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2015年7月22日 (水)

【映画】『バケモノの子』


アニメ・マンガ等の超キッチュな話題は取り上げないことにしているのだが、これはジブリ同様例外ということにした。
といってもあまりに時間が経ってしまったので(現在8/31)、もう見た記録だけ。
それでもまだ観てない方は念のためここでストップ。

化け物の世界ということで「どーかなー」と思っていたのだが、案外簡単にその世界に入り込めた気がする。
現実の(しかも現代の)世界で狼男などを描くよりは、むしろ異世界で異世界人を描く方が「無理矢理」な感じがないのかも。

まぁ、主人公(九太)と主人公(熊徹)がどっちも意地っ張りで(笑)。
それでも何かを見つけて折り合っていく演出が本当にギリギリで、これはなかなか根性がないと描けないなぁ、などと思ったのだった。
二人とも馬鹿で、だが逆にその分カッコいい。

魅力的な脇役が多く(なぜ西遊記なんじゃい?)、これがストーリーに厚みを与えている。
やっぱり脇役がよくないと話も面白くないよね。
その中で、なんといっても一番の食わせ者はウサギである。
宗師さまという化け物たちの(渋天街での)リーダー。
あんた、最初から全部オミトオシだったんじゃないの!?と、つい突っ込みたくなる役どころなのだ。
声優がまた飄々と声を当てていて(津嘉山正種である)、楽しかったんだろうなぁ~と勘ぐっちゃう。
(まぁ、熊徹の声優(役所浩司である)も、百秋坊の声優(リリー・フランキーである)も、多々良の声優(大泉洋である)も、総じて楽しそうだったよね、声がイキイキして)

監督はきっとどこかで「不器用なダメおやじ」と出会って、良い意味で衝撃を受けたんじゃないのかな。それが原動力だったりしないかな。
などと勝手に思ってみたり。

全体に楽しいエンターテイメント作品だった。
もう一度観に行ってもいい。
(でもどれか一つだけ選べと云われたら私は『サマーウォーズ』を選んじゃうかも)

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