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2016年8月の記事

2016年8月28日 (日)

【展示】山種美術館 ブロガー内覧会【開館50周年記念特別展】「山種コレクション名品選Ⅱ 浮世絵 六大絵師の競演 ―春信・清長・歌麿・写楽・北斎・広重―」


友人に誘われて、山種美術館の「ブロガー内覧会」という企画に参加してみた。
まずはこの企画展(地下階)を鑑賞しながら、特別ゲスト・藤澤氏によるギャラリートークを楽しみ、その後、各自フリーで鑑賞。
30分後には一階の会場で、お茶菓子をいただきながら(料金に含まれている)、ふたたび藤澤氏によるスライドレクチャーを堪能する。
最後にもう一回、フリーで鑑賞してもよい、といった流れだった。

実際にはフリーの鑑賞時間は正味30分くらいだったのではないかと思うが、トークもスライドレクチャーもしっかりあった割に、会場がコンパクトなおかげで浮世絵の鑑賞も一通りきちんとできた。
また、展示も、藤澤先生の一言コメントパネルがあったり、浮世絵の技法をちょっと説明するパネルがあったりと、なかなか丁寧なつくりだった。
とくに、東海道五拾三次をまとめて見られるいい機会(しかも初刷り?)なので、広重ファンにはイチオシかも。

太っ腹なことに、指定された絵画以外は写真を撮ってよろしいとのこと(ブロガー内覧会限定のようなので、現在の展示鑑賞では真似しないでください)。

というわけで、あとは写真でご紹介。


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言わずと知れた北斎の赤富士。
齢七十を超えて描かれたものとは思えない。


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鈴木春信。性別は髪型で判別するんだって(すごくわかりにくいが、下は若い男)。

春信のころは、浮世絵は一枚が4000円くらいで、どちらかといえば好事家向けだった。
それが幕府の条例により単価がどんどん安くされていく(もちろん技術の進歩もあったわけだが)にしたがい、庶民に広まっていったっぽい。

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山種美術館は写楽も持ってるそうだ(吃驚した、だって山種といえば速水御舟しかイメージが……)。

どれもわかりやすい大首絵。
この浮世絵は八代目森田勘彌のほにゃらら(長くてめんどくさいので割愛)。要するに歌舞伎役者の絵。

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同じく写楽で、三代目坂田半五郎のほにゃらら。

背景には「雲母(きら)摺り」といって雲母入りのうす墨が塗られている。
人物を木版で刷ったあとに紙でマスキングして、その上から刷毛で塗るという面倒なひと手間がかかるわけだが、暗い歌舞伎小屋の中でぼうっと浮かび上がるように目立つ効果があったのではないかという話。

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写楽その三、二代目嵐龍蔵の金貸石部金吉。


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美人画といえば歌麿。
このタヌキの妖怪みたいなのはイヌだって(お座敷犬)。


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歌麿の美人画。髪の毛の生え際の細かさが凄い。

「こんな細かいの、彫り師が泣いちゃう」と思ったら、この毛割り(または毛彫り)の部分は彫り師任せなんだそうだ(と、「毛割(けわり)」の説明パネルに書かれていた)。
自発的にやってるってことは、こういう細かい作業が好きなのか? いくら細かくても無問題?(笑)

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広重の風景画コーナー。《東海道五拾三次之内 原・朝之富士》。

富士山が絵面から飛び出している。
広重にしてはめずらしく「冒険」している感じ(笑)。

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《東海道五拾三次之内 丸子・名物茶店》。

「梅若菜 丸子の宿の とろろ汁」と、芭蕉の句に詠まれた、名物とろろ汁を描いている。
これって、読者の「イキ」っぷりを試してるような気がするなぁ……(芭蕉さんの句を知ってりゃピンとくる、言わずとそいつが江戸っ子の「粋」ってもんよ、みたいな)。

