【展示】「印象派を超えて――点描の画家たち」(国立新美術館、東京・六本木) #印象派 #国立新美術館 #モンドリアン #ヤントーロップ
招待券をいただいたので、美術好きの友人と行ってきた。
小粒な展示だった。
とはいえ、この系統が好きな人には美味しい展示だろうと思う。
実は、行って見てみて気づいたが、昔ほど点描画が好きじゃないかもしれない(笑)。
若いころはピサロとかシスレーとかスーラとか「いいなぁ」と思ったし、ピサロの展覧会で「いいなぁ」と思った覚えもあるのだが。
(特にピサロは他の印象派画家と違って影があるというか、明るすぎないのが好きだった……はず)
なぜか今見ても訴求してこない。
頭がコンテンポラリー寄りになっちゃったんだな、どうやら。
というわけで、サクサクと見られた。
「この人はこういう絵も描いていたんだねぇ」といった発見もあった(特に友人の好きなヤン・トーロップとか)。
が、しかし。
何が発見だったって、やはり「点描画はつきつめると没個性になりがち」という傾向がよくわかった。
水連はともかく、普通の風景画をいくつか並べて「描いたの、だ~れだ?」ってやったらほぼわからないと思う。
偏執的に同じ題材を描き続けるとか、色彩を偏向させるとか、何かしらものすごぉ~く偏ったことをしない限り、点描画で個性を出すのは難しいっぽい。
(一つにはそれが理由で今さほど好きじゃなくなってるのかな?)
最後にモンドリアンの作品だらけのスペースがあって、よかった。
ただ、「表現主義を突き詰めるとこうなるのよ」と示したい意図はまぁなんとなくわかるものの、「点描画を突き詰めると色彩のコンポジションになる」ってやっぱりそれは極端すぎでないかい?(笑)
印象派のみに絞ってなかったのが自分的には好印象で、そこそこ面白い展示だった。
でもまぁ……点描も印象派も自分の中では一所懸命見に行くもんじゃなくなっちゃったんだとここではっきりわかって、ちょっぴり寂しくもあった。
▼この展示は12月23日(月・祝)まで。サイトはこちら。
http://km2013.jp/
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