【映画】「J. エドガー」(C. イーストウッド監督、L. ディカプリオ主演)
株主優待を利用して観に行ってみた。
面白かった。
イーストウッドの作品だからハズレはないだろうと思っていた、まさにそのとおりの出来。
何より、ディカプリオのフーバーなりきりっぷりが凄い。
喋り方とか、いろいろ研究したんだろうなぁ。
若い時代はともかく、70歳のころの映像をパッと見せられて、「レオ様」だとわかる人間がどれくらいいるだろうか?
内容は、アメリカでFBIを創始し、重要人物の「極秘ファイル」によって大統領にも恐れられた J. エドガー・フーバーの人生。
愛国心に燃え、「国民の安全のために」赤狩りや過激派追放を敢行するその姿は、固い信念に貫かれていてとても力強く、恐ろしく、しかして一種滑稽である。
一般大衆たるこの身からすれば、「それはやりすぎじゃ……?」と思うことが多々あるからだ。
反体制狩りは、ちょうど今の、アラブ系のテロに揺れるアメリカ社会を投影するかのようだ。
こんな喧嘩ふっかけてるかのような作品を、よくもこのタイミングで出すなぁ、イーストウッド(汗)。
【戦うじいさん】の称号をあげたい(もうとっくにもらってるか)。
ところで、科学的捜査を最初に取り入れたのがフーバー長官とは、知らなんだ。
図書館の分類カードとか(お世話になったよね、学生のころ)。
そういう面では偉い人なんだけどねぇ。
そして人間としての面について言えば……ネタバレになるので書けない(笑)。
でも、相思相愛の相手をお互いに見つけ出せた人間は、それだけで本当は幸せなんじゃないかな。
他にどんな辛い現実があっても(水仙とか……ごほごほ)。
二時間超と長いけど、あっという間に終わる。
観て損はないと思う。
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