【読書】『興奮』ディック・フランシス
書名: 興奮
著者: ディック・フランシス (著), 菊池 光 (翻訳)
価格: ¥ 903
頁数: 378ページ
出版社: 早川書房 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ISBN-13: 978-4150707019
発売日: 1976/4/20
あらすじ 〔競馬シリーズ〕最近イギリスの障害レースでは思いがけない大穴が十回以上も続出した。番狂わせを演じた馬には興奮剤投与の形跡が明白であったが、証拠が発見されなかった。そこにはどんなからくりがあるのか? 事件の解明を依頼された牧場経営者ロークは、厩務員に身をやつして、黒い霧の調査に乗り出した!
わあ、面白かった。
凄い勢いで読んじゃった。
あとで母に聞いたら(母はフランシスの翻訳はすべて読破済み)、どの作品にも「男らしい」男が主人公で出てくるんだって。
この物語の主人公も、そう。
もぉ、辛くて辛くてたまらないような立場に自分を置いて、これでもかというほどの苦痛を味わいながら、任務を遂行する。
ハードボイルドだ。
こんなおっとこらしーおとこは最近見ないかも(←ミステリ小説内の話、ね)。
不屈の主人公もいいんだけど、脇役もいい。
主人公を事件に引っ張り込んじゃう伯爵とか、求められるリソースは的確に支給する大佐とか(この大佐が食わせものでラストにむにゃむにゃ(笑))、イギリスらしいユーモアと共に描かれていて、実に面白い。
翻訳も上手い!!
実にオススメなミステリだ。
さあ、次を読むのが楽しみ。
通勤電車が楽しくなるぞー♪
その代わり、続きを読まずに耐えるのは拷問チックかも。
私はラスト15ページくらい残っちゃったせいで、昼休みまで仕事が上の空デシタ……。
乗り過ごし危険度: ★★★★★(ラストに近づくほどキケン♪)
▼この本はこちら。5時間くらいかなぁ。
興奮 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 12-1))
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