【展示】「医は仁術」展(科学博物館、東京・上野) #科博 #医は仁術
ゲーム仲間と大挙して(といっても全部で6人だが)、科博の「医は仁術」展に行ってきた。
地味な内容だからガラガラだろうと思っていたのに、結構たくさんの人が見に来ていた。
どこかテレビで取り上げたのかな?
まぁ、TBSとタッグを組んでやってるようだし。
主に、江戸時代の医学書(それこそ解体新書とか)やら手術キットやら模型やら。
解剖図がたくさん残されていて、結構びっくり。
最初は墨一色だったのが、カラー彩色になり、解剖の際にも尿道だかどこだかに墨汁を流してそれがどうなるかを描いてみたり、どんどんレベルがあがっていくのが面白い。
下賜された遺体の、斬首のありようまで記録されていたりする。
何から何まで「知識」なんだな。
すごい情熱。
あ~、でも私は残念ながら医者にはなれないな~。
頭脳的にもついていけないけど、こーゆーの得意じゃないことがこっそり判明。
さすがに「解剖なんて野蛮だ」などとゆー野蛮なセリフを吐いたりはしませんが。
薬箱が細かくて楽しそうだった(いや、実際は真剣に調合するんだろうけど)。
手術道具は、工具の兄弟分みたいでちょっと怖かった。
でも考えてみたら、現代の外科手術用具だって、切れ味がよくなってはいるだろうけど、工具と似たようなもんだよなぁ。
医学生が勉強するためのサンプルがいろいろ面白かった。
お産を勉強するためのお産人形とか。
すべて木製の骨格標本、「奥田木骨」とか(精度もよくカッコいい)。
図鑑も見逃せない。
身近な植物動物は微細に描かれているのに、カブトガニだけ子どもが描いたマンガみたいでおかしかったりして(実例がなかったんだよね)。
「行政など(お偉いさん)にとっても昔から医は仁術だった」と云われるとかなり抵抗があるが(真に高度な医療はやっぱり金のある奴にしか受けられんわけだし、小石川養生所だって市井からの投書がなきゃできとらんわけで)、その点を除けばまずまずの展示だった。
最後の方に展示されていた3Dプリンタによる臓器模型も興味深かった。
ここまできたか、3Dプリンタ。
積み上げて成型したものとはとても思えない出来栄え。
(ただ、本来はここって「昔の模型」と「現代テクノロジーによる模型」との対比になるべきなんだけど、「昔の模型」がそれなりに品質が高いもんだから、そーゆー対比力が弱いのが難点だったかも(笑))
「解体新書クッキー」とかって売ってないかと思ったけど、そーゆーお菓子類は一切なくて残念だった(笑)。
前回の恐竜展の「ゴビの月」に引き続き、「仁の月」でもあるかと期待していたのだが。
目玉のおもちゃを売るなら、目玉の飴玉くらい売ればいいのにな(ブラックすぎる?)。
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