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2012年10月の記事

2012年10月31日 (水)

スリランカ大会1

30日の日中は会社で働き、夜中に羽田から飛行機で出発。
今年はキャロムの世界選手権がある年で、開催地はスリランカだ。

他のメンバーは一日早くバンコク経由で現地入り(バンコクで観光して楽しかったらしい)しているが、そんなに何日も会社を休めないので、一日遅れて一人で向かった。

シンガポールで乗り換え。
シンガポールのチャンギ空港は、とても広くて綺麗なところだった。
綺麗で魅力的なお店もいっぱい。
誘惑いっぱい(笑)。
3時間ほど暇があったので、チェックインのあとでお店を見て回った。
ストリベクチンのクリームを買ったあと、さっきから気になっているお店へ。
Pashma といって、カシミヤのセーターやストール(そっちはパシュミナかも)ばかりを扱っているお店だ。
セーターがキモチよさそうで、ほしくなってしまった。
これ、買っていけばガラパーティーのときに着られるかもしれないし、などと自分に言い訳。
そうそう、試着室がないので、トイレで試着してきていいと言われて、ちょっとびっくりした。
そのまま盗られたりしないのかな?
数着試して、赤いカシミヤ・シルクのセーターを買った。15000円くらい。

クリームを買ったりセーターを買ったりしたら、くじの抽選券がもらえたので、中央の機械で登録。
残念ながらその場であたりハズレがわかるわけじゃないらしい。
珈琲の無料券をもらって、一服する。

シンガポールまではシンガポール航空で、そこから先はスリランカ航空で飛んだ。
スリランカ航空の飛行機に乗って、そのとき7番だったので「前のほうでラッキー」と思っていたら、家族一緒になりたいから席を替わってもらえないかとキャビンアテンダントからのオファー。
そんなこと言われたら断ることもできないので、そこから10列くらい後ろの窓際の席に移動した。
廊下側が好きなのになー。
しかし、久しぶりに外の風景を見られてちょっとは楽しかったかも(ほとんどインド洋だったけど)。

いよいよコロンボ到着。
入国審査でもたついて、えらく時間がかかってしまった。
ETA申請のときに「スポーツ」に丸をしたせいで「何のスポーツだ」「キャロムです」という話をしたら、検査官が興味を持ってなんだかいろいろ話しかけてきて、最後にはストライカーを見せることに。
いいのかなぁ、あんな個人的なオハナシしちゃって。

手荷物受け取りはすんなり終わり、いよいよ出口を出る。
出たところでトーマスクックにつかまって両替。
5000円か1万円か迷って、1万円をえいやっと替えてみる。

インド大会のときは「迎えが行くよ」といわれていたのにだれにも会えず、電話をかけまくったりして大変だったので(しかも夜中だった)、ドキドキしながら出て行くと、今回はちゃんと出迎えの人(ホテルの従業員?)と出会えて一安心。
他にも待っているようだったが、もっと遅い便なのか、一人でタクシーに乗せられた。
ホテルまでタクシーで1時間くらいだった(渋滞がなければもう少し早いと言っていた)。
14時ごろようやくガラダリホテルに到着。
フロントで「大会参加者です」と申し出て、部屋を調べてもらっていたら、向こうから日本チームのIさんがやってきた。
同室らしい(私で三人目になるので、エキストラベッドを入れてもらうことに)。
他のメンバーとも会って、まぁ、まずは部屋へ。

素敵な部屋だが、バスルームのドアが閉まらなかった(笑)。
そして、バスタブがない。
ちょっとびっくり。
一応、ここは五つ星を自認しているようなんだけど。
しかしてアメニティにはバスフォーム(笑)があって、う~ん……。
とりあえず荷物を置いて、ざっとシャワーを浴びた。

ユニフォームを羽織って、ネームプレートを首から提げて、いざ会場へ。
会場はホテルの一階のボールルームのようなところを一室借り切っていた。
ボードが38台くらい置かれている。
今日は男女別ダブルスの日で、日本チームは負けてしまったのであとは暇らしい。
日本女子チームは、マレーシアと4時間の接戦をしたんだけど、残念ながらやっぱり負けてしまったとか。

