【読書】『祝宴』 ディック・フランシス
書名: 祝宴
著者: ディック フランシス (著), フェリックス フランシス (著), 北野 寿美枝 (翻訳)
価格: ¥ 987
頁数: 510ページ
出版社: 早川書房 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ISBN-13: 978-4150707422
発売日: 2010/04
あらすじ マックス・モアトンは人気レストランを経営する前途有望な若きシェフ。しかし、彼が料理を担当した伝統の2000ギニーレースの前夜祭で食中毒が発生し、店は閉鎖に追い込まれてしまう。さらにレース当日、パーティ会場で爆弾テロが発生し、多くの死傷者が!前日の食中毒と爆弾事件には繋がりがあると直感したマックスは、汚名返上のため調査を開始する。息子フェリックスと初の共作を果たした競馬シリーズ、復活第二弾。
いやー、面白かった。
実は初のディック・フランシス。
以前から読もう読もうと思ってはいたのだが、いかんせん、ハードカバー本は厚くて重い。
「文庫で読めばいいじゃないか」と言われても、家族内にディック・フランシスのファンがいると、ファンはだいたい待ちきれずにハードカバーの単行本を買ってしまうので(文庫が出るのはもっと先)、ハードカバーなら無料で読める、という状態だったのだ。
で、読んだことがなかった。もったいないことに。
ともあれ、面白かった。
他に言いようがない。
どこが面白いんだろうなぁ???
読書で面白い・面白くないを分けることは簡単だけど、「じゃあどこが?」と聞かれて答えるのはすごく難しい。
でもとにかく面白かったの!!(←で、誤魔化そうとしている)
フランシスも、イギリス作家の例に漏れず、ちょっとしたところにウィットがあっていい。
いろいろあって携帯電話の代替機を手に入れるくだりなんか、実におかしかった。
「ええ~、こんなひどい目に遭った人に、そんなこと平気で言うの~!?」
と、携帯ショップの店員の横柄な態度を見せ付けられて、主人公に同情しきり。
いちばん同情したのはここだったかも(笑)。
だって本っっっ当にヒドイんだもん、店員の応対が!!!
携帯ショップの店員の応対がヒドイのは、万国共通なんだねぇ(笑)。
日本だけじゃなかったんだー。
と、本編と全然関係ないところを紹介してしまったが……。
とにかく「どうなっちゃうんだろう?」と先を読まずにいられなくなる、でも必要以上には焦らされない(つまりテンポがいい)、そういう「展開の上手さ」があると思う。
通勤のお供に持っていけば、通勤が楽しくなること請け合い。
乗り過ごしキケン度 ★★★★
▼この本はこちら。4時間半くらい。
祝宴 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
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