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2014年9月の記事

2014年9月30日 (火)

【舞台】「小指の思い出」(東京芸術劇場、東京・池袋)  #小指の思い出


昔の話なので行った記録だけ(現在10/28)。
そもそもいい感想は持っていないから、ファンの方はここで読むのをやめるよろし。

野田秀樹の戯曲を「マームとジプシー」の藤田貴大という演出家が演出した舞台。

何が気に入らなかったって、BGMがうるさすぎ。
セリフがものすごく聞き取りにくかった。
せっかくの生演奏なのにもったいない。
しかしそもそもエレキ系の生音が鳴り響く中で長いセリフを通そうという演出が無謀なのでは。
しかもそれが「言葉遊び」をメインとする野田の戯曲ときた。
選択が間違っているとしか思えない。

役者は一所懸命演じているのだが、とにかくセリフが聞きづらい。
二人組(六月と正月)の女優は怒鳴るようにしゃべるし(声は大きいが実はセリフは聞きづらいまま)、セリフが聞きとれない以上は言葉遊びの謎解きも楽しめないし、なんかもう何を見ているのかわからん感じ。
俳優の中では、校長やらアサシンやらを演じた男性と、主人公である当たり屋の少年(三月)を演じた男性だけが、わりあいセリフを聞き取りやすかった。
(あとで調べたらこれは松重豊と勝地涼だったので、なんとなく納得)

自分はどうも音響の使い方がうまくない演出家はとりわけて好きじゃないらしく(串田和美とか)、この作品もそのパターンになりそうである。
演出家はお若い方なので、まぁ、機会があればあと一回くらいは見てもいいけど(逆にこんな批判する奴は見に来んでいいと云われそう)。

あとは、スタンスがきちんと決まっていない演出はあまり好きじゃないかも。
もうだいぶ時間が経っちゃったんでうろ覚えなんだけど、「母さん」が処刑されるときに、「妄想の子どもを殺さないために、現実の子どもを殺しただろう」と告発されて、「妄想の子どもを愛さずにいられなかった」と叫ぶようなシーンがあったと思うのだが、ここで何を伝えたいのかが全然わからない(役者さんたちのセリフには情感がこもっておりました)。
「現実の子どもを殺した」と静かに非難する側に肩入れしているのか。
それとも「妄想の子どもを愛さずにいれらなかった」ような「母さん」に同情しようとしているのか。
「その両方」というならまだわかるが、「どれでもない」みたいだったんだよな~、いわゆる「投げっぱなし」?
あなた(演出家さん)は私たち観客にメッセージを送りたくないのか?
私たち観客となんらのやりとりもしたくないのか?
スタンスが決まっていない、とは、そういうことだ。

ああ、もう、やめよう。
とにかく上手い演出家の舞台に甘やかされた私としては、久々に「金返せ」と思った貴重な体験だったのだったのだった。

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2014年9月28日 (日)

【グルメ】チャヤマクロビ 伊勢丹新宿店(AKくんを祝う会)  #チャヤマクロビ


これも昔の話になってしまったので、簡潔に(現在10/24)。

友人がめでたく結婚したので、いつもの仲間で集まってお祝いすることになった(総勢7名)。
セッティングは幹事の M にすっかりお任せでラクチンラクチン。
奥様がヴィーガンという話だったため、新宿伊勢丹のチャヤマクロビが会場に。
その「会」について一言で云うならば「しゃべりっぱなし」だった。
みんな、久しぶりで楽しいから(この面子なら何云っても通るし)ここぞとばかりにしゃべりまくりますですよ(笑)。
私も久々にみんなと会えて楽しかったし(一人だけ仕事で来られなくなって残念だったが)、まぁ、主賓にも楽しんでもらえたっぽいし、よかったよかった(笑)。

というわけで、しゃべる(&聞く)のに専念してしまい、お店の人がいろいろ説明してくれた料理の内容をとんと思い出せませぬ(トリ頭と呼んで)。
ざっと写真でお楽しみくだされ。


バーニャカウダほか前菜

バーニャカウダほか前菜。
チーズに見えるのはお豆腐だったと思う。


ベジタリアンコロッケと人参のシリシリ

お肉を使ってないコロッケと、人参のシリシリ。
これだけ撮影サイズ変えるの忘れちゃった。


サラダ

とても彩りが綺麗なサラダ。


パン

パンもふかふかで美味だった。
上に塗ってあるのはなんかお味噌みたいなクリームだったっけ?


