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2012年1月29日 (日)

【音楽】寺神戸 亮「バッハとの対話」(さいたま芸術劇場、埼玉・与野本町)

「バッハとの対話」Vol.3(1/28)、Vol.4(1/29)を聴きにいった。
曲目は以下のとおり。

Vol.3 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲演奏会 1
J. S. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番 ト短調 BWV1001
J. S. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番 ホ長調 BWV1006
J. S. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番 ハ長調 BWV1005
【アンコール】
テレマン:無伴奏ヴァイオリンのための幻想曲第12番 イ短調 TWV 40:25 より 第2楽章 ヴィヴァーチェ
J. S. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番 イ短調 BWV 1003より 第3楽章 アンダンテ

Vol.4 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲演奏会 2
J. S. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番 ロ短調 BWV1002
J. S. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番 イ短調 BWV1003
J. S. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調 BWV1004
【アンコール】
J. S. バッハ: 無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調 BWV 1012より 第5楽章 ガヴォット I & II
J. S. バッハ: 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番 ハ長調 BWV 1005より 第3楽章 ラルゴ

バッハ、いいねぇ。美しい。

寺神戸亮を知ったのは、もう十年くらい前になるのかなぁ。
そのころはバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)の定演に通っていて、いつも枯れた味わいのヴァイオリンの音色ばかり聞いていたのだが(それはそれで「味」なんだと思うけど)、あるとき同じBCJの、定演ではない別枠の演奏会で、寺神戸亮が弾くヴァイオリンを耳にしてその音色の豊かさに仰天したのだった。
そのとき以来、気にはなってたんだけど、BCJにまれに客演するとき以外、なかなか演奏を聴く機会がなかった(演奏会があっても遠かったり予定が合わなかったり)。
今回はこうして堪能できて嬉しい。

初日。
第一曲目の第二節だったか、フーガの部分で偉く難儀しているように聞こえたが、他の部分は流れるよう。
気持ちよくてうとうと。
第三曲目は、緑の中を駆け抜けるようにして終わってしまった。

二日目。
前半はやっぱり気持ちよくてうとうと(外が寒かったし、駅から会場まで歩くし……)。
第三曲目はすごく難しそうで、はらはらどきどきしながら聴いちゃった。
聴きながらぼんやり思ったのだが、不思議と「繰り返し」が嫌にならない、バッハって。
(ブルックナーなんかでやられると体調によっては「もういい!」と叫びたくなることがあるが、バッハだと「もっとやって」と思っちゃう)
美しかった。
演奏が始まる前は体調がイマイチで、「サイン会なんか並ばずに帰ろう」と思っていたのだけれど、演奏が終わってみたら、うっかりサインもらいに並んでた(笑)。

それにしても、今回の客層はものすごくよかった。
ちゃんとヴァイオリン弾き終わって彼が手を下ろし、音の余韻がなくなってから一斉に拍手する。
最近は「余韻」を味わいもせずに「曲が終わった」と思うや手を叩き始めるお馬鹿さんが多いので、近年ないマナーのよさにびっくりだった。
おかげで最初から最後まで心安らかに聴けたのだった(まぁ初日に小音量アラーム鳴らしたおバカはいたけど(笑))。

またこういう企画があるといいな。

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