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2013年8月の記事

2013年8月31日 (土)

【読書】『あんじゅう』 #宮部みゆき


書名: あんじゅう 三島屋変調百物語事続
著者: 宮部 みゆき (著)
価格: ¥ 860
頁数: 629ページ
出版社: 角川書店 (角川文庫)
ISBN-13: 978-4041008225
発売日: 2013/6/21

あらすじ ある日おちかは、空き屋敷にまつわる不思議な話を聞く。人を恋いながら、人のそばでは生きられない<くろすけ>とは……。 宮部みゆきの江戸怪奇譚連作集「三島屋変調百物語」第2弾、待望の文庫化。

面白かった。続きがまた読みたい。
ちょっとのネタバレも嫌な方はここでストップ。本屋へGo!!
(って、以下もたいした感想を書くわけじゃないが……読了から一か月経っちゃったし)

あとがきにもあるが、明るい話二編と暗い話二編が交互に収録されている。
ラストは暗い話で救いがなくって、最後のエピソードがなければ辛かっただろうな。
でもちゃんとおまけを付けて、何となく読者をほっとさせるところがミヤベの上手いところ。

オーソドックスなお膳立てというか、ある意味「使い古された」手管を使いながらも「なんだ、このタイプか」とは決して思わせず、ちゃんとコワ~い話に仕上げるのはさすが。
(人形とか針とか嗤う○○とかやめてぇ~)

各話とも最後の方になると読むのを止められなくなる。
(特に暗い話はコワいせいで止められません(笑))
電車で読む方は乗り過ごしにご用心。

自宅でも、ひとりきりで夜に読むのはお勧めしない。
(気になって寝られません(笑))

欲を言えば、一編一編がもうちょっと短いとよかったな。
でもとにかく面白かった。

▼この本はこちら。

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2013年8月26日 (月)

【展示】「深海展」(国立科学博物館、東京・上野) #深海展

過去の話なので、行った記録だけ(現在9/20)。

京都の友人がトルコへ成田から出発するのに前泊するというから、その前に日暮里界隈で会うことにした。
最初は夕食を一緒するだけのつもりだったが、「待てよ、ちょうどチケットもあるし、あ奴もこういうの好きだろうし、場所は近いし、深海展を見に行ったらどうだろう?」。
というわけで、15時に待ち合わせて科学博物館へ行ってきた。

非常にいい展示だった。
これまでいろんな展示を見てきたが、自分の中でトップ5に入れてもいいと思った。
何しろ子どもから大人まで楽しめる
特に、子どもにもわかるようにといろいろ工夫されており、それがそのまま大人にとっても楽しく理解を深められる仕掛けになっているのがいい。
深海の圧力をわかってもらうために縮んだブタメンの容器を並べてみたり。
「水温はマイナス○度」で終わらせずに、体感できるようにしたり。


20130826deepsea

水圧の強さをブタメン容器で表現


全部書いていくときりがないのでここでやめるが、とにかく子供でも実感できるような説明や仕掛けが丁寧に作られていて、非常に好感が持てた。
きっと全部「深海愛」のなせるわざなのに違いない(笑)。

魚の色についての話が面白かった。
一例を挙げれば、海の下の方から上を見ると、上方を泳いでいる魚は黒い影のように映ってしまうから見逃しようがない。
それを回避するために腹が発光するようになっている(=明るい海水と同程度の明度になって隠れられる)、という話を知って、それまで「なんでわざわざ発光するんだろ、目立つのに」と思っていた疑問が氷解。
これについてもビデオが用意されており、実際に発光し始めると影が見えなくなっちゃう様子がよくわかった。
深海、面白~い♪

というわけで、友人ととても楽しい時間を過ごせたのだった。
つづく。

▼この展示のサイトはこちら。10月6日まで。
http://deep-sea.jp/

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2013年8月24日 (土)

【映画】「パシフィック・リム」 字幕3D  #パシフィックリム

だんだん日記の日付が近くなってきたけど、やっぱり昔のハナシ(現在9/12)。
とりあえず観た記録だけ。
ええと、のっけからぼこぼこネタバレを書きそうなので、まだ観ていない人はここでストップ。

