« 【映画】「ミッドナイト・イン・パリ」 | トップページ | 【読書】『あやし』宮部みゆき »

2012年8月 1日 (水)

【読書】『図書館戦争』有川浩

書名: 図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1)
著者名: 有川 浩 (著)
価格: ¥ 700
頁数: 398ページ
出版社: 角川書店 (角川文庫)
ISBN-13: 978-4043898053
発売日: 2011/4/23

あらすじ 2019年(正化31年)。公序良俗を乱す表現を取り締まる『メディア良化法』が成立して30年。高校時代に出会った、図書隊員を名乗る“王子様”の姿を追い求め、行き過ぎた検閲から本を守るための組織・図書隊に入隊した、一人の女の子がいた。名は笠原郁。不器用ながらも、愚直に頑張るその情熱が認められ、エリート部隊・図書特殊部隊に配属されることになったが…!?番外編も収録した本と恋の極上エンタテインメント、スタート。

実は先日、株主優待がらみで劇場版アニメの「図書館戦争」を無料で観に行って、見てみたら面白かった。
それで原作を読み始めた次第。

なるほど、原作も面白い。
会話文や心理描写だけ文体がライトノベルなのがちょっと辛いが(笑)、中身が面白いのでスルー。
それに実は背景設定は、全然ライトじゃない。
メディア良化法にしろ、その成立時のうやむやにしろ、「ああ、日本だとこうなるよね」というリアリティが半端じゃなくて、そこの部分は全然笑えないのだ(作家の想像力って凄いなー、感心)。
著者あとがきによれば「こうなったらイヤだなーという世界を書いた」そうだが、「まさか」と思われた「イヤだなーという世界」に現時点の現実世界が片足突っ込んじまってるあたりがまた、リアリティに拍車をかけているのだろう。
ホント、やだ、最近の風潮。
表現規制ってのはさー、結局、規制をかける者の「安心」のためにしか役に立たないんだよー。
なんでわからないのかなー。

さておき、メディア良化隊の検閲と、それに対抗する図書隊の抗争を軸にストーリーが展開していく。
この展開がテンポよく小気味よい。
ついつい引き込まれて「次を、次を」と読んでいっちゃう。

でも実は作者は「ラブ」を書いてるそうで。
まぁ、確かに「ラブ」だ(笑)。
ラノベの傾向は知らないのでなんともわからないが、ここで描かれている「ラブ」は、私なんかから見ると二昔前の少女漫画的なラブである。
今風に、すぐにくっついたり離れたり露骨だったりはしない。
恋愛は、亀のテンポでゆっくりと水面下で進行する(たぶん進行している…ハズ)。
でも現実の生活は非常に速いテンポで進行していくので、物語のテンポはこっちに引っ張られるという、いいバランス。

読者は、ドタバタドタバタと主人公やその周りの面々に引っ張りまわされ、そのやりとりにゲラゲラ笑い、抗争部分では手に汗握る。
一級のエンターテイメントですな。
今ちょっと忙しくて読めないけど、早く続きを読みたい。
ああ、面白かった。

乗り過ごし危険度: ★★★★★

▼この本はこちら。3時間くらい?

図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)

|

« 【映画】「ミッドナイト・イン・パリ」 | トップページ | 【読書】『あやし』宮部みゆき »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【読書】『図書館戦争』有川浩:

« 【映画】「ミッドナイト・イン・パリ」 | トップページ | 【読書】『あやし』宮部みゆき »