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2016年3月23日 (水)

【映画】『ヘイトフル・エイト』


時間が経ってしまったので、記録だけ(現在4/19)。
クズ野郎しか出てこないゲスな映画を見てきた(笑)。
原題の Hateful Eight は、「憎悪にまみれた8人」か、「忌まわしき8人」か。
「8人の憎まれっ子」じゃあかわいすぎるね。
おっと、まだ見ていない方はここでストップ。


……………。
……………。
感想を書こうと思ったけど、特にないや(笑)。
だって、暴力暴力また暴力、殺して殺して殺されて、ってので終わりだし(笑)。
中二病のヨロコぶセリフ(悪役モノばっかり)をさんざん味わい、予感はもちながらも意表をつく展開で飽きずにバイオレンスを楽しむ。
それ以外に何もございません、ええ。
ま、それだけあればいいか、娯楽映画なんだし(笑)。

最初に云ったとおり、クズ野郎しか出てこない。
あ~、まぁ、正確に云えば、御者らと、「ミニーの紳士服飾店」の元のスタッフたちはクズ野郎じゃないかも。
「いい人間」だったかはわからないが、少なくとも「殺されても仕方ないよね」とは思えない、「殺されて気の毒」な人々だった。
あとはまぁ、「殺されても仕方ないよね」なニンゲンばかり。
でも俳優はみんなイキイキとヤッてるから、楽しかったんだろうなぁ。
なんだかんだでデイジー・ドメルグは凄い存在感だった。

ジブリ映画によく参加している種田陽平の名前がエンドロールで出てきたのにはびっくりしたけど、実は『キル・ビル』でも参加していたのね、知らなんだ。
舞台となったお店の外装も内装も、彼がデザインしたらしい。
とくに内装は、どこにもかしこにも細々といろんなモノがあって、あとから考えてみれば「醜くなくごちゃごちゃしてる」ところがジブリっぽかったかも。

欲を言えば、あと20分短いとよかった。
まぁそれでも、これだけ暴力的な映画なのに、嫌な後味は残らない、由緒正しい娯楽映画である。
良くも悪くも、あとに残らない作品だった(嫌悪や懊悩をひきずらないでいい代わりに、あとに残る感動とかもナイ(笑))。

追記。
「これってタランティーノ版『そして誰もいなくなった』だよね」と云って観始めたが、ある意味で正しく(閉鎖系でどんどん人が死んでって最後にだれも生き残らないストーリー展開においては正しい)、ある意味で的外れだった(先入観ナシで見たらおそらくアガサ・クリスティの欠片も思い浮かばないだろうから)。

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