口コミで評価が高いんだ、と、友人に薦められて見に行った。
確かに時々ツイッターでもこの作品の話題を目にしたし、「ギレルモってだれ? デルトロ? なんで皆そんなにその人のこと話題にしてるの?」というのは気になっていた。
でも私、別にロボットものとか好きじゃありません(笑)。

今回見た中で一番の感想。
これ、主人公は「司令官」だよね?
あのパイロットの若造はただの狂言回し(ストーリー進行役)だよね?
徹頭徹尾、司令官の物語だよね、どう見ても?(笑)
一番カッコいいのも司令官だったし。
ちゃんと最後に(げほげほ)イェーガー(巨大ロボットくん)に乗ってたし。
ヒロインの(以下200字自粛)。

二番目の感想。
「イェーガー」とか「命の壁」とかって、『進撃の巨人』を連想するのは私だけ?
それとももしやこの連想、間違ってないの?
まぁ、監督は名うてのオタクらしいし……。

三番目の感想。
「ハリウッド映画に通じるものがある」と思ったがそれは、映像のスケールではなく、あのヘンテコ博士たちの騒ぎっぷりだった(笑)。
ハリウッド映画って実は好きだよね、ああいうキャラを出すの。そしてそのキャラの活かし方だけはだいたい上手い。
だからどうってことはないのだが、「異世界から化け物が襲ってきました。がんばって倒しました」みたいな身も蓋もないストーリーにおいて、ああいうキャラの活躍は見てて楽しく、ありがたい。

まとめ(?)。
オタク魂あふれる作品なのだが、アニメじゃなくむしろ実写(つーても半分以上CGだと思うが)で撮ったところに意義がある。
パイロット2名がコクピット(?)で、互いに同じようにガッシャンガッシャン足踏みしたり、同時にパンチを繰り出してみたりするのは、アニメで見ても「はあ、そうですか」で終わるじゃろう。
実写で大真面目な顔して(しかも「連動」してる割にいまいちシンクロ感に欠けつつ)やるから、面白い(はっきり言って可笑しい)のである。

正直に言えば、「テレビの2時間枠アニメ特番を実写とCGで作りました」みたいなものに見えた。エンターテイメントとして面白いからいいけど。
ただし、パートナーを決めるときの武術っぽい試合っぽいシーンは見てるとちょっとむずがゆくなる。
そして惜しむらくはヒロインのセリフ回しがイマイチだった。
案外、吹替えの方が楽しめるのかも(これも「アニメ特番」説を裏付けてる……?)。

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2013年8月18日 (日)

【リサイタル】ベートーヴェン ヴァイオリンソナタ全曲演奏会(茅野市民館、長野・茅野) #ベートーヴェン


ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ(日本では「ヴァイオリンソナタ」としか言われないが、本来は「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」である)全10曲を一気に演奏しちゃおうという企画。
ヴァイオリンは田代美恵子、ピアノはスタニスラフ・ボグニア。
(すみません、ご両名とも存じ上げませんでした……ま、私もあんまり詳しい人間じゃないので)

どれも聞けば「あ、これか」と思うのだが、特に有名なのは5番「春」と9番「クロイツェル」だね。
そして「クロイツェル」目当ての人が多かったらしく、9番が終わったら帰っちゃったという人も結構いた。
名曲だからしょうがないのだろう。

感想をひどく正直に書くなら、ヴァイオリンがもうひとつ……楽器(の出す音色)の限界のせいなのか、奏者のせいなのか、混淆としてよくわからなかったが、全般的にいまひとつ~……な印象だった。
ただ、「春」と7番は、安心して聞けたかな。他の曲とやり込んだ回数が違うのかも。
「クロイツェル」もやり込み度が高そうだったが、何しろ難曲である。それでもクロイツェルらしさを楽しむことができた。

ピアノは普通。
ピアノはいいね、「持っている楽器の格の差が音色の差になる」ってことがないもんね。

なかなかない、貴重な体験だった(全10曲……小休止はあれど、5時間以上ホールに釘づけ……)。
演奏者にはとにかくお疲れ様と言いたい。

余談だが、会場である茅野のホールは立派な建物だった。
さすが教育県長野、ホールの数は全国一らしいし、建物としてもかなりきちんと作られている。
リサイタルは定員数百名の音楽ホール(音響良好)だったが、別に大ホールがあって、そちらではウェイトリフティングの長野大会が開催されていた(笑)。
それでも混雑しないのがいいところ(羨ましい)。
あとは、一階の喫茶店がもうちょっと気の利いた店だとよかったんだけどな……。

