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2012年6月の記事

2012年6月26日 (火)

【映画】「きっとここが帰る場所」試写会

小ぶりな試写会だった。

そして作品は、「曰く云い難し」だった。
わかりにくさも含めて、まさにロードムービーって感じ(笑)。

ショーン・ペンの演技は文句なし。
彼はこういう難しい役が上手いよねー。
ダスティン・ホフマンの「レインマン」をちと髣髴とさせる。

まぁ、なんつーか……ショーン・ペンの演技と、デイヴィッド・バーンの音楽とを楽しみに行く映画かな。
結末はよかったけど、言葉で語られない情報がいくらなんでも多すぎる。
難解じゃないが「説明不足でわかりにくい」印象は否めないと思う。
賛否両論あったっていうのは、そういうところなのかな。

舞台となるアメリカは、フレンドリーだが深くは関わらない社会、開かれた美しさはあるが熱のない社会としてよく描き出されていた。
そのオープンさにかかわらず、しみじみとした映画だった。

→ kittokoko.com

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2012年6月22日 (金)

【展示】インカ帝国展 その2(科学博物館、東京・上野)

2回目。
音声ガイド聞いてみようかとか、前回は自分なりのストーリーを作っちゃったから今回は展示者サイドのストーリーを探ってみようかとか、考えていたけど全部挫折(笑)。
あと三日で終了ということで、金曜の夜にしちゃ結構な混みようだ。

というわけで、混雑にヘタレて第一会場は30分で出てしまった。
まぁ、あの木製の「ミイラ製造所模型」(当時の職人作)みたいな奴をもう一度じっくり見られてよかったかな。
あとは、博物館側が用意した模型(アンデネスとかマチュピチュ全景とか)をちょこまか見直して、なかなかいいなと思った。
もちろん、ナマの遺物は重要なんだけど、こういう模型で直観的に理解させるというのは大切だよね。
マチュピチュ全景模型で、日の出日の入りのシミュレートがなくなっていたのがちょっと残念だった(たぶん稼動状態にしておくとその前で人が停まって動かなくなるからだろう)。

第二会場の掲示は、前回ほとんど読まなかったので、そこんところをじっくりと読んだ。
篠田先生の「南米を研究することになったきっかけ」欄に、「島田先生から共同研究を持ちかけられて『サンプルを送ってくれ』と頼んだら南米行きのチケットが送られてきた」というくだりを読んで、思わずにまにましちゃった(笑)。

あとはやっぱり子どもの感想が楽しい。
「ミイラに耳飾りのあとがあった」と書いてる子がいて(10歳くらい)、未来の研究者かと思ってみたり。


20120622inka1

みんなの感想が貼ってあるところ。
子どもだけじゃなく大人の感想もたくさん。

20120622inka2

これもちょっとイイ企画だった。
インカのキープ(紐と結び目で数字を表す
一種の文字体系)で入場者数を記録。
結構「ご苦労様」な試みで、面白い。

最後にジャイアントコーンの黒コショウ味を買ってみた。
後日、食したところ、やめられない止まらない旨さだった(一緒に食べた奴らは「ビールがほしい」とか言ってたよーな……(笑))。
ペルーは美味しい国。
乾季でなければ、ね。

▼東京では6月24日(日)で終了。以後、各地を巡回。
http://www.tbs.co.jp/inkaten/
仙 台 : 仙台市博物館 2012年7月6日(金)~9月9日(日)
山 梨 : 山梨県立考古博物館 2012年9月18日(火)~11月14日(水)
静 岡 : 静岡県立美術館 2012年11月27日(火)~2013年1月27日(日)
富 山 : 富山県民会館美術館 2013年2月9日(土)~4月7日(日)
京 都 : 京都文化博物館 2013年4月16日(火)~6月23日(日)
福 岡 : 福岡市博物館 2013年6月30日(日)~9月1日(日)
鹿児島 : 鹿児島県歴史資料センター黎明館 2013年9月10日(火)~10月23日(水)
沖 縄 : 沖縄県立博物館・美術館 2013年11月9日(土)~2014年2月2日(日)