男子ダブルスの準決勝を見学。
インドvsスリランカ。
前々回の大会では、スリランカは男子ダブルスでインドを破ったんだよね。
今回はどうか?
最初はスリランカ優勢に見えた(実際、1セット目はスリランカが取った)けど、インドが盛り返して、2セット目を25:0でゲット。3セット目は明らかにスリランカが優勢だったのに、怒涛の追い上げで取っちゃった(スリランカ15:インド13の次のボードで12点全点取ったため15:25になって試合終了)。
残念だったなー、スリランカ。

夕食は隣の宴会場でビュッフェ形式。
お料理が美味しいのは嬉しい。

その後、日本チャンピオンのM原くんや日本キャロム連盟会長(以下、怪鳥)と一緒に「練習室」へ行ってみた。
スリランカの、試合に出られないアンパイアや観客がキャロムを遊んでいる。
だいたいにおいて自分より上手い(笑)。
怪鳥と試合していたら「ここをこう打つんだ」と親切に一手ずつ教えてくれたり。
さすがスリランカ、層が厚い。
怪鳥が帰ったあと、M原くんとスリランカの人との対戦を見ていたけど、かなり上手い。
どうやらスリランカ国内ランキング5位だか8位だかの人だったらしい。
(男女4人までしか出られないから、5位だともう大会には出られないのね……キビシー)

ちなみにこの日はひどい雨だった。
視界がけぶるような雨に、ホテルからは一歩も出られず。

その後、寝た。
部屋は凄い冷房の効きっぷりで(設定が18度とかってありえないから!!)、寒かった。
同室の事務局長とIさんがフロントや備品係とすったもんだして毛布を全員に1枚ずつ取寄せてくれたらしく、助かった(その顛末を見届ける前に寝オチ)。

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2012年10月26日 (金)

帝国ホテルさんのパンケーキなど

お昼に帝国ホテルさんのパークサイドダイナーで、ハロウィン仕様のパンケーキを食べた。
美味しかった(もう感想を描くのが面倒)。

20121026pancake

最初は、「ソースがないのは残念」とかって思っていた。
アイスクリームを一緒に食べても、今ひとつぴんとこないし。
なんか……食べるのにもたつきそう……。
などと思っていました。が。

お皿に散りばめられたピスタチオを乗せて食べたら、世界が一変!!(大仰と思うだろうが本当のハナシ)
「これだ! この食べ方なんだ!」という感じ(笑)。
なんでピスタチオの欠片でこんなに変わるかなぁ?
その後は、食べるのを止められなくなってしまった(笑)。

そしてあとからドッシリと満腹感も。
お腹が重い……!
ふわっふわの見た目と口当たりに騙されるけど、たぶん、バターの量が凄いんだろうな……。

20121026frenchtoast

友人が食べていたフレンチトースト。
フレンチトーストもソースの葡萄も
トロトロで、口の中で溶けちゃう。

お値段は高めだけど、納得のお味(と、ボリュームも結果的に満足)でした。

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2012年10月21日 (日)

2012年日本キャロム連盟杯

この日は、年に一度の日本キャロム連盟杯(JCF杯)だった。
唯一の国内大会だ。

参加者は、当初、最大で20名の予定だったが、仕事や体調不良で3人抜けてしまい、事務局長が人数あわせで不参加を決めたため、総勢16名での試合となった。
昨年の準優勝者であり一昨年の優勝者であるUさんが来られなかったのは残念なことだった。

方法はいつもと同じ、スイストーナメント。
各試合ごとに全員に点数が付いて、それが暫定ランキングになり、暫定ランキングの1位と2位、3位と4位、5位と……というように対戦相手が決まる。
トーナメントとリーグのあいのこみたいなシステムだ。

自分の一回戦は、今回初参加のK田さん。
初参加というが、O山先生の通う新百合ヶ丘のバーだかカフェだかで、日々鍛錬している常連さんの一人らしい。
いやー、強い。
負けるかと思った。
まぁ、負けても全然おかしくなかったけど、運良く勝ち逃げっちゅーかなんちゅーか。
こっちが負けたときにクイーンをとってあった(つまり向こうにボーナス点が入らなかった)のが大きかったかな。
ちなみにK田さんは初参加で5位という好成績だった(彼の戦績がよかったため、それに応じて対戦した私の点数もアップした(笑))。

