【読書】『おそろし』宮部みゆき
書名:おそろし 三島屋変調百物語事始
著者: 宮部 みゆき (著)
価格: ¥ 740
頁数: 489ページ
出版社: 角川書店 (角川文庫)
ISBN-13: 978-4041002810
発売日: 2012/4/25
あらすじ 17歳のおちかは、ある事件を境に、ぴたりと他人に心を閉ざした。ふさぎ込む日々を、叔父夫婦が江戸で営む袋物屋「三島屋」に身を寄せ、黙々と働くことでやり過ごしている。ある日、叔父の伊兵衛はおちかに、これから訪ねてくるという客の応対を任せると告げ、出かけてしまう。客と会ったおちかは、次第にその話に引き込まれていき、いつしか次々に訪れる客のふしぎ話は、おちかの心を溶かし始める。三島屋百物語、ここに開幕。
おもしろかった。
おしまい。
だって何か書くとネタバレになっちゃうから!(サボってるわけじゃないです、ホントです)
ミヤベの怪談にしては、怖い度合いが割と低い。
というより、これまでのと比べるとさほど「怖くない」かも。
でも、これを読んでいる最中に後ろでだれかが大きな咳をした瞬間、心臓が飛び出すかと思って咳をした人を睨みそうになっちゃった(彼はなんにも悪いことしてないのに(笑))。
つまり「怖くない」と思いつつ、怖がってるんだな~、と。
そしてそれだけ物語に入り込んでしまっているのだ、とも。
(あ~、恥をさらす余談ですが、読むのを止められなくて駅から自宅まで歩きながら読んでいたら、「これ!」と路上で母に怒られて、これまた魂が口から飛び出そうなほど吃驚しましたとさ、ちゃんちゃん)
そこはかとなく「おそろし」。
何も怖くない場面で「お預け」をくらっても、あとが気になって気になって、ちょっぴり怖い気もして、胸がもぞもぞしちゃう。
むしろ、怖い場面に入る前のほうが、「お預け」くらうとコワゴワなキモチになるかも(笑)。
ところで、続きがあるのかね、これ?
通勤時間が楽しくなること請け合いだけど、いずれ乗り過ごしそうで「おそろし」。
お粗末さまでした。
乗り過ごし危険度: ★★★★★
▼この本はこちら。
おそろし 三島屋変調百物語事始 (角川文庫)
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