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2013年8月17日 (土)

たてしなでゴロゴロどぼん #蓼科


すっかり過去のことになったので、記録だけ(現在9/11)。

たてしなへ行ってゴロゴロしてきました(8/16夕~19朝)。
温泉にどぼんどぼんと浸かってきました。
毎日涼しくて、空気が爽やかで、東京に帰りたくないと思いました。

実際のところ、たてしなにしては結構暑かった(それでも冷房は不要だけれど)。
洗濯物が午前中でほとんど乾くなんて、20年前だったらあり得ない話だなー。温暖化だー。

ほとんどゴロゴロしたけど、ちょっとは働いた。
10年ぶりくらいに屋根の上に上って、落ち葉を掃いた。
結構な量なのだ、カラマツの落ち葉が。そしておそらくまたあっという間に積もるだろう……。

でもあとは温泉に入ってゴロゴロお昼寝したり、バーベキューなどパクパク食べて温泉に入ったり、朝風呂したり。
この一日の過ごし方を起床から就寝までオノマトペで表すと大体次のようになる。

どぼんパクパクゴロゴロパクパクゴロゴロどぼんゴロゴロパクパクゴロゴロどぼん

短かったけど、十分楽しかった。また行きたい。

おまけの画像。

20130817deer

鹿たち。昔はほとんど見なかったが、最近は人前にも平気で出てくるらしい。数が増えちゃって結構問題になってるかも(食べるしかないのか……)。


20130817stream

ちょっと行ったところにある渓流。とてもチビだが、それでも近くに立つだけでマイナスイオンが吹き付けてくる感じ。しばらく当たっていると「寒いかも」とちょっぴり思うくらい、涼しかった。

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2013年8月15日 (木)

【読書】『流れ行く者』


書名: 流れ行く者: 守り人短編集
著者: 上橋 菜穂子 (著)
価格: ¥ 578
頁数: 304ページ
出版社: 新潮社 (新潮文庫)
ISBN-13: 978-4101302836
発売日: 2013/7/27

あらすじ 陰謀に巻き込まれ父を殺された少女バルサ。親友の娘である彼女を託され、用心棒に身をやつした男ジグロ。故郷を捨て追っ手から逃れ流れ行くふたりは、定まった日常の中では生きられぬ、様々な境遇の人々と出会う。幼いタンダとの明るい日々、賭事師の老女との出会い、そして、初めて己の命を短槍に託す死闘の一瞬。孤独と哀切と、温もりに彩られた、バルサ十代の日々を描く短編集。

日記を書いても書いても追いつかない……(現在9/10)。
昼休みに忙しいのがいけない。

ご存知「守り人」「旅人」シリーズの主人公の一人、バルサが小さかったころのお話だ。
短編集である。
相変わらず面白い。
あっという間に読んでしまった(シクシク)。

何がイイって、農村で虫を追い払うためにやることとか、お祭りとか民俗的習慣とか、そういったことが細かく描かれているので、世界にリアリティがあること(さすが専門家だけあってこの辺は異様に強い)。
でもそれだけじゃなくて、普遍的な人間の喜びや苦しみが描かれていること。
登場人物がみな魅力的であること。
などなど、ひっくるめて「面白い物語」になっているのだ。

まぁ、あんまり書いてもネタバレになるだけだし、実際に読んでもらった方がいい(ジグロがバルサに●を●●て●●ながら、同じ●●を●●ことに対して●●●●●ことが後からじんわり感じられてゾクゾクした……とか、他の奴の感想聞いちゃったらつまんないもんね)。
短編集なのでつるつる読めます。
一本ずつも短いし、終わったところでしっかり止めれば「電車を乗り過ごす」こともないハズ……!!
……まぁ、最後は結局家に帰ってからも全部読み通しちゃったんだけど(つまり止められなかったけど)。

