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2013年3月 5日 (火)

【映画】「のぼうの城」

あー、映画を観てから二週間経ってしまったー(現在3/19)。
とりあえず、「見に行った記録」として一言二言。
ややネタバレがあるので、まだ観ていない方はここでサヨナラ。

面白かった。
秀吉の化け物っぷりとか(やっぱり市村さんは上手いわ)、石田三成のだめっぷりとか(なぜあそこで水攻め? なぜあそこで水攻め?)、大谷さんのお気の毒っぷりとか(上司にも同僚にも苦労させられ誠実に対処するうちに胃潰瘍になるタイプ)が、よく出てた。

対する忍城の人々は、バンカラっつーか何つーか、こすっからいところも持っているけどひたむきで、「わかりやすい」。
やっぱ私ゃ、東夷[あずまえびす]なんだなぁ。
彼らの方がわかりやすいや。
(西軍のお歴々のお考えはよくわからない……(笑))

で、肝心ののぼう様。
………。
………。
………。
すごい。この人、何もしてない!!
ほとんどがただ「いるだけ」(笑)。

なんか映画のキャッチコピーからは「のぼう様が奇策を編み出して鮮やかに石田軍を破る」みたいなイメージができちゃうんだけど、実際の戦闘では彼は「何もしない」。
あえていうなら、「それぞれの将の自由裁量に完全にゆだねる」ことを「している」のね。

策を弄したのは一箇所だけ。
でもって、そのシーンが凄い。
湖(あえて湖と呼ぶ)の上で筏舟に乗り、「田楽」を踊るのだ。
ぎゃー。
揺れてる、揺れてるっ。
あんな小さい筏舟じゃ、そりゃ揺れるわ!
その上で「立って」田楽踊ってるよ!
しかもすごいことに、上半身だけが映されるときには水の揺れが全くわからない!!
カメラが下半身を映してやっと「あ、かなり揺れてる」っていうのがわかる。
腰から上がピタリと静止できちゃうのね。
野村萬斎、さすが本職……もう感服。
本職といえどなかなか難しくて、だれにでもできることじゃないと思うなー。
そしてあの場面は、絶対に合成とかじゃなくて、現物を撮ってると思うなー(ちょっとしか出なかったけど足は揺れのバランス取ってたし、監督の傾向からしてきっとCGは使わないよね)。
ああ、オソロシかった(笑)。
おとろしのとのさまや(狂言風に読んでください)。

ほかには脇役の住職がいい感じで(実に坂東っぽくて戦国時代らしいさばけた坊さんで)、いちいち書かないけど他の役柄もそれぞれ個性があって、楽しく見られた。
あとは、ヒロインの姫さえもうちょっと上手ければ……むにゃむにゃ。
城主のご正室はなかなか味があってようござったに。

映画の見どころの一つは特撮による水攻めの再現で、なるほどの迫力だった。
これはCGでは出せない、きっと。
困ったことに最近何度か津波の映像を目にしてきたから(日本の震災のものに限らない)、現実と比較対象ができてしまうわけで、そのうえでも「非常によくできている」と思った。

話としても面白い映画だけど、ビデオで見るのはあまりお勧めしないかな。
やっぱり大きなスクリーンで見た方が断然面白いだろうと思う。

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