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2012年6月20日 (水)

【読書】『大穴』ディック・フランシス

書名:大穴
著者:ディック・フランシス (著), 菊池 光 (翻訳)
価格: ¥ 903
頁数:362ページ
出版社: 早川書房 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 12-2))
ISBN-13: 978-4150707026
発売日: 1976/4/20

ZAPPAなあらすじ 由緒正しいシーベリィ競馬場は、土地を狙う投機家の妨害工作によって閉場に追い込まれようとしていた。ラドナー探偵社に勤める元騎手のシッド・ハレーは調査を進めるが、出てくるのは証拠能力のない状況証拠ばかり。果たして彼はこの陰謀を止めることができるのか?

なぜかどこにも「あらすじ」が載っていないので、これで勘弁して。

月曜から通勤時間に読み始め、水曜の夜には読了……三日しかもたないってどういうことよ?(笑)
それだけ面白くて一気に読んじゃうってことなんだが。
「やめられないとまらない」。
ボリュームとしてはかなりあるはずだが(活字は小さいし…)、テンポがよくてどんどん読めちゃう。
「通勤のお供」としての唯一の欠点は、「止められない」ことかな(笑)。
電車を降りたくなくなっちゃう(笑)。

『大穴』は、シッド・ハレー初登場の作品かもしれない。
フランシスのミステリはだいたい「競馬もの」とカテゴライズされるが(そしてそれは正しいのだが)、自分的には「ハードボイルド」に入れてもいいんじゃないかと思う。
やらされることがすっごいハードなんだもん、どの主人公も。
詳しくは書かないけれど、全員必ず生命の危機(それも結構ヒドイ)に見舞われる(笑)。
そこに至るまでの行動も実に(いい意味で)男らしいし。
追い詰められちゃって、それでも一人で耐えて耐えてやり抜こうとするところとかね。
トレンチコートだの煙草だのボクシングだの一匹狼なスタンスだのがなくたって、ハードボイルドなのだ。
そう、シッド・ハレーは一匹狼では全くない。
でも、状況に追い込まれつつも奮闘しているのを読むと、まさに「ハードボイルド」の世界。
個人のスタイルや演出に関係なくそれを感じさせるあたり、逆に「良質だなぁ」と思わされるわけである。

主人公(シッド)だけじゃなくて、脇役もいい。
探偵社の同僚チコもいいし、ハグボーン理事長も最後まで読むと…むにゃむにゃ。
そうそう、女たらしかと思いきや国際的に最も有名と思われる日本人の名前が出てきて(ホントーに名前だけだが)…むにゃむにゃ。

だめだ。
何か、これ以上書こうとするとネタバレになりそうなので(他の作品ならともかくこれはミステリなので)、もう書かない(笑)。
ああ、面白かった!!!!!

乗り過ごし危険度: ★★★★★

▼この本はこちら。5時間くらい?

大穴 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 12-2))

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2012年6月11日 (月)

マンシングウェアの巨大広告を見たか2

帰りがけにJR新宿駅で、「そうだ、あの広告見て帰ろう」と思って足を向けたのだが……。
おやぁ?
絵柄が変わってますよー?

げぇ、新しくなってる!!!!!

どうやら先週見たのは「花鳥風月」の「花鳥」で、今週から「風月」に変わったらしい。

4枚も作ったんかい、このキチガイ沙汰広告(汗)。

しかも「月」はほとんどが「青海波」だよ!?
木目込みする人、手が死んじゃう!!(涙)


20120611munsing1

「花鳥風月」の「風」。
これも菊の花弁とか、死にそう……。

20120611munsing2

しかしなんといっても「青海波」。
「花鳥風月」の「月」。
パターンのせいでシンプルに見えるかも
しれぬが、多分一番手間がかかってる。

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ペンギンロゴ、かわいい♪

20120611munsing4

青海波もぜ~んぶ木目込み~♪
手が、手が死んじゃう~~(涙)
しかもボードの接続部分もちゃんと
模様が合うようになってる~。
(当たり前のようだが案外難しい)

