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2012年8月 3日 (金)

【読書】『あやし』宮部みゆき

書名: あやし
著者名: 宮部 みゆき (著)
価格: ¥ 580
頁数: 303ページ
出版社: 角川書店 (角川文庫)
ISBN-13: 978-4043611041
発売日: 2003/04

あらすじ 十四歳の銀次は木綿問屋の「大黒屋」に奉公にあがることになる。やがて店の跡取り藤一郎に縁談が起こり、話は順調にまとまりそうになるのだが、なんと女中のおはるのお腹に藤一郎との子供がいることが判明する。おはるは、二度と藤一郎に近づかないようにと店を出されることに…。しばらくして、銀次は藤一郎からおはるのところへ遣いを頼まれるのだが、おはるがいるはずの家で銀次が見たものは…。(「居眠り心中」)月夜の晩の本当に恐い江戸ふしぎ噺・九編。

20~30分で読み終わるくらいの短編が9本、入っている。
通勤のお供にぴったりな感じ。
どれもそこそこ面白い(そしてどれもなぜかデジャヴュ感が……まさか既に読んだことが……??)。

私のお気に入りは「女の首」。
「なぜ?」という伏線が、ある一点で綺麗に氷解する。
こういうのがこの人の巧さだよなぁ。

全体に、岡本綺堂を思い出させるようなつくりの話が多かったかな(「女の首」以外)。
私は綺堂好きなので問題ないけど、昔ながらのミヤベファンには「むむっ?」となる部分があるかも(「むむ」というか「これでおしまい?」というか)。
でもまぁ、通勤にはちょうどいいでしょ(笑)。
文章は読みやすいし、話は面白いし、つるつる読めます。

乗り過ごし危険度: ★★★★

▼この本はこちら。3時間くらい?

あやし (角川文庫)

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