ショートケーキ

デザートには上白糖を使わないショートケーキ。
スポンジも米粉製だったかもしれない。

最後に。
ここのお店で一番感動したのは、とても優しかったことだ(料理への言及じゃなくてゴメン)。

デザートのメッセージプレートを用意してもらうため、友人による結婚のお祝い会だというのはもちろん伝えてあったろうが、それにしたって、こちらに対して「時間です」的なことをいっさい云わないし感じさせないのだ。
おかげで4時間ノンストップですよ(笑)。
真似するべきことではなけれど(汗)、それだけ居座っている客を追い立てない(「お祝いだから」と気を遣ってくださったのだろう)、そうした「人に対する優しさ」が、このお店の一番の長所だと思った。
お料理に対する姿勢とも共通してるのかもしれない(そもそも店の方針が「人に優しい料理を」なのかもしれないってこと)。

あとで幹事の M が「デパートのレストランに4時間もいたのは初めてです(笑)」と書いていたが、私だって初めてでしたヨ(そして云わせてもらうなら、4時間のうち少なく見積もって60分は当の M がしゃべってたと思う次第デアル)。

チャヤマクロビ 伊勢丹新宿店
夜総合点★★★☆☆ 3.4

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2014年9月27日 (土)

【イベント】ツーリズムEXPO & スリランカフェスティバル #ツーリズムEXPO #スリランカフェスティバル


一度行ってみたいと思っていた旅博。
今年からなんだか二種類が一つにまとまって開催されるそうで、思い切って行ってみることにした。

しかし。
なかなか会場(ビッグサイト)にたどり着かない。
なぜって、手前のプロムナードで「スリランカフェスティバル」をやってるから!!
元々は代々木公園でやるイベントだったのが、デング熱騒ぎによる閉鎖でこっちへ移動したものらしい。
むしろこっちの方がよかったのでは?
ツーリズムEXPO行く人の半数以上が(趣味が趣味だけに)ここに引っかかると思われるから(笑)。

とゆーわけで、スリランカフェスティバルでついつい飲み食いしちゃった。
しかしこれはむしろラッキーだった。
ツーリズムEXPOの食べ物売り場はどこも長蛇の列で、並ばないで買えたのはドンドルマ(トルコ風アイス)くらい。
しかも高いし。
ツーリズムEXPOの屋台よりもスリランカフェスティバルの出店の方がリーズナブルだし並ばないで済むため、結果として飲食は全部スリランカフェスティバルで済ませてしまった。

……なんか細かく書いてると終わらなくなりそうなので、以下、写真でお楽しみください。


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ビッグサイトへ至る遠い道のり。
両側に美味そうな店・楽しそうな店が立ち並ぶ。
そういえばアーユルヴェーダのお店もあった。
帰る前に肩を揉んでもらって、気持ちよかった。


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ココナツジュース売ってます。


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小さいココナツだったが、一人で飲みきれない…。


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サモサの親戚みたいなやつ。
予想よりしっかり辛かった。


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スリランカのプリン、ワタラッパン。
この出店のはムースっぽかった。


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水牛のヨーグルト、ミーキリも売ってます。


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ミーキリ。普通のやつより酸っぱく感じたのは私だけ?


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スパイス入り紅茶もその場で飲めます。


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キリテー(スパイスティー)ももちろん飲んだ。
スリランカは紅茶が美味しい~。


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EXPO見たあと、最後に夕飯もここで。
だってリーズナブルなんだもん。
美味しいがやっぱり辛かった(笑)。


一通りスリランカフェスティバルを楽しんだあとで、やっとビッグサイトのツーリズムEXPOへ。
ぐるぐるっと見て回った。
これもめんどいので、以下、写真でお楽しみください(ひでぇ)。


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ウズベキスタンのブース前で。
懐かしいなぁ、アトラス文様。
「水面に映る雲」の意匠なんだよね。