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《名所江戸百景 大はしあたけの夕立》。

川面が波立つのは「わかりきったことなので描かない」のが浮世絵の美意識なんだそうで。

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ゴッホによる模写。

写実を旨とする西洋絵画では、川面の波立ちを描かずにいられないんだそうだ。なるほどね(笑)。

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《近江八景之内 唐崎夜雨》。

「拭きぼかし」と呼ばれる技法を多用した作品。
空の墨、水面の藍、松の葉の墨に拭きぼかしが施されている。

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《近江八景之内 唐崎夜雨》部分アップ。

ただの刷り物とは思えない表現の豊かさ。
しかし、広重って雨が好きだねぇ。
火消同心出身だから「水」をたくさん描いたってホント?(笑)

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これも雨(笑)。《東海道五拾三次之内 土山・春之雨》。

ちなみに山種美術館にある《東海道五拾三次》は、画帳だったものらしく、色合いがよいらしい(冊子状に重ねて保管されていたものだから、日光や空気との接触が少なくて色の保存がよい、ということらしい)。

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広重の風景画を締める三連作。《雪月花之内 雪》。


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《雪月花之内 月》。


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《雪月花之内 花》。
花は「波の花」。洒落てる。


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勝川春章の高弟、春好の浮世絵。


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珍しく「紫色」の状態がいい。

紫は、ツユクサの青とベニバナの赤を掛け合わせて作られる植物性の絵の具だったため、日焼けするとあっという間に色があせるらしい。

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勝川春章の作品《四代目岩井半四郎のおかる》。

岩井半四郎は要するに女形。艶やか。
上の作品と同じく「紫色」の状態がわりといい。
ちなみに春章は勝川派の始祖であり、葛飾北斎の(最初の?)師匠でもあったらしい。

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《四代目岩井半四郎のおかる》の着物のアップ。

こういう細かい紋様が好き。背景の唐紙の模様とか。
さりげなくカッコいい。

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今回の展示に合わせて、《四代目岩井半四郎のおかる》をイメージしてつくられた和菓子「夕涼み」。


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そのほかに、こんな和菓子を食べられますよ、という。


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スライドレクチャーの風景。
熱心な先生なので怒涛のスライド100枚くらい。


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自分のお土産に、ちどりの和紙テープを買っちゃった(本展示とは無関係だが)。

こういうシンプルな意匠って好き。
シンプルな分だけ味わい深いというか、無駄なくデザインセンスが絶妙というか。

一つだけ文句を云わせてもらうと、展覧会のタイトルが長すぎますデス(笑)。
とくにSNSでの拡散を目するなら、略称も作るべきじゃないのかな~。
ブロガー内覧会の規程どおり、この日記の見出しも展覧会の名称をフルで示したけど、長すぎてだれも覚えないと思うな……。

ああ、もう一つ文句があった(笑)。
文句というか提言というか。
「ゲストの写真は軽々にアップするな」というお達しを最初にすべきだと思う。
小さい画像や、後ろ向きなど顔がはっきりわからないものは問題ないが(自分もわざとそういうのを撮るようにしている)、お顔が明確にわかってしまう写真は、本人の承諾ナシに載せるべきじゃない。
このへんを遠慮しないブロガーは結構多いらしい。
そうそう、「遠慮しない」といえば、配布されたレジュメも作者の許諾なしに掲載すべきではない(自分の言葉に直して語るならOK)。
これは著作権が絡むので本来は当たり前の話なのだが、最近はそれを理解していないブロガーも多いとか。
この2点については、主催者が最初にしっかりと注意すべきである。

その他の点は問題なく、なかなか面白い企画だった。

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2016年8月21日 (日)

【グルメ】エッグセレント


実際に行ったのは一昨日だが、こちらで。
そして時間が経ってしまったので簡単に(現在9/2)。

せっかく六本木くんだりまで来たので、一箇所ぐらいパンケーキ屋に入ろうということで、その場で調べて行ってみた。
「卵 egg」+「素晴らしい excellent」がコンセプトのお店らしい。


