらつばめグリルは改装中だった。
それじゃあと同じ階にあったイタメシ屋に入ることにする。
前菜2皿と、メイン2皿を頼んで4人でシェア。


キャベツのグリル、鶏レバー、マルゲリータ

(左上)釜揚げしらすとキャベツのグリル アンチョビガーリックソース、(右上)鶏レバーのパテ、(中央下)マルゲリータ

キャベツのグリルはとにかく楽しかった。
安いしボリューミーだし見て楽しいので、おススメメニューかも。
鶏レバーのパテも割と美味しかった。少ないけど(笑)。
マルゲリータはごく普通。

このほかに「お肉のグリルミスト」という、牛・豚・鶏が全部乗った肉料理を取ったのだが、写真を撮り忘れて食べてしまった(笑)。

ティラミス
デザートに取ったティラミス。まあまあ。

ガトーショコラ
友人Mの取ったガトーショコラ。まあまあ。


食事はまあまあとしか書かなかったが、居心地はよかったと思う。
お喋りしまくりで、長々と滞在させてもらった(笑)。




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2016年9月10日 (土)

【グルメ】とんかつ冨貴 食べ納め


時間が経ってしまったので、簡単に(現在9/29)。
★ちなみにこちらのお店は昨日(9/28)で閉店しました★

とんかつ冨貴・外観

「とんかつ冨貴が9月末ごろ閉店しちゃう」という情報を得たので、友人と二人でなんとか一度食べに行こうと、土曜日に秋葉原までやってきた。
11時半開店で、11:15から並び始めた。
このときはまだそこまでの混雑はなく、うまいこと2組目に。

上ロースかつ定食
こちらは友人が頼んだ上ロースかつ定食、カニクリームコロッケ乗せ。
しめて1900円也。
最後だからということで、「上」つきのメニューを頼む人が多いようだ(笑)。

上ヒレかつ定食
こちらは私が注文した上ヒレかつ定食、2000円。
写真で伝わるかわからないが、ものすごい厚みなのだ。
5センチ以上?
いや~、吃驚したわ。

上ヒレかつ
上ヒレかつ、アップ。
ものすごい厚みのくせに、非常に柔らかくてジューシー。
さすが!
食べてて幸せ~♪

豚汁
付け合わせの豚汁。
実はこの豚汁がまた超絶・美味い。
そりゃそーか。
こーゆー(上ヒレのような)美味しい豚肉の端切れから作られているんだろうから。

ところで、これらの定食にはご飯ももちろんついてくるわけだが、「ご飯少な目」で頼んで、おばちゃんが「これでいい?」と見せてくれたどんぶりに「まだ多すぎる」と3回ほどNGを出したら、最後に思い切り減らしたどんぶりを見せてくれながら、「本当にいいの? これじゃ3口でなくなっちゃうわよ?」
それだって普通の茶碗一膳分はあるのだ、3口でなんかなくなりませんがな(笑)。
いかにたっぷりなご飯が供されていたかを物語る証拠として、書きとめておく(しかもお代わり無料ですぜ)。

ああ、美味しかった。



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2016年9月 9日 (金)

【舞台】コンドルズ 20周年記念公演(NHKホール、東京・原宿)


時間が経ってしまったので、簡単に(現在9/28)。

見た、見た、笑った!!

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20周年記念の舞台である。
これまでの舞台でやったパフォーマンスをちょっとずつ集めてある、まさに「総集編」だった。
自分はだいたい見始めて10年くらいだから、ちょうど半分だな~。
最初の10年分は知らないので、その部分は非常に新鮮に観られた。人形劇とか(笑)。ヒドイし(笑)。

いやもうとにかく笑った。
ダンスアートの舞台って、難しくてどう見ればいいのか何を感じられるかと、始終アンテナをピンと伸ばしていなければいけないんだけど(私にとっては、ですが)、コンドルズの舞台はただ見てただ笑えるのが素敵。

さて、「総集編」ということで、鎌倉さんのロープ回しが復活!
何度見ても「すんばらしい」!(「」内は『にゅ~盆踊り』より引用)
何度見ても飽きないよう~。
何度でも見たいよう~。
とにかくよかった、もう一度見られて。嬉しい。
サイタマじゃ絶対に同じ演目はやってくれないもんね(笑)。

あとはものすご~く久方ぶりにコバケンが出ていた。
最近は「映像出演」すらなかったからな~。
でも出てないときでも一応は演出として参加していることがわかって一安心(?)。

またいろいろとヤってくれるみたいだから、楽しみにして待とうっと。
(次のチケットも取れますように! なむなむ)

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2016年9月 4日 (日)

【展示】特別展「古代ギリシャ―時空を超えた旅―」(東京国立博物館、東京・上野)


時間が経ってしまったので、簡単に(現在9/23)。

ゲーム仲間と連れ立って、ギリシャ展を観に行った。
1時間半あれば十分だろうと思い、16時上野待ち合わせにしたのだが、100分あっても後半の展示室が駆け足になってしまった。
見ごたえアリアリの展示ってわけだ。
特に前半の、暗黒時代より前の遺物の展示が、たくさんあるし興味深い造形だし仲間のネタツッコミが可笑しいしで、予想よりずっと時間がかかってしまったぁ。

