【展示】『生命大躍進展』(国立科学博物館、東京・上野)
二度目の来訪(一度目と二度目と別な友人を連れてきたから)。
端的に云って、おススメの展覧会だ。
『大アマゾン展』で「落第」を宣告したときの欠点が、全部払拭されている。
(「落第」については2015年5月15日の日記参照……しなくていいけど。ともあれ、きっと似たような感想を持った人が多かったに違いない)
子どもがちゃんと見て楽しめるようになっているのがいい。
化石は大人からすると低めの位置にあるから、これなら小さい子でも見えるだろう。
映像がたくさん用意されているのも素晴らしかったが、何しろ個人的なイチオシは「充実した説明ボード」である。
かなりの枚数を作ってあった。
字は大きいし(大人用もネ!)、ルビも考えて振ってあるし、子ども専用の説明ボードが別に用意されているのもGood(大人だってそっちだけ読んで回ってもいいのだ)。
展示にもよるけど、とりわけ時系列で物証(化石)を並べて歴史を追っていくようなオーソドックスな展示では、ボードが充実していると「充実した展示だ!」と感じられる(オーディオコメンタリーを否定するわけじゃないが、そっちに偏った展示はむしろ「手抜き」だと感じる)。
説明ボードって、実は用意するのが凄~く面倒なんだよね。
それはわかってるんだけどさ。
展示する側は全部を用意するから大変だけど、見る側としては自分の気になった部分だけ読めばいいもんネ(←ヒドイ奴)。
いっぱいある説明文のうち、好きな化石のやつを読んじゃ次のところへフラフラ~、と、いうことをできるのがイイのである。贅沢。
あとはいろいろと「実体験してもらおう」という意図が表われていたのもよかった。
個人的に「こりゃ面白い」と思ったのは、人類(原人とか猿人とか)発祥後のブロックで、足跡の化石のコピーを床に展示してあったところ。
その上がガラス張りになっており、自分でも足跡をなぞって歩くことができる。
実際にやってみたところ、かなりの大股でびっくりした(だって今より小柄だったんじゃなかったっけ?)。
親子の足跡なので、隣に歩幅の狭いかわいい足跡もついている。
この歩幅で左を歩く大人についていくのは大変だっただろう、もうちょっとゆっくり歩いておやりよ母ちゃん、などと考えながら説明ボードを見たら「成人オスと子どもの足跡と考えられている」。
ああ、やっぱり。
男って、周りの奴の歩幅を気に掛けたりしないもんね、自分だけ好きなように歩いてさ。
こんな昔から無神経だったとは!(笑)
とまぁ、こんな感じで楽しめた。
化石を触るコーナーもあったし。
どんな色でも形でも触るとただの石なんですが……当たり前だけど……まぁ、子どもは触れるだけでドキドキして楽しかろう。
ほかにもいろいろあったけど、とりあえずこの辺で筆をおかないと、いつまで経っても書き終わらない(笑)。
大人にも子どもにも非常におススメな展示だった。
これで化石好きな子が増えるといいね。
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