【読書】『あなたはボノボ、それともチンパンジー? 』 #サル学 #類人猿 #あなたはボノボそれともチンパンジー?
書名: あなたはボノボ、それともチンパンジー?
著者: 古市剛史 (著)
価格: ¥ 1,365
頁数: 232ページ
出版社: 朝日新聞出版 (朝日選書)
ISBN-13: 978-4022599995
発売日: 2013/12/10
内容紹介 セックスが好きで平和的なボノボ、政治に長けて攻撃的なチンパンジー。対照的な二つの類人猿。彼らと共通のDNAをあなたは持っている。サル研究からわかるヒトの本性とは。そして、そこから見える人類融和への道。
妹から借りて読んだ本。
ものすごく面白かった。
おススメな一冊。
魅力的なので、ぜひいろんな人に読んでもらいたい。
日本語はわかりやすいし、話は面白いし、でもちゃんと科学的な内容も(やさしく)書かれていて、読み終わるとちょっぴりお利口さんになれる。
読んだ人がみんなサル学に興味をもつだろうこと請け合いである。
というよりむしろ、「私はサルには興味がないの、ニンゲンを扱う学問やってるの」という意識のヒトは全員読むべきじゃないかと思う。
とりわけ、女性学やジェンダーの研究者がこれを読んでどう考えるかは、興味のあるところだ(意地悪で云っているわけではなく、肯定的な転換が起こるのではないかという興味がある)。
ボノボやチンパンジーの話は、とにかく「面白い」の一言(読んでください)。
ニンゲンについても、「核家族化」がどのような生存戦略によって行われてきたかという説をここで初めて知り、非常に興味深く思った(女性学のヒトに読んでほしいのはココ)。
そこまでが文句なく面白い分、最終章の人間と「口から摂らないエネルギー」についてのハナシは読んでいて暗い気分になってしまったが……。
「フィールドワークって『強い』な」と思うのは、まさにこういう「実感を伴った面白さを感じられる」作品を読んだときである。
もう何年振りかでこの手の「ヤラレタ」感を味わうことができた。
本当に何年振りだろう。
「フィールドワークは強い」なんて、若いころはしょっちゅう実感していて、しかも「希望」のイメージに彩られた概念だったのに……(寄る年波には……ゴホゴホ)。
ボノボのことはほとんど名前しか知らなかったが、とてもあこがれるようになった。
あこがれる、ということは、自分はどっちかというとチンパンジーなのかなー(涙目)。
ああ、ボノボになりたい。私はボノボでありたい。
▼この本はこちら。3時間で楽しく読めます。
あなたはボノボ、それともチンパンジー? (朝日選書)
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