自分としても、キュクラデスやミノス文明、ミュケナイ文明の遺物は好きなので、楽しく観覧した。
キュクラデスの人物像ってなんだか好き。
のぺっとしてて、それでいてちょっとあたたかみがある気がする(石の質感のせい?)。
何より、造形がシンプル。
いいよね、シンプルな造形って。

目玉の一つ、ミノス文明の《牛頭形リュトン》は、意匠としても工芸としても実にすばらしい出来だった。
面白かったのは、同じミノス文明期でありながら(むしろ時代が下っているのに)、牡牛をメインモチーフとしている他の作品を見たところ、どれも実に実に「ちゃちい」。
《牛頭形リュトン》を絵画とするなら、他の作品はみんな4コマ漫画の水準?(4コマ漫画をけなしてる訳じゃありません)
もちろん、写実的ならイイってもんじゃないけど、なんとゆーか造形全体に漂う「やる気」が、他の作品ではほとんど感じられなかったのであった(笑)。
そういう様式が確立されたわけじゃなかったのね~。
《牛頭形リュトン》はたまたま傑出した天才が作ったものだったのかも?

同じくミノス文明期の《漁夫のフレスコ画》は、やはり今回の目玉作品(ポスターになってるやつ)だが、仲間が「アメリカ人の『やれやれのポーズ』(肩をすくめるヤツ)がこんな昔からあったとは!」と云ったせいで、今後は見るたびに笑わずにいられないだろう……困ったことだ。
ちなみに彼は両手に漁獲物を持ってるのであって、「やれやれのポーズ」をしているわけではない!(笑)

ミュケナイの遺物は、なんだか中二病が喜びそうなものが多かった……気がする……。
連れが随分とはしゃいでたような……気がする……。
シュリーマンの名前にも、久々に触れた気がする。
考えてみれば、ローマ文化関連の展示はあっても(ルネサンスの展示では必ず言及されるし)、クラシック期より前まで含めた総合的なギリシャ文明の展示って、今まであまりなかったような気がする。
「気がする」づくしで失礼しました。

ミュケナイの《黄金マスク》が来ていなくて、ちょっぴり残念だった。

あとは、いわゆる「ヘレニズム」でくくられる見慣れた造形(肉体美の像形)が立ち並ぶのを見たあと、マケドニア文化で展示されていた金冠は目を引くすばらしさだった。
二種類展示されていて、二つとも美しい。
いや~、カッコいいわ。
こんなのかぶってたら鼻高々だわ。

残念ながらクラシック期から最後のブロックまで(オリンピック競技関連やマケドニア、ヘレニズム)は、もう本当に駆け足になってしまった。
ま、みんなオリンピック競技を素っ裸でやってたってことはよくわかった(?)。
そういや、ギリシャ時代の兵士たちって、立派な盾と兜を持ってるのに、あとはハダカだったらしいわ。
自分の肉体美を誇示しなきゃならなかったからしょうがない(?)のかもしれないけど、戦うには不向きなんじゃないのかぁ~?
それよりも何よりも、肉体美(による自己表現)が大事だったのかしら。

いろいろと楽しい展示だった。おススメ。
もうちょっと早い時間から見ればよかったな~と後悔したが後の祭り。

東京では終わってしまったけれど、長崎(10/14~12/11)と神戸(12/23~4/2)に巡回するらしいから、近隣の方はぜひどうぞ。

▼この展示の公式サイトはこちら
http://www.greece2016-17.jp/

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2016年9月 2日 (金)

【グルメ】新宿伊勢丹の京都展(伝統とモダンの競演編)


新宿伊勢丹の京都展(第24回伝統とモダンの競演)に行ってきた。
毎年楽しみ。
今回は特に「パンのまち京都」を紹介するという触れ込みで、パンキチの私としてはどうしても行かずばなるまいと意気込んで出かけた(日替わり限定販売までは手が届かなかったけど)。

まずはイートイン〈ORENOPAN × 祇園おくむら〉へ。
5分後からディナーセットを頼めるというので、2人で1セット注文してみた。

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ディナーセット 3780円。

12時から時計回りに:
・タコ・九条ネギ酢みそ
こんなに細切れでちびっこいくせに、とてもタコらしい味わいのタコ。
しかも酢みそ和えのくせに酸っぱくなく食べやすい。
・蓮根といんげんのごま和え
ごまがとてもごまの味。口に入れただけで「ごま!」って香りが(笑)。
・木ノ子水菜のおひたし
おだしで炊いただけの水菜が美味しいよ~。
・いちじくパン・ライ麦パン
うみゃー。おかわりがほしいー。
あとでパン売りコーナーで探したけど、同じものはなかった(涙)。
・白身魚のマリネ 酢だちドレッシング
白身魚は上品な酸味。
そして酢だちドレッシングがめちゃうま。