千本松ミルクコーヒー

千本松ミルクコーヒー。セットドリンク+300円。

千本松牧場の牛乳入りカフェオレ。
メニューには「無糖」と書かれていたが、かなり甘くて吃驚した。
たぶん、牛乳の甘さなんだと思う。
本当にびっくりする甘さなので、一度試してみるといいかも。



キャラメルクレームブリュレパンケーキ
キャラメルクレームブリュレパンケーキ
キャラメルクレームブリュレパンケーキ
キャラメルクレームブリュレパンケーキ 1400円。

う~ん……ビミョー……。
クリームが、いくらなんでも甘すぎる気が……。
個人的には、もっとシャビシャビしたカスタードクリーム(イギリスで出てくるようなやつ)のほうがいいかな~。
バナナと一緒に食べると、「味を薄めてくれる」ので美味しかった(笑)。
あとはヨーグルトも添えてほしい(笑)。
(↑つまり味がくどい)

ちなみにかなりのボリュームなので(食べきれませんでした……)、「どっぷり甘いものをたっぷり食べたい!」人には向いてる。



ココナッツパンケーキ

ココナッツパンケーキ 1400円。

これは超おススメ。

写真と「ココナッツ」のイメージから、なんとなく濃厚でこってりしているのかと思っていたら、案に相違して品よくサッパリしたお味。
これならいくらでも食べられちゃう。
マカダミアナッツの香りがとても香ばしく、とてもとても美味しかった。
定番には定番なりの理由があるんだなぁ、と、感じさせられた。

関連ランキング:西洋各国料理(その他) | 六本木駅乃木坂駅麻布十番駅

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2016年8月20日 (土)

【グルメ】Museum Cafe THE SUN のジブリカフェ


実際に行ったのは昨日だが、こちらで。
そして時間が経ってしまったので簡単に(現在9/2)。

目玉焼きトースト&肉団子のスープ

目玉焼きトースト&肉団子のスープ 1080円。

↑これこれ。
これが食べたかったのデス(笑)。
パズーが実に美味そうに食べるんだもんなぁ。
実際、このトーストはめちゃめちゃ美味しかった。
パン自体が非常に美味しいんだと思う。
目玉焼きやクリームソースも塩気が効いててバッチリな感じ。

ミートボールスープはまぁ可もなく不可もなし(飲んだときに「あったまって美味しい~!」とかって感動はない)。
ミートボールが2個しか入ってないのって、ケチすぎない?
それには目をつぶるとしても、もうちょっとスープ(汁)を入れてほしかった。



まっくろバーガー

まっくろバーガー 1380円。

まっくろバーガーのアップ

まっくろバーガー、アップで。本当にまっくろけ(笑)。

↑酸っぱかった。
刻んだピクルスとかマスタードソース(マヨ入り?)とかが全部酸っぱくて(しかも自分の苦手な系統の酸味で)、あんまり食べられなかった……。
酸味が好きな人には非常におススメかも。

付け合わせのポテトは可もなく不可もなし。



青い海のかき氷

青い海のかき氷 700円。

金魚にズームイン

金魚にズームイン。

↑ぽにょのイメージだよね。
ふつーのブルーハワイかき氷でございます(笑)。
赤い金魚に全然味がなくて残念だった。
あとは、容器がポリなのはいただけない。
(ちなみにかき氷でも「天空のかき氷」だけはすごく立派なガラスの器に入ってくるっぽい。なぜ他のかき氷はポリ容器……?)