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トルコブースはでかかった。
一角でサズの演奏会。


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トルコブースでドンドルマ(アイスクリーム)配布中。
でももう整理券が17時のしかないと云われ、諦めた。
ドンドルマは結局屋台で有料で食しましたとさ。


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トルコブース(でかかったんだよ)で購入。
銀線細工のブレスレット。
もちろん値段交渉したよ。トルコだもん。
ちょっとだけ安くしてくれました。
緑のリボンは「ラティーノ」が配ってた
願い事を叶える(?)リボン。


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南アフリカブースの出し物、ドラム。
盛り上がってました。
さすが、アフリカはノリがいい。


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スリランカのブースの民族舞踊。
そういやキャロム世界大会のときに、
クロージングセレモニーで見たわ。


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大塚製薬のブース(なぜ)。
ポカリスエットが月に行くんだって。
みんなでメッセージを書いてきた。


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日本国内のエリアになると、途端に
「コスプレ」「ゆるキャラ」が目立つように。
写真は山梨あたりの赤縅ではないかと。


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なぜか大人気のJR東日本。
グランクラスに座ろうと長蛇の列が。


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ここに座るだけなのになぁ……。


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イカール星人って、アナタ……。


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……なぜここにいる?(笑)


まあまあ面白かった。
でもスリランカフェスティバルの方が面白かったかも(汗)。
やはりツアーに行かない私としては、新情報を得られないっちゅーか。
ここで個人旅行の相談するわけにいかないし……。
そもそも一番目当てのペルーのブースが面白くなかったのがイケナイ。
時間が早すぎてまだ何もやってなかったってことなのかなぁ(11時はとうに回ってましたが)。

トルコブースで、向こうの人とお喋りしたのが楽しかった。
相変わらず人懐こい(笑)。いやぁ、懐かしかった。
あとは、コロンビアのコーヒーが美味かったなぁああ。

とにもかくにも一度は行ってみたかったので、満足した。
次回は、個人的に旅行する予定があるときに行くことにしよう。

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2014年9月17日 (水)

【映画】「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」  #ガーディアンズオブギャラクシー #マーベル #グルート


すっかり昔のことになったので、観に行った記録だけ(現在10/17)。
以下、ネタバレを含むので、見ていない人はここでストップ。


面白かった。
ヒーローものにツキモノのいやらしさもあまりなかったし、非常によく笑えた。

とにかく大画面で見るべきだろう。
画面が小さいと楽しさ半減。
私はどちらかといえば字幕派なのだが、これは吹替えで見てよかったかも。
大画面に集中できたから(声優芸も堪能できたし)。

でもやっぱり字幕版(原語版)も気になる。
特にグルート(樹木型ヒューマノイド)のセリフは監督が賞賛してるみたいで。
「アイ・アム・グルート」としか云わないのになぁ(笑)。

この「私はグルート」というセリフ、主人公も最初はそれを聞いて「名前しかしゃべれないのか!?」などと云ってたくせに、後段になると「1つあるだけマシだって? ありがとうよ、慰めてくれて」みたいなやりとりをするようになる。
……なぜそんな複雑な内容がわかるんだ?(笑)

まぁ、ロケット(アライグマ)とグルートがいなければ、話は面白くなかっただろう(おそらくただの鼻につくヒーローものになってたはず)。
あの二人(一匹と一本?)を見るだけでも価値がある。
やっぱりエンターテイメント映画は笑えないとね!!
その意味では思いっきり娯楽作だった(それも結構優秀な)。

ピーター(主人公)のマスク(メット?)、便利でいいなあ。ちょっと欲しかった。
ヨンドゥの武器は怖すぎるので、欲しくない(チキンな私)。

欲しいといえば、ラストのミニグルートが欲しい。
公式でダンシンググルートは発売されているのだが、1.5等身にデフォルメされちゃっててつまんない。
あの最後に出てくる挿し木された(?)成長途中のちびグルートがかわいいんだよ~。欲しいよ~。
なんであのままで作らないんだよ~(怒)。
とゆーわけで、なんだかんだでグルートの評価が(主人公を差し置いて)高くなっちゃう映画だったのであった(笑)。
(全然役に立たない感想になってしまった……)

珍しく、続編が割と楽しみだったりする。あと3年ありますがね。

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2014年9月13日 (土)