二回戦は、下北沢のO田さん。
私は初顔合わせだけど、去年も参加してただろうか?(全然覚えてない、ごめんなさい)
この人もまあまあ上手い。
気を抜くと追い上げられちゃう。
それでもなんとか、25点を先制して勝ち抜いた。
この試合はラッキーショットが多かった。

ここまでで昼休み。
もう疲れ果てちゃって、ボロボロである。
トシだな。
集中力が続かない。ふぅ。


お昼は外に出て、「ラ・パレット」という喫茶店でパストラミのサンドイッチを食べた。

20121021sandwitch

下北沢には珍しく(?)大人向けのお店って感じ(他のカフェは基本的に若者向けって感じ)。
紅茶屋さんでもあるみたい。
マヨネーズが苦手と言ったら、ゆずドレッシングで作ってくれて、生玉ねぎが嫌いじゃないか聞きに来てくれた(ゆずドレッシングなら生玉ねぎを入れたほうが美味しいんだって)。
おかげさまで、サンドイッチはとても美味しかった。つくりたてだったし。
ドリンクは、疲れていたので甘いものがほしくて、アイスミルクティーフロートを頼んだら、結構なボリュームで飲み応え十分。
お味も飲みやすい。
いろいろ印象がよかったので、帰りにスコーンを一袋買った。
覚えておこう、このお店(手作りケーキにまで手が回らなかったから、次回ぜひ!)。


試合会場へ戻る。
三試合目は去年も対戦した、新百合ヶ丘組のY田さん。
うう、この人も強い。
ただ、手元が苦手ということで、ブレイクを奥に向けて打ってくれるので(どっちかってーとダブルス仕様のブレイク)、こちらが黒(後攻)のときにラクできちゃった。
こっちが勝てたのはその差じゃないのかなぁ(それくらいしか差がないはず)。
向こうも緊張してたみたいだったので、飲み物を飲むくらいは目をつぶったけど、公式戦だったらペナルティものなので他の人は真似しないように(1ボード始まったらその間は選手はほぼ何もできません、携帯もメールも飲食もトイレも(笑))。

四試合目は、連盟怪鳥ことボーゲンメーカー(最近あまり暴言吐かないからこの渾名は取下げかな)と対戦。
こてんぱんに負けました。
1ボード、それも1点しか取れなかった~。
自分が白(先攻)のときも負けるなんて~。
練習が足りない。

この時点で二位だったが(何しろ強豪が3人不参加だからなー)、三位のM原くんと優勝決定戦のチャレンジ権をかけて対戦。
ぼっこぼこに負かされました。
3ボードって、間がもたなさすぎ……やっぱり練習が足りない……反省。

そんなわけで、決勝戦はM原くん(昨年のチャンピオン)と連盟怪鳥とで行われた。
M原くんは、先に怪鳥に一戦負けてるんだけど、徐々に徐々にボードやコインの滑り具合に慣れてきて、尻上がりに調子をあげてきた。
怪鳥は、善戦してはいたけれど、それに押されちゃってほとんど点を取れず。
6ボード目で決着がついた。

今年もM原くんがチャンピオン。おめでとう♪

さて、来年までは、一応、日本ランキング三位だ。
こんな運のいいことはもう二度とないだろうから、噛みしめておこう(笑)。

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2012年10月19日 (金)

種無し皮ごと葡萄・食べくらべ3「シャインマスカット」長野産

というわけで、同じ「シャインマスカット」ながら、初心に戻って(最初に食べたのってコイツだ!)長野産を購入。

20121019shinemuscat

いやー、美味いわ。
皮も全然気にならないし。
すばらしい。
ふと気づくと一房の半分くらい一気に食べちゃってた(もちろん一人で)。

ここの葡萄は本当に美味しいわ。
でももう今年は企画がないんだよね……。
来年まで待てない(涙)。

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2012年10月18日 (木)