大博覧会記念パフェ

大博覧会記念パフェ 1280円

↑空と陸と海をイメージして作られたパフェ。
空洞があるのには笑った。
空と大地の間を空けてあるのね~わかるんだけどぉ~(笑)。
お味は普通に美味しい。
基本的には、ネタもの。

大博覧会記念パフェ:空と大地の隔たり

空と大地の間には隔たりがあって、具が何もない。


大博覧会記念パフェ:メーヴェ型?ホワイトチョコ

メーヴェ型のホワイトチョコ。




虹
実はこのとき、ちょうどすぐそばで雨が降っていたらしく、何度も虹が出てきれいだった。

お店は90分の時間制限があり、恐れていたよりずっと回転がよさそうだった。





関連ランキング:フレンチ | 六本木駅乃木坂駅麻布十番駅

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2016年8月19日 (金)

【展示】「ジブリの大博覧会」


これも時間が経ってしまったので、簡単に(現在9/1)。

一度は行くべきだろうと、行ってみた。
友人が、飛行モジュール展示は青空を背景にして見たいというので、頑張ってギリギリ日中の時間帯で。
まだ学生が多く、それなりに混雑していたけど、最初にチケット売り場で10分くらい並んだ以外は、ほぼ待たされることなく観覧できた。


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いろいろあるんだけど、やはりおススメは飛行モジュールの模型の展示と、猫バス。


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ここの猫バスは大人も乗れちゃうのだ(「ジブリの森」の猫バスは子ども専用だと聞いた)。
さすがに20分近く待ったが、まあ、ここは並ぶべき。
よくできているし、やっぱり触ったり座ったりするだけでなんとな~く楽しいよね(笑)。


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飛行体の模型は、今回の展示全体の目玉だ。


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目玉としての役割は十分果たしていたものの、どれも結構な高さに吊ってあるので、細かいところまで見えないのがネックかも。
もちろん、細かいところを見ても、私なんかにはわからないわけだが、「手の届かないところにある!」と思うとちょっとだけストレス(笑)。

とはいえ、中心に据えてある阿呆船の模型は、素直に「見ごたえがあった」。
『ラピュタ』のオープニングに出てくる古代超文明の、巨大な船(戦艦?)が紙と木で再現されており、上から吊られたそれがときどき下の方に下がってきたり、また上がっていったりする(それに合わせて船のパーツがパタパタ動く)。
この阿呆船の下には、同じく『ラピュタ』オープニングで描かれていた超文明の担い手らの街(または工場?)のジオラマが作られているため、ちょうどその街の上空を上がり下がりしているように見える。


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ここのコーナーでは、子ども(主に男の子)が目立ってて面白かった。
いつまでもいつまでも見ていたり、走り回ってはまた戻ってきて見たり、なんとなくこの空間に継続して居る時間が長いようだった(笑)。

あとは、同じ場所に「飛行機の歴史」のような掲示があり、まあまあな読み応えだった(大部分はイラストなので、子どもも楽しめそう)。

この時間帯、ちょうど都内では局所的に雨雲が発生しており、窓から北を眺めると青空なのに東を見ると雲だらけ、といったような現象に出会ったのも面白かった。
二通りの背景で楽しめたわけだった。

ああ、そうそう、別コーナーで「トトロのぬいぐるみの試作品」が展示されていたのだが、めちゃくちゃ「かわいくない」デザインで、すごくすごく可笑しかった。
笑いが止まらないくらい、「かわいくない」のだ。
(それを逆手にとって、物販コーナーで「復刻限定販売」を謳っておったなぁ)

あとは、一面の広告展示も見ごたえがあった。
ジブリ作品の広告を大小にかかわらずすべて保管してあり(新聞のテレビ欄下に載った映画の広告や、電車内に貼られた小さな帯状のカラー広告まで)、こういうことをきちんとしている人が一方でいるから、ジブリはやってこられたんだなと感じたりもした(鈴木プロデューサーのことです)。

展示を見終わったあとは同じフロアのカフェでジブリメニューを堪能し、その後、物販コーナーへ行ったらオオトリ様と目が合ったのでうっかり連れ帰ってしまった。
長くなったので、ジブリメニューは別の記事にて紹介しよう。

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2016年8月15日 (月)

