実際に行ってから一か月経ってしまった……(現在5/2)。
「埼玉のカッパドキア」というコピーにうっかり惹かれて、吉見百穴を見に行ってみた。
池袋から東武線で40分くらい。
吉見駅からは徒歩20分くらいだ。
ほとんど平らなので、ぼちぼち歩くにはちょうどいい。
(バスも駅前から出ているらしい)
ちょうどお花見のラストチャンス、といった風情だった。
向かう途中、手前には岩室観音のお堂がある。
なんとここでは簡易四国八十八ヶ所めぐり(笑)ができちゃう。
(二ヶ所に分かれている)
胎内めぐりもできるっぽいが、とりあえずお堂の上に昇るにとどめた(のんびりしてると吉見百穴が閉まっちゃうから)。
お堂に行くには階段を昇ります。
古っぽいお堂。雑然とした感じではあるが、今でも使われてるのかも。
お堂の天井はこんな感じで、凄かった(懸造りっての?)。
釘は一本もなく、大工さんの勘だけが頼り。
お堂を出て吉見百穴へ向かう道沿いの、すぐ先にある変な場所。私有地らしい。
肝心の、吉見百穴。
昔は「ひゃっけつ」と読んだらしいが、今は「ひゃくあな」となっている。
入場料300円とお安い。
年中無休で、8:30~17:00まで開場。
この中央通路のほかに南通路があるらしいが、現在は修復中で登れない。
古墳時代終末期の、横穴墓群。
昔昔の人々の、お墓である。
明治のころに調査され、「先住民族である矮人(こびと)の住居だ」という学説が唱えられた。
この説はしばらく信じられていたらしいが、その後訂正された。
大きい人は入れないくらいの小さい穴がほとんどですが……
中には内部で立っていられる大きな穴も。
上の方からの見晴らしが素敵。
でもって、百穴の下には軍需工場跡もある。
第二次世界大戦末期、調布の工場が焼けたからこっちを軍需工場にしようと、一階部分にトンネルが掘られたらしい(遺跡(墓穴)のいくつかが潰された)。
トンネル内は、場所によっては真っ暗で、とてもヒンヤリしていた。
夏に来ると気持ちよさそう(彩の国クールスポット100選に入っている)。
そこそこしっかり掘ってあったけど、ここで飛行機を造るのはちょっと狭くないかい……? 壁もあんまり綺麗にならしてないし……。
結局完成する前に終戦を迎えたらしい。
もう一つの目玉は「ヒカリゴケ」。
関東平野で見られるのはまれだとか。
おまけのぜんまい。春だなぁ。
あとは勾玉づくりを体験できるセンターだとかお土産の売店だとかがあるけど、百穴を見て満足したのでそのまま帰った。
でも「まっすぐ」には帰らない(笑)。
すぐそばの川原の土手に陣取って、お花見しながらお団子を食べるの巻。
向こうにもご同類が。
川そばで風が冷たいが、とにかくお花見(笑)。
といっても、川原に降りる階段に座って食べることにしたので、桜を見るには後ろを振り向かなきゃならない(笑)。
それでもいいロケーションだった。
花見団子!!!
川を渡ってくる前に、「富久屋」という和菓子屋さんがあって、そこで買い込んでおいたのだ。
「富久屋 工場直販店」。大通りからちょっと左に入ったところにある。
牡丹団子。富久屋の名物?
お餅がもっちもち。
わらび餅もイケます。
川原を後にして駅へと変える途中、橋を渡ったところにあるお寺に寄ってみた。
なんだかカオスでヘンテコなお寺……「優しい僧侶」がいるって広告打ってます(笑)。
いろんなものが祀られていて、どれにお参りすればいいやらよくわからない(笑)。
とりあえず白蛇さまにはお参りしておいた。
階段を上まで昇りきったところにあったお堂。
お堂の狛犬?
裏手に祀られていた白蛇さま。わざわざお堂の裏まで歩いて回らないと気づけないんですが。
帰りに、道の途中にあるケーキ屋さんに寄ってティータイムを過ごした。
う~ん……ケーキはどれも見た目はいいけど、お味がいま一つ……。
特に粉モノ(タルト生地とかシュー皮とか)に味がないのがよくない。
カスタードクリームもさほど美味しくなかった……。
この価格なら、富久屋の和菓子を余計に買うほうがいいなぁ……個人的には。
しかも最悪なことに、セットで頼んだコーヒーが信じられないくらいぬるかった。
これのどこがホットコーヒーなのだ?
友人は紅茶を頼んでいたが、これがまた味も香りもしない「お湯の次」みたいな紅茶(自称)だった。
ちょっとこのドリンクは凶悪すぎる……。
ケーキセットへの不満はさておき、なかなか面白い半日だった。
首都圏から1時間くらいでも、こういうところはまだまだあるんだろうな。
有名無名取り混ぜてちょっと探してみようっと。
おまけの写真。帰りの橋の上から撮った百穴方面。
想像よりずっと風景の美しいところでした。
最近のコメント