【映画】「アイアン・スカイ」

風邪もずいぶんよくなったので、上映終了前に話題の映画「アイアン・スカイ」を観てきた。

いろいろヒドかった(注:誉め言葉です)。

以下、いろいろネタバレとかあるので、まだ観ていない人は読まないでください。
「観に行くかどうかの参考にしたい」という方は、やっぱり読まないで、このまま腹をくくって観に行ってください(笑)。
なお、ミリタリーもSFも全く得意ではないので、的外れな感想もあるかもしれません。
ここまで前置き(もとい言い訳)。


いや、ヒドかった(注:誉め言葉です)。
映画が終わると隣とか前の席に死体が転がってるんじゃないか(笑い死んだヤツラの)とか思いながら観てた。
英語へのシフトも上手かったし、チャップリンの短編映画「独裁者」といった部分も笑えた(なぜ「短編」なのかは「アイアン・スカイ」を観てください)。

そしてアメリカの凶悪さも笑えた。
バックにUFOのようなでかい構造物があるのに「畑泥棒!」とかっていきなり本気で猟銃をぶっ放すか!?
(まぁ、撃つだろうな、アメリカの田舎なら……)
選挙戦のプロデューサーは「ピー」な言葉(つまり汚い言葉)しか口にしないわイイ男にはすぐモーションかけるわで、「知性」がまるで見当たらないし……!! (たぶんアメリカのやり手プロデューサーはみんな「ああ」なのに違いない、いやホント)
再選を狙うマダム大統領は「戦争が始まった!」と喜ぶし!! 喜ぶことか!! (大統領を演じた女優が、強引で口達者でテンポが速く尻軽な感じを「大統領」らしく出していて、すごく上手かった(笑))
いつの間にか宇宙戦艦なんか作っちゃってあって、名前が「ジョージ・W・ブッシュ号」なんちゃって、乗り込んだ女司令官は復讐に燃えてるかなんか知らんけど「核!」しか指示しないし、なんたる凶悪!!(笑)
でも「あり得ない」とはだれも口にできない。
むしろ「そうだよな」と納得しちゃうのが何とも……そこがブラックな笑いの素なんだけど。
いやー、最後まで酷かった、アメリカ(笑)。
(念のため書いておくと、自分は別にアメリカ嫌いじゃないし、いろんな面で好意も持ってる。でもまぁ、否定できない「現実」ってものもあるでしょ)

そういや、今書いてて思ったけど、「インテリ」って一人も出なかったな、この映画……。

もうひとつの(むしろ最大の?)笑いどころというかツッコミどころというか唸りどころというかは、当然「月面ナチ」の描写である。
まぁ、自分は素人なので全然わからないが、友人などはわりと最初から最後まで悶絶し続けていたようだ。
「いかにも」な機械類ばかり出てくるから。
スマホを「コンピュータだ」と言われて「嘘つけ、コンピュータというのはこういうものだ」と部屋いっぱいの装置を見せるあたりとかは私でもわかる。
(必要ないから小さくしないのだ、ジョブスもゲイツもいないしソニーも任天堂もないからネ!)
技術力は凄いのに、なんだかすごく偏っている。
月面で、単線の進化だったからだね。
UFOなんてなー、大気圏突入しても燃え尽きないし、中の人間も無事なんだぞ!!
そんなすごいテクノロジーを持ってるのに、そのUFOの攻撃手段が戦車砲とか機関銃って、どういうことよ!!?
納得できない!!!(笑)
ジェットじゃなくレシプロらしいとか!!
(これなど本当にわけわからん……)

友人曰く、「空軍は全滅して、月面に逃れたのは陸軍だからしょうがないんだ」だって。
そうですかい。
じゃあ、あれはUFOじゃなくて空飛ぶ戦車なんだ、なんだぁ、そっかぁ、納得ー
(してないけど)
宇宙船が意味なくツェッペリン型だったのも、陸軍だったからなんだねー
(よくわからん)