ポロシャツってほとんど着ないんだけど。
これは欲しくなる(なんといっても色がいい)。
うう、広告にヤラレそう(汗)。

▼実製作期間4ヶ月だって。根気よすぎ。
ポロシャツの布地で作った巨大広告ができるまで

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2012年6月 7日 (木)

みたらしプリンシュークリーム

一昨日、高島屋で「大学は美味しい」フェアを見に行ったとき、秋田大学かどこか(秋田県だったことは間違いない)のブースで、みたらしプリンシュークリームみたらしプリンロールケーキなるものを売っていた。
売り子のおじちゃんに半ば押し切られるかたちで友人が購入し(結構押しの強いおじちゃんだった(笑))、友人自身はロールケーキを持ち帰り、おまけのシュークリームは私がもらった。

このシュークリームが美味しい!!

いやぁ、シュークリーム食べて、こんなに美味しいと思ったのは久しぶりじゃないかなー。
おかわりしたいくらい。

何が「みたらし」かというと、たまりが材料に使われて、ほんのり醤油味ということらしい。
あんまり醤油の風味は意識しなかったけど。


20120607mitarashichou1


20120607mitarashichou2

とにかく美味しかった。
売り子のおじちゃんが「●●で売ったときは、『D島ロールより美味しい』って評判だったんですよ!」と誇らしげに語っていたが、なるほど、今なら納得できる(ロールケーキを食した友人も納得していた)。

またどこかへ売りにこないかなぁ~。
▼一応通販もできるみたいだけど(って、調べちゃうくらい美味しかったのね……)。
秋田真魂(あきたごころ)
※生産元の「四季菜」ではシュークリームが通販で買えない……。

ところで、出展してた秋田の大学は、いったいこの商品のどこに関わっていたんじゃろう?
ホームページを見ると、明らかに「会社」製なんですけど(笑)。

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2012年6月 6日 (水)

マンシングウェアの巨大広告を見たか

JR新宿駅構内で発見。

「なんかエラく立体的な文字だなぁ~、どうやって印刷してるんだ?」
と、思って近寄っていったら、印刷じゃナイぞ!!
全部、ポロシャツの生地と刺繍糸で作られた巨大壁広告。
いや、びっくりした。
やる気満々だな~。


20120606munsing1

でかすぎて全容をお見せできないのが
残念デス。基本はポロシャツ生地。
(それも 100% Japan Made とある)


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文字やペンギンロゴはすべて刺繍で。
そりゃ立体的なわけだ。立体だもん。
これ作るの、結構手間だと思うよ?


20120606munsing4

もっと手間なのはコレ。木目込み式ですヨ。
それもことごとく全部……(ぶるぶるぶる)。
単に「切って貼った」で済ませないところが、
キチガイ沙汰。その意気やヨシ(笑)。


20120606munsing3

写真の一番右端に撮影している人物の手が
入っておるので、縮尺がおわかり頂けやう。
すげー………(もう言葉もナイ)。

とゆーわけで。
近年ナイくらい衝撃的な広告だった。
「おっ、こりゃうまい」程度じゃない。
衝撃なの。
モノの力って、凄い。
それを全面に押し出したこの広告デザイナーも凄い(デザインかくあるべし)。

さすがの私もネットで検索して見に行ったもんね。
▼ここでした。
マンシングウェア One thing

基本はゴルフウェアだけど、こんなの見せられたらゴルファーじゃなくたって欲しくなるかも。
広告そのものが生地の品質を直接アピールしているわけだし(「見ろ、外気に曝しても色褪せず、湿気にもたるまないこの生地を!」みたいな)、何よりこれで知名度があがるだろうし、うまいわぁ。
JRのトレインチャンネルで放映中というプロモーションビデオも、キチガイ沙汰な作りのようで気になるなぁ。
今度、注意してみてみよう。

と、すっかり術中にハマっているのであった。

みなさまもぜひ一度、ご覧あれ & お触りあれ(笑)。

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2012年6月 2日 (土)

