【旅行】仙台日帰り行~3~
鹽竈神社へ行く前に、御釜神社に寄って行こうということになった。
本塩釜駅を通り過ぎてそちらに向かって歩いていると、右手に立派な蔵がある。
観光マップには「享保蔵」と書いてあり、なんと銘酒「浦霞」の蔵元だった!
こんなところに!!
佐浦、っていうのか~。それで佐浦の浦を取って「浦霞」なのね。
(実は別の道なりに行くと「男山」の蔵元もあったらしいが、気づかずすっ飛ばしてしまった……残念)

享保蔵のとなりのとなりの門構え。
ほどなく御釜神社に到着。
ミステリースポットらしいが、ごく普通の小さなお社だ。
件の「御釜」は社務所に申し出れば拝観させてくれると貼り紙があった。
でも日曜だから社務所は閉まってるんだな。
「御用があれば鹽竈神社社務所へ連絡を」って貼り紙もあった。
どっちみち本日「御釜」を拝観するのは無理みたい。
私が表坂を避けたかったので(だって長くて急な階段に違いないから)、裏道(いわゆる女坂)に入った。
入りたてのところにこんな妙な、もといカッコイイ石燈籠が。

一番下の屋根の上に怪獣。
(いや、玄武かもしれんけど…)
燈籠の傘の上になんだか怪物がいる。
しかもバランスが危うい。
壊れてないってことは、ここまではギリギリ津波もあがってこなかったのかな。
ご無事でようございました。
神社に向かってずーーーっと上り階段である。
途中、「亀井邸」という建物に立ち寄った。
亀井商店(現・総合商社カメイ(株))の初代社長が大正13年に建てたんだそうだ。
和館と洋館とを併置して建ててあるが、洋館は残念ながら震災にやられて、まだ修復中(というか修復に着手できずにいる感じ)。
カッコよさそうなのに見られず、残念だった。
まぁ、和館だけでも建築の傾向は十分にうかがえる。
砂摺りガラスを雪見障子に使ったり、ふすまにコウモリ(日本石油の社章)をモチーフにした鋳物の取っ手を付けたり(オーダーメイドだー)、いろいろと贅を凝らしている。
時期的にも重なるのか、どうも見て回っていると、目黒の雅叙園しか思い出さない。
勢いのある大旦那がイキのいい職人に作らせるとこーなるんか。
もっとも、現代ではとても再現できないような職人技のものばかりらしいが。
亀井邸を出て、再び石段を登る。
やっと神域らしいところに入ってきた。
なんかお守りの広告があるぞ。
なになに、「うまくいく御守」?
おお、これは是非買わねば!

こちらの神社には神馬がいるので、
馬にあやかって「うまくいく」と
いうことらしい……。たぶん。
志波彦神社を右手に通り過ぎ、最後の石段を登って、やっと鹽竈神社の本殿前に到着した。
本殿奥は左宮と右宮に分かれており(見えないけど)、それぞれにタケミカヅチとフツヌシが祀られているらしい。
また、本殿に向かって右側に別宮という少し小さいお宮があり、そっちにはシホツチオヂの神が祀られているとか(塩づくりを教えてくれた神様)。
両方ともお参りした。
見た目は一般的だが(つまり大崎八幡宮みたいに神社っぽくないデザインではないが)、立派なつくりの建物だ。

とても神社らしく、しかも手入れの行き届いた
立派な構え(西洋風に言うとファサードだね)。
お参りしたあとで、いそいそと「うまくいく御守」を買いにいった(笑)。
これで何もかも「うまくいく」ようになりますように!!
さて、帰ろうと、正面の表参道へ。
なんじゃあ、この階段は!!!!!

一番上から見下ろしたところ。
想像よりはるかに長くて急な石段が下界へと続いている。
しかも雨が降って濡れてるし(滑るー)、長の年月で磨り減って段には傾斜が付いている(落ちるー)。
ぎゃー。こわいー。
これなら女坂を下りにして、こっちを登りにした方がまだマシだったかも……(後の祭り)。

中間まで降りて振り返ったところ。
「ここ、毎日お参りする人いるのかなぁ。大変だなぁ」
などと愚かしいことを考えながら、こわごわ降りた。
石段はかなり前傾しており、さすがに怖くて手すりを放せなかった。
あとでリズムよくサクサク降りてくるおばちゃんを目撃して、思わずソンケーしちゃった(笑)。

一番下まで降りてから仰ぎ見たところ。
途中にいるのが「サクサク降りてくるおばちゃん」(笑)。
その後、だらだらと道を歩いて、東北本線の塩釜駅に行き、仙台まで電車で戻った。
仙台スイーツを求めて駅前をぶらついたが、駅前商店街は全国展開のチェーン店ばかり。
友人が「ここの写真撮って『吉祥寺にいます』って書き送ったらみんな信じるに違いない」だって。
まぁ、確かに。全員騙されると思われる。
都市化って、画一化なんだなぁと実感。
もう仙台スイーツは諦めて、そのへんの普通の喫茶店でティータイムにした。
(実は駅構内やお土産やさんのいっぱい入ってる駅ビルに行けば、求めていたスイーツもあったっぽいが、事前調査してないからこーゆーことになる)

これはこれで美味しかったですが。
駅に戻って、お土産を少し買い込んだ。
そして夕食に、牛タンを食べた。
美味しかった~♪
さすが本場、肉の厚みからしてまるで違っていた。
最後に、構内のカフェスタンドみたいなところで、仙台スイーツを買った。
「だてまる」という、ミニパフェみたいなの。
独眼竜政宗を模してあるらしい(笑)。
(街中の喫茶店探しなんかせずに、このスタンドでもっといろいろ食べればよかった~(涙))

「だてまる」。三日月形の兜飾りと、
眼帯を表現してるのね(笑)。
時間が押していたので、ミニパフェ片手に新幹線に乗り込んだ。
あとはパフェを食べて、車内販売のホットコーヒーを飲んで(熱かった!!)、くーかくーか寝て、無事に東京に帰りましたとさ。
いろいろ面白かった。
でも後から「あそこを観に行けばよかった!」とか「こっちの通りを通ればよかった!」とか、いろいろ後悔(?)しているので(笑)、また機会(とお金)があったら行きたいものだ。
ささやかだけど(ホントーにささやかだけど)、復興支援にもなるしね。
またご縁がありますように。
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