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2015年6月27日 (土)

【展示】『ボッティチェリとルネサンス~フィレンツェの富と美』(Bunkamuraザ・ミュージアム、東京・渋谷)


もう半月以上前のことになるので、行った記録だけ(現在7/21)。
友人Mと見に行った。

今回の展示では、ボッティチェリの絵も見ながらフィレンツェの歴史を経済面からお勉強。
(どっちかってーとフィレンツェの経済史メインだったよーな……)
フィオリーノ金貨、丸くて綺麗でした。
あれはいい。
金銭的価値もあろうが、目で見ても欲しくなる。
ヨレヨレで手触りのおかしいドル札はすぐ使ってしまいたくなるけど、ピンピンの千円札はお財布にとどめておきたくなるってゆー意味での「欲しくなる」。
でも金貨だし歴史的遺物だし、とても手に入れられん……(涙)。

フィレンツェといえばメディチ家であるわけだが、これまでうすぼんやりとしか知らなかった興亡を、この展示でしっかり勉強させられた感じになった(笑)。
実は「どうして金融業なの?」って、疑問だったんだよね。
金貸しは賤しい職業だからクリスチャンには禁じられてたはずでしょ?(それでユダヤ人ばかり金貸しになることになってシャイロックが生まれるってゆー……)
と、思ってたら、金貸しじゃなくて手形の手数料で儲けてたのかー!!
知らなかったー!!(←ただの勉強不足)
しかしそれってただの抜け道だよね、手数料を取らないならただの「肩代わり」だけど、取って儲けてる以上は金貸しと変わらないんじゃないのー!?
「頭がイイ」ってことだけど……なんか……腑に落ちない……。

美術展を見に行って、一番大きかった感想がコレ↑(笑)。

ボッティチェリの絵は、まあまあ(すみません、最近モダンの方が得手で……)。
この時代は遠近法がまだおかしいところとかあって、「この廊下、どこに続いてんの」みたいなヘンテコさ加減が楽しい。
あとは子供の描き方が変。
大人を縮小しただけのような描き方をしている画家もいて、要するに頭の大きさが小さすぎる(笑)。
頭が小さいゆえ6等身くらいで、子どもと云うよりおばけみたい(笑)。
でも笑うと怒られるんだ、悪魔に殺された子どもの話だったりするので……。

ボッティチェリが最後にサヴォナローラに傾倒したことは知らなかったが、それにしては最初から最後まで彼の絵にはマイナスがないように見えた。
精神性ばかりを強調すれば、俗な見物人(私のことです)には鼻につく部分が出てきたりするものだ。
が、それはなかった。
金(カネ)のうねりに揉まれ、一転、信仰の荒海に漂っても、彼自身は案外ひどく健全な人間だったのかもしれない。

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