むぎわらい

会社の発表会のせいで、年に一度の三ノ輪参り。
今年は昼からの出席なので、せっかくだから三ノ輪で昼ごはんを食べることに。

毎年、帰りに前を通っては気になっていたお店、「むぎわらい」に入ってみた。
いろいろ魅力的なランチセットもあるんだけど、何しろ自分は「パン喰い」なので、パンを3種類ほど選んで併設カフェの席へ。
カレーパンをあたためてもらうとともに、「雑穀アイスカフェオレ」も注文した。

美味しい。
とりわけ「噛みしめる」といっそう美味しさが感じられるタイプのパンだ。


20120602mugiwarai1

あたためてもらったカレーパン。左は雑穀アイスオレ。
ベーコンエピのカレー版といった感じ。噛み応えあり。
中のカレーはひよこ豆カレーだった。文句なく美味しい。
雑穀アイスオレも、通常のカフェオレと変わらず旨かった。


20120602mugiwarai2

サービスでもらったカステラ。
これも美味しかった。


あんまり美味しかったので、店を出る前にもう一個パンを買った。
後日食べたら、これも美味だった也~。
もう一度食べたい気もするけど、三ノ輪だから行くチャンスがないなー。
通販もやってるみたいだが、三ノ輪駅まで足を延ばすのとどっちがオトクか悩むところ(笑)。

とにかく美味しいパン屋さんであった。
パンも飲み物もちょっとお高いけれど、その分、元は取れるのでオススメ。
(唯一の問題は、オーガニック系なだけにパンの日持ちが悪そうだったこと。まぁこれはしょうがないけど)

▼「むぎわらい」のサイトはこちら。
http://homepage2.nifty.com/mugiwarai/

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2012年6月 1日 (金)

【展示】ボストン美術館 日本美術の至宝 特別展(東京国立博物館、東京・上野)

これまた金曜の夜に観に行った。
日中はきっと入場制限とかあって並んでいたんだろうが、おかげで並ぶことなくすいすいと館内へ。
さすがにロッカーは全滅してたけどね!(笑)

非常にボリュームがあって、しかも内容も素晴しい。
見応えのある展示だった。
がんばってるなぁ~、東博。
平成館の建物の外見は気に入らないけど(本館や西洋館の方がだんぜんイイ)、中身(展示内容)は文句なく素晴しいわ(笑)。

さて、その中身。

まずは最初のブロックに展示されている、平安の仏画。
あんまりスポットを当てられていないけれど、個人的にはイチオシだ。
無名の絵師ばかりだが、絵を見ればわかる。
──うまい。
しかも、技巧に関係なく魅力的なのだ。
情熱的というのではないが、どの絵もそこはかとなく絵師のパッションが感じられて、見ていてとても楽しかった。
(そのせいで思いがけず時間をくってしまった(笑))

二番目のブロックは、目玉の一つ、「海を渡った二大絵巻」のコーナーである。
これはすごく混んでたので最後に回したんだけど、閉館20分前になってから並んでもなお混んでいた。
みんな、もうちょっと後ろの人のことを考えて動こうよ。
見たいのは自分だけじゃないんだから。
あれだな、こういう展示のときは、最前列は「動く歩道」にしてもらえるといいな(笑)。
さすがに逆走は恥ずかしくてできないだろうから、最前列は一定以上のペースで動かせる。
自分のペースで見たい人は二列目以後に並ぶの。
だめかな?(だめだろうな……)

