【展示】『ボッティチェリ展』(東京都美術館、東京・上野)
時間が経ってしまったので、簡単に記録だけ(現在3/14)。
友人Mに誘われて『ボッティチェリ展』を観に行ってきた。
昨年6月にも見たような……こういうのって結構重なるよね。
今回の展示は、本当に絵画作品がメイン(前回のフィレンツェ&ボッティチェリ展は半分メディチ家とフィレンツェの経済史だった)。
しかもお師匠のフィリッポ・リッピや、その息子のフィリッピーノ・リッピの作品もそこそこの点数が展示されていた。
フィリッポ・リッピって……友人Mいわく「生臭坊主」だけど、本当に生臭な感じの絵を描くのが可笑しい(笑)。
このひとは修道院の修道僧だったのに、自分が司祭職を務めていた女子修道院で見初めた修道女(つまり女の坊さん)を拉致って、子どもを作っちゃったほどの超生臭坊主だ。
絵に描かれる女性の目つきがいちいち生臭く見えちゃうのは気のせいか(笑)。
対するフィリッピーノ・リッピは、「綺麗」な絵を描く。
このひとの作品を見ていると、なぜか私は少女マンガを見ているような印象を受けてしまう。
う~ん?
ボッティチェリはいろいろヘンテコな部分もあるんだけど(女性のヌードが男性のそれにしか見えないとか空間のパースがおかしいとか)、透かしのように黄金を使うのがものすごくうまい。
聖母マリアや幼子イエスや天使の頭上にかかる光輪なんかもう絶妙の透け感だ。
本来語るべき部分は他にあるのだろうけど、私にとって今回一番の印象はそこだった。
でもって、それと関係ない『書斎の聖アウグスティヌス』が好き(笑)。
あと、『美しきシモネッタの肖像』は、生気っていうか男気っていうか、迫力があってよかった。
フィレンツェ随一の美女とたたえられた女性を描いた作品だけど、なんとな~く「綺麗な美人画」って感じじゃないんだよね~。
描写は細かいものの写真的な描写ってわけでもなく、それでいてリアルな生気を感じられるのが面白かった。
やはりイタリアルネサンスの華(の一つ)だよなぁ。
連れてってくれたMに感謝。
ボッティチェリの自画像(人間大)と一緒に撮影できるヨ!
同じ都美術館内のレストランにて。
まあまあでした。
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