中央:
・カニフラン アメリケーヌソース
カニはやさしいお味だった。
うみゃかった(←ほかに云うことがない)。


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メインの「和牛ロースフォアグラ ロッシーニ風」。


このお肉は凄かった。
一口食べて「美味しい」しか言葉が出てこなくなった(この小さなお肉を食べるあいだに5回くらい云った気がする)。
脂いっぱいなのに油っぽくない。
しかもその脂部分が異様に美味い。
こんなに美味しいお肉を食べたことがあったか?
フォアグラも嫌みがなく美味しかったし、トリュフ入りソースもソースだけで堪能できる旨さだったが、やっぱりなんといっても牛肉!
あ~、美味しかった~。
ちょっと衝撃の走る美味さだった。

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パン・ペルデュ 青もみじ 810円。

「青もみじ」というのは青緑のパンのことらしい。
実はこれがすごくすごく不思議な食べ物だった(笑)。
パンらしいふっくら生地の部分と、フレンチトーストっぽいしっとり生地とが同居しているのだ。
どうやってつくるとこうなるんだろう???
ちなみにメープルシロップが付いてくるんだけど、ピッチャーにたっぷりもらえたのも嬉しかった(「シロップをお代わりしたい」とかってストレスに晒されることがない)。

ミニパルフェは、小さいくせに盛りだくさん。
いちじく、梨、キウイ、バナナ、パイナップル、抹茶ゼリー、バニラアイス、白玉、抹茶クッキーが入っていた。
上に乗ってる細い何かは、そうめんの素揚げらしい。
なお、お皿にいろどりで置かれたラズベリーソースは、ちょっぴり舐めただけで口の中に甘酸っぱさが広がった。

お次はイートイン<祇園きなな>へ。
前回食べたパフェは、甘くないくせに絶品だった。
今回はどうか?


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きななのフレンチトースト(伊勢丹限定)。

ソースが多すぎてたいへんだった(笑)。
メイン(?)のフレンチトーストは、きちんと卵の味がするごくオーソドックスなやつだった。
そこに、和栗のソースと、亀岡産ブルーベリーとカシスシャーベットと生クリームが載って、さらにソフトクリーム付き。
ソフトクリームは種類を選べるので、きなこソフトにしてみたら、どこからどう食べてもきなこの味しかしないソフトクリームだった(笑)。
そうだよね、きなこソフトだもん。
カシスシャーベットは酸っぱくて美味しかった。
しかし何より、和栗のソースが地味に見えて非常によかった。
実は味わいも地味なんだけど、栗の風味が口の中でしばらく続くような感じで。

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きななパフェ。

ミニまで行かないが、サイズが小さくなった(とは云っても、食べてみると結構なボリュームだった)。
これもソフトクリームとアイスクリームを選べるということで、抹茶ソフトとよもぎアイスにしてみた。
カップの下に敷き詰められた抹茶ゼリーも、上にのっかってる抹茶ソフトも、ほとんど甘くありません(笑)。
よほど味に自信がないとできないよなぁ……。
あとは、刺さってるパウンドケーキと、ビスコッティ2本が、ソフトクリームなんかと一緒に食べるととても美味しかった。
単体でももちろん美味しい(とくにビスコッティ!)。
よもぎアイスは、これまた口の中で「よもぎー!!」とよもぎ性を主張する、よもぎらしいアイスだった。
どっちかといえば、食べた途端よりも、少ししてからヨモギの香りが口中に充満する感じ?

難点を一つ挙げるならば、どちらも付いてくる「スプーン」が小さすぎる!!
もう少し大きくして!!

このあと、いろんなところのものを試食させてもらったり買い込んだり、友人が義定刃物につかまったり(みずから望んでつかまってた気もするが)、その間に漆器売りのおじちゃんやら金網売りのおじいちゃんやらのお話をうかがったりした。

あとは、柿渋屋さんで、うっかり7分袖のTシャツを買ってしまった……散財……。
秋冬によさそうだったし、手触りがいいし、うさぎがかわいかったので、つい……散財……。

最後のほうで、mocoという初登場のパン&ジェラート屋さんへ。

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mocoのジェラート。

ジェラートだけでも食べてみたいと、「京都青谷ブランド梅 城州白」という、要するに梅のジェラートを注文。
さっぱりして美味しくて、私好み。
どんどん食べちゃう。

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mocoのブリオッシュ・コン・ジェラート 702円。

ブリオッシュにジェラートを挟んでくれるメニュー。
ブリオッシュが美味しいからいいんだよね~。
なんだかアイスクリームを山盛り盛ってくれちゃったけど(すごいでかさだった)、ブリオッシュの味もちゃんとわかった(たぶん)。
アイスクリーム(ブルーベリーチーズとチョコクッキー)は、ベースがさっぱり目のミルクアイスで、口当たり軽くて食べやすかった。

ここのお店ではクルミパンも買ったところ、これまた非常に美味だった。
生で食べても焼いて食べても美味しかった!

なお、お向かいの〈ORENOPAN〉でもパンを買い込んで、20時すぎてから帰りましたとさ(こちらのパンも美味しかった!)。

いろいろ楽しかった(ほかにもいっぱいあったんだけど書ききれない)。
また来年が楽しみ。

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