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2015年7月 6日 (月)

【映画】『マッドマックス 怒りのデスロード』


一か月以上経っちゃったので、簡単に(現在8/24)。
念のため、まだ観てない人はここでストップ。

畏るべしジョン・ミラー。
70歳でこの妄想力……だれも追いつけないっぽい……。

映画について一言で云うと、おバカちゃんな男ども(おバカちゃんじゃない男って見たことないので要するに全員対象)が、あまりの中二な世界に脳内物質出しまくって歓喜に震えちゃって、見終わると文化的言語を発せられなくなる作品………何も解説してないな、コレ(嘘は云ってないが)。

とにかくスゲー妄想力(中二力?)なのだ。
私にはサッパリだが、クルマの扱いとかもブルブル来ちゃうらしいし(すみません、自分が理解してないんで上手く説明できません)。
とりあえず彼氏と行く女性は事前にスプレーを用意しておき、映画が終わったら「私のために死になさい」と云いつつ口元にスプレーしてやると相手は喜んで死ぬかもしれん(注 : 危険なので絶対にヤらないでください)。

私が気に入ったのは、まぁいろいろあるんだけど、次の5点かな。
ヒロインかっこいい!(ここまで徹底してもらえるとイイネ!)
・色っぽいシーンはあれど、濡れ場はない!(男の映画監督って平気で短時間のおつきあいでの濡れ場を演出するけど、女は男と違って判断に時間をかけるんだよ! 簡単に作らないところが客に媚びず清々しい~)
ハイオク万歳!(見た人はわかる、見事な伏線拾い)
「木」を知らない!(見た人はわかる、見事な世界観演出)
ギターが火を噴く!(いやもう、見るだに楽しそうで……あのギタリスト、撮影中は至福だったろうなぁ……すごく個人的な偏見によれば、だいたいギタリストはそういう短絡ちゃんが多いし)

ここまで中二なのは、1つには「ディストピア」を描いてないからだよね(よくその引き合いに出されるけど)。
もちろん結構絶望的な世界なんだけど、システム的な間違いと対決しているわけでなく(それやると社会性が増して、その分、中二性が減少する)、あくまで人間対人間を、その人間を翻弄する世界(砂嵐とかさ~)と絡めながら描き出している。

実は善も悪もない。
「どっちを応援したいか」という感情は個々人に生まれるけれど、善だから、ではない。
もちろん、主人公側に感情移入できるよう、よりよい未来を選択するように作られてはいるが、善悪じゃないんだよなあ~。
ちょっとビックリ。
あと、独裁者はいるが、人種差別はない。
恐らくその点にいっさい気を遣ってないだろうにもかかわらず、そういう視点はどこにも入ってこない(これもビックリ)。
ものすごく暴力的でありながら、余計な偏見の入る余地がないってのは、監督の妄想がそういうくだらん感情を超えたところにあるからなんですかネー。

まぁ、面白かった。
見ると目が疲れますが(笑)。
暴力的な映画のくせに、後味は悪くないし、もう一度くらい見てもいいいかもと惑わされる極上のエンターテイメントだった。

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