【読書】『〈完本〉初ものがたり』 #宮部みゆき
書名: <完本>初ものがたり
著者: 宮部 みゆき (著)
価格: ¥ 800
頁数: 477ページ
出版社: PHP研究所 (PHP文芸文庫)
ISBN-13: 978-4569760568
発売日: 2013/7/17
あらすじ 新作3篇をひっさげて、茂七親分が帰ってきた! 茂七とは、手下の糸吉、権三とともに江戸の下町で起こる難事件に立ち向かう岡っ引き。謎の稲荷寿司屋、超能力をもつ拝み屋の少年など、気になる登場人物も目白押し。鰹、白魚、柿、菜の花など、季節を彩る「初もの」を巧みに織り込んだ物語は、ときに妖しく、哀しく、優しく艶やかに人々の心に忍び寄る。ミヤベ・ワールド全開の人情捕物ばなし。
もう何年も前に読んで、ミヤベにハマるきっかけとなった一冊。
新作三篇が追加収録されているというので、速攻でゲットした。
イラストも楽しい。
茂七親分と、稲荷寿司を屋台で売る謎の親父を中心に、界隈で起きる事件を扱った「捕り物」だが、どっちかっていうと人情がメインの「人情もの」に入れるべきかもしれない。
それでもミステリの基本は押さえてあって、なかなかどうして、面白いんである。
何度読んでも面白いぜ。
どう面白いかは、実際に読んでください。
短編集だから、サクサク読めるはず。
一番の問題は、読み始めると止まらないことだな。
電車は乗り過ごすは、睡眠時間は削られるは、全然止められなかった……。
「必ず止める」という強い意志をもって読書に臨んでください(笑)。
で。結局、稲荷寿司屋の親父の謎は明かされないままなのであった。
続編書いてほしい……。
(ミヤベの後書には「他の作品とつながっているので、今後はそちらで楽しんでください」とあった。確かに岡っ引きどもは他の江戸モノにも出てくるけど、もう今や茂七の孫くらいの世代に代替わりしちゃってないかい? 現役茂七はどこで読めばいいんだ……)
そして、『あんじゅう』と合わせて二冊で三、四日しかもたなかったとゆー……。
そのくらい面白いってことで、しょうがないんだけど。
他の人にもぜひ読んでみてほしい、お薦めの一冊。
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