ただ、この短編集に関しては、どうしても『精霊の守り人』を先に読んでもらわないと厳しい。
単体でも面白いといえば面白いが……十分に楽しむのはちょっと無理。
シリーズ全部は無理でも、『精霊の守り人』だけは読んでおいた方がいい。
ま、あっちも面白くて「つるつる」ですがね(むしろそっちにのめり込んでこの『流れ行く者』はしばらくお預けになるかも(笑))。

ちなみに、個人的な欲を言えば、トロガイにも活躍してほしかったなぁ(笑)。

▼この本はこちら。

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2013年8月14日 (水)

【映画】「風立ちぬ」

昔のことになりにけり。記録だけ(現在9/6)。
ちょっぴりネタバレがあるので、気になる人はここでストップ。

相変わらず悪役の出てこない話を描くなぁ、この人は。
悪役どころか善悪の彼岸(善も悪もない立場)でお話を描いてるよ。

空と風景の美しいアニメだった。
ヒトよりもまずソラ。何よりもソラ。
ここのところが、飛行機を愛する者たちの美しさであり、なんだろう、きっと。

まぁとにかく画面が美しい。
音と映像を楽しむためだけであっても、観に行く価値のある作品だった。

私だけかもしれないけれど、ジブリ作品を見ていて、「アニメの背景は実写に敵わない」と思ったことがない。むしろ、思えない。
アニメで描かれる風景を見て「美しい」と思うのは、それが現実に近いからではなく、むしろ心地よく捨象されているからなんだろうと思う。
「美しい」と感じるかどうかは、捨象のやり方がどれだけ見る人に心地いいかどうかにかかっているのではないか(リアリティもその点において機能するのであって、どれだけ詳細にリアルであるかはむしろ顧みられないのではないか)。
などと、今作を見てつらつら考えたり。

震災はともかく戦争についてはあまり描かれていないのだが(別に批判しているわけではない、念のため)、軽井沢で出会ったドイツ人に「ここはイイ。何もかも忘却できる」といったことを語られていたときは、かなり恐ろしかった。
画面もコワイんだけど(笑)、どっちかっていうと言葉がコワイ。
一種の断罪だよなぁ。

私は個人的には『千と千尋の…』の方が好きだが、これはもうちょっと時間を置いて何度か繰り返し見ないと「わからない」作品だと思う。
半年空けてもう一度見たら、違うところに気づいてしまうんじゃないかって気がする。
というわけで、断定的な感想は保留する(書くのがめんどくさいからってわけじゃないよ~、ホントだよ~)。

それにしても禁煙協会だかなんだかの意見文は興ざめだった。
特に菜穂子のそばで吸うシーンについてのいちゃもんは浅薄だ。
見れば端的にわかるが、あれは、二郎のそばにいるためにまさに彼女が一瞬一瞬「命を削って存在している」ことを示す場面であり、タバコはその小道具としてこれ以上ないくらいふさわしい。
意見文のように「心情をあらわすのに他の方法があったはず」などと浅いことを言ってる時点で本質をとらえられていないことが明らか。
あんなに具体的に表現されているのに、そこに目を向けようとしないってどういうことなんだろう。

誤解のないように書いておくと、私はタバコが嫌いだし(特に喫煙者の「マナーの悪さ」は大嫌いだしマナーの悪い奴を見ると「滅べばいい」と思う)、禁煙スペースの拡大を歓迎する人間だ。
それでも、「喫煙者ゼロになるべき」とは思わない
禁煙協会の意見文は、まさに「喫煙者はいなくなるべき」という主旨が感じられて、排他的すぎて逆に共感できなかった。
麻薬ならともかく、タバコを吸う自由は個人のものだ。
タバコを吸う人も吸わない人もいる――そうした多様性が寛容を生み、寛容は想像力を育て、想像力は多様性に対する寛容を保証する。
まぁ、私見では、吸わないにこしたことはないと思うのだけどね。

さらに余談だが、作中のタバコの吸いっぷりを見ていて、大学時代のとあるゼミを思い出した。
ああいう感じだったなぁ。部屋中、タバコの煙でもくもくになっちゃうの。そのまま5時間くらいぶっ通しでゼミ(笑)。クリスマスイブにまで補講をやられたりして……(遠い目)……当然、その日ももくもく。
でも(私はタバコが苦手だけれど)それだからゼミを嫌いになることはなかったし(予習とか凄く辛かったけど不思議なことに「出たくない」とは一度も思わなかった)、もう一度あれと同じ時間を得られるなら、タバコの煙くらいいくらだって我慢すると思う。
なぜってそんなのに構っていられないほど刺激的で、二度とない貴重な時間だったから。