【展示】「THE RINGS 橋本コレクション」(国立西洋美術館、東京・上野)#西美 #指輪


これもすっかり昔のことになってしまったので、記録だけ(現在10/16)。

指輪だらけでした。おしまい(……あんまりか?)。

ローマ時代だかなんだか古い時代のものに、ガーネットの二つ石の指輪があって、シンプルなんだけどとてもカッコいい指輪だった。
「いいなぁ、欲しいなぁ」と思って観ていたのだが、あとで説明書きを読んだところ、どうやら橋本氏はこれを購入してから指輪のコレクションにハマったらしい。
もしかして魔性の指輪?(笑)

あとはラリックの指輪がよかった。
やっぱりデザインうまいよね。
器用に造られてるし。
アールヌーボーとアールデコの両方でご登場なさるところは笑っちゃう。
しかし、ラリックというネームバリューもあるしデザインもいいのに、なぜか土産売り場に葉書がなかった。くっすん。

指輪が歴史的(時系列)に展示されていたのと連動して、ファッション史(女性)の簡単な展示もあった。
久しぶりに見たわフォルチュニィとか。
そしてそれまでずーっとずーっと「ドレス」だった女性の洋服が、20世紀半ばに突然ガラリと変わったことに、一緒に行った友人(男性)は深い衝撃を受けていたようだった(笑)。
バレンシアガとかシャネルとか(飛びすぎ?)、あのあたりのデザイナーの功績だよね。

最後の「絵画に見る指輪」も結構面白かった。
総じて面白い展示だった。
しかし、12月にやれば映画『ホビット』と連動してもっと面白かったのに(???)。
とにかく綺麗なものをいっぱい見てお腹いっぱい。
本当は橋本氏の日記の抜粋とか読んでいろいろ他にも思うところがあったんだけど、思い出すのがめんどくさいので全部割愛。
今度こそ本当におしまい。

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2014年9月12日 (金)

【映画】「NO ノー」  #NO #ノー #ラライン監督 #チリ独裁政権3部作


時間がたってしまったので、ざっと(現在10/7)。

【あらすじ】
長らく軍事独裁を強いてきたアウグスト・ピノチェト政権の信任継続延長を問う国民投票が迫る、1988年のチリ。広告マンのレネ・サアベドラ(ガエル・ガルシア・ベルナル)は、反独裁政権を掲げる信任継続反対派の中心人物である友人ウルティア(ルイス・ニェッコ)から仕事を依頼される。それは、政権支持派と反対派双方に許されている、1日15分のテレビ放送を用いたPRに関して協力してほしいというものだった。レネの作るCMは徐々に国民の心をつかんでいくが、強大な力を持つ賛成派陣営の妨害に悩まされる。

いやぁ、「マーケティングは最重要」な話だった(<違)。
以下、ネタバレを含むのでまだ見ていない方はここでストップ。


非常に特徴的な映画だった。
まず、BGMがない。
これはおそらく独裁反対陣営のジングル(「チリ 喜びを!」というコピーを乗せたCMソング)を際立たせるためだったんだろう。

それから、この映画の解説に必ず書かれることだが、ビンテージカメラを使用している(1983年型池上通信機撮像管カメラだそうだ)。
それによって、こちらはまるで昔のテレビを見ているような気分になる。
合間に昔の映像(件の広告合戦のTV映像)を混ぜ込んでも全く違和感がない。
どこからどこまでが昔の映像なんだか、判然としないくらい自然だった。
(頭で考えればわかるけど、目で識別することは少なくとも私にはできない)

ちなみに、この手の社会派の映画にしては他の作品ほど「革命讃歌」という感じがしない。
人間ドラマ寄りに作られている気もするが、かといって過分にドラマチックでもない。

もちろんお定まりの「妨害」はある。
じわりじわりと嫌がらせを受けて、それに対して一時はうろたえるものの、全部「広告的手法で」反撃し笑い飛ばしてしまう。
こうやって書くとかっこいいけど(実際にかっこいい部分も多いけど)、「広告的手法で」というところが結構ミソ。
主人公がみずから云うように、結局それらは「コピーのコピーのコピー」でしかない。