【映画】『シン・ゴジラ』


時間が経ってしまったので、簡単に(現在8/31)。
なかなか面白かった。
とにかくびっくりしたのは、「合成です」「特撮です」という感じがまるでしないこと。
「つくりもの」って印象がゼロですヨ。いや~驚いた。
以下、ネタバレあるかもなので、嫌なひとはここでストップ。


まず当たり障りのない感想から。
前半ずっと「会議は踊る」なんだけど、なんつーか、タイミングの出し方が絶妙なのか、会議中のお偉いさんの発言がすべてギャグにしか聞こえない(笑)。
巫山戯ているわけでは全然ないのだが、とにかくギャグに聞こえてしまう。
会議ってアホらしいわ。
しかし会議を経ないと何も動かん(作中、だれかが民主主義のせいにしてたけど、それは違いマス)。
ミサイル一つ発射するにも、許可を求める発言が現場からいろいろ経由してやっと総理まで届き、総理がOKを出すとそこから同様の伝言ゲームを経てやっと実施に至る(あるいは実施されない)。
これは実行力の面からみると弊害に映るが、セーフティなんだよなぁ。
ま、いいや、このへんはようわからん。
とにかく前半の会議ラッシュは滑稽だったってことで(そのおかげで会議場面ばかりにもかかわらず、観客は結構ストレスなく見られるのかも)。

ほかにもいろいろあるんだけど、書いてるときりがないわ。
とゆーわけで、今回のイチオシ。
なんといっても蒲田くん。
なにがなんでも蒲田くん。

注:「蒲田くん」とは、ゴジラの第2形態。蒲田から上陸してしばらく匍匐前進していたころの姿を指す。

いや~、気持ち悪かったよ蒲田くん(笑)。
濁ってて焦点の定まらないあの目つきが忘れられない。
前肢が進化途中で移動ツールとして全く使えないから、ずるずるぐにぐに進むしかないんだけど、その感じがなんとも「ただの生き物」っぽくてイヤ(注:ほめてます)
生きて、動いてるだけなんだよね。
生きてるだけ。
ニンゲン側の被害は甚大だったけど、でも奴は別に街を破壊しようとか人間殺そうとかは考えてなくて、ただ生きてるだけ。
サイコーですよ、蒲田くん。

なんでこんなに蒲田くんばかり印象に残っているのか、自分でもよくわからない(笑)。
ただわかるのは、「もふもふ蒲田くん」があったら即購入するだろうということだけだ!
なぜどこにも売ってないんだ!(怒)
ただし、かわいらしいつぶらな瞳で作ってたら買わない。
スペックはだいたいこんなの希望。

「もふもふ蒲田くん」
全長25センチ。しっぽ分はそれよりはみ出していい。
目玉は大きめに作ってよいが、黒目部分はぱっちりさせず、どろっとした気持ち悪さを出す(ここでつぶらな瞳を採用すると蒲田くんのアイデンティティが失われてただの怪獣ぬいぐるみに成り下がるので注意)。
全身、もふもふな素材でカバー。体液部分(もちろん赤)は毛を長くしてもいいかも。

売れると思うんだけど(特に女子に)。
なぜどこも作らんのだ?

もうちょっと真面目な話も書こうかな(笑)。
いや、蒲田くんの話も自分的にはかなり真面目なつもりなのだが。

さておき、構造的に「うまいな」と思ったのは、「核を使う」という通告の使われ方だ。
現実をシミュレートしていくとそうなる、ということかもしれないが、自分はそういう方面には疎いしそれはこの際おいておいて、何がうまいかというと、「核を東京に落とす」という条件がないと、観客はゴジラを倒す側に感情移入ができないのだ。
だってゴジラって生きてるだけなんだもん。
ただ「生存してる」だけだから善悪の範疇外なのだ。
「せっかく蒲田くんが鎌倉さんの形態にまで成長したのに、どーして殺しちゃうの」という気持ちを抱えたままだと(観客は災害の当事者ではないのでこの観点が可能……)、巨大不明生物特設災害対策本部(巨災対)に心からエールを送ることができない。
でも「核を落とされる」となれば、話は別だ。
そこで話の展開を受け入れる準備ができちゃうわけだ。