結局、人のこころを動かすのは、善悪などではないのだろう。
しかし、この点を認められない人種には、ジブリのアニメは批判対象としかなり得ないのかもしれない。

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2013年8月 9日 (金)

コミックマーケット84に参加します


▼夏の祭典・参加情報

 コミックマーケット84
 名前:Eski Yolcu (エスキ・ヨルジュ)
 番号:西・お-31a
 会場:東京ビッグサイト
 日時:8月11日(日)10:00~15:00
 ※会場は16時までだが一人なので早めに閉店予定。

目玉の商品は、

古代中南米柄Tシャツ & トートバッグ
→ チャンカイ蟹【夏の新柄】、ナスカの蛇【昨冬の新柄】とチチェンの髑髏、魚を捕る鳥、蛙づくし

・新柄「チャンカイ蟹」 缶バッジSサイズ・メタルストラップ

・缶バッジLサイズ メタリックバージョン(ネコの神、ナスカのネズミ、髑髏、目玉サカナ)

その他にも掘り出し物が???

Photo

缶バッジいろいろ。
真ん中へんにチャンカイ蟹がいます。


T

7月に参加したHMJ Fes2013のときの宣伝画像なので、左下に友人Mのシュシュとか写っちゃってるけど、編集している時間がないのでご勘弁を。

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2013年8月 1日 (木)

【展示】「世界報道写真展」(東京都写真美術館、東京・恵比寿)

悔しいことに去年は行きそびれたのだが、今年はなんとか滑り込みセーフ。
とはいえ、これまたずいぶん時間が経ってしまったので、行った記録だけ(現在9/5)。

これまでは必ず「こんな問題があるんだ」「こんな場面があるなんて」とビックリするような写真がポロポロあったのだが、今回はなかった気がする(別に悪い意味ではなく)。
それよりも、「オーソドックスな問題に焦点を合わせた写真」という印象が大きかった。
ガザとかアフリカ難民とか女性虐待とか世界の貧困とか震災の爪痕とか。

震災といえば、まだずっと撮り続けているカメラマンもいるのだとわかって、ありがたいやら情けないやら(国内の事情がどうも胸を張れないというか情けないから)。
ちなみに今回の写真展のチケットに使われている写真は、非常に魅力的な風景だが、震災の爪痕でもある。
こういう写真を撮れるのってやっぱり凄い。

20130801photomuse


最後に、選考会会長だかだれだかのあいさつ文で、今回の選考にあたっての方針を読んだら、どうも「ジャーナリズム」への回帰を目指したっぽい。
どうりでオーソドックスな問題を衒いなくわかりやすく扱いつつ、メッセージ性もある写真が多かったわけだ。

見ると辛いこともあるんだけど、今年も見る価値のある展示だった。
来年も忘れずに見るようにしよう。


おまけ。
その後、猛烈に腹が減って「もう歩けない」(←嘘)と思ったので、そのへんで何かつまむことにした。
恵比寿ガーデンプレイスの敷地内で駅寄りのところに、おしゃれ洋風居酒屋というかオープンなバーみたいなお店があり、そこに入った。
いろいろおいしそうだったんだけど、今日のスープとファラフェル(ヒヨコマメのハンバーグみたいなの)だけ注文。
しばらく待って出てきた料理をぱくり。


20130801farafel


美味しい!!
スープがもう文句なく美味しい。
そしてファラフェルがまた、なんというか「これこれ、これなんだよ~」という「懐かしいお味」だったので、パクパク食べてしまった(なぜそこまで懐かしく感じたんだろう?)。
そういえば、冷房で冷え冷えだった上に、外に出てみたら風が冷たくて寒かったんだなー。
それでひもじくなっちゃったんだー(笑)。

上記のお店はもちろん、ガーデンプレイスの料理屋は他にもいろいろ面白そうなのがあったので、今度ぜひ食べに行ってみたい。
次の「ネコライオン展」(by 岩合さん)のときにでも!

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