ま、とにかく、面白かった
こういう作品が出ると「映画の醍醐味」ってわかるよね。
アニメや小説でこれはなかなか表せないだろう。

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市販版フラペチーノ

昼食のカンパチ丼があまり美味しくなかったので(ご飯が)、なんとなくデザートが食べたくなって、新発売のスターバックスのフラペチーノ市販版を買ってみた。

大したことなかった(笑)。
やっぱり店頭で頼む奴の方が美味しい。
当たり前だけど。

スタバの市販品は「ミラノ」とか好きだけど、これは特に買わなくていいや。
高いし(笑)。

20121018frapeccino

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2012年10月12日 (金)

種無し皮ごと葡萄・食べくらべ2「シャインマスカット」

というわけで第二弾(本当は一番最初に食べたのがこれだけど)。
「シャインマスカット」。


20121012shinemuskat


む。
むむむ。
美味しいし、皮ごとパクパク食べられるんだけど、前回のやつより皮が若干硬い気がする。
風邪で体調が悪いせいなのか?
それとも、実は産地が違ったりするのかな。

でも美味しい。
一応、皮ごとパクパク食べられるし。

オススメだけど、高いんだよねー(笑)。
1グラム1~1.4円くらいします(笑)。
今月は葡萄だけで既に4000円くらい食べてる(笑)。

来週、最後のシャインマスカットを注文してあるから、それにも期待。

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2012年10月10日 (水)

種無し皮ごと葡萄・食べくらべ1「オリエンタルスター」

この間、生協で「シャインマスカット」という葡萄を取って食べてみたら、べらぼうに美味かった。
その翌週、「ナガノパープル」ってやつを注文したら、これがまた実に美味かった。
どちらも「種無し」「皮ごと食べられる」というのが売りの品種だ。

で、食べ比べてみることにして、今度は「オリエンタルスター」というのを取ってみた。


20121009orientalstar

くだものって宝石のよう。

う~ん。
残念ながら、「皮ごと」食べるのは難しい。
私に届いたやつだけなのかな。
皮が噛み切れず、結局残してしまった。
時間がかかって、会社のお弁当にはちょっぴり向かない(笑)。
お味はとても美味しいんだけどね。

次回は「シャインマスカット」を予定(笑)。
そしてもう一度食べたいなー「ナガノパープル」(注文できるの前回一回きりだったかも…)。

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2012年10月 3日 (水)

【舞台】騒音歌舞伎〔ロックミュージカル〕「ボクの四谷怪談」(シアターコクーン、東京・渋谷)

橋本治版「四谷怪談」。しかもミュージカル。
ネタバレ、入ります。
そして辛口なので、ファンは読まないほうがいいかも(別に読んで楽しい内容じゃないし)。

う~ん。
イ・マ・イ・チ
蜷川演出は好きだけど、ミュージカルの演出はどうもなぁ。
ハズレが非常に多い。
今までに「当たった」ことがナイ。
ミュージカルはもう観に行くのをやめるべきかしらん(貧乏なんだし)。

しかし、今回のは何といっても脚本が……ペラい(笑)。
ペラいというかチャラいというか。
……橋本治だもんな。しょうがないのか。でももうちょっとこう……。

演目が「四谷怪談」である時点で、こっちもノスタルジーは何もないものと思って行くわけだが、キッチュにしたってなんつーかこう……。
鶴屋南北の「四谷怪談」は毒があった。
でも「ボクの四谷怪談」には毒がない。
そういうことだ。

じゃあ、「笑い」はあるかといえば。
ないわけじゃないが、実はシェークスピア見てる方が「笑い」が多かった気がする。
つまり、中途半端なのか。
お袖のくだりなんか、なんかこう……キッチュの毒がなくなって、単に俗っぽいトレンディドラマになっちゃった感じ(笑)。
トレドラの好きな人にはいいかも。
私はだめだけど(笑)。

ちなみにトレドラは2幕目まで。
3幕目はTV版エヴァンゲリオン最終回あたりのテイスト(笑)。
……やっぱだめだ!!
私には合わない!!(笑)

役者さんはがんばって走り回ったり歌ったりしてたし、演技面で文句をつけるつもりはないけど。
(一つだけ気になったのは、松也かな。前半は非常に「女」らしいのだが、死後、幽霊として出てくるときにどうも「男」らしさを感じて違和感を覚えてしまった。演出上の都合なのかなぁ。菊之助や亀治郎のときは、たとえ彼らがわざと男らしい野太い声を出しても、一度たりとも「男」らしさを感じたことはなかったので、ちと残念。……ま、若さかな(笑)。今後に期待)