などとくだらない妄想をつらつら考えられる作品であった。
人間模様も楽しいっちゃ楽しかったけど、その感想書きはもっと思い入れの強い他者に譲ろう。
とりあえずだれか「もふもふ蒲田くん」を出してください。

追記: あのゴジラの動きを全部野村萬斎が演ったかと思うと本当にキモい(注:ほめてます)。見てて違和感が全くないとゆーか、事実、そう動くだろうとしか思えないんだもん。なんでゴジラの動き方なんかできるんだよ~(汗)。

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2016年8月14日 (日)

夏の祭典にご来場いただきありがとうございました。


やっと書く順番がまわってきた……(これでも多少すっ飛ばしてある)。

夏の祭典にご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

今回は、大人しいジャンルばかり抱き合わせの配置だったせいか、人通りもゆるやかだしあまり暑くないし、店番としては楽チンな一日でした。
もっとも、その分、顧客数が伸びずに売り上げも減ったけど(笑)。

新柄「とりロボ」は、ネーミングがよかったのか何だか、Tシャツの売れ行きが非常によくて、こちらがびっくりするほどでした。

20160814torirobot

対して「クニサダのまるざる」のほうは鳴かず飛ばず……古代中南米柄じゃないからか……でもかわいいと思うんだけど……だめじゃろうか……。
というわけで、「まるざる」はまるごと在庫として冬にもお目見え予定(涙)。
刷り具合バッチリですんで、次回は手に取って見てやってくださいませ。

20160814maruzarut

ちなみにコットンバッグはどちらの柄も残ってます。
とりロボ500円、まるざる600円(素地のバッグの値段が違うのです)。

20160814newbags


新刊もちゃんと出しました。
マップに誤記があったけど(汗)。
それには目をつぶってもらうとして(エラータもホームページで公開したし)、ちゃんと毎回「新刊」は出してますよ!
でも売れない(笑)。
販売数がゼロじゃなかったのは有難かったですが。
文章の旅行記だからマンガと比べて売れないのも当然ながら、やはり当方がグッズ屋として定着してしまったのでしょうか……。
さておき、新刊は『老骨、アメリカ横断』でした。
70歳代の夫婦がレンタカーで米国を東西横断する話。
実はこの本編よりも、個人的には「おまけ」部分がおススメです。
毎日の走行距離とガソリン補給量の一覧表とか、宿泊費用の一覧表とか、アメリカの道路事情とか、当世米国ガソリンスタンド事情とか、ちょこまかとした(しかも新鮮な)お役立ち情報が載ってます。
いまからでもぜひご購入を!
ISBNも付いてるよ!(笑)

201608oldbonesusa

缶バッジの売れゆきは最近大人しいですね。
一通り行き渡ったってことなんでしょうか。
ここ数回は、むしろストラップががんばってる感じ。
缶バッジのほうが安いのになぁ。フシギ。
マーケティングは難しい(いや、別に専門的なことは何もせず、作りたいものを作ってるだけですが)。

うっかり夏に「とりロボ」を新柄にもってきてしまいましたが、来年は酉年なので、年末も「鳥」ですね。
「鳥づくし」で行く予定です。
私の大好きなチャンカイの小鳥ちゃんも登場!
(正確には、小鳥ちゃんはグッズ展開はまだだけど、『十二支刻記』にてお披露目済み。)
日本の「ちどり」もそうですが、こういう小さくてシンプルな柄こそ、もっとも「味がある」と思うのです。

それではまた、冬にお会いできますように。
ご家族へのコミケ土産に困ったら、ぜひお立ち寄りください(笑)。

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