帝国ホテルさんのローストビーフを食べてみた
福利厚生のほうで「今なら1000円割引!」なんてものがあったので、つい、予約してしまった。
憧れの帝国ホテルさんのローストビーフを食べるのだ!
(先々月のバイキングは昼だったからローストビーフはなかった也)
というわけで、帝国ホテルの「ラ・ブラスリー」へ、グルメ友達と行ってきた。
コースは、前菜・魚料理・ローストビーフ・デザート(と珈琲紅茶)というごくシンプルなもの。
量もそんなに多くないや!
(と、たかをくくってあとで泣く羽目になる)
前菜は魚のエスカペッシェ。
タイとスズキとヒラメを揚げたあとマリネしてある。
私は魚のマリネってあんまり好きじゃないんだけど、これは美味しかった。
揚げてある以上、すごい油のはずだが、口当たりが軽~い。
魚料理は、白身魚のアーモンドバター焼き ジャガイモと白ワインのソース。
妙な表現ですみませんが、どこを食べてもあたたかい。
一片だけでも、口の中に入れると胸までほかほか感が広がる。
そしてソースがとても美味しい。
はしたないと思いつつ、パンにつけて舐めるように食べてしまった(笑)。
白ワインのソースの反対側に添えられているジャガイモのクリームがまた美味しい……!!
おかわりしたいくらい!!(あとのことを考えるとしなくてよかったけど)
そしてメインのローストビーフ with グレービーソース、バターガレットと蒸し野菜添え。
……………。
ステーキ大のローストビーフって、初めて見た………。
なぜこんなに大きいのだろう?
自分でもローストビーフ作ったことあるけど、こんな大きさになる余地は1ミリもなかったよ?
他のレストランで食べたときだって、大きめに見積もってこの半分くらいだったよ?
どんな牛のどこの部分をどう使うと、こんな巨大なローストビーフに……???
バターガレットは、パイかパンの生地を壷みたいな形に焼いてあるもので、その中にころころとかわいい蒸し野菜が入っている。
ブロッコリーとかニンジンとかカボチャとかインゲンとかシメジとか。
かわいい~。
そして見た目だけじゃなく、野菜だけで食べても一口こっきりでも美味しい~。
どうも全部ばらばらに調理した上で詰めてあるらしく、お互いに何もくっついてないよ?
(いや、よくあるでしょ、ブロッコリーにカボチャの橙がくっついてたりとか)
実はすごく手間をかけてるのかも。脇役の添え物なのに。
お目当てのローストビーフももちろん美味。
西洋わさびが添えられていて、一緒に食べると爽やかで面白い。
日本のわさびほど辛くないので、ローストビーフの味もちゃんと味わえる。
そして!!
ソースが!!
ソースが美味しい!!
サーブしてくれた給仕さんが「ソースが美味しいので、パンに付けてもどうぞ」と言ってくれたけど、パンに付ける分が残らーん!!(美味しくて美味しくて、ビーフや前述のバターガレットにたっぷり付けて食べちゃうから)
ソースだけお代わりしたかったー!!