そうそう、その巻物だが、「吉備大臣入唐絵巻」ってのがケッサクだった。

あらすじ
遣唐使としてはるばる海を越えてやってきた吉備真備(きびのまきび)は、唐でイジメにあい、まずは幽鬼の出る楼閣に閉じ込められてしまう。
実は出てきた幽鬼は阿倍仲麻呂で(ナゼ!?(笑))、一族の後見を約束してやると一転して仲良しに。
翌朝、彼が幽鬼に食われなかったのを見た唐の人たちは、次は試験でやっつけようとするが、吉備真備は味方となった幽鬼とともに超能力(!)で空を飛んで出題問題を盗み聞きしに行く(試験問題漏洩ですな)。
本来なら初めて見るはずの「文選(もんぜん)」なのに、吉備真備はちゃんと問題を解いてしまった(盗聴のおかげ)。
唐人たちは今度は囲碁で彼を負かそうと、自国の囲碁チャンピオンを用意。
吉備真備は楼閣の天井の格子を碁盤に見立てて練習するが、本番では結局のところ碁石を飲み込んで数を誤魔化して勝つ(つまりイカサマですな)。
唐人たちは吉備真備に下剤を飲ませて調べるけれど、吉備真備サマは超能力をお持ちなので、碁石を出さずに済みましたとさ(すげー超能力……)。
こうして吉備真備は無事に日本に帰り、文選(試験問題ね)や囲碁を日本に広めなさったのでした。
めでたしめでたし。

「って、唐で何も勉強してねーじゃねーか!!!!!」(笑)

という、ケッサク絵巻なのでございます。
皆様、お楽しみいただけること請け合いでございます(笑)。
それにしても……遣唐使たちってこんなにイジメられてたのかな?
そうでなきゃこういう絵巻はできないと思うんだけど(読者は、主人公が頓知?で相手をやり込めるのを読んで「スカッ」としたんだろうから)。

あと、絵巻物は巻物を少しずつ出したり巻き取ったりしながら読むものなので、明らかに遠近法的におかしいところとか結構あるんだけど、これは実際に巻いてある物を繰り延べていかないと良さがわからないんだろうなー。
ハガキは要らないから、巻物のレプリカ作ってくれたらよかったのにー!(すげー手間がかかるから無理だとわかっちゃいるけど)

というわけで、これも非常に楽しめた。
絵もうまいし、話はケッサクだし、必見ではある。
混雑だけ余計だね。

次のブロックは、初期狩野派。
狩野派って……猫科の動物描くのが下手だよね。
ジャコウネコが妖怪のようだった(笑)。
毛並みはふさふさなのに妖怪っぽいせいでかわいくない~。

それから、刀剣と染織(着物)のブロック。
太刀にしろ着物にしろ、現代では再現できないものも多いようで、圧巻だった。
特に着物は保存状態がよくて(つまり色が鮮やかで)びっくりした。
他の作品もそうだけど、実にいい状態で保管してもらっているらしいことがよくわかる(気候の関係とかで、日本にあるよりイイのかも)。

お次は近代絵画ブロック。
時間があまりないからすっ飛ばそうと思っていたのに。
おっ、こんなところに長谷川等伯の龍虎図屏風がっ!!!!!
虎がニセモノっぽくて、しかもかわいい(笑)。
等伯って、こういうヌケてる感じが好き。

ちなみにこの龍と虎は、みやげ物になって売られていた。
龍はともかく、虎が、わりかしうまく再現できていた(このパタンナーさん、上手いわ)。
等伯の虎の、なんちゅーか、「いい加減なところ」ってゆーの?
その感じがよく出てた。
ので、つい買っちゃった(笑)。

最後が、もう一つの目玉「奇才 曽我蕭白」の作品集。
よくも集めたわい。
雲龍図はやっぱりイイね。
その他の絵も迫力ある。
でも私は個人的に蕭白ってちょっと……もうちょっとヌケてる方が好き。
だいたいこの人の描く人物って、どれも「妖怪」みたいなんだもん。
と、愚痴ってたら、「蕭白はニンゲンが嫌いなんだよ」と友人に言われて、なるほどと納得したのだった。

というわけで、私のオススメは、
 1.平安仏画
 2.吉備真備入唐絵巻
 3.等伯の龍虎図屏風

もう会期残りわずかだけど、お腹いっぱいになれる(二時間でギリギリ見られるかどうかの)オススメの展示だった。

▼公式サイトはこちら。東京は6/10(日)まで。その後、名古屋・福岡・大阪を巡回。
http://www.boston-nippon.jp/

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