野田の「エッグ」を観た直後のせいもあってか、音楽面も物足りなかった。

注:「エッグ」はミュージカルではないがヒロインが歌手で、劇中歌が何度か歌われる。曲は椎名林檎でバッチリだし、深津絵里の歌も結構よかったので、あれと比べちゃうとなぁ……。

とりあえず、カタルシスを求める人には全く全然オススメしない。
「おさんだから、ロック(rock)? それでロックミュージカルにしたの? ケッサク!!!」と、何でも笑い飛ばせる人だけ行きましょう(笑)。

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2012年10月 1日 (月)

【展示】「特撮博物館」(東京現代美術館、東京・清澄白河)

巨神兵を見るため、「特撮博物館」へ行ってきた。

これも規模の大きい展示だった。
そして平日の昼間にもかかわらず、かなり混んでる。
平日でこれじゃあ、土日は推して知るべし、だな。

まず、小松崎茂から始まって、特撮の歴史が順に展示される。
小松崎のイラストはよく出来ており(さすが)、さらにちょこまかと「動力は何々」というような書き込みもあって面白い。
宇宙人の乗り物の内部構造が詳細に描かれているやつとか(寝場所はないのにロッカーは場所が指定されていたりとか)。

ウルトラマンを見たり、ライオン丸の頭部を見たり、東映の特撮用倉庫の再現を見たり。

男の子にはたまらない内容らしい(特に小学生)。
壇に登るなといわれても登り、ブツに触るなといわれても触らずにいられないらしい。

残念ながら私にはどこがどれほどイイのかよくわからんのだが(笑)。

でも、特撮用のミニチュア建物の間は楽しく歩いた。


20121001tokusatu1
歩くミニチュアセット。

20121001tokusatu4
縮尺としてはこんな。

20121001tokusatu3
干してあるふとんより指の方が大きい(笑)。

20121001tokusatu2
裏側。トンボのいたずら書きとか(笑)。

話が前後してしまったが、目当ての「巨神兵」の映像は、ちょうど展示の真ん中にあった(歩くミニチュアセットはそれより先にある)。
うまいこと次の上映が始まるというので、立ち見で鑑賞した。
映像はすごい。
しかし、サイレントにすればよかったのに(女の子の声が邪魔)。

この映像も凄かったが、何が面白いってこの作品のメーキングである。
「3DCG使用禁止」となって(まずここからオカシイ)、どうやって爆発を表現するか、どうすればCGでなくキノコ雲を表現できるかなどなど、数多くの問題を特撮ならではのアナログ手法で解決していく。
すっごく面白い。
そしてどいつもこいつも特撮馬鹿だー!(笑)
馬鹿の極めつけは、崩壊するビルだな。「伊原式」ってやつ。
どうみても気が狂ってる、あんなものを複数作るなんて……!!(一つだけだって死にそうな手間なのに……)

あのメーキング映像があったら、DVDを買っちゃうな、私も(笑)。

一番最後にも現場の映像が流れていたんだけど、最後の最後に「毎日毎日散らかしては全部片付けます」って映像があって、これまたキチガイ沙汰だった。
そりゃね、CGと違って現実にモノを組み立てては壊してるんだから、そりゃ掃除しなきゃどうもならんでしょ。
それを毎日毎日毎日毎日毎日……想像するとうんざりである(笑)。

というわけで、特撮ファンじゃない自分にも十分楽しめる展示だった(ほとんど巨神兵にしか目が行ってないって話もあるが)。
時間の都合で借りなかったが、音声ガイドも秀逸との評判である。
残り少ないけれど、足を運んで、東京が巨神兵によって壊滅するさまをぜひ見てほしい。
(そして制作のためにまんべんなく散らかしては、総出で清掃するシーンもぜひ(笑))

ちなみに美術館を出ると、目に見える風景が全部「セット」とか「かきわり」にしか見えなくなって、しばらく妙な気分に浸れるのであった(笑)。

▼公式サイトはこちら。
http://www.ntv.co.jp/tokusatsu/

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