今にして思うと、「ソースだけおかわり」ってできたかもしれない……パンと一緒に食べるから自分の胃袋が辛くなるんだけどね(苦笑)。
デザートはワゴンでやってきて、プリンとモンブランと苺のタルトと苺のミルフィーユと洋梨のコンポートから、好きなものを(複数でも)選ぶというもの。
友人は当初、「デザートもコースでお仕着せだよね、きっと。あんな美味しそうなところ(ワゴンのこと)から『一つ選べ』なんて言われたら、地獄だよ(笑)」と宣っていたので、最初にワゴンがやってきたときは「すわ、地獄か」と焦った。
が、全種類選んでもOKとわかって、天国に行き先変更となった(笑)。
真面目な話、友人はデザートのあまりの美味しさに手が震えちゃってて(本当)、感極まってそのまま昇天しそうで、見ているこっちがハラハラした。
私はプリンがイチオシだけど(ただのプリンのくせになんであんなに旨いんだーーーっ)、友人はモンブランに一番感動していた。
これまでの生涯で食した、数あるモンブランの中でも絶品だとか(どこでどんな美味いもんを食したかを逐一覚えている奇特な御仁である)。
おかげで、その後、他の店のモンブランをあまり食べたいと思わなくなったらしい……重症かも。
誤解のないように書いておくと、他ももちろん凄く美味しいのだ。
たとえば、苺のタルトと、苺のミルフィーユにそれぞれ使われているカスタードクリームが、全く別な味で、びっくりさせられたり。
これも友人の指摘によって気づいたんだけどね。
苺のタルトは、「苺が主役!!」というのが徹底していて、最初から最後まで苺味の幸せ色に染まれる逸品だったし(もはや言ってることがわけわからんかも)。
デザート時に珈琲と紅茶がちゃんと付いてきたのも嬉しかった。
こういうコースって、案外飲み物はすべて別会計だったりするんだよね。
アルコールはいいとして、食後のカフェはやっぱり欲しいもの。
もちろん、お代わり自由。
しかし、この頃になると「あれ?? もうお腹いっぱい??」という仕儀になっているので、珈琲のお代わりもそんなにガバガバできるわけじゃない。
何しろ、コースの皿数に入っていない「パン」を二皿食べてるのだ。
このパンがまた美味しかった~。
4種類くらいあって、ちょっとずつ出てくるんだけど、小さくたって4個のパンをお代わりするわけだから、そりゃー胃も相応に膨れるわな。
でも美味しいのだ。お代わりせずにいられない。
そうそう、食後のカフェの話に戻して。
満腹ぷくぷくながらも、珈琲のお代わりをしたときのこと。
珈琲ポットしか持っていなかった給仕さんが、紅茶を飲んでいた友人に、
「お代わりをお持ちしますか?」
「お願いします」
と、やりとりしてるところへすかさず自分が割って入って、
「本当は君は紅茶よりもモンブランとミルフィーユのお代わりをしたいんだよね~」
給仕さんはニコニコと紅茶を注いで去っていった。
その後、給仕さんじゃなくて、執事さんみたいな人(なんて言えばいいんだっけ? どうしてもいい表現が出てこない~(汗))が、会計票を持ってきてくれたときに、
「ご満足いただけましたか」
モジモジする友人と、それを見て再び言うべきかどうか迷う自分。
「何か(まずい点が)ございましたか?」
二人で全力で否定するが、まだモジモジしている友人。
「何かございましたらお伺いいたします。せっかくですから」
おぬしが自分で言えーと私から水を向けると、友人がやっとこ「デザートが美味しかったのでもし可能ならお代わりしたい」旨を告白。
「かしこまりました」
あれっ!? あっさり通っちゃったよ???
二人の希望(私も欲を出して先ほど食べなかったミルフィーユを食べることに)を伝えて、そのオジサマが去ろうとした瞬間、
「モンブランとミルフィーユをお持ちしました」
と、さっきニコニコと去っていった給仕さんが、先だっての希望通りのお代わりを持ってきた!!
聞き取ってもらえなかったか、ないことにされちゃったかと思ってたら、給仕のタイミングを計ってただけだったとは!!!!!
そうして、私もミルフィーユのお代わりをもらって、二人幸せに食しましたとさ♪
とっぴんぱらりのぷぅ♪
でもってその後、というか席を立った直後から、満腹指数がオーバーしちゃって(=食べすぎ)、1時間以上辛い時間を過ごしましたとさ(笑)。
ボリュームのせいもあるけど(パンをお代わりせずにいられなかったんだもん……)、それぞれに使われていたバターの量が実は凄かったんじゃないかという話。
全然感じさせないんだけどね。
何しろどの料理も口当たりが軽くて、油の「あ」の字も感じられないのだ。
ついつい、うみゃうみゃパクパク食べちゃったわけだが、日ごろは油分をあまり摂らないから、突然大量におしかけられて、胃袋がパニックに陥ったのではないかと(推測)。
ああ、でも、ホント、並みのレストランに5回行くならその分を我慢して貯めてでも、また行きたいと思わされる内容だった。
つまりは、満足満足大満足。
次回は、向こうの席のお客さんが食べていたアイスクリームを注文したい!!
そしたらチェリーソースをその場で作ってもらうんだ!!
野望は続く(のか?)。乞御期待(?)。
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