主人公の会社の上司が体制側の製作指揮を執るのだが、こっちはこっちでアンチ広告の嵐。
やっぱり「コピーのコピーのコピー」でしかない。
どっちも「コピーのコピーのコピー」でしかないんだけれど、明暗を分けたのは結局最初の「マーケティング」だった。
どの層を投票に来させれば勝てるか。
反体制派のこの最初の「マーケティング」への取り組みが、効果の大小を生んだとしか思えない(潜在票の保持者を特定して取り組んでいない以上、単にアンチ広告打っただけじゃ効果が弱いってこと)。

主人公と上司の関係は面白かった。
TV広告合戦でははっきり敵味方に分かれるし、日常、お互いに相手に嫌味を云ったりいろいろ口先ではやり合うのだが、それ以上には戦わない。
二人とも広告マンなのである(笑)。
平常業務はきちんとこなし、力を合わせて企業に広告企画を売り込む。
主人公の元妻が警察にしょっぴかれちゃったときも、上司が世話して釈放してやったりする。
なんだか不思議な関係なのだ。
そして国民投票が終わったあとは、「彼は反体制派の番組を制作して見事勝利に導いた男です」などとヌケヌケと自社の宣伝に利用する(笑)。
いいよね、どっちに転んでも「勝利の立役者です」って宣伝できるの(笑)。
彼ら広告マンにとっては、何もかもが二次利用のための素材なのだ(自分の性生活のエッセンスさえ……)。

あとで公式サイトを見たら、この映画は「パブロ・ラライン監督の長編『トニー・マネロ』、『検死』に続くチリ独裁政権3部作の完結編」なんだそうだ。
知らんかった……。

さらに、インタビューを読んで、監督が広告マンを美化したくなかったこともわかった。
ラライン監督の考えは簡単にいうとこんな(たぶん)。


 「資本主義」を「X」とおくと
  i. X をピノチェト独裁政権が導入
  ii. X の先兵=広告マンにより独裁崩壊
  iii. X の拡大で貧富の差がさらに極端に
 富の独占=今のチリ社会


どうにも最後まで「ヒーローとして感情移入できない」と思っていたら、そういうふうに作ったらしい。
徹頭徹尾「ただの広告マン」なのだ。よくもわるくも。
反体制派の勝利が決まっても、同じような喜びを周りとわかちあえない。だって根はノンポリだもん。
「勝ったの?」などとひとりごちて、町へ出て行ってしまう(「仕事が終わったから帰る」のです(笑))。
その後じわじわと勝利の実感も湧いていたようだが、同時に次の広告企画も頭の片隅で考えていたに違いない。
とにかく根っからの広告マンなのだ。
今の(好ましからざる?)チリの状況を作っている資本主義に対する、監督なりの皮肉でもあるのかもしれない。

気になる方は実際に観に行ってください。
ちなみに、20~30年前の「プレゼン」経験者は(パワポなんかなかった!)、オープニングとエンディングでニヤリとできるらしいですぞ。
見慣れた欧米映画とは少し違う感じで面食らうかもしれないが、私は面白かった

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2014年9月10日 (水)

【グルメ】肉屋の台所  #肉屋の台所


今日はランチで、初めてのお店に入ってみた。
結構、いや、かなり混んでる。


肉屋の台所ランチメニュー

ランチメニューはこんな感じ。

サーロインステーキ丼を注文。
しばらく待って、出てきました。


牛サーロインステーキ丼セット

牛サーロインステーキ丼セット。


ステーキ丼アップ

ステーキ丼、アップ。

もやしとレタスがボリュームあって、サッパリしてて美味しかった。
レタスの量が多い分、見た目よりご飯が少なくて助かった。
でももしも次回来たら「ご飯少な目」で頼もう……。

ランチは美味しかったが、接客が今ひとつ。
別に態度が悪いわけじゃないんだけど、客を放りっぱなしというか……口ではいろいろ感謝を述べるんだけど、行動はしないとゆーか……まぁ、とにかくそういう印象だった。
あと、ウェイトレスの声が甲高く響くので、「静かに食べたい」という人には向かない(笑)。

まぁ、もういっぺんくらい行ってみてもいいかな。

肉屋の台所
昼総合点★★☆☆☆ 2.9

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