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2013年7月24日 (水)

【舞台】唐十郎×蜷川「盲導犬」(シアターコクーン、東京・渋谷)


これもはるか昔になりつつあるなぁ。見た記録だけ(現在8/21)。

なんだかよくわからん脚本だった。
さすが唐十郎(笑)。
自分はやはりこーゆー前衛的な舞台を見るには向かないんだなー。
でもキャストが豪華だったんで、つい……。

宮沢りえは頑張ってるなぁ。
あの細っこい体のどこにそんなエネルギーがあるかと思うくらい、毎回熱い。
小出恵介はトム・クルーズみたい。何の役をやっても小出恵介(笑)。
木場克己は、またこーゆー難度が高い割に上手く演じても観客のシンパシーを得られにくい役柄を任されちゃって。おかげでこっちは安心して観ていられるんだけど、ちょっと気の毒。
そして古田新太。
どう演技してもそれが素であるように受け取れてしまうあたり、凄いんだかお得なんだか(あるいは本当に地なんだか……)。
難解で七面倒なこの戯曲において、古田のキャラクターは救いのようだった。
彼が出てくると笑えるし、理不尽な予定調和を崩してくれそうな気がするから。
こうした感想が古田のキャラ(ないし演技)から生まれてくるのか、それとも戯曲における影破里夫という役柄から生まれてくるのかは、混淆としていてわからないのだった。

上演時間がギュッと短く凝縮されていたのはGood。
何が何だかわからないうち、脚本と演者に圧倒されて終わったような観劇だった。

そして、澁澤の『犬狼都市』が気になる今日この頃……